JPS6331506B2 - - Google Patents

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JPS6331506B2
JPS6331506B2 JP25403684A JP25403684A JPS6331506B2 JP S6331506 B2 JPS6331506 B2 JP S6331506B2 JP 25403684 A JP25403684 A JP 25403684A JP 25403684 A JP25403684 A JP 25403684A JP S6331506 B2 JPS6331506 B2 JP S6331506B2
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JP
Japan
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polyurethane
parts
solvent
dispersion
organic solvent
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Application number
JP25403684A
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English (en)
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JPS61133242A (ja
Inventor
Katsumi Kuryama
Misao Ichihara
Iwao Misaizu
Masashi Kashiwamura
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Original Assignee
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd filed Critical Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Priority to JP25403684A priority Critical patent/JPS61133242A/ja
Publication of JPS61133242A publication Critical patent/JPS61133242A/ja
Publication of JPS6331506B2 publication Critical patent/JPS6331506B2/ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、多孔性ポリウレタン系シート材料の
製造方法に関し、機械的性質、水蒸気透過性等の
諸性能にすぐれた多孔性シート材料を高い生産性
で提供することを目的とする。 (従来の技術) 従来、天然皮革代用品等としてポリウレタンか
らなる多孔性シート材料およびそれらを製造する
方法は多数知られており、大別すれば湿式法と乾
式法に分けられる。 (発明が解決しようとしている問題点) 両方法はそれぞれ一長一短があり、生産性とい
う面からは乾式法が優れている。このような乾式
法としては、例えば特公昭55―18249号公報およ
び特開昭51−41063号公報に記載の方法があるが、
これら従来の方法では、ポリウレタン層の形成に
比較的多量の親水性ポリウレタンを使用するため
に得られるシート材料の機械的性質や物理的・化
学的性質が十分とは云えず、且つその製造方法に
おいて煩雑で長時間を要する乾燥工程が決定的な
欠点となつている。 本発明者は上述の如き従来技術の欠点を解決す
べく鋭意研究の結果、ポリウレタンの有機溶剤分
散液を被覆形成材料の主成分とし、一方、ヒドロ
キシル基、酸アミド基、グリシジル基またはポリ
オキシエチレン鎖を含有する付加重合性モノマー
等のノニオン性モノマーをグラフト重合させた変
性ポリウレタンを、上記ポリウレタンの分散剤と
して少量使用することにより、上述の従来技術の
欠点が解決されることを知見して本発明を完成し
た。 (問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は、有機溶剤、該有機溶剤中
に分散したポリウレタンおよび分散剤からなり、
上記有機溶剤が分散したポリウレタンに対して良
溶剤である溶剤と貧溶剤である溶剤との混合溶剤
