JPS63309782A - 圧力振動緩衝装置の空気補給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、液体圧送用往復動ポンプの吐出圧の振動を
緩衝する圧力振動緩衝装置へ空気を補給する空気補給装
置に関するものである。

〔従来の技術〕

圧力振動緩衝装置は、液体圧送用往復動ポンプの吐出側
へ接続され、空気部分の容積変化により液体圧送用往復
動ポンプの吐出圧の振動を緩衝している。圧力振動緩衝
装置の空気は時間経過と共に高圧の液体に溶は込んで圧
力振動緩衝装置から流出し、そのまま放置すると、圧力
振動緩衝装置の機能が低下するので、圧力振動緩衝装置
へ適当に空気を補給する必要がある。従来の圧力振動緩
衝装置では、圧力振動緩衝装置へ空気を直接、供給する
手段が設けられていなかった。

したがって、圧力振動緩衝装置へ空気を補給する場合に
は、液体圧送用往復動ポンプの吸水管を水面上に引き上
げて、液体圧送用往復動ポンプを作動させ、吸水管より
吸入した空気を、液体圧送用往復動ポンプを介して圧力
振動緩衝装置へ空気を補給している。あるいは、圧力振
動緩衝装置に樹脂ペレットを入れ、圧力振動緩衝装置に
おいて空気部分を液体部分に対して遮断し、液体への空
気の溶は込みを抑制している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、吸水管を水面上へ引き上げて、空気を補給する
場合は、その補給作業中、液体の圧送作業を一時的に中
断しなければならず、不便であり、また、吸水管を水面
上へ上げることは補給作業を面倒にしている。さらに、
吸水管が固定されているときには、吸水管を水面上へ引
き出すことが困難である。

樹脂ペレットを圧力振動緩衝装置内へ入れるものでは、
圧力振動緩衝装置内の空気部分の容積が樹脂ペレットの
分だけ減らされ、不利であるとともに、樹脂ペレットが
少しずつ砕かれ、この破片が圧力振動緩衝装置の接続口
の網Ｉ−１を通過するので、圧力振動緩衝装置内の樹脂
ペレットがしだいに消失してしまうという問題がある。

さらに、薬液散布に使用する動力噴霧機ｌＯ等では、液
体圧送用往復動ポンプの吐出圧は一般に３５〜５０ｋｇ
ｆ／ｃＪであり、圧力振動緩衝装置に空気を充満させて
も、液体圧送用往復動ポンプの作動時では、圧力振動緩
衝装置の空気部分の容積が１１５０〜１／３５に減少し
、圧力振動の緩衝効果が、不十分となる。

特願昭６１−２６１８５９号は、液体圧送用往復動ポン
プのポンプ室の圧力変化を利用して、空気補給用往復動
ポンプを作動させ、空気補給用往復動ポンプにより圧力
振動緩衝装置へ空気を供給する空気補給装置を開示して
いるが、液体圧送用往復動ポンプの容量に対して空気の
補給量の調節については何等、開示していない。

この発明は、圧力振動緩衝装置の空気補給装置における
従来技術の問題点を解決するとともに、特願昭６１−２
６１８５９号の空気補給装置を改善することを目的とす
る。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明によれば、圧力振動緩衝装置は、液体圧送用往
復動ポンプの吐出側へ接続され空気部分の容積の増減に
より液体圧送用往復動ポンプの吐出圧の振動を緩衝する
。このような圧力振動緩衝装置における空気補給装置は
、液体圧送用往復動ポンプのポンプ室へ連通ずる圧力作
用室と、この圧力作用室より小径であり吐出側を圧力振
動緩衝装置へ接続されているポンプ室と、圧力作用室及
びポンプ室をそれぞれ摺動する大径部及び小径部をもつ
ピストンと、先端においてピストンの端面に当接しピス
トンの行程量を規制する調節ねじとを有してなる。

