JPS6330761Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複写機などの本体装置にその複写（印
字）工程に応じて積載収納した用紙を順次一枚ず
つ供給する給紙装置に関する。

一般に複写機の給紙装置としては、用紙を装填
したカセツトを複写機のカセツト装填口に装備
し、このカセツト内の最上紙に複写機の入口ロー
ラを係合させて複写工程に応じ用紙を装置内に送
り込んでいる。そしてこのカセツト装填口にはカ
セツト内の用紙の有無を検知する所謂エンプテイ
ーセンサーが入口ローラと共に複写機側に準備さ
れている。

かゝる用紙カセツトは通常小型でその収納用紙
量も限られ使用者が頻繁に用紙を装填しなければ
ならない欠点があり、最近このカセツト装填口に
大容量の給紙スタツカーを付設し、この給紙スタ
ツカー側に装備した給紙ローラで用紙を常時カセ
ツト装填口に繰出し、長期間に亘つて用紙装填の
必要のない給紙装置が提案されるに至つている。

ところがこの大容量の給紙装置を複写機に装填
した場合に、この給紙装置側での用紙無し（エン
プテイー）或いは用紙詰り（ジヤム）が発生した
場合に、複写機本体に伝達し、その複写動作を禁
止し、使用者に警告表示する等の処置が必要とな
る。

従来かゝる複写機本体と給紙装置との信号連結
はコネクター等で行なつている為、特別の電気回
路を複写機側に設けなければならず市販の広汎な
複写機に必要に応じて装備できるものではなかつ
た。

本考案は上記の点に鑑み、カセツト装填口に用
紙の有無を検知する透過式ホトセンサーが対向配
置されている複写機に必要に応じて簡単に装着及
び離脱でき、このホトセンサーを介して給紙装置
側の用紙無し状態を複写機側に伝達することが出
来、以つて種々の複写機に取付けることの可能な
複写機用給紙装置を簡単な構造で提供することを
その主な目的としている。

以下図示の一実施例に基づいてその構成を詳述
する。

全体記号Ａで示す給紙装置は複写機本体５のカ
セツト装填口１０に必要に応じて装着され、全体
記号Ｂで示す複写機本体５の入口部に用紙を供給
する。複写機本体入口部Ｂには通常の構造で入口
ローラ１５が適宜の駆動系に連結配置され、複写
工程に同期して用紙を供給するようになつてい
る。

そこでこの入口ローラ１５に給紙装置Ａから常
に一枚の用紙を準備しておけば複写機本体に過不
足なく用紙を供給できることとなる。

これと共に複写機本体入口部Ｂには、入口ロー
ラ１５とともに用紙の有無を検出する一対の透過
式ホトセンサーＳ１，Ｓ２が用紙経路に臨ませて
ある。

給紙装置Ａは用紙収納枠１と、これから突出し
た給紙搬出部１１とから成り、用紙収納枠１内に
は昇降自在の紙載台２と、モーターその他の駆動
系に連結した給紙手段４、分離爪８、及び紙載台
２を上下昇降せしめるモーターＭが組込まれてい
る。給紙搬出部１１は、上記給紙手段４と分離爪
８とによつて分離された用紙を複写機本体の入口
ローラ１５に送出する出口ガイド１４が設けら
れ、このガイド１４と入口ローラ１５とが係合す
るようになつている。１６はこの出口ガイド１４
に設けられ給紙装置Ａからの用紙先端が入口ロー
ラ１５に至つたのを検知するのと同時に用紙詰り
を感知するセンサーである。

そこでかゝる給紙装置Ａをその給紙搬出部１１
をカセツト装填口１０に装着して複写機に取付
け、センサー１６の用紙無し信号を得て給紙手段
４を起動する。

この起動と同時にジヤムタイマーを作動し、所
定時間経過して用紙先端がセンサー１６に到達し
ないときジヤムと判定するようにしてある。

また紙載台１にはエンプテイーセンサー１７が
通常の構造で取付けてある。

そしてこの給紙装置Ａでのジヤム判定時及び紙
載台２の用紙無し検出時に、その信号を次のよう
に複写機本体５に伝達するようになつている。

まず複写機本体５のカセツト装填口１０に対向
している一対のホトセンサーＳ１，Ｓ２の透過光
を給紙装置Ａ側の給紙搬出部１１に設けたシヤツ
ター片１２で遮光してセンサーＳ１，Ｓ２を用紙
有りの状態に保持しておく。そしてこのシヤツタ
ー片１２はソレノイド１３に連結され、このソレ
ノイド１３の作動によつて第３図の位置に退避
し、センサーＳ１，Ｓ２を光学的に対向せしめる
ようになつている。従つて給紙装置Ｂのエンプテ
イー検出及びジヤム検出時にはソレノイド１３に
通電し、シヤツター片１２をセンサーＳ１，Ｓ２
の対向位置から退避させる。

