JPS6329884Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、理化学用の小型ポンプユニツトのエ
ア抜き装置に関するもので、さらに詳しくは液体
をポンプで送る場合、ポンプ内部に液体とエアを
送り込まないように両者を分離するためのガラス
瓶を気密に接続するエア抜き装置に関するもので
ある。

従来の技術 従来この種エア抜きのために使用する瓶は、耐
化学品性を要求されることから、一般にガラス製
のものであり、また接続部における気密性を保つ
必要から、ねじ付けとパツキンにより、その要望
に添うことを一般として居るが、ねじ込み操作が
ガラス瓶にひび割れを生じたり、パンツキンの老
化による気密性をなくする等の結果、その接続状
態を不良にし延いてエア抜きに支障を生じるもの
であつた。

考案の目的 本考案では、該エア抜き用のガラス瓶をポンプ
ユニツトに取付ける場合、該ガラス瓶の口縁に螺
形を作らず、接続キヤツプがポンプユニツトにね
じ込むに従つて、接続キヤツプと瓶口縁との間に
介在する弾性クランプリングで、主たる気密と、
瓶の保持とを行うと共に、接続キヤツプの作動だ
けでガラス瓶の着脱を行うことにある。

考案の構成 本考案の構成を図面について説明すると、まず
ポンプユニツトのボデイ１には上部に接続口２
と、左右には液体の供給口１ａとエア抜き口１ｂ
とをボデイ１の内室３で連通するように設けると
共に、下部外周にねじ形４を形成する。

次に前記ボデイ１の下部ねじ形４への螺合に適
するねじ形を内周にもつた接続キヤツプ５は、該
ねじ形に続いて内方への傾斜面５ａを有し、下口
の内径は、挿入するガラス瓶７の上口径より僅か
に広く構成してある。

前記接続キヤツプ５の傾斜面５ａとガラス瓶７
の上口縁との間に挾まるようにクランプリング６
を介在し、該ガラス瓶７の上口部とボデイ１の内
室３の間にはパツキン８を挾着する。

然して該ボデイ１の上部接続口２には、プラン
ジヤポンプＡに通じる端末口１０を取付け、この
端末口１０が吸液管９を前記ガラス瓶７の内底部
に開口するように延長設置する。

また、ボデイ１の液体供給口１ａには液体１１
の供給源Ｂよりの供給路を設ける一方、エア抜き
装置Ｃと、エア抜き口１ｂを連結する。

考案の作用 本考案の構成は以上の如く、液体１１は供給源
Ｂよりボデイ１内に入り、これに取付けた内部の
透視可能なガラス製瓶７の中に溜り、ポンプＡへ
は吸液管９を通し、瓶の内底から供給される作動
を繰返すものであり、ボデイ１とガラス瓶７との
接合は、接続キヤツプ５がクランプリング６を瓶
口外周との間で挾着するので、確実な支持と気密
性を保つ作用を行なうものである。

すなわち、両端が分離されていたクランプリン
グ６は、キヤツプ５の螺進によつて傾斜面５ａに
添つて内方へ縮径状態で押圧され、連続状に変形
された当該クランプリング６によつてボデイ１と
ガラス瓶７との接合部を気密状態にさせることが
できる。

考案の効果 本考案においては、該ガラス瓶７の中は液体１
１と気体１２とに分れポンプＡへは常に液体１１
のみが供給され、瓶の上部にある気体１２はボデ
イ１の内室３に通じるエア抜き口１ｂより任意抜
き取られるので、ポンプＡへの供給液にエアの混
じる虞れは皆無となるほか、ボデイ１に対するガ
ラス瓶７の取付けは、接続キヤツプ５の螺合が同
時にクランプリング６を瓶外周を押圧して確実な
支持とその気密性を高め、また該接続キヤツプ５
の操作のみで、エア抜き用のガラス瓶７の着脱が
できる等の実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を示すもので、第１図
は全体斜視図、第２図は本装置の半面を縦断した
拡大側面図、第３図は第２図のＸ−Ｙ線断面図で
ある。 符号の説明、１……ボデイ、２……ポンプ接続
口、３……ボデイの内室、４……ねじ形、５……
接続キヤツプ、６……クランプリング、７……ガ
ラス瓶、８……パツキン、９……吸液管、１０…
…端末口、１１……液体、１２……気体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ボデイ１の下口部がガラス瓶７の上口部と気密
   状態で接合され、液体供給源Ｂから前記ボデイ１
   の液体供給口１ａを介して瓶７内に液体１１を注
   入すると共に、該ボデイ１の頂部から瓶７内の液
   体１１中にポンプＡと連る吸液管９を挿入し、ボ
   デイ１の内室３に連通してエア抜き装置Ｃに接続
   されるエア抜き口１ｂをボデイ１から開口させた
   理化学用小型ポンプユニツトのエア抜き装置にお
   いて、 前記ガラス瓶７の上口部には突縁部とこれに隣
   接する縮径部とが形成され、該突縁部には外周に
   ねじ形４を形成したボデイ１の下口部を嵌合する
   と共に、縮径部には両端部を分離させたクランプ
   リング６を巻装させ、内周面に前記ボデイ１のね
   じ形４に螺合するねじ形が設けられ、該ネジ形に
   続いて内方への傾斜面５ａが形成された接続キヤ
   ツプ５を、前記ボデイ１の下口部とガラス瓶７の
   上口部間に介在させ、該接続キヤツプ５のねじ形
   をボデイ１のねじ形４に螺合させると共に、傾斜
   面５ａの押圧で縮径させて連続状態に変形された
   クランプリング６によつて、ボデイ１とガラス瓶
   ７の接合部を気密に挾着せしめた理化学用小型ポ
   ンプユニツトのエア抜き装置。