〔作用〕

液体圧送用往復動ポンプの作動に伴う液体圧送用往復動
ポンプのポンプ室の圧力の変化は空気補給用往復動ポン
プの圧力作用室へ伝達される。空気補給用往復動ポンプ
のピストンは、大径部において圧力作用室の圧力を受け
て、往復動し、小径部において空気を吸入及び吐出する
。なお、調節ねじの先端部は、ピストンの端面に当接し
て、ピストンの行程量を規制する。

〔実施例〕

以下、この発明製図面の実施例について説明する。

第２図は動力噴霧機１０のほぼ全体の概略図であリ、こ
の動力噴霧機１０は例えばスピードスプレーヤ等に搭載
される。クランク１２は、両端部においてクランクケー
ス１４に回転自在に軸支され、一端部においてエンジン
の出力軸に結合している。コンロッド１６は、両端部に
おいてそれぞれクランク１２及びロッド１８に回転自在
に結合し、クランク１２の回転運動をロッド１８の往復
動へ変換する。プランジャポンプ１９はロッド１８に一
体的に結合するプランジャ２０を具備し、プランジャ２
０は、シリンダ２２内を往復動し、先端側のポンプ室２
４の容積を変化させる。オイルシール２６は、クランク
ケース１４におけるロッド１８の摺動部に配設され、ク
ランクケース１４内の潤滑油の漏れを防止し、低圧シー
ル２８及び高圧シール３０は、シリンダ２２の内周側に
配設され、プランジャ２０の摺動に対してポンプ室２４
等の密を保持する。吸入口３２及び吐出口３４は、ポン
プ室２４へ連通し、それらとポンプ室２４との間にはそ
れぞれ吸入弁３６及び吐出弁３８が設けられる。

吐出管路４０は、吐出口３４へ接続されて、プランジャ
ポンプ１９から吐出された液体をノズルへ導く。

圧力振動緩衝装置４２は、吐出口３４へ接続され、内部
に空気部分４４を有している。空気補給用往復動ポンプ
４６はプランジャ２０の先端面に対峙するプランジャポ
ンプ１９の壁部分に装着され、接続部４８は圧力振動緩
衝装置４２の頂部に取付けられ、空気補給管路５０は、
空気補給用往復動ポンプ４６の吐出側を接続部４８へ接
続し、空気補給用往復動ポンプ４６から吐出される高圧
空気を圧力振動緩衝装置４２の頂部へ導く。

第３図は第２図の接続部４８の詳細図である。膨出部５
２が圧力振動緩衝装置４２のハウジング５４の頂部に一
体的に形成され、弁座５６が膨出部５２に螺合される。

弁体６０は接続部４８内に変位可能に配設され、圧縮コ
イルばね６２は弁体６０を弁座５６の方へ付勢している
。空気補給管路５０の端部は弁座５６に装着され、クラ
ンプ５８はこの装着部を挟圧して、弁座５６からの空気
補給管路５０の抜けを防止している。

弁座５６及び弁体６０等は、逆止弁を構成し、空気補給
管路５０からハウジング５４内への空気の導入のみを許
容している。

第１図は第２図の空気補給用往復動ポンプ４６の詳細な
構造図である。結合部材６４はプランジャ２０の先端面
に対峙するプランジャポンプ１９の壁部分に螺合し、シ
リンダ６６は結合部材６４に螺合により結合される。パ
ツキン６８は、結合部材６４とシリンダ６６との螺合部
に配設され、液漏れを阻止している。シリンダ６６内に
は、ポンプ室２４へ連通ずる大径の圧力作用室７０と、
圧力作用室７０より小径のポンプ室７２とが形成される
。ピストン７４は、それぞれ圧力作用室７０及びポンプ
室７２の内周を摺動する大径パツキン７６及び小径パツ
キン７８を有し、軸方向両側にそれぞれ圧力作用室７０
及びポンプ室７２を区画している。調節ねじ８０は、空
気補給用往復動ポンプ４６の外側から螺合され、先端部
においてピストン７４の小径パツキン７８側の端面に当
接可能である。吸入弁８２は、シリンダ６６にその外側
から螺着される弁座８４と、軸方向へ変位可能にシリン
ダ６６内に配設される弁体８６と、弁体８６を弁座８４
へ付勢する圧縮コイルばね８８とを有している。吐出弁
９０は、シリンダ６６の段部に固定される弁座９２と、
シリンダ６６にその外側から螺着される管路接続部材９
４と、弁座９２と管路接続部材９４との間において軸方
向へ変位可能に配設される弁体９６と、管路接続部材９
４と弁体９６との間に縮設されて弁体９６を弁座９２へ
付勢する圧縮コイルばね９８とを有している。

