JPS63302267A - 車輌用空調装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は車輌用空調装置に関する。

従来の技術 従来、車輌用空調装置として、吸収式のものがある。こ
の種の空調、装置は、蒸発器、吸収器、再生器、凝縮器
等を有しており、吸収液再生用の駆動熱源としてエンジ
ンの排気ガスの持つ熱が使用されていた。

発明が解決しようとする問題点 上記従来の構成によると、走行運転中は十分な加熱量す
なわち十分な冷房能力が得られるが、アイドリング時な
どのエンジンの低速回転時に冷房能力が十分に得られな
いという問題がある。すなわち、冷房能力は走行時に１
００％の能力が発揮されることが必要であり、さらにア
イドリング時においても３０〜５０％の能力が要求され
る。しかし、アイドリング時の燃費は最高出力の１〜３
％、定常走行時、のｌＯ〜１５％程度であり、このとき
の排気ガスの熱量も低くなってしまい、十分な駆動熱量
が得られない。

そこで本発明は上記問題点を解消し得る車輌用空調装置
を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため、本発明の車輌用空調装置は
、冷媒液を蒸発させる蒸発器と、この蒸発器で発生した
冷媒蒸気を濃吸収液に吸収する吸収器と、この吸収器で
冷媒蒸気を吸収して濃度が薄くなった稀吸収液を加熱し
て冷媒を蒸発させる再生器と、この再生器で発生した冷
媒蒸気を濃吸収液から分離する気液分離器と、この気液
分離器で分離された冷媒蒸気を凝縮させて冷媒液を得る
空冷凝縮器と、濃吸収液と稀吸収液との間で熱交換を行
う熱回収器とを設け、上記再生器の駆動熱源としてエン
ジンの排気ガスの持つ熱またはエンジン冷却水の持つ熱
を使用し、かつ上記再生器出口側の吸収液を加熱するヒ
ータを設けるとともに、このヒータの電源としてエンジ
ンによって駆動される発電機を使用したものである。

作用 上記構成において、通常走行時のように排気ガス等のエ
ンジンからの排熱量が十分である場合には、ヒータを使
用せずに冷房を行い、一方アイドリング時のようにエン
ジンからの排熱量だけでは十分でない場合には、ヒータ
を使用して十分な熱量でもって再生を行う。したがって
、常に良好な冷房すなわち空調を行うことができる。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図および第２図に基づき
説明する。

１は車輌のエンジン、２はエンジン冷却水の放熱用ラジ
ェータ、３は冷却水をエンジン１とラジェータ２との間
で循環させる冷却水循環管、４はエンジン１からの排気
ガスを放出する排気管で。

その途中には排ガスエコノマイザ（熱交換器）５が配置
されている。６は車輌に搭載されて車室内を冷房するた
めの空調装置で、エンジン１からの排気ガスの持つ熱に
よって駆動される。