であり、且つ上記分散剤がノニオン性付加重合性
モノマーからなるグラフト重合体鎖を有する変性
ポリウレタンであつて、そのグラフト重合体鎖は
上記有機溶剤によつて溶媒和されているポリウレ
タン分散体を、基材に含浸および/または塗布
し、乾燥することを特徴とする多孔性シート材料
の製造方法である。 本発明を更に詳細に説明すると、本発明方法の
主たる特徴は、ポリウレタンにノニオン性付加重
合性モノマーからなるグラフト重合体鎖を導入し
て得られる変性ポリウレタンを、被分散体である
ポリウレタンの分散剤として使用した点である。 本発明方法において分散剤として使用する変性
ポリウレタンは、一般的なポリウレタンに過酸化
物等を触媒としてノニオン性付加重合性モノマー
をグラフト重合させる方法、あるいは好ましく
は、まず主鎖に付加重合性二重結合を有するポリ
ウレタンを形成し、次いで該ポリウレタンにノニ
オン性付加重合性モノマーをグラフト重合させる
方法によつて得られる。 このような変性ポリウレタンは、ポリウレタン
の製造に公知であるポリオール、有機ジイソシア
ネートおよび鎖伸長剤からポリウレタンを合成す
るに際し、好ましくは、ポリオールおよび/また
は鎖伸長剤の全部または1部として後述の付加重
合性二重結合を有する鎖伸長剤を使用し、得られ
たポリウレタンに付加重合性モノマーをグラフト
重合させることによつて得られる。 このようなポリオールとして好ましいものとし
ては、例えば、末端基が水酸基であり、分子量が
300〜4000のポリエチレンアジペート、ポリエチ
レンプロピレンアジペート、ポリエチレンブチレ
ンアジペート、ポリジエチレンアジペート、ポリ
ブチレンアジペート、ポリエチレンサクシネー
ト、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンセ
バケート、ポリブチレンセバケート、ポリテトラ
メチレンエーテルグリコール、ポリ―ε―カプロ
ラクトンジオール、ポリヘキサメチレンアジペー
ト、カーボネートポリオール、ポリプロピレング
リコール等がある。 有機ジイソシアネートとしては、4,4′―ジフ
エニルメタンジイソシアネート(MDI)、水添加
MDI、イソホロンジイソシアネート、1,3―
キシリレンジイソシアネート、1,4―キシリレ
ンジイソシアネート、2,4―トリレンジイソシ
アネート、2,6―トリレンジイソシアネート、
1,5―ナフタリンジイソシアネート、m―フエ
ニレンジイソシアネート、p―フエニレンジイソ
シアネート等がある。 鎖伸長剤としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、1,
4―ブタンジオール、1,6―ヘキサンジオー
ル、エチレンジアミン、1,2―プロピレンジア
ミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、デカメチレン
ジアミン、イソホロンジアミン、m―キシリレン
ジアミン、ヒドラジン、水等がある。 また、本発明で好ましく使用する付加重合性二
重結合を有する鎖伸長剤としては、不飽和二塩基
酸と活性水素を有する二官能性化合物と脱水縮合
させて得られる平均分子量が約140〜1000の両末
端に活性水素を有する不飽和化合物(以下特定の
鎖伸長剤という)であるのが好ましく、この特定
の鎖伸長剤は、イタコン酸、フマル酸、無水マレ
イン酸、シトラコン酸等の不飽和二塩基酸あるい
はそれらの官能誘導体等を、ヒドラジン、エチレ
ンジアミン、ピペラジン、プロピレンジアミン、
キシリレンジアミン、イソホロンジアミン等のジ
アミン類、エチレングリコール、1,4―ブタン
ジオール、1,3―ブタンジオール、2,3―ブ
タンジオール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、1,5―ペンタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、ジプロピレングリコール等
のグリコール類、モノエタノールアミン、ジメチ
ルエタノールアミン等のアミンアルコール類等の
如き活性水素を有する二官能性化合物と、不飽和
二塩基酸1モルあたり約1.2〜2.0モルの割合で重
縮合させて得られるものであり、特に好ましいも
のはそれらの平均分子量が約140〜1000のもので
ある。この重縮合反応それ自体は従来公知の方法
でよく、例えば不活性ガス雰囲気で150〜240℃の
反応温度で、スルホネート化合物やチタネート化
合物等の触媒の存在下に約3〜15時間の反応条件