主通路１００は、両端において吸入弁８２及び吐出弁９
０へ連通しているとともに、連通路１０２を介してポン
プ室７２へ連通している。Ｏリング１０４．１０６．１
０８は、それぞれ調節ねじ８０の軸部、弁座８４及び管
路接続部材９４の外周の環状溝にそれぞれ嵌着され、液
漏れを阻止している。

実施例の作用について説明する。

プランジャポンプ１９のプランジャ２０の往復動に伴っ
て、ポンプ室２４の容積が増減し、これにより、吸入口
３２から液体がポンプ室２４へ吸入され、また、ポンプ
室２４から吐出口３４へ液体が吐出される。ポンプ室２
４から吐出口３４への液体の吐出は間欠的であるので、
吐出口３４における圧力は振動する。このような脈動圧
力は圧力振動緩衝装置４２において空気部分４４の容積
の増減により適当に緩衝される。

空気補給用往復動ポンプ４６において、圧力作用室７０
はプランジャポンプ１９のポンプ室２４へ連通している
ので、圧力作用室７０の圧力はポンプ室２４の圧力増減
と共に増減する。ピストン７４は、大径パツキン７６側
の端面において圧力作用室７０の圧力を受けているので
、圧力作用室７０の圧力の増減に伴って往復動し、ポン
プ室７２の容積を増減させる。

この結果、大気空間の空気は、吸入弁８２を介して主通
路１００内へ導入され、さらに吐出弁９０を介して主通
路１００から吐出管路４０へ吐出され、吐出管路４０を
通って圧力振動緩衝装＠４２内へ供給される。

なお、ポンプ室７２側へのピストン７４の移動は、ピス
トン７４の小径パツキン７８側の端面と調節ねじ８０の
先端部との当接により制限され、ピストン７４の行程量
に関係して空気補給用往復動ポンプ４６による空気の吐
出量が変化するので、調節ねじ８０を回して調節ねじ８
０の先端の位置を変更することにより、空気補給用往復
動ポンプ４６から圧力振動緩衝装置４２への空気の補給
量を調節することができる。

圧力作用室７０の方へのピストン７４の移動を円滑にす
るために、ビス１〜ン７４を圧力作用室７０の方へ付勢
するコイルばねをポンプ室７２内に配設してもよい。

第４図（ａ）及び（ｂ）は従来の圧力振動緩衝装置４２
とこの発明の空気補給装置を装備する圧力振動緩衝装置
４２とを比較して示している。従来の圧力振動緩衝装置
４２（第４図（ａ））では、動力噴霧機１０の作動中は
圧力振動緩衝装置４２へ空気が送られないので、動力噴
霧機１０の作動前において圧力振動緩衝装置４２内に空
気が充満していても、動力噴霧機１０の作動に伴って圧
力振動緩衝装置４２内へ導入される高圧の液体のために
、空気部分４４の容積は大幅に減少してしまい、空気部
分４４の容積変化に因る脈動圧の緩衝効果は低下する。

しかし、この発明の圧力振動緩衝装置４２（第４図（ｂ
））では、動力噴霧機１０の作動中に、空気補給用往復
動ポンプ４６から圧力振動緩衝装置４２へ加圧空気が供
給され続けるので、動力噴霧機１０の作動中、空気部分
４４の容積は大きく維持され、脈動圧の緩衝効果は高く
なる。

