JPS6330839Y2 - - Google Patents

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JPS6330839Y2
JPS6330839Y2 JP474184U JP474184U JPS6330839Y2 JP S6330839 Y2 JPS6330839 Y2 JP S6330839Y2 JP 474184 U JP474184 U JP 474184U JP 474184 U JP474184 U JP 474184U JP S6330839 Y2 JPS6330839 Y2 JP S6330839Y2
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JP
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belt
bolt
bracket
rack member
tension
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JP474184U
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ベルト張力調整装置についての技術
分野に属する。
〔従来技術〕
例えば、自動車用内燃機関においては、第1図
に示されるように、内燃機関本体3のクランクプ
ーリ4の回転は、Vベルト2によつて、オルタネ
ータ1へ伝達される。掛かるVベルト2について
は、その張力に過不足があると、次のような不具
合が生ずるため、Vベルト2の張力は、適正な値
に調整されねばならない。
(イ) 張力が過大であると、オルタネータ1の軸受
け等が傷む。
(ロ) 張力が不足であると、Vベルト2が滑つて音
が出る。また、オルタネータ1の発電量が減少
する。
一般に、Vベルト2の張力の調整は、第2図
(実願昭57−143338)に示されるように、ベルト
5を回動させて、オルタネータ1をボルト6のま
わりに回動させることによつて行われている。第
2図において、ベルト5が回動されると、ピニオ
ン7がラツク8と噛み合つて回動しながら矢印A
または矢印B方向に移動するため、オルタネータ
1がベルト6のまわりに回動する。
〔従来技術の問題点〕
第2図において、Vベルト2の張力を調整する
場合は、従来は、Vベルト2の張力を測定しなが
ら、試行錯誤的に、その張力を最適値に定めるよ
うにしていた。このたわ、Vベルト2の張力調整
作業は、非常に手間がかかるものであつた。
〔考案の目的〕
本考案は、このような従来技術の問題点を解決
するためになされたものである。
本考案の目的は、簡単な操作で、常に、ベルト
に最適な張力を与えることができるようにするこ
とにある。
〔考案の構成〕
この目的は、本考案によれば、次のような構成
をとるベルト張力調整装置によつて達成される。
すなわち、本考案に係るベルト張力調整装置と
いうのは、駆動装置から被駆動装置へ動力を伝達
するベルトの張力を、該被駆動装置を移動させる
ことによつて適正値に調整するためのベルト張力
調整装置であつて、 前記駆動装置に連設されているブラケツトと、
ナツトが締結されることにより前記被駆動装置を
該ブラケツトに固定するボルトと、ラツク部材
と、前記ベルトに適正張力を与える弾発部材と、
前記ブラケツトに固定されており前記ラツク部材
の動きを規制するストツパ部材とから成り、 前記ブラケツトは、本体部と該本体部から略直
角に突出するフランジ部とから構成され、該本体
部には前記被駆動装置の移動方向と略平行に延び
る長孔が穿設されており、前記ボルトは、その端
から順次、工具を係合させるための頭部と、前記
ラツク部材に噛み合い可能なピニオン部と、前記
ナツトを螺嵌させるねじ部とから構成されてお
り、前記ラツク部材は、前記ブラケツトの本体部
に沿つて前記長孔と略平行に配置され、前記弾発
部材は、前記ラツク部材と前記ブラケツトのフラ
ンジ部との間に配置され、前記ボルトのねじ部は
前記長孔に遊嵌されており、前記ボルトのピニオ
ン部は前記ラツク部材に係合されており、前記弾
発部材は前記ラツク部材を前記ピニオン部に押圧
しており、前記ストツパ部材は前記ラツク部材が
前記弾発部材の伸縮方向へ移動することのみを許
容していることを特徴とする。
〔実施例〕
つぎに、本考案の実施例を図面を基にして詳細
に説明する。第3図は、本考案の一実施例の正面
図である。同図において、1は、被駆動装置とし
てのオルタネータであり、3は、駆動装置として
の内燃機関本体である。2は、クランクプーリ4
(第1図参照)からオルタネータ1へ動力を伝達
