JPS63307849A - スペルミン誘導体 - Google Patents

スペルミン誘導体

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JPS63307849A
JPS63307849A JP14390587A JP14390587A JPS63307849A JP S63307849 A JPS63307849 A JP S63307849A JP 14390587 A JP14390587 A JP 14390587A JP 14390587 A JP14390587 A JP 14390587A JP S63307849 A JPS63307849 A JP S63307849A
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JP
Japan
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ethanol
extracted
water
ingredient
spermine
Prior art date
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Pending
Application number
JP14390587A
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English (en)
Inventor
Tadahisa Hashimoto
橋本 周久
Nobuhiro Fuseya
伸宏 伏谷
Koichiro Takahashi
浩一郎 高橋
Chieko Nohara
野原 智恵子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ソフトコーラルからの抽出成分であるスペル
ミン誘導体またはその塩に関する。
(従来の技術) ソフトコーラル類は、海綿類と並んで最もよ(研究され
ている珊瑚礁生物であるが、それは採取が容易であるこ
と、抽出しやすいことと相まって、構造や生理活性に興
味深いものが多いことにある。
たとえばシヌラリアフレキシビリス(5inulari
aflaxibilis)からは抗腫瘍作用を有する1
4員環ジテルペン化合物 シヌラリオライドが単離され
(Tetrahedron、 31 、129〜133
 (1975)及びTetrahedronLett、
、 2923〜26. (1977) )、またシヌラ
リア ブロンゲルスマイ(5inularia 7 )
からは、細胞毒性を有するスペルミジン誘導体が単離さ
れている( Tetrahedron Lett、、 
36.3387〜3390. (1979) )。
しかしながら、海洋生物由来のポリアミンから本発明の
如き抗腫瘍作用を有するスペルミン誘導体が得られたこ
とはこれまで報告がない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は、我国量のソフトコーラルから生理活性物
質の探索を行なってきたが、高知県竜串海岸より採取し
たシヌラリア(5inularia )属のソフトコー
ラルからの水溶性抽出成分中に抗腫瘍活性を有する物質
を認め、この物質を単離し2本発明を完成した。すなわ
ち1本発明は。
下記構造式で示されるスペルミン誘導体またはその塩に
関する。
本発明のスペルミン誘導体は、スペルミン(H2N(C
鵬)、NH(CH2)4NH(CH2)、N鴇)の末端
窒素原子にテトラプレニル基がアミド結合を介して結合
した新規な化合物である。
C’A造法) 本発明の目的化合物(I)は、シヌラリア属に属するソ
フトコーラルをエタノールで抽出し、抽出成分をエーテ
ルと水で分配し、水層に移行する成分の中から単離する
ことができる。
原料となるソフトコーラルは、たとえば高知県幡多郡竜
串海岸をはじめ、我国近海に生育しており、これを採取
して使用することができる。
採取されたソフトコーラルは、粉砕したのち抽出する。
抽出には70%エタノールが好適に用いられ。
常温下、約3倍量の70%エタノールを用い数回性なう
。この抽出液を必要により減圧濃縮したのち、ジエチル
エーテル−水による2層分配に付し2次いで、水層成分
をTSKG3000SおよびToyoperl HW−
40カラムクロマトグラフイーに付して活性画分を分離
する。こうして得られた活性画分から、さらに高速液体
クロマトグラフィー等を用いて精製し、純粋なスペルミ
ン誘導体を得る。
このようにして得られる本発明の目的化合物(I)は遊
離の形で単離することもできるが、その塩としても単離
することができる。このような塩としては2例えば本発
明の目的化合物(I)の分子内窒素原子にメチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ペンチル基等の
低級アルキル基が結合し4級陽イオン化したものに、対
応する塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等のハロ
ゲン陰イオン、もしくは水酸イオン。
硝酸イオン、炭酸イオン、硫酸イオン等の陰イオンが付
加した塩、あるいは塩駿塩、硝酸塩。
硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、 7
 マA/ 酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩。
酒石酸塩等の有機酸塩が挙げられる。
次に9本発明のスペルミン誘導体のうち、下記構造式で
示される化合物(以下、この構造の化合物をシヌラミド
という)について理化学的(:)質量分析値; m/z
 581 (FAB)第1図にFAB−MSスペクトル
を示す。また第2図には、  CI−MSスペクトルを
示す。m/z 338゜319、251.184及び1
03に各々フラグメントイオンが観察されたことから、
スペルミンの末端窒素原子にテトラプレニル基が結合し
ていることが判明した。
(11)赤外線吸収スペクトA/(KBr法) ; 3
350,3250゜1660、  及び1640cm−
’にアミド結合の吸収が観察された。第3図にその赤外
線吸収スペクトルを示す。
(iiil 13c−核磁気共鳴スベクトル;δppm
 1541(s)t134.4(s)、 133.8(