が好都合である。このような特定の鎖伸長剤は本
発明方法ではポリオール1モルに対して0.001〜
0.5モルの割合で使用する。 以上の如くして得られた主鎖に付加重合性二重
結合を有するポリウレタンにノニオン性付加重合
性モノマーをグラフト重合させることによつて、
本発明方法を主として特徴づける好ましい変性ポ
リウレタンが得られる。 本発明で変性剤として使用するノニオン性の付
加重合性モノマーはいずれも公知のものでよく、
例えば、アクリル酸、α―クロルアクリル酸、メ
タクリル酸等の不飽和カルボン酸のアミド、N―
メチロールアミド、2―ヒドロキシエチルエステ
ル、2―ヒドロキシプロピルエステル、グリシジ
ルエステルまたはポリオキシエチレングリコール
エステル等のノニオン性親水性モノマーが挙げら
れる。その他これらのノニオン性モノマーととも
に、本発明の目的を妨げない範囲において他のモ
ノマー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、α
―クロルアクリル酸、α―クロルメタクリル酸、
マレイン酸、イタコン酸、ビニルスルホン酸、ス
ルホン化スチレン、2―アクリルアミド―2―メ
チルプロパンスルホン酸、ジメチルアミノエチル
アクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエ
チルアミノエチルメタクリレート、ビニルピリジ
ン、ビニルナフタレン等の含窒素ビニルモノマー
またはこれらの4級化物等のイオン性モノマー;
例えば、アクリル酸、α―クロルアクリル酸、メ
タクリル酸のメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ステアリル、ラウリル、オクチル、2―エチ
ルヘキシル、ヘキシルエステル;スチレン、メチ
ルスチレン、ジメチルスチレン、エチルスチレ
ン、メトキシスチレン、ジビニルベンゼン、α―
メチルスチレン、β―メチルスチレン、クロルス
チレン、2,5―ジクロルスチレン、α―クロル
スチレンあるいはそれらの誘導体等の如き疎水性
モノマーも上記ノニオン性モノマーと併用するこ
とができる。このようなモノマーは、変性前の前
記のポリウレタン樹脂100重量部あたり、0.5〜
1000重量部の割合で使用するが、使用するモノマ
ーの種類は、分散媒である有機溶剤および得られ
る分散体の用途により変化する。 このようなモノマーによる変性方法自体も公知
の方法でよい。例えば、前記ポリウレタン樹脂と
モノマーを不活性ガス雰囲気で70〜90℃の温度
で、ベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブ
チロニトリル等の重合開始剤の存在下で6〜10時
間グラフト重合させることにより行うことができ
る。 以上は、本発明において使用する変性ポリウレ
タンの好ましい製造方法であるが、上記の好まし
い方法以外にも、例えばポリウレタンに付加重合
性二重結合を導入することなく、過酸化物等を触
媒として、上記の如き各種モノマーをグラフト重
合させる方法でもよい。 以上の如き変性ポリウレタンは、後述の如き
種々の有機溶剤を用いて有機溶剤溶液として得て
もよいし、有機溶剤中の分散体として得てもよい
し、また有機溶剤を使用しないで得てもよい。 本発明において上述の如き変性ポリウレタンで
ある分散剤によつて安定に分散されるポリウレタ
ンは従来公知のいずれのものでもよく、好ましく
は前述の如きポリオール、有機ジイソシアネート
および鎖伸長剤から従来公知の方法で得ることが
できる。このような被分散ポリウレタンも有機溶
剤の溶液でもよいし、有機溶剤中の分散体でもよ
いし、あるいは有機溶剤を使用しないで得てもよ
い。 本発明の方法で使用するポリウレタン分散体
は、以上の如き変性ポリウレタンを分散剤として
使用して、上述の如きポリウレタンを後述の如き
有機溶剤中に分散させることによつて得られる。
分散させる方法はいずれの方法でもよく、例えば
好ましい方法としては、(1)被分散ポリウレタンの
有機溶剤溶液に、このポリウレタンを析出させる
有機溶剤に溶解した分散剤を添加する方法、(2)被
分散ポリウレタンと分散剤を同一の有機溶剤に溶
解して、少なくとも被分散ポリウレタンを析出さ
せる有機溶剤を添加する方法、(3)被分散ポリウレ
タンの分散体を調製しておいて、この中に分散剤
またはその溶液を添加する方法、(4)被分散ポリウ
レタンの溶液または分散体に、分散剤のグラフト
重合体鎖が少なくとも溶媒和している有機溶剤中
の分散剤の分散液を添加する方法等が挙げられ
