JPS63297409A - 不飽和カルボン酸共重合体及びその製造方法ならびに該共重合体よりなる金属イオン封鎖剤 - Google Patents

不飽和カルボン酸共重合体及びその製造方法ならびに該共重合体よりなる金属イオン封鎖剤

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JPS63297409A
JPS63297409A JP63104362A JP10436288A JPS63297409A JP S63297409 A JPS63297409 A JP S63297409A JP 63104362 A JP63104362 A JP 63104362A JP 10436288 A JP10436288 A JP 10436288A JP S63297409 A JPS63297409 A JP S63297409A
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クラウス ブントホフ
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/04Acids; Metal salts or ammonium salts thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/37Polymers
    • C11D3/3746Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C11D3/3757(Co)polymerised carboxylic acids, -anhydrides, -esters in solid and liquid compositions
    • C11D3/3761(Co)polymerised carboxylic acids, -anhydrides, -esters in solid and liquid compositions in solid compositions

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、不飽和カルボン酸と他の不飽和化合物との共
重合体及びその製造方法、ならびに該共重合体の金属イ
オン封鎖剤、錯生成剤又は洗浄剤用のビルダーとしての
用途に間するものである。
(従来の技術) 不飽和カルボン酸と他の不飽和化合物との共重合体は、
例えば、西独特許第1904940号明細書により公知
のものがある。該明細書においては、アクロレインとア
クリル酸との共重合体がポリカルボン酸塩として錯生成
剤に用いることができることが述べられている。
他のポリカルボン酸塩も種々の不飽和カルボン酸の共重
合体として知られている。特にアクリル酸、メタクリル
酸、及びマレイン酸の共重合体及びそれら共重合体の洗
浄剤用の添加物としての用途が西独特許第261626
1号明細書及び西独特許出願公開第2910133号、
第2936984号、第3233775号、第3233
777号、第3426368号及び第3604223号
明細書により知られている。
これらのポリカルボン酸塩は、低すン酸塩洗削又は無リ
ン酸塩洗剤が紹介されたことからその重要性が増してい
る〔ディール著[フォスフアートフライニス ヴアッシ
エン」、フエツテウントエーレ、フエットデリヴアーテ
、フオルゲブロドウクテ112 (1986)、489
〜492頁掲載(Diehl、 ”Phosphat−
freies Waschen”、Fetteund 
Ole、 FeLtderivate、 Folgep
rodukte 112(1986)、pages 4
89 to 492)及びツィニ著「ザユースオブアク
リリックペーストホモーアンドコボリマーアズデタージ
ェントアディティヴズJへミープロドウクチ:ハウスハ
ルト、ゲヴアーベ、インドウストリー堕(1987)、
 45〜48頁掲載(Zini、“The Use o
f Acrylic +3ased llomo−an
dCopolymers as Detergent 
Additives”、 Chemieprodukt
e:Haushalt、 Gewerbe、 Indu