s)、 129.9(s)、 123.4(d、 2C
)。
123.2(d)、 117.6(d)、 40.8 
(t、 2C)、 37.7 (t)。
27.9(t)、27.7(t)、27.6(t)、2
6.0(q)、25.3(q)。
ts、5(q)、および16.2(tl、 2C)にシ
グナルが観察されたことから、テトラプレニル基の存在
が判明した。またδppm 167.2にアミド結合の
カルボニル炭素が認められたことから、アミド結合を介
してテトラプレニル基が結合していることが判明した。
更に、δppm 49.7 (q、 4C)から窒素原
子に結合した4個のメチル基の存在が、δppm 64
.4 (t、 2C)。
63.6(t)、 62.o(t)、 36.9(t)
および34.1(t)から窒素原子に結合した6個のメ
チレン炭素の存在を確認した。この他δppm 20.
6 (t、 2C)、 22.1 (t )。
及び23.9(t)から4個のメチレン基が存在するこ
とが判った。
第4図に重メタノール中で測定したl3C−核磁気共鳴
スペクトルを示す。
Ov)’H−核磁気共鳴スベクトル、δppm 3.1
0(12H,s)から、窒素原子に結合した4個のメチ
ル基が。
チレン基が、更に1.7〜1.90(8H)から4個の
メチレン基が存在することが判った。
第5図に重メタノール中で測定した’H−核磁気共鳴ス
ベクトルを示す。
以上の理化学的性状により2本発明の目的化合物(I)
のうちシヌラミドの構造式は前述の通り決定した。
(有用性) 本発明のスペルミン誘導体は、優れた抗腫瘍作用を有し
ている。以下にin vitroにおける腫瘍細胞増殖
抑制作用を実験方法と共に示す。
(実験方法) 試験管内で継代維持されたマウスL1210白血病細胞
を、10%牛新生児血清を含むRPM11640培養液
に入れ、培養液中の細胞数をlXl0’個/mlに調整
した。
また、マウス腹腔内に移殖後7日月のマウスP388白
血病細胞についても10%牛脂児血清を含むRPMI 
1640培養液に入れ、同様にlXIO3個/mlに細
胞数を調整した。
シヌラミドをエタノールに溶解し、エタノールの最終濃
度0.4容量%で、シヌラミドが所定濃度となるように
細胞浮遊培養液に添加したのち。
5%炭酸ガスを含む空気中で3日間培養した。
対照としてエタノール0.4容量%を加えた細胞浮遊培
養液を同様に培養した。
培養後、トリバンプルー染色液で染色し、生細胞数を計
測し、対照に対する抑制率からrc。
値(50%細胞増殖抑制濃度)を求めた。この結果を表
1に示す。
表1 スペルミン誘導体のマウスL1210白血病細胞
及びマウスP388白血病細胞に対する細胞増殖抑匍昨
用本発明によって得られたスペルミン誘導体を医薬とし
て使用するには、抗腫瘍効果を発現するのに都合のよい
形で投与する。スペルミン誘導体はそのままの状態で医
薬となり得るが、製薬上の慣習に従って製薬的に許容し
得る希釈剤及び/又は他の薬理作用物質との混合物とし
て組成された状態でも提供され得る。従って本発明のス
ペルミン誘導体は、経口的又は非経口的に投与するため
の形態を適宜に採り得る。例えば散剤、顆粒9錠剤、糖
衣錠、カプセル、ビル。
坐剤、懸濁剤、液剤、乳剤、注射剤、エアゾール剤であ
る。
本発明のスペルミン誘導体の投薬量は、感受性差2年令
、性別2体重、投与方法、投与の時期9間隔、病状9体
調、医薬製剤の性質、調整の種類静穏々の原因によって
変動する。
(実施例) つぎに実施例を挙げて2本発明の化合物およびその製造
法をさらに説明する。
実施例 1 高知県幡多郡竜串海岸(水深的2m)から採取したソフ
トコーラル5inulria sp、(色;灰褐色、大
きさ;高さ約20cm (岩に付着して群体を形成する
)。
形状;表面に粘液が豊富)の凍結品の粉砕試料500g
を1,5tの70%エタノールで3回抽出した。
抽出液を減圧濃縮後、ジエチルエーテルと水で3回分配
した。得られた水層をTSK G3000Sカラム(1
0X10cm、東洋曹達工業社製)に添加したのち、水
、50%メタノール、 70%メタノール、100%メ
タノールおよびアセトン各IZで順次溶出した。
70%メタノール、100%メタノールおよびアセトン
画分に活性が認められたので合一した(収量5.5 g
 )。
この活性画分をメタノールに溶かし更にToyopea
rlHW −40fineカラム(4,5X 30cm
 )に添加しメタノールで溶出した。得られた活性画分
(810Ir1g)を最終的にDevelosil O
DSカラム(1,5X 30cm)及び0.1%酢酸を
含む45%メタノールを用いる高速液体クロマトグラフ
ィーにより精製し、純粋なシヌラミド120■を無色粉
末として得た。このものの理化学的性状は前記の通りで
あった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、シヌラミドのFAB −MSスペクトルを示
す。 第2図は、シヌラミドのCI−MSスペクトルを示す。 第3図は、  KBr法で測定したシヌラミドの赤外線
吸収スペクトルを示す。 第4図は9重メタノール中で測定したシヌラミドの13
C−核磁気共鳴スペクトルを示す。 第5図は1重メタノール中で測定したシヌラミドのlH
−核磁気共鳴スペクトルを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるスペルミン誘導体又はその塩。
JP14390587A 1987-06-09 1987-06-09 スペルミン誘導体 Pending JPS63307849A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007332114A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Univ Nagoya アシルスペルミジン誘導体及び抗腫瘍用剤
WO2012113891A1 (en) * 2011-02-23 2012-08-30 Universite D'aix-Marseille Use of polyaminoisoprenyl derivatives in antibiotic or antiseptic treatment

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