JPS62180158A - タイミングベルトの張力設定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関のカム軸駆動のためのタイミングベル
トの張力設定機構に関する。

〔従来の技術〕

特開昭５６−３３４４号公報には、駆動軸と被駆動軸に
巻き掛けられたタイミングベルトの張力を前記両軸を回
転させながら設定する方法が開示されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前記特開昭５６−３３４４号公報に記載されているよう
に、エンジン静止状態でタイミングベルトの張力を設定
しようとすると、ベルト張り側と緩み側のちょっとした
バランスのくずれによって設定張力がばらつくという問
題があった。また、テンショナプーリの回転振れやタイ
ミングベルトの不均一により設定張力がばらつく。これ
を解決するために、前記特開昭５６−３３４４号公報で
は両輪及びタイミングベルトを回転させながら張力計測
器やモータを使用して張力設定を行うようにしたもので
ある。

内燃機関のカム軸には吸気弁や排気弁を作動させるため
に周期的に大きな負荷が作用し、この負荷がタイミング
ベルトの張力に影響を与える。従って、内燃機関のカム
軸とクランク軸とを連結するタイミングベルトには第５
図に示すようにクランク回転角に従って周期的な張力の
変動があられれる。従って、両軸及びタイミングベルト
を回転させながら張力設定を行ったとしても、張力設定
を行った時期に応じて第５図の張力の変動の幅内のばら
つきが生じてしまうという問題点が発生した。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために、本発明によるタイミング
ベルトの張力設定機構は、クランク軸とカム軸とを連結
するタイミングベルトの張力設定のため、スプリングの
ばね力を受けてタイミングベルト係合するテンショナプ
ーリを備え、このテンショナプーリをダンパ部材を介し
て固定支持部に固定したことを特徴とするものである。

〔実施例〕

第４図は内燃機関のカム軸１とクランク軸２とを連結す
るタイミングベルト３を示すものである。

カム軸１にはカムプーリ１ａが取付けられ、クランク軸
２にはクランクプーリ２ａが取付けられ、これらのプー
リはそれぞれ矢印の方向に回転するようにされている。

タイミングベルト３の緩み側の途中にはテンショナブー
ＩＪ　４が係合する。テンショナプーリ４の軸部５　（
第１図）に固定されたサポート６は、その一端がピン７
によりシリンダブロック壁８に枢着され、その他端がス
プリング９　（第４図）によりシリンダブロック壁８に
連結される。従って、テンショナプーリ４はスプリング
９のばね力を受けてタイミングベルト３に保合する。

第１図から第３図に示されるように、テンショナプーリ
４の軸部５は中空に形成され、その頂面に長大１０を備
えている。この長穴１０を介して固定用ボルト１１が挿
入され、固定用ポル１−１１はテンショナプーリ４をそ
の位置が定まった後でシリンダブロック壁８に固定する
ものである。テンショナプーリ４の軸部５と固定用ボル
ト１１の頭部との間には、凹面を形成した金属製の座金
１２と同座金１２内に挿入されたゴム製のダンパ部材１
３とが配置されている。ダンパ部材１３は自由な状態に
おいて第２図の（＾）に示されるように座金１２からｄ
だけ突出する。

タイミングベルト３の張力設定に際しては、固定用ボル
ト１１が緩められた状態にあると、テンショナプーリ４
はピン７を支点として自由に回動できる状態になる。こ
のときに、テンショナプーリ４はスプリング９により予
め設定されたばね荷重の下でタイミングベルト３に張力
をかける。この時点でテンショナプーリ４を固定すると
張力のばらつきが生じるので、本発明においては次の手
順を採用する。

次に固定用ボルト１１を中途まで締付ける。このときに
、ダンパ部材１３が軸部５に当接して弾性的に押縮めら
れる。ダンパ部材１３は第２図（８１に示されるように
まだ座金１２から突出しているが、突出ＩＪｃ＋’は初
期の突出ｌｄよりも小さくなっている。従って、軸部５
はダンパ部材１３の弾性力によってシリンダブロック壁
８に対して押される状態になる。この状態で内燃機関を
例えばアイドル回転数で回転させる。すると、タイミン
グベルト３はスプリング９によって付勢されなから弁発
時期等の影響を受けて第５図に示されるように張力変動
を起こそうとする。この張力変動とともにテンショナプ
ーリ４がピン７を支点として振動しようとする。しかし
ながら、本発明においては、ダンパ部材１３が軸部５を
弾性的に押しているためにテンショナプーリ４の振動を
吸収し、テンショナプーリ４をタイミングベルト３の張
力が変動の中心値Ｔｏ（第５図）付近になるような位置
で安定させる。そこで、座金１２が軸部５に摩擦的に係
合するようになるまで固定用ボルト１１を締付けると、
タイミングベルト３の張力がスプリング９のばね力に対
応して設定されることになる。

