JPS63297480A - 固形描画材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） クレヨン、パス等の固形描画材に関する。紙巻きされた
シ、軸木を有するものなどは勿論。

直接その表面を手で持って描画するものにも適している
。

（従来の技術とその問題点） クレヨン、パスに限らず、少くとも面塗り（「線」とし
ての認識のみならず「幅」も認識される筆記）が可能で
あることを求められる固形描画材は、描画面に鮮やかな
色調を呈するとともに、呈色の均一性が品質的に重要で
ある。

即ち１色が均一で塗シムラが無いことが求められる。

この点、結合材として好適なのがワックスであシ、現在
も多くの製品に使用されている。

ところが、ワックスの使用は描画のタッチが滑らかＫな
るという長所をも更に合わせ有する反面、Ｗｉ販クレヨ
ンなどで実感されるようにすぐに折れてしまうという短
所、並びに、製品表面をそのまま手に持つと手が汚れて
しまうという短所も有する。

これに対する一つの手段はワックスとともに結合材とし
て樹脂（ワックスとの対比であるから、むしろ「重合度
の大きなもの」と言う方が正しいかも知れないが）を併
用することである。

ちなみに、目的はそれぞれであるが、ワックスと樹脂の
併用について開示された一例として。

特公昭５６−３４２４０号公報、同５６−１３７３３号
公報、同５４−２２１３７号公報を同５５−１４９６４
号公報、同５１−２５１８３号公報、特開昭５９−１８
７７２号公報などを挙げられる。

樹脂を併用すると、一般的傾向として、確かに折れ難く
々す、また２手も汚れ難くなる。また、消去性も良くな
る。

しかし、樹脂を併用してその効果が十分に得られるかと
言うと決してそうとは言えない。必ずしも満足な折れ難
さなどが得られるとは言えないのである。しかもその上
、樹脂を併用することは相対的にワックスを使用したと
きの長所を損うことになるが、ここにおいて、特に大き
な問題が、樹脂を併用することによって補われるワック
スの短所以上にワックスの少くとも長所の一部が往々に
して損われてしまうことである。即ち、僅かばかりの折
れ難さ等の向上がなせる反面、描画された色の均一性、
それに滑らかな描画タッチが大きく狙害されてしまう。

そこで１本発明の目的は、呈色の均一性、滑らかな描画
タッチ、折れ難さ２手の汚れ難さく必ずしも製品を直接
手で持たなければならない訳ではないから、不必要な品
質特性である場合もあるが）といったように総合的に品
質の改良された固形描画材を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 結合材としてワックスと樹脂とを併用する試合を重量比
で３：１乃至５：１とする。即ち。

本発明は、結合材と着色材とを少くとも主材とする固形
描画材であって、結合材が、ワックスと繊維素系樹脂と
を３：１乃至５：１の重量割合で使用されたものである
ことを特徴とする固形描画材を要旨とする。

以下、詳述する。

ワックスの一例としては水素添加硬化油、パラフィンワ
ックス、ポリエチレンワンクス、ステアリン酸誘導体、
ワセリン、カルナバワックス・金属石鹸、木ロウ、密ロ
ウなどを例示でき。

繊維素系樹脂としては酢酸繊維素系、硝酸繊維素系・酢
酪酸繊維素系、プロピオン酸繊維素系。

メチル繊維素、エチル繊維素系などを例示できる。また
１着色材としては酸化チタン、ベンガラ、カーボンブラ
ック、チタンエロー等の無機顔料や、フタロシアニン系
、ジオキサン系、アゾ系、インジゴ系等の有機顔料が例
示できる。

更に、必要に応じて使用するものとして、タルク、炭酸
カルシウム、クレー、砕石などの増量材とか２分散剤、
溶剤などを挙げられる。各材料について、それぞれ１種
もしくは２種以上組合せて使用でき、また、好ましい一
例は実施例として後述する。

ワックスと繊維素系樹脂との相対的使用割合は前述のよ
うに３＝１乃至５：１とするが、溶剤のような製品に残
存しないものを除く全体に対する個々の必須材料の使用
量は、ワックスが約４０〜７５重量％、繊維素系樹脂が
約７〜２５重量％９着色材が約３〜２５重量％とすると
好ましい。尚、製造方法としては１例えば。

各材料を混合し、ロールミル等で混練し、押出や射出等
で成形し、必要に応じ乾燥する。また。

得る製品形状としては円柱状、角柱状等適宜であるが、
折れ難さを有効活用して幅が５〜１５鰭程度、厚さが１
〜５罷程度、また２幅と厚さの比率が２〜８程度の偏平
断面をする板状物（長さは適宜であるが、２０〜２００
Ｍ程度で良かろう）とするのも好ましい。細い描画も可
能なこのように絶対寸法的に決して大きくない断面のも
のであシながら２手に持って面塗シ使用しても意識的に
折ろうとしない限り実際上折れることのまず無いような
もの、しかも他の品質も勿論満足できるものとなり得る
からである。