上記空調袋ｗ６は、冷媒液（例えばフロン２２）を蒸発
させる蒸発器７と、この蒸発器７で発生した冷媒蒸気を
濃吸収液（例えばジエチレングリコールジメチルエーテ
ル（ＤＥＧＤＭＥ）’）に吸収する空冷吸収器（吸収器
）８と、この空冷吸収器８で冷媒蒸気を吸収して濃度が
薄くなった稀吸収液を加熱して冷媒を蒸発させる再生器
９と、この再生器９で発生した冷媒蒸気を濃吸収液から
分離する気液分離器１０と、この気液分離器ｌＯで分離
された冷媒蒸気を凝縮液化させて冷媒液を得る空冷凝縮
器１１と、気液分離器１０からの濃吸収液を空冷吸収器
８に移送するとともに途中に液絞り弁１２を有する濃吸
収液移送管１３と、気液分離器１０からの冷媒蒸気を空
冷凝縮器１１に移送する冷媒蒸気移送管１４と、空冷凝
縮器１１からの冷媒液をリザーブタンク１５を介して蒸
発器７に移送するとともに途中に膨張弁１６を有する冷
媒液移送管１７と、蒸発器７からの冷媒蒸気を濃吸収液
移送管１３を介して空冷吸収器８に移送する冷媒蒸気移
送管１８と、途中にリザーブタンク１９および液ポンプ
２０を有するとともに空冷吸収器８からの稀吸収液を再
生器９に移送する稀吸収液移送管２１と、再生器９で加
熱昇温された気液混合状態の吸収液を気液分離器１０に
移送する吸収液移送管２２と、ａ吸収液移送管１３およ
び稀吸収液移送管２１の途中に介装されて濃吸収液の熱
を稀吸収液側に回収する熱回収器２３と、冷媒液移送管
１７および冷媒蒸気移送管１８の途中に介装されて冷媒
液の熱を奪う液ガス熱交換器２４と、上記排ガスエコノ
マイザ５と再生′Ｄ９との間で熱交換を行うための熱媒
（例えば温水、水蒸気など）を循環させる熱媒循環管２
５と、上記再生器９の出口側の吸収液を加熱する加熱器
（第２図参照）２６とから構成されている。

上記加熱器２６は、再生器９の出口側ヘッダー９ａ内に
挿通配置されたヒータ（例えばコイル状のもの）２７と
、このヒータ２７とエンジン１によって駆動される発電
機２８とを接続する電気配線２９と、この電気配線２９
の途中に直列に介装された第１および第２電磁スイッチ
３０．３１とから構成され、また第１電磁スイツチ３０
は冷房スイッチが入れられたときにオンとなるようにさ
れるとともに、第２電磁スイツチ３１は変速ギアがニュ
ートラル位置のときにオンとなるようにされている。し
たがって。

上記ヒータ２７が作動するのは、冷房スイッチが入れら
れかつ変速ギアがニュートラル位置にあるときすなわち
アイドリング時にのみ作動する。なお、第１図中、３２
，３３．３４は空冷用ファンである。

次に、作用について説明する。

車輌が通常の走行状態では、排気ガスの持つ熱量が十分
であるため、加熱器２６は使用されない。

なお、走行状態では変速ギアがニュートラル位置でない
ため、第２電磁スイツチ３１はオフ状態になっている。

すなわち、空冷凝縮器１１からの冷媒液はリザーブタン
ク１５および膨張弁１６を介して蒸発器７に入り、ここ
で蒸発されてその気化熱により車室内への空気を冷却し
、冷風を発生させる。蒸発器７で蒸発気化した冷媒蒸気
は空冷吸収器８に入り、ここで濃吸収液（例えばジエチ
レングリコールジメチルエーテル（ＤＥＧＤＭＥ））に
吸収される。冷媒蒸気を吸収して濃度が薄くなった稀吸
収液は、液ポンプ２０により熱回収器２３を介して再生
器９に昇圧移送される。ここで加熱が行われ、気液混合
状態となって気液分離器１０に入る。そして、気液分離
器ＩＯ内で冷媒蒸気と濃吸収液とに分離される。この冷
媒蒸気は空冷凝縮器１１で外気により冷却されて凝縮液
化する。液化した冷媒液はリザーブタンク１５および膨
張弁１６を通過して減圧されて再び蒸発器７に入り、冷
風を発生させる。

一方、気液分＃ｉ器１０で冷媒が分離されて濃度が濃く
なった濃吸収液は熱回収器２３で稀吸収液に熱を与えた
後、空冷吸収器８内に戻されて再び冷媒蒸気の吸収が行
われる。

ところで、アイドリング時においては、排気ガスの熱量
が低くなるため、加熱器２６が使用される。

なお、アイドリング時においては、変速ギアがニュート
ラル位置にあるため、第２電磁スイツチ３１がオン状態
になっている。勿論、冷房時には第１電磁スイツチ３０
もオン状態になっており、また冷房時におけるアイドリ
ング時には、エンジン回転数が非冷房時のそれよりも少
し高めになるようにされており、ヒータ２７への通電量
が確保されている。