第５図はユニフロ一式ピストンポンプ１０９に適用した
実施例の構造図である。ピストンロッド１１０は基端部
においてコンロッド１６に回動自在に結合し、ピストン
ロッド１１０の先端部には、弁座１】２とこの弁座１１
２よりさらに先端側の個所に通孔付きストッパ１１４と
が固定されている。吸入弁体１１６は、ピストンロッド
１１０の軸方向に関して弁座１１２と通孔付きストッパ
１１４との間においてピストンロッド１１０へ遊嵌状態
で配設され、外周にシールパツキン１１８を嵌着されて
いる。ピストンロッド１１０の先端側にはポンプ室１２
０が区画され、吐出弁１２２は、ピストンロッド１１０
の先端面に対峙するポンプ室１２０の側に設けられ、中
心線をピストンロッド１１０のそれに合わされている。

空気補給用往復動ポンプ４６は、ユニフロ一式ピストン
ポンプ１０９から離れて配置され、連通管路１２４を介
してユニフロ一式ピストンポンプ１０９のポンプ室１．
２０へ圧力作用室７０を連通している。

〔発明の効果〕

このように、この発明によれば、液体圧送用性復動ポン
プのポンプ室の圧力の変化を利用して、空気補給用往復
動ポンプが作動し、この空気補給用往復動ポンプの作動
により空気を圧力振動緩衝装置へ補給する。したがって
、圧力振動緩衝装置における液体への空気の溶は込みに
もかかわらず、圧力振動緩衝装置において十分な量の空
気を確保し、圧力振動緩衝装置の良好な機能を保持する
ことができる。また、所定の緩衝効果を得るために必要
な圧力振動緩衝装置の大きさを小さくすることができる
。さらに、吸水管を水面上へ引き上げる手間がなく、補
給作業が簡ｍとなるとともに、液体圧送用往復動ポンプ
による液体の圧送を一時的に中断することなく、空気の
補給を行うことができる。

この発明では、調節ねじは、その先端部においてピスト
ンの小径部に当接し、空気補給用往復動ポンプにおける
ピストンの行程量を規制しているので、調節ねしにより
空気補給用往復動ポンプから圧力振動緩衝装置への空気
補給量を任意に調節することができる。なお、空気補給
用往復動ポンプにおいて、ポンプ室は圧力作用室より小
径であり、調節ねじの先端部はピストンの小径部に当接
しているので、調節ねじの先端部に過大な力が作用して
、調節ねじが破損することを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例に関し、第１図は第２図の空気
補給用往復動ポンプの詳細な構造図、第２図は動力噴霧
機のほぼ全体の概略図、第３図は第２図の接続部の詳細
図、第４図（ａ）及び（ｂ）は従来の圧力振動緩衝装置
とこの発明の空気補給装置を装備する圧力振動緩衝装置
とを比較して示す図、第５図はユニフロ一式ピストンポ
ンプに適用した実施例の構造図である。 １９・・・プランジャポンプ（液体圧送用往復動ポンプ
）、２４・・・ポンプ室、４２・・・圧力振動緩衝装置
、４４・・・空気部分、４６・・・空気補給用往復動ポ
ンプ、７０・・・圧力作用室、７２・・・ポンプ室、７
４・・・ピストン、７６・・・大径パツキン、７８・・
・小径パツキン、８０・・・調節ねじ、１０９・・・ユ
ニフロ一式ピストンポンプ（液体圧送用往復動ポンプ）
。 ２４・・・ポンプ室 ４６・・−空気補給用往復動ポンプ ７０・・・圧力作用室 ７２・・・ポンプ室 ７４・・・ピストン ７６・・・大径パツキン ７８・・・小径パツキン ８ｏ・・・調節ねじ 第２図 ４日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 液体圧送用往復動ポンプの吐出側へ接続され空気部分の
   容積の増減により前記液体圧送用往復動ポンプの吐出圧
   の振動を緩衝する圧力振動緩衝装置において、前記液体
   圧送用往復動ポンプのポンプ室へ連通する圧力作用室と
   、この圧力作用室より小径であり吐出側を前記圧力振動
   緩衝装置へ接続されているポンプ室と、前記圧力作用室
   及び前記ポンプ室をそれぞれ摺動する大径部及び小径部
   をもつピストンと、先端において前記ピストンの端面に
   当接し前記ピストンの行程量を規制する調節ねじとを有
   してなることを特徴とする圧力振動緩衝装置の空気補給
   装置。