る。いずれの方法においても、また他の方法にお
いても、得られた分散体中の分散剤が溶解してい
るかあるいは少なくとも分散剤のグラフト重合体
鎖が有機溶剤によつて溶媒和していることが必要
であつて、このようにすることにより本発明の目
的が達成される。このような条件は、唯1種の有
機溶剤によつても可能であるが、性質の異なる2
種以上の有機溶剤を組合せて用いることによつて
容易に達成することができる。 例えば、分散剤について言えば、グラフト重合
させた付加重合性モノマーが、ヒドロキシル基、
エーテル基、エステル基等の極性基を有するた
め、水、アルコール、ケトン、エーテル、アミド
系等の極性有機溶剤を溶剤の一部として使用する
のが好ましい。 本発明において分散媒として使用する有機溶剤
としては、メチルエチルケトン、メチル―n―プ
ロピルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチ
ルケトン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピ
ル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセ
トン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール、ブタノール、メチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ペン
タン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オ
クタン、ミネラルスピリツト、石油エーテル、ガ
ソリン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、クロルベンゼン、パークロ
ルエチレン、トリクロルエチレン等が挙げられる
が、これらの中から被分散ポリウレタンに対して
良溶剤である有機溶剤と貧溶剤であるが、前述の
分散剤に対しては少なくともそのグラフト重合体
鎖に溶媒和する有機溶剤との組合せで使用するの
が好ましく、更に良溶剤が貧溶剤よりも蒸発速度
が大であるものとして選択して組合せて使用する
のが最良である。また、使用量に関しては、良溶
剤:貧溶剤が100:10〜200(重量比)の割合が好
ましい。 以上の如き本発明で使用のポリウレタン分散体
は、被分散ポリウレタンと分散剤との合計で、約
5〜70重量%の濃度の分散体とし、且つ被分散ポ
リウレタンと分散剤の比を100:1〜100の重量比
とするのがその使用上好都合である。 以上の如き本発明で使用するポリウレタン分散
体は、被分散体であるポリウレタンが分散剤の主
鎖ポリウレタンと接触且つ包囲され、一方、分散
剤のグラフト重合体鎖が媒体である有機溶剤によ
つて少なくとも溶媒和されているので、極めて優
れた分散安定性を有し、長期間経過後であつても
ゲル化したり沈降物を生じることがなく、被膜形
成時には、媒体中の良溶媒が先に蒸発するので、
被膜形成時のゲル化は著しく容易である。また、
本発明において使用するポリウレタン分散体は、
溶液でなく分散体であるので、高い粘度を有する
ことがなく、各種用途においてその使用適性が優
れており、また本発明で使用するポリウレタン分
散体は、従来のポリウレタン分散体の如く、製品
の耐水性を低下させる水溶性の界面活性剤を含有
していないので、優れた耐水性を有する被膜を形
成できる。また本発明で使用するポリウレタン分
散体は、水性分散体でないため、被膜形成にあた
り、大量のエネルギーを消費することもない。 このような分散体は必要に応じて各種の添加
剤、例えば着色剤、架橋剤、安定剤、充填剤等公
知の添加剤を任意に添加することができる。 本発明で使用する基材としては、例えば各種の
織布、編布、不織布、離形紙、プラスチツクフイ
ルム、金属板、ガラス板等いかなる基材でもよ
い。該基材に対する上記分散体の適用方法は、例
えばコーテイング法、浸漬法、これらの組合せ方
法等いずれの公知の方法でもよく、その塗布およ
び/または含浸量は約5〜2000g(配合液)/m2
の如く、その目的に応じて広い範囲で変化させる
ことができる。 本発明方法における乾燥工程は非常に短時間
で、且つ煩雑な処理を必要とせずに完了すること
ができ、本発明方法における如き乾式法ではこの
乾燥方法が生産性の律速段階である点からして、
このような短時間の乾燥は従来方法に比して極め
て有利な効果である。すなわち、塗布および/ま
たは含浸した基体は、単なる媒体の蒸発のみで、