第６図はテンショナプーリ４の軸部５と固定用ボルト１
１との間に、ダンパ部材としてウェーブワッシャ２０を
配置したものである。ウェーブワッシャ２０はボルト１
１の中途までの締付けにより弾性力を発揮し、最終的な
締付けによって摩擦係合力が強められる。従って、前述
の実施例と同様に、タイミングベルト３を回転させっつ
ダンパ部材のダンピング効果を利用してテンショナプー
リ４の位置をばらつきな（定め、次にボルト１１を最終
的に締付けることによってテンショナプーリ４を固定す
る。尚、以降に説明する実施例も全てこの原理を採用し
たものであるので、後の実施例については構造の異った
点についてのみ説明する。

第７図及び第８図は、シリンダブロック壁８に深さｈの
窪み２１を設け、この窪み２１にゴム製のダンパ部材２
２を配置したものである。ダンパ部材２２は自由状態に
おいて窪み２１から高さｄだけ突出する。固定用ボルト
１１の締付けによってテンショナブーＩ７４を取付けた
サポート６がダンパ部材２２に係合し、ダンパ部材２２
は最終的には第８図に示されるように窪み２１内に押縮
められ、軸部５及びサポート６がシリンダブロック壁８
に摩擦係合する。

第９図及び第１０図は、ゴム製のダンパ部材２３がテン
ショナプーリ４の軸部５の中空洞内に配置された例を示
すものである。ダンパ部材２３は自由状態にあっては軸
部５から突出しく第９図）、ボルト１１の締付けに伴っ
てシリンダブロック壁８に弾性的に当接し、最終的には
軸部５がシリンダブロック壁８に当接するとともに軸部
５内に押縮められる（第１０図）。この例によれば、空
所を利用して大きなダンパ部材２３を配置することがで
きる。第１１図はテンショナプーリ４のサポート６の支
点ピン７を挿入すべき穴にゴムのダンパ部材２４を充填
して、支点ピン７との間でダンピング効果を行わせるよ
うにしたものである。この例では、ダンパ部材２４に圧
縮力がかからないので、ゴムのへたりが少（、経時的に
張力が低下した場合にも再調整が可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によればタイミングベルト
の設定張力のばらつきを低く抑えることができ、従来の
技術のように張力設定時に張力測定器やモータ等を必要
としない。

【図面の簡単な説明】

第１図は第３図の綿１−１に沿った断面図、第２図は第
１図のダンパ部材の状態にあるところを示す図、第３図
は第４図のテンショナプーリの平面図、第４図は本発明
による内燃機関のタイミングベルトの張力設定機構を示
す略図、第５図は従来の技術を説明する図、第６図はダ
ンパ部材の他の実施例を示す図、第７図及び第８図は異
った状態にあるダンパ部材のさらに他の実施例を示す図
、第９図及び第１０図は同様に異った状態にあるダンパ
部材のさらに他の実施例を示す図、第１１図はダンパ部
材のさらに他の実施例を示す図である。 ■・・・カム軸、 ２・・・クランク軸、 ３・・・タイミングベルト、 ４・・・テンショナプーリ、 ９・・・スプリング、 １１・・・固定用ボルト、 １３・・・ダンパ部材。 ＝＋ 第３図 第４図 クランク回転角− 第５図 第６図 第７図　　　　＄８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. クランク軸とカム軸とを連結するタイミングベルトの張
   力設定のため、スプリングのばね力を受けて前記タイミ
   ングベルトに係合するテンショナプーリを備え、該テン
   ショナプーリをダンパ部材を介して固定支持部に固定し
   たことを特徴とするタイミングベルトの張力設定機構。