（実施例） 以下、単に「部」とあるのは「重量部」を示す。

〈実施例１〉 ケトンワックス　　　　　　　　　２７．３部（花王■
製ｒＴ−ＩＪ） 水素添加硬化油　　　　　　　　　３１．４部（小倉合
成■製、牛脂極度硬化油） 酢酸セルロース　　　　　　　　　　１７．５部（大日
本セルロイド■製） 赤色顔料　　　　　　　　　　　　１５．５部（大日精
化■袈「ＺＡ３６１　ＲｅｄＪ　）タルク　　　　　　
　　　　　　　　　８３部アセトン　　　　　　　　　
　　　５部０部上記材料を混合攪拌し、３本ロールで混
練しながら粘度を整えた後、押出成形して２．５　ｗ　
ＸａＯｎの長方形断面を有する板状物を得た。これを風
乾後、所望長に切断して赤色の描画材を得た。

〈実施例２〉 （以下の例においては配合材料のみ示すが。

製造工程は実施例１と同様にした。） パラフィンワックス　　　　　　　　　４．３部（日本
精臘■製［パラフィンワックス７５５Ｊ）ポリエチレン
ワックス　　　　　　　３５．４部（安原油脂工業■製
［ネオワックスＬＪ　）ステアリン酸亜鉛　　　　　　
　　　１０．７部（堺化学工業■製） ステアリン酸カルシウム　　　　　１０．７部（日東化
成工業■製） 硝酸セルロース　　　　　　　　　　１３，０部（太平
化学製品■製「Ｈ−６０Ｊ） 青色顔料（大日本インキ化学工業■製　　０．８部「フ
ァストゼンブルーＧＰＪ　） 群青　　　　　　　　　　　　　　　５．８部（第一化
成■裂「群青１９００Ｊ） タルク　　　　　　　　　　　　　　１７．０部重質炭
酸カルシウム　　　　　　　　４．３部メチルエチルケ
トン　　　　　　　　５０．０部〈実施例３〉 天然ワックス混合物　　　　　　　　２５．７部（野田
ワックス■製「２ｃＯ５Ｊ） ステアリン酸アルミニウム　　　　　　５．５部（犬日
本インキ化学工業■製） パラフィンワックス　　　　　　　　１４８８部（東燃
石油化学■製「１３５°パラフイン」）硝酸セルロース
　　　　　　　　　１３．’０部（太平化学製品■製「
Ｈ−４ＤＪ） カーボンブラック　　　　　　　　　１００部（三菱化
成■製［ＭＡｌｏｏＪ） タルク　　　　　　　　　　　　　　２６．０部軽質炭
酸カルシウム　　　　　　　　５．０部メチルエチルケ
トン　　　　　　　　５０．０部〈実施例４〉 実施例１において、ケトンワックスの使用量を２７．３
部から５４．６部に変えた以外、すべて実施例１と同様
。

〈実施例５〉 実施例１において、赤色顔料の使用量を１５．５部から
２５．５部に変えた以外、すべて実施例１と同様。

〈実施例６〉 実施例２において、タルク、重質炭酸カルシウムを使用
せず、また、硝酸セルロースの使用量を１３．０部から
２３．０部、ポリエチレンワ。

クスの使用量を３３，４部から４４．７部にそれぞれ変
えた以外、すべて実施例２と同様。

く比較例１〜３〉 実施例１〜３それぞれにおいて、酢酸セルロース、硝酸
セルロースを使用しなかった以外。

すべて実施例１〜３と同様。

〈比較例４〜６〉 実施例１〜３それぞれにおいて、酢酸セルロース、　硝
酸セルロースをエチレン−エチルアクリレート共重合物
に変えた以外、すべて実施例１〜３と同様。

く比較例７〜９〉 実施例１〜３それぞれにおいて、酢酸セルロース、硝酸
セルロースをエチレン−酢酸ビニル共重合物に変えた以
外、すべて実施例１〜６と同様。

く比較例１０〉 実施例１において、水素添加硬化油の使用量を３１．４
部から１０．４部、メルクの使用量を８３部から２９３
部にそれぞれ変えた以外、すべて実施例１と同様。

（発明の効果） 上記各側で得たものについて品質を調べた結果を表−１
に示す。

表−１ （注１）呈色の均一性、描画タッチの滑らかさ２手の汚
れ難さは官能測定したもの であるが、それぞれ、実施例１〜６の中で相対的に最も
良くなかったものを基 準とし、この基準と同等のものをＯ２ より良かったものを◎、一方、より悪 かったものを×、特に悪かったものを スとした。

（注２）　折れ難さは、ＪＩＳ　Ｓ　６０２６に準じて
測定した（単位：ｇｆ） この表−１より判るように２本発明によれば品質を総合
的に満足した固形描画材たり得る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 結合材と着色材とを少くとも主材とする固形描画材であ
   って、結合材が、ワックスと繊維素系樹脂とを３：１乃
   至５：１の重量割合で使用されたものであることを特徴
   とする固形描画材。