strie 83(1987)。
pages 45 to 48)参照。
(発明が解決しようとする問題点) 従来使用されているポリカルボン酸塩には、下水処理の
プラントにおいて使用する場合に生分解性が低いという
大きな欠点がある。ただし、それらポリカルボン酸塩は
下水スラッジに吸着するため水から排除されるので、処
理した水には入っていない、同様の製品が下水スラッジ
フロキュレーションに何年もの間使用されている。
(問題を解決するための手段及び作用)本発明は生分解
性が改曽されたポリカルボン酸塩を開発することを目的
とするものである。
更に、本発明は、生分解性が改善されたポリカルボン酸
塩をm価にしがも容易かつ確実に製造する方法を開発す
ることを目的とするものである。
これらの目的は、エノール型化合物を形成し得る単糖の
アルカリ溶液と不飽和カルボン酸とをラジカル生成開始
剤の存在下、60℃乃至110’Cで反応させることに
より得られる不飽和カルボン酸と他の不飽和化合物との
共重合体が生分解性に優れ、驚くほど容易な方法で得ら
れることを見出すことにより達成されたのである。
このような結果は、エノール型化合物を形成し得る単糖
のアルカリ溶液が非常に不安定であり、容易に分解して
しまうことが知られているため、極めて予測し難いもの
であった。しかしながら、遂にエノール型化合物を形成
し得る単糖のアルカリ溶液は、本発明に於ける様な条件
の下では比較的安定であること、例えば、かがる溶液は
、不飽和カルボン酸との重合、即ち共重合が進行してい
る間は、全く変色しないか、はんのわずがな程度までし
か変色しないことが見出されたのである。
単糖類のアルカリ溶液の分解及び変色は、通常、重合反
応によって不飽和カルボン酸が該溶液から消失した後に
のみ起きるものである。
本発明の共重合体は、簡単な方法即ち、単に酸性化する
ことにより該共重合体は、他の相として沈殿又は析出す
るため該反応混合物より容易に回収することができる。
酸性化した母液は、実質的に未反応量の単糖を含んでい
る。この単糖は回収し再利用することができるが、本発
明では多くの場合回収は必要でなく、母液全体を再利用
することができる。
単糖成分が自然の力で再生産し得る原料から手ごろな価
格で製造されることがら、埋もれた原料を用いなければ
ならないのは不飽和カルボン酸用としてのみであること
が本発明の特に利点とするところの一つである。
更に、驚くべきことは、本発明の共重合体は、不飽和カ
ルボン酸の割合によってそのカルシウム及びマグネシウ
ム結合能力が非常に増大することである。つまり、本発
明の共重合体の単糖成分がかなりの程度共重合体のカル
シウム及びマグネシウム結合能力に影響している。
このことから、本発明の新規な共重合体は、金属イオン
封鎖剤、錯生成剤又は洗浄剤用のビルダーとして用いる
のに適している。
本発明の共重合体の性質及び構成成分の割合は、比較的
広い範囲にわたるものであるが、約20〜65重量%の
単糖と約35〜80重量%の不飽和カルボン酸とを反応
させると好ましい結果が得られる。
エノール型化合物を形成し得る単糖としては、グルコー
ス、フルクトース、マンノース、マルトース、キシロー
ス及びガラクトース等が挙げられる。これらの単糖類の
うち、もちろんグルコースが、安価でしかも量の面でほ
ぼ無制限に入手できるという点から特に好ましい1本発
明に於いては、単糖は、比較的精製していない状態で使
用しても良い、不純物は、共重合体中には全く入り込ま
ないか、共重合体の性質を害することがないためである
本発明の製造方法は、不飽和カルボン酸及びラジカル生
成開始剤をエノール型化合物を形成し得る単糖のアルカ
リ溶液に加えた後、その混合物を徐々に加熱することに
より行なうことが好ましい。
反応は60℃以上で始まり、その後非常に激しくなり温
度が110℃を越すことがよくある。しかし、このよう
な状態は共重合体に導入されていない単糖の分解を増大
させるため、できるかぎり避けなければならない0反応
終了後、反応混合物を常温まで冷却する0本発明では、
単糖のアルカリ溶液と不飽和カルボン酸との反応は、上
記の様に不飽和カルボン酸を単に単糖のアルカリ溶液に
加えて行っても、単糖の水溶液と不飽和カルボン酸とを