するためのVベルトである。11は、本本考案に
係るベルト張力調整装置である。
オルタネータ1は、第1のアーム12と第2の
アーム13とを有する。オルタネータ1は、第2
のアーム13において、ボルト6により、内燃機
関本体3の第1のフランジ部14に取り付けられ
ている。Vベルト2の張力は、ベルト張力調整装
置11により、オルタネータ1をボルト6のまわ
りに回動させることにより調整される。
ベルト張力調整装置11は、ブラケツト15
と、ボルト5と、ラツク部材8と、二つの圧縮コ
イルばね16と、ストツパ部材27とから成る。
第3図に示されるように、ブラケツト15は、
二本のボルト17により、内燃機関本体3の第2
のフランジ部18に連設されている。第3図にお
ける−断面図が第4図に示されている。第4
図に示されるように、ブラケツト15は、本体部
19と本体部19から略直角に突出するフランジ
部20とから構成されている。第3図に戻つて、
本体部19にはオルタネータ1の移動方向と略平
行に延びる長孔21が穿設されている。本実施例
において、長孔21は、ベルト6を中心とする円
弧上にある。
第4図に示されるように、ボルト5は、その端
から順次、工具を係合させるための頭部22と、
ピニオン部7と、ねじ部24とから構成されてい
る。ベルト5のねじ部24はブラケツト15の長
孔21とオルタネータ1の第1のフランジ部12
に穿設されたボルト孔25とに遊嵌されて、ボル
ト孔25より突出している。ボルト5は、そのね
じ部24にナツト26が締結されることによりオ
ルタネータ1(第3図参照)をブラケツト15に
固定する。
第3図に戻つて、ブラケツト15の本体部19
に沿つて長孔21と略平行にラツク部材8が配置
されている。ラツク部材8とブラケツト15のフ
ランジ部20との間には二つの圧縮コイルばね1
6が配置されている。
第3図において、ボルト5のピニオン部7はラ
ツク部材8に係合されている。圧縮コイルばね1
6はラツク部材8をピニオン部7に押圧してい
る。圧縮コイルばね16は、Vベルト2に適正張
力を与えるためのものである。
第5図は、第4図において矢印C方向から見た
ベルト張力調整装置11の上面図である。第5図
に示されるように、ブラケツト15の本体部19
には、ラツク部材8を囲むコの字形状のストツパ
部材27が溶接によつて取付けられている。第4
図および第5図からわかるように、ストツパ部材
27は、ラツク部材8のP−P方向およびQ−Q
方向のみを取り囲んでおり(第5図参照)、R−
R方向すなわち圧縮コイルばね16の伸縮方向は
取り囲んでいない(第4図参照)。
自動車の製造工場において、Vベルト2の張力
を適正値に調整する場合の作業は、次のようにし
て行われる。
新車組立時であるので、第4図において、ナツ
ト26は緩められている。この状態で、第3図に
おいて、ボルト5を矢印Eの向きに回転させてゆ
くと、ピニオン部7はラツク部材8の上をラツク
部材8に噛み合いながら回動して矢印A方向へ移
動してゆく。このため、第3図において、オルタ
ネータ1は、ボルト6のまわりを矢印Aの向きに
回転する。この結果、Vベルト2に張力が発生
し、この張力により、第6図に示されるように、
ピニオン部7はラツク部材8に押圧力Fを与え
る。この押圧力FのR−R方向成分F1により、
第3図の圧縮コイルばね16は押し縮められる。
そして、Vベルト2の張力が増大すると、ついに
は、ボルト5を回動させてもラツク部材8が逃
げ、ピニオン部7がラツク部材8の上で空回りす
るようになる。本実施例においては、ピニオン部
7が空回りするようになつたときにVベルト2に
発生する張力が、そのVベルト2の適正張力とな
るように、圧縮コイルばね16の寸法とばね定数
とが定められている。従つて、ピニオン部7がラ
ツク部材8の上で空回りするようになつたたら、
ボルト5を回転させるのをやめる。そして、第4
図でナツト26を締結して、オルタネータ1をブ
ラケツト15に固定すれば、Vベルト2の張力調
整作業が完了する。
なお、第6図において、押圧力FのQ−Q方向
成分F2は、第5図においてラツク部材8を矢印
B方向に移動させる。しかしながら、ラツク部材
8の矢印B方向への動きは、ストツパ部材27に
よつて阻止される。このため、ラツク部材8が無
制限に矢印B方向へ移動するのは防止される。
自動車の使用期間中にVベルト2が緩んできた
ために、修理工場等において、Vベルト2の張力
を調整する場合については、第4図で、ナツト2
6を緩め、オルタネータ1を回動可能とすること
から始まる、そのあとは、自動車の製造工場にお
ける場合と全く同じである。なお、ナツト26を