特別の凝固工程を何ら必要とせず、約60〜100℃
で約1〜3分間および約100〜150℃で約1〜3分
間乾燥処理するのみで目的とする本発明の多孔性
シート材料が得られる。このような短時間での乾
燥処理が実現されるのは、本発明で被膜形成剤と
して使用する分散したポリウレタンが、全ポリウ
レタン中のかなりの部分を占め、比較的少量の分
散剤(変性ポリウレタン)で有機溶剤中に安定に
分散しており、乾燥時には有機溶剤中の良溶媒の
蒸発につれ、分散したポリウレタンが容易に貧溶
剤と接触するため、速やかに且つ容易にゲル化が
生じるためであると考えられる。 次に実施例をあげて本発明を更に具体的に説明
する。なお、文中部または%とあるのは重量基準
である。 実施例 1 イタコン酸100部とエチレングリコール95部と
を脱水装置を備えた反応容器に入れ、窒素ガスを
吹込みながら撹拌を行ない、140℃迄昇温した。
その後1時間毎に30℃ずつ昇温しながら200℃迄
昇温した。その温度で脱水重縮合反応を継続し、
酸価が1以下になつたら反応を終了した。得られ
た両末端に活性水素を有する不飽和性化合物は酸
価0.5、平均分子量220であつた。 つぎにポリテトラメチレングリコールエーテル
(平均分子量約2000、水酸基価56)100部、上記反
応により得られた両末端に活性水素を有する不飽
和性化合物3部、4,4′―ジフエニルメタンジイ
ソシアネート16部およびメチルエチルケトン100
部を反応容器にとり、窒素気流下75〜85℃で反応
させ、粘度上昇につれてメチルエチルケトンで稀
釈し、最終的に樹脂濃度30%、粘度12000cps/20
℃のポリウレタン樹脂溶液を得た。 つぎにこのポリウレタン樹脂溶液100部に、ノ
ルマルブチルメタクリレート5部、2―ヒドロキ
シエチルメタクリレート10部、ベンゾイルパーオ
キサイド0.2部、メチルエチルケトン25部および
第2ブチルアルコール40部を加え、窒素雰囲気中
80〜85℃で6時間反応を行ない、粘度2100cps/
25℃、固形分25%の変性ポリウレタン樹脂溶液を
得た。 実施例 2 ポリエチレングリコールアジペートグリコール
(平均分子量約1000、水酸基価112)100部と実施
例1により得られた両末端に活性水素を有する不
飽和性化合物4部、4,4′―ジフエニルメタンジ
イソシアネート30部およびメチルエチルケトン
100部を反応容器にとり、窒素気流下75〜85℃で
反応させ、粘度上昇につれてメチルエチルケトン
で稀釈し、最終的に樹脂濃度30%、粘度
8000cps/20℃のポリウレタン樹脂溶液を得た。 次にこのポリウレタン樹脂溶液100部に、ポリ
オキシエチレングリコールモノメタクリレート
(平均分子量300)12部およびベンゾイルパーオキ
サイド0.2部およびメチルエチルケトン28部を加
え、窒素雰囲気中80〜85℃で6時間反応を行な
い、粘度3500cps/30℃、固形分30%の変性ポリ
ウレタン樹脂溶液を得た。 実施例 3 イタコン酸100部と1,4―ブタンジオール138
部とを脱水装置を備えた反応容器に入れ、窒素ガ
スを吹込みながら撹拌を行ない、140℃迄昇温し
た。その後1時間毎に30℃ずつ昇温しながら200
℃迄昇温した。その温度で脱水重縮合反応を継続
し、酸価が1以下になつたら反応を終了した。 得られた両末端に活性水素を有する不飽和性化
合物は酸価0.4、平均分子量280であつた。 つぎにポリエチレングリコールアジペートグリ
コール(平均分子量約2000、水酸基価56)100部、
上記反応により得られた両末端に活性水素を有す
る不飽和性化合物4部、水添化4,4′―ジフエニ
ルメタンジイソシアネート17部およびメチルエチ
ルケトン100部を反応容器にとり、窒素雰囲気中
80〜85℃で反応を行ないながら、ジブチルスズジ
ラウレート0.1部を加え、粘度上昇につれてメチ
ルエチルケトンで稀釈し、最終的に樹脂濃度30
%、粘度22000cps/20℃のポリウレタン樹脂溶液
を得た。 つぎに、このポリウレタン樹脂溶液100部に2
―ヒドロキシエチルメタクリレート10部、メタク
リルアミド5部、メチルエチルケトン23部、第2
ブチルアルコール40部およびアゾビスイソブチロ
ニトリル0.4部を加え、窒素雰囲気中80〜85℃で
7時間反応を行ない、粘度2600cps/25℃、固形
分25%の変性ポリウレタン樹脂溶液を得た。 実施例 4 ポリテトラメチレングリコールエーテル(平均
分子量約2000、水酸基価56)100部、実施例3よ
り得られた両末端に活性水素を有する不飽和性化