混合した後、該混合物に水酸化ナトリウム等のアルカリ
を加えて行っても良い。
不飽和カルボン酸としては、アクリル酸及びメタクリル
酸等の炭素数3乃至IOで、エチレン系不飽和結合が1
個のモノカルボン酸、が先ず挙げられる。これらのなか
で、アクリル酸及びメタクリル酸が好ましい、更に、こ
れらの不飽和モノカルボン酸の他に、マイレン酸及びイ
タコン酸等の二塩基性の不飽和カルボン酸も用いること
ができる。
又、不飽和カルボン酸はナトリウム等のアルカリ金属の
塩であっても良い。
ラジカル生成開始剤としては過酸化物を用いるのが良い
、特に過酸化水素は取扱いが簡単で好ましい、ラジカル
生成開始剤の使用量は特に制限は無いが、後の実施例に
示すように数モル%が好ましい。
本発明を以下に示す実施例により更に詳細に説明するが
、本発明はそれらの実゛施例に限定されるものではない
[実施例コ 本発明の共重合体のカルシウム結合能力は、以下に示す
様に酢酸カルシウムを用いた濁り滴定により測定した。
測定に供する共重合体tgを蒸留水100+mlに溶解
させ、そこに2zの炭酸ナトリウム溶液logを加えた
。該混合溶液のpH値は、例えば、滴定の間炭酸ナトリ
ウム又は水酸化ナトリウムで11に保った0滴定は化層
分析で測定して明確な一定の濁りが起きるまで4.4z
の酢酸カルシウム溶液を曲記混合溶液に加えて行なった
。酢酸カルシウム溶液は1mlずつ30秒間隔を置いて
加えた。
[実施例1] ’ 1モルのグルコースを30%水酸化ナトリウム水溶液(
水に3モルのNa0)lが溶解したもの)に撹拌しなが
ら0℃で溶解させた。しかる後、該溶液に0.07モル
のII、O,を加えた。該溶液の温度は0℃のままであ
った。得られたグルコース/H□OIアルカリ溶液に3
モルのアクリル酸を滴下した。アクリル酸滴下の間に該
アルカリ溶液の温度は約75℃に上昇した。該アルカリ
溶液を更に85℃にまで加熱すると、発熱反応が進行し
、温度はtOS℃にまで上昇した。温度が最高に達した
とき、反応混合物を直ちに20℃まで冷却した。非常に
粘稠な溶液が得られた1反応溶液中の反応により生成し
た共重合体のカルシウム結合能力は、20℃で測定して
該共重合体1gにつき炭酸カルシウム450mgであっ
た。
反応溶液中の共重合体含有量は酸性化により測定して4
8重量%であった。
[実施例2] 3モルのアクリル酸を20%水酸化ナトリウム水溶液(
水に3モルのNa011が溶解したもの)で中和した。
一方、1モルのグルコースを200gの水に溶解させた
。この溶液に1モルの11□0.を加えた。別途、20
0gの水を反応容器に入れ、85℃に熱した。これに先
に調製しておいた2つの溶液を同時に90分間かけて滴
下した0反応系のpH値は滴定の量水酸化ナトリウムで
8.0に保った。滴下終了後、反応系の温度は更に約9
5乃至103℃に上昇した。その後、直ちに反応混合物
をほぼ常温まで冷却した。低粘稠性の高分子溶液が得ら
れた。該高分子溶液中の共重合体含有量は32重量%で
あった。該共重合体のカルシウム結合能力は20℃で測
定して、該共重合体1gにつき炭酸カルシウム670m
gであった。
[実施例3] 72gのアクリル酸を200gの20%水酸化ナトリウ
ム水溶液で中和した。一方、loogのグルコースを1
00gの水に溶解させた。このグルコース水溶液に57
g(7)30XH,O,溶m ヲ加、t f=、 別m
、100g(7) 水ヲ反応容器に入れ、85℃に熱し
た。これに先に調製した2つの溶液を同時に50分間か
けて滴下した6滴下の間に反応温度は97℃に上昇した
0滴下終了後、反応温度が最高に達する迄放置した。反
応が進行している間は、反応系のpH値を水酸化ナトリ
ウムで9.0に保った。反応終了後、直ちに反応混合物
を約55分間冷却し、はぼ常温にした。得られた高分子
溶液の共重合体含有量は32重量%であった。
該共重合体のカルシウム結合能力は20℃で測定して該
共重合体1gにつき炭酸カルシウム550+ngであっ
た。
[実施例4] 36gのアクリル酸を100gの20%水酸化ナトリウ
ム水溶液で中和した。一方、l OOgのグルコースを
100gの水に溶解させた。このグルコース水溶液に5
7gの30%11.0.溶液を加えた。別途、95gの