緩めれば、ピニオン部7はラツク部材8の上を矢
印B方向に素早く移動する。このため、Vベルト
2の張力は急速に零になる。従つて、本実施例に
よれば、Vベルト2の交換が極めて容易であると
いう利点もある。
〔考案の作用〕
以上の実施例の説明からわかる通り、本考案に
係るベルト張力調整装置においては、ボルトが空
回りするまで、機械的にボルトを回転させ、ボル
トが空回りするようになつたらナツトを締結する
だけで、ベルトの張力を最適値に合わせることが
できる。
〔考案の効果〕
斯くして、本考案によれば、従来のものに比べ
て、張力調整作業が簡便になるという効果を奏す
る。
〔その他〕
最後に、本考案に係るベルト張力調整装置は、
第1図のような自動車用内燃機関のVベルト2に
限らず、一般に、駆動装置から被駆動装置へ動力
を伝達するベルト張力調整に有用であることは論
を待たない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、自動車用内燃機関の正面図、第2図
は、従来のベルト張力調整装置の正面図、第3図
は、本考案の一実施例に係るベルト張力調整装置
の正面図、第4図は、第3図の−断面図、第
5図は、第4図において矢印C方向から見たベル
ト張力調整装置の上面図、第6図は、第3図のベ
ルト張力調整装置の作動説明図である。 1……オルタネータ(被駆動装置)、2……V
ベルト(ベルト)、3……内燃機関本体(駆動装
置)、5……ボルト、7……ピニオン部、8……
ラツク部材、15……ブラケツト、16……圧縮
コイルばね(弾発部材)、19……本体部、20
……フランジ部、21……長孔、22……頭部、
24……ねじ部、26……ナツト、27……スト
ツパ部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 駆動装置から被駆動装置へ動力を伝達するベル
    トの張力を、該被駆動装置を移動させることによ
    つて適正値に調整するためのベルト張力調整装置
    であつて、 前記駆動装置に連設されているブラケツトと、
    ナツトが締結されることにより前記被駆動装置を
    該ブラケツトに固定するボルトと、ラツク部材
    と、前記ベルトに適正張力を与える弾発部材と、
    前記ブラケツトに固定されており前記ラツク部材
    の動きを規制するストツパ部材とから成り、 前記ブラケツトは、本体部と該本体部から略直
    角に突出するフランジ部とから構成され、該本体
    部には前記被駆動装置の移動方向と略平行に延び
    る長孔が穿設されており、前記ボルトは、その端
    から順次、工具を係合させるための頭部と、前記
    ラツク部材に噛み合い可能なピニオン部と、前記
    ナツトを螺嵌させるねじ部とから構成されてお
    り、前記ラツク部材は、前記ブラケツトの本体部
    に沿つて前記長孔と略平行に配置され、前記弾発
    部材は、前記ラツク部材と前記ブラケツトのフラ
    ンジ部との間に配置され、前記ボルトのねじ部は
    前記長孔に遊嵌されており、前記ボルトのピニオ
    ン部は前記ラツク部材に係合されており、前記弾
    発部材は前記ラツク部材を前記ピニオン部に押圧
    しており、前記ストツパ部材は前記ラツク部材が
    前記弾発部材の伸縮方向へ移動することのみを許
    容していることを特徴とするベルト張力調整装
    置。
JP474184U 1984-01-17 1984-01-17 ベルト張力調整装置 Granted JPS60116450U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP474184U JPS60116450U (ja) 1984-01-17 1984-01-17 ベルト張力調整装置

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JP474184U JPS60116450U (ja) 1984-01-17 1984-01-17 ベルト張力調整装置

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Publication Number Publication Date
JPS60116450U JPS60116450U (ja) 1985-08-06
JPS6330839Y2 true JPS6330839Y2 (ja) 1988-08-17

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