すると、複写機本体Ａには用紙無しの表示がな
されると共に、複写動作を禁止するようになる。

かゝる構造において複写機本体５のカセツト装
填口１１に給紙装置Ａを装着すれば、まずセンサ
ーＳ１，Ｓ２の透過光が給紙装置Ａの出口ガイド
１４に設けたシヤツター片１２で遮閉され、セン
サーＳ１，Ｓ２は用紙有りの状態に保持される。
（第２図参照） これと共に出口ガイド１４に配設されたセンサ
ー１６が入口ローラ１５の部位において用紙無し
を検出する。するとこの信号で給紙手段４が起動
し紙載台２上の積層紙３のうち最上紙を繰り出
し、出口ガイド１４に送る。この用紙の先端がセ
ンサー１６に到達すると、その信号で給紙手段４
が停止する。複写機本体５の入口ローラ１５に準
備された用紙は複写工程の給紙指示信号を受けて
この入口ローラ１５が回転し装着内に供給され
る。

この用紙後端がセンサー１６から外れると、こ
のセンサー１６の用紙無し信号に応答して給紙手
段４が起動し次の用紙を入口ローラ１５に送る。

そこで給紙装置Ａの紙載台２上に用紙が無くな
るとエンプテイーセンサー１７がこれを検知す
る。

一方用紙が給紙手段４と入口ローラ１５との間
で用紙詰り、或いは給紙手段４で無給送所謂ノン
フイードが生ずると、給紙手段４の起動からのジ
ヤムタイマーで所定時間内にセンサー１６が用紙
を検知せずジヤム（ノンフイード）を検知する。

このエンプテイー信号及びジヤム信号を受け
て、シヤツター片１２のソレノイド１３に通電さ
れシヤツター片１２は第３図の状態にホトセンサ
ーＳ１，Ｓ２の対向位置から退避する。

するとこのセンサーＳ１，Ｓ２は用紙無しの状
態信号を複写機本体５に伝え、複写動作の禁止と
用紙無しの表示を実行させる。

尚かゝる複写機本体５の表示によつて使用者は
給紙装置Ａがジヤムなのかエンプテイーなのか即
座に判断できないが、図示実施例のものは用紙装
填用の開閉蓋７を紙載台２上の積層紙３を外部か
ら確認する透明部材７′で構成してある。

図示実施例では紙載台２上の用紙のエンプテイ
ーセンサー１７は紙載台２にマイクロスイツチを
取付けたものを示したがこれは用紙収納枠１の上
部に適宜の機枠から最上位置にある紙載台２に向
けてアクチユエータを延設する等種々の構造が採
用可能である。

本考案は叙上の構成から成り、給紙装置Ａと複
写機などの本体装置とを電気的に結線することな
く、給紙装置側の用紙切れを本体装置に伝達する
ことができ、種々の複写機、或いは既存の複写機
等に簡単に装着することが可能である。

特に本体装置側に取付けられている一対のホト
センサーをシヤツター片で遮光および透過させる
ものであるから、本体装置側でレベル調整されて
いるホトセンサーで給紙装置側の用紙無を伝達す
ることとなり、給紙装置を着脱する際に、その取
り付け位置が多少狂つてもセンサーで誤動作を生
ずる恐れがなく、しかも既存の種々の複写機に装
着できる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は複写
機に装着した状態を示す斜視図であり、第２，３
図はその動作状態の説明図である。 １……用紙収納枠、３……積層紙、５……複写
機本体、１０……カセツト装填口、１１……給紙
搬出部、１２……シヤツター板、Ｓ１，Ｓ２……
ホトセンサー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複写機などの本体装置５のカセツト装填口１０
   に給紙搬出部１１を着脱自在に連結し、 この給紙搬出部１１に用紙収納枠１内の積層紙３
   を順次繰り出す給紙装置において、上記カセツト
   装填口１０の用紙経路に対向配置された用紙の有
   無を検出する一対の透過式ホトセンサーＳ１，Ｓ
   ２の透過光を上記給紙搬出部１１に設けたシヤツ
   ター片１２で遮光すると共に、このシヤツター片
   １２を上記用紙収納枠１内の用紙エンプテイー検
   出時に退避せしめて上記透過式ホトセンサーＳ
   １，Ｓ２を光学的に対向せしめたことを特徴とす
   る給紙装置。