水を反応容器に入れ、84乃至85℃に熱した。これに
先に調製した2つの溶液を同時に40分間かけて徐々に
滴下した0滴下終了後、反応温度は最高の97℃に達し
た0反応が進行している間は、反応系のpH値を水酸化
ナトリウムで9.3乃至9.5に保った0反応温度が最
高に達した後、直ちに反応混合物をほぼ常温迄冷却した
。f%られた高分子溶液の共重合体含有量は30重量%
であった。該共重合体のカルシウム結合能力は20℃で
測定して該共重合体1gにつき炭酸カルシウム430m
gであった。
[実施例5] 144gのアクリル酸を400gの20%水酸化ナトリ
ウム水溶液で中和した。一方、loogのグルコースを
100gの水に溶解させた。このグルコース水溶液に5
7gの30%II、O,溶液を滴下した。別途、240
gの水を反応容器に入れ、80乃至85℃に熱した。こ
れに先に調製した2つの溶液を同時に反応系のpH値を
水酸化ナトリウムで9.1に保ちながら50分間かけて
徐々に滴下した0滴下終了後、約10分間で反応温度は
最高の97℃に達した0反応終了後、直ちに反応混合物
をほぼ常温迄冷却した。得られた高分子溶液の共重合体
含有量は29重量%であった。該共重合体のカルシウム
結合能力は20℃で測定して該共重合体1gにつき炭酸
カルシウム629mgであった。
[実施例6] 100gのグルコースを反応容器に入れ、200gの水
に溶解させた。一方、195gのイタコン酸を400g
の30%水酸化ナトリウム水溶液で中和した。前記反応
容器内のグルコース溶液を80℃の反応温度に加熱した
。この加熱したグルコース溶液に前記の中和されたイタ
コン酸の溶液を110分間かけて滴下した。同時にlo
ogの水に57gの30%H10っ溶液を加えて得た溶
液を滴下した。反応の間反応系のpH値を水酸化ナトリ
ウムで8.9に保った0反応の温度はしばらくの間に8
7℃に上昇した0滴下終了後、直ちに反応溶液をほぼ常
温に迄冷却した。Sられた高分子溶液中の共重合体含有
量は35重量%であった。該共重合体のカルシウム結合
能力は20℃で測定して該共重合体1gにつき炭酸カル
シウム250mgであった。又、該共重合体の生分解性
は80%であった。
[実施例7] 129gのフルクトースを171gの水に溶解させ反応
容器に入れた。一方、108gのアクリル酸を300g
の20χ水酸化ナトリウム水溶液で中和した。前記反応
容器内のフルドース溶液を80℃に加熱した。この加熱
したグルコース溶液に前記の中和されたアクリル酸の溶
液を80分間かけて徐々に滴下した。
同時に57gの30$11.0.溶液を滴下した8反応
の間反応系のpH値を水酸化ナトリウムで9.0に保っ
た。
反応の温度は最高のに90℃に上昇した。アクリル酸溶
液及びHlo、溶液の滴下終了後、直ちに反応溶液を反
応容器内でほぼ常温に迄冷却した。得られた高分子溶液
中の共重合体含有量は35重量%であった。該共重合体
のカルシウム結合能力は20℃で測定して該共重合体1
gにつき炭酸カルシウム550+igであった。又、該
共重合体の生分解性は88%であった。
[実施例8ゴ 90gのマンノースを210gの水に溶解させ反応容器
に入た。一方、108gのアクリル酸を300gの20
%水酸化ナトリウム水溶液で中和した。前記反応容器内
のマンノース溶液を80℃に加熱した。この加熱したマ
ンノース溶液に前記の中和されたアクリル酸の溶液と5
7gの3018.0.溶液を同時に60分間かけて滴下
した1反応の間反応系のpH値を水酸化ナトリウムで0
.0に保った0反応の温度は最高の88℃に上昇した。
アクリル酸溶液及び■10.溶液の滴下終了後、直ちに
反応溶液をほぼ常温に迄冷却した。得られた高分子溶液
中の共重合体含有量は30重量%であった。該共重合体
のカルシウム結合能力は20℃で測定して該共重合体1
gにつき炭酸カルシウム550II1gであった。又、
該共重合体の生分解性は80%であった。
[実施例9] 100gのグルコースを200gの水に溶解させ1反応
容器に入れた。一方、130gのメタクリル酸を300
gの20%水酸化ナトリウム水溶液で中和した。前記反
応容器内のグルコース溶液を80℃に加熱した。
この加熱したグルコース溶液に前記の中和されたメタク
リル酸の溶液を150分間かけてゆっくりと滴下した。