合物3部、4,4′―ジフエニルメタンジイソシア
ネート16部およびメチルエチルケトン100部を反
応容器にとり、窒素気流下75〜85℃で反応させ、
粘度上昇につれてメチルエチルケトンで稀釈し、
最終的に樹脂濃度30%、粘度12000cps/20℃のポ
リウレタン樹脂溶液を得た。 つぎにこのポリウレタン樹脂溶液100部に、グ
リシジルメタクリレート12部およびベンゾイルパ
ーオキサイド0.2部およびメチルエチルケトン28
部を加え、窒素雰囲気中80〜85℃で6時間反応を
行ない、粘度2600cps/25℃、固形分30%の変性
ポリウレタン樹脂溶液を得た。 実施例 5 ポリテトラメチレングリコール(平均分子量約
1000、水酸基価112)1000部、エチレングリコー
ル93部、ジフエニルメタンジイソシアネート625
部をメチルエチルケトン1500部中に加え、60℃で
8時間反応後、さらに1077部のメチルエチルケト
ンを加え固型分40%、粘度1200ポイズ/25℃のポ
リウレタン樹脂溶液を得た。次にこのポリウレタ
ン樹脂溶液100部に対し、実施例1で得た変性ポ
リウレタン樹脂溶液を25部を加え、強力に混合撹
拌しながらイソプロピルアルコール60部および水
40部の混合溶剤を徐々に添加混合して固型分21
%、粘度90cps/25℃の本発明の分散体(A)を
得た。この分散体の粒子は0.05〜2ミクロンの直
径で、沈降分離の全くみられない安定な分散体で
ある。 実施例 6 1,4―ブタンエチレンアジペート(平均分子
量約1000、水酸基価112)1000部、1,4―ブタ
ンジオール144部、メチルエチルケトン1100部お
よびジフエニルメタンジイソシアネート650部を
70℃で8時間反応後、更に1591部のメチルエチル
ケトンを加えて均一化し、撹拌しながら常温まで
冷却し、固型分40%、粘度1500cps/25℃のポリ
ウレタン樹脂溶液を得た。 次にこのポリウレタン樹脂溶液100部に対し、
実施例2で得た変性ポリウレタン樹脂溶液20部を
加え強力に混合撹拌しながら、メチルアルコール
60部と水40部の混合溶剤を徐々に添加混合して固
型分21%、粘度110cps/25℃の本発明の分散体(B)
を得た。この分散体の粒子は0.02〜3μmの直径
で、沈降分離の全くみられない安定な分散体であ
る。 実施例 7 実施例6で使用した変性ポリウレタン樹脂溶液
に代えて、実施例3の変性ポリウレタン樹脂溶液
を同量用いて、実施例6と同様にして実施例6と
同様な性質の本発明ポリウレタン分散体(C)を得
た。 実施例 8 実施例5で使用した変性ポリウレタン樹脂溶液
に代えて、実施例4の変性ポリウレタン樹脂溶液
を同量用いて、実施例5と同様にして実施例5と
同様な性質の本発明ポリウレタン分散体(D)を得
た。 実施例 9〜12 前記のポリウレタン分散液(A)〜(D)を下記第1表
に記載の条件で各種の基材に塗布(あるいは含
浸)し、乾燥して下記第2表に記載の各種の本発
明の多孔性シート材料を得た。 第1表 (製造条件) 実施例 9 分散体 A 基材 ガラス板 塗布(含浸)量(μm) 300(塗布) 乾燥条件 70℃3分+100℃3分 熱風乾燥 実施例 10 分散体 B 基材 ガラス板 塗布(含浸)量(μm) 400(塗布) 乾燥条件 80℃3分+100℃3分 熱風乾燥 実施例 11 分散体 C 基材 ガラス板 塗布(含浸)量(μm) 300(塗布) 乾燥条件 70℃3分+100℃3分 熱風乾燥 実施例 12 分散体 D 基材 ガラス板 塗布(含浸)量(μm) 400(塗布) 乾燥条件 70℃3分+110℃3分 熱風乾燥
【表】 以上の通り本発明方法によれば、すぐれた物性
の多孔性シート材料が極めて短時間の乾燥処理で
得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 有機溶剤、該有機溶剤中に分散したポリウレ
    タンおよび分散剤からなり、上記有機溶剤が分散
    したポリウレタンに対して良溶剤である溶剤と貧
    溶剤である溶剤との混合溶剤であり、且つ上記分
    散剤がノニオン性付加重合性モノマーからなるグ
    ラフト重合体鎖を有する変性ポリウレタンであつ
    て、そのグラフト重合体鎖は上記有機溶剤によつ
    て溶媒和されているポリウレタン分散体を、基材
    に含浸および/または塗布し、乾燥することを特
    徴とする多孔性シート材料の製造方法。
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