JPS6331612Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、所望の文字、記号あるいは模様の
輪郭をなす形状のワツペンを形成するためのワツ
ペン切抜き用紙セツトに関する。

例えばスポーツ選手が胸や帽子に貼るゼツケン
やウインドウのデイスプレイとして、これらの表
面に切抜きワツペンを貼りつけて使用する場合が
ある。

この切抜きワツペンは、一般に熟練した職人が
所望の文字や模様の輪郭をなす型紙を形成し、こ
れを装飾布や紙に仮止めし、該型紙に沿つて裁断
し、これによつて所望の切抜きワツペンに形成す
るようにしており、当然に素人では美麗に作成す
ることは困難である。

この考案は、上述の難点に注目し、素人でも容
易に所望の切抜きワツペンを形成することができ
るようにしたものである。

以下この考案の一実施例を図面によつて説明す
ると、まず第１図に示すようにポリエチレン繊維
からなる不織布など、好ましくは繊維に方向性の
ない布または紙などのシート材１ａとその裏側に
塗布された粘着剤１ｂとこれを保護する離形紙１
ｃとからなる型紙用紙１にマーキイグペンなどの
筆記具Ｍによつて所望の文字、記号あるいは模様
（以下マークと称す）２を記入し、次に第２図に
示すようにこのマーク２の輪郭に沿つて切断具で
切断し、かつ離形紙１ｃを剥離することによつて
切抜きマーク型紙３を形成する。そして第３図に
示すように、表側に適当な模様や着色の施された
ビロードや短繊維植毛布などの装飾シート部材４
ａとその裏側に塗布された接着剤４ｂとこれを保
護する離形紙４ｃとからなる装飾用紙４の表側に
前記切抜きマーク型紙３をその裏側の粘着剤１ｂ
を介して粘着し、この状態で第４図に示すように
マーク型紙３の輪郭に沿つて装飾用紙４を切断す
ることによつて切抜き装飾片５が形成される。な
お、前記実施例では、型紙用紙１を所望のマーク
２に沿つて切抜いたマーク型紙３を装飾用紙４に
粘着するようになつているが、型紙用紙１を装飾
用紙４に粘着してからマーク２に沿つて型紙用紙
１と装飾用紙４とを同時に切抜くことによつてマ
ーク型紙３と切抜き装飾片５とを形成するように
してもよいことは勿論である。

そして第５図に示すように、スポーツ服や帽子
Ｈやウインドウにこの切抜き装飾片５を貼る場合
には、第４図に示すようにマーク型紙３を装飾用
紙４から若干強く剥脱し、かつ離形紙４ｃを除去
することによつて、裏面に美麗な模様や着色の施
された装飾ワツペン６となり、これをその裏側の
接着剤４ｂによつて帽子Ｈの所要の個所に貼つて
使用することになる。

以上のように、本考案によれば、装飾用紙の装
飾シート部材に直接、文字等を描くのではなく
て、型紙用紙のシート材に文字等を一旦下書きす
るものであるから、それを書き直すこともできる
と共に、自由な発想で所望の文字等を描き、それ
に基づいて装飾シート部材を切抜くものであるか
ら、所望形状の装飾ワツペンを得ることができ
る。また上記シート材と装飾シート部材とは粘着
剤を介して重合され、その両者一体となつて位置
ずれしない状態で切抜かれるから、素人でも正確
かつ容易にワツペンを形成することができる。さ
らに文字、図形等は、装飾シート部材から剥脱さ
れるシート材に描かれ、装飾シート部材には一切
描かれないから、その装飾シート部材、したがつ
てワツペンが汚されたりせず、美麗な装飾表面に
仕上げることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の一実施例を示すもので、第
１図及至第４図はそれぞれワツペン作成順序を示
す説明図、第５図は使用状態を示す図である。 １……型紙用紙、１ａ……シート材、１ｂ……
粘着剤、１ｃ……離形紙、２……マーク、３……
切抜きマーク型紙、４……装飾用紙、４ａ……装
飾シート部材、４ｂ……接着剤、４ｃ……離形
紙、５……切抜き装飾片、６……装飾ワツペン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互いに独立した型紙用紙と、装飾用紙とからな
   り、上記型紙用紙は、表面に所望の文字、記号ま
   たは模様が描かれるシート材と、該シート材の裏
   面に塗布された粘着剤と、これを保護する離形紙
   とからなり、前記装飾用紙は、その表面に上記シ
   ート材がその裏面の粘着剤を介して剥脱可能に粘
   着させられる装飾シート部材と、該シート部材の
   裏面に塗布された接着剤と、これを保護する離形
   紙とからなるワツペン切抜き用紙セツト。