したがって、上述した作用において、再生器９内に入っ
た稀吸収液はまず排気ガスの熱によって加熱された後、
出口側ヘッダー９ａ内でヒータ２７によってさらに加熱
されて、冷媒を十分に蒸発させる。そして、この気液混
合状態の吸収液は気液分離器１０に入り、上述したよう
に、冷媒蒸気は空冷凝縮器１１に、濃吸収液は空冷吸収
器８にそれぞれ移送されて循環使用される。このように
、アイドリング時においては、排気ガスの熱に加えて発
電機２８からの電気エネルギーがヒータ２７を介して熱
として加えられるため、十分な冷却能力が得られる。

ところで、上記実施例においては、ヒータ２７を再生器
９の出口側ヘッダー９ａ内に配置したが、第３図に示す
ようにヒータ２７を再生器９のすぐ後続の気液分離器１
０の下部すなわち液面下に配置してもよい、また、加熱
器２６を変速ギアのニュートラル位置で作動させるよう
にしたが、エンジン低速回転時例えば車の停滞時などの
のろのろ運転時にヒータ２７に電気が導通するようにし
てもよい。

この場合、第２１！磁スイツチ３１はエンジンの回転数
または蒸発器７出口における冷媒蒸気の温度によってオ
ン−オフ制御が行われる。また、排気ガスの熱を再生器
９に与えるのに、排ガスエコツマ゛イザ５を介して行う
ようにしたが１例えば排気ガスを直接再生器９内に導く
ようにしてもよい、さらに、再生器９本来の熱源として
排気ガスの持つ熱を使用したが、エンジン冷却水の持つ
熱を使用してもよい。

発明の効果 上記本発明の構成によると、再生器出口側の吸収液をさ
らに加熱するヒータを設けたので、アイドリング時のよ
うなエンジン低速回転時における排熱が十分得られない
ような場合でも、十分な再生熱量すなわち十分な冷房能
力が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の概略全体構成図、第２図は
同概略要部構成図、第３図は他の実施例の概略要部構成
図である。 １・・・エンジン、２・・・ラジェータ、３・・・冷却
水循環管、４・・・排気管、５・・・排ガスエコノマイ
ザ、６・・・空調装置、７・・・蒸発器、８・・・空冷
吸収器、９・・・再生器、９ａ・・・出口側ヘッダー、
１０・・・気液分離器。 １１・・・空冷凝縮器、２６・・・加熱器、２７・・・
ヒータ、２８・・・発電機、２９・・・電気配線、３０
・・・第１ｆｆｉ磁スイツチ、３１・・・第２電磁スイ
ツチ。 代理人　　　森　　本　　義　　弘 第２図 第３図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．冷媒液を蒸発させる蒸発器と、この蒸発器で発生し
   た冷媒蒸気を濃吸収液に吸収する吸収器と、この吸収器
   で冷媒蒸気を吸収して濃度が薄くなった稀吸収液を加熱
   して冷媒を蒸発させる再生器と、この再生器で発生した
   冷媒蒸気を濃吸収液から分離する気液分離器と、この気
   液分離器で分離された冷媒蒸気を凝縮させて冷媒液を得
   る空冷凝縮器と、濃吸収液と稀吸収液との間で熱交換を
   行う熱回収器とを設け、上記再生器の駆動熱源としてエ
   ンジンの排気ガスの持つ熱またはエンジン冷却水の持つ
   熱を使用し、かつ上記再生器出口側の吸収液を加熱する
   ヒータを設けるとともに、このヒータの電源としてエン
   ジンによって駆動される発電機を使用したことを特徴と
   する車輌用空調装置。
2. ２．ヒータを再生器の出口側ヘッダー内に配置したこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の車輌用空調装
   置。
3. ３．ヒータを気液分離器内に配置したことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の車輌用空調装置。