同時に57gの30%N、0.溶液を滴下した。
反応の間反応系のpH値を水酸化ナトリウムで9.0に
保った0反応の温度は最高93℃に上昇した1滴下終了
後、直ちに反応溶液をほぼ常温に迄冷却した。得られた
高分子溶液中の共重合体含有量は34重量%であった。
該共重合体のカルシウム結合能力は20℃で測定して該
共重合体1gにつき炭酸カルシウム650mgであった
。又、該共重合体の生分解性は85%であった。
本発明の共重合体の構造を明らかにするため、本発明の
グルコースlアクリル酸共重合体を試料として下記の分
析な行った。
a)弁棒式熱分解質量分析 弁棒を用いて試料を質量分析計の中に入れ、300℃ま
で加熱したところ、スペクトラムに質量信号は表われな
かった。これは、本発明の共重合体は300℃以下の温
度では分子の分解に関連した分解は起こらず、またグル
コースエステルまたはアクリル酸エステルの加熱に関連
した典型的な質量の減少はないことを示している。
また化学的イオン化による質量分光分析を行なったとこ
ろ、300℃以下の温度では上記同様スペクトラムは空
白であった。
b)ブo トン−NMR及び”C−NMR試料について
核磁気共鳴(NMR)試験を行なったところ、1.5〜
2.5ppmにアクリル酸単位の信号が、また3、4−
4.2ppmにグルコース単位の信号が現われた。エス
テル単位の存在は認められなかった。
以上の結果より、試料のアクリル酸単位とグルコース単
位の間にC−C結合が存在すること及び試料中に糖エス
テルは存在しないことが確認された。
このことは、次の事実からも支持される。すなわち、本
発明の方法によれば共重合体の製造は水を過剰に含んだ
水性媒体中で行なわれるのに対し、糖エステルは無水媒
体中で酸塩化物または酸無水物と反応させることによっ
てしか生成しないのである。また、本発明の化合物が洗
剤としての優れた性質を有しているのに対し、糖エステ
ルはこのような性質を持っていない、これは、糖エステ
ルにはカルシウム及びマグネシウムを封鎖するために必
要なカルボキシ基が存在しないからである。
本発明の共重合体のうち、アクリル酸とグルコースから
得られる種々の共重体(製造番号170.199.18
1、!74及び162)と、市販のポリアクリル酸エス
テル及びポリアクリル酸エステルとグルコースを2:l
の割合で含む混合物とについて、カルシウム結合能力及
び生分解性を下記の表に比較して示した。この表より、
本発明の共重合体は、市販のアクリル酸エステル及びア
クリル酸エステルとグルコースの混合物に比べて非常に
高い生分解性を持っていることがわかる。尚、表中、ア
クリル酸エステルとグルコースの混合物の生分解性がア
クリル酸エステル単体の生分解性よりも高いのはもっば
ら該混合物の中にグルコースが存在するからであり、こ
の生分解性の程度の差も該混合物中のグルコースの量比
に対応している。
(発明の効果) 本発明のエノール型化合物を形成し得る単糖のアルカリ
溶液と不飽和カルボン酸とを反応させることにより得ら
れる不飽和カルボン酸と他の不飽和化合物との共重合体
は、金属結合能力にすぐれているため金属イオン封鎖剤
、錯生成剤又は洗浄剤用のビルダーとして用いるのに適
しているのみならず、生分解性が非常に高いため、下水
処理のプラントにおいて使用する場合に特に適している
更に、本発明の不飽和カルボン酸と他の不飽和化合物と
の共重合体の製造方法は、エノール型化合物を形成し得
る単糖のアルカリ溶液と不飽和カルボン酸とをラジカル
生成開始剤の存在下60℃乃至110℃で反応させ不飽
和カルボン酸と他の不飽和化合物との共重合体を得ると
いう反応条件の下では非常に不安定な、エノール型化合
物を形成し得る単糖のアルカリ溶液が比較的安定である
という予測し難い現象を巧妙に利用したものであり、こ
れにより上艷の本発明の共重合体が安価で、確実にしか
も驚くほど簡単な方法により得られるという著しい効果
がもたらされるものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エノール型化合物を形成し得る単糖のアルカリ溶
    液と不飽和カルボン酸とをラジカル生成開始剤の存在下
    、60℃乃至110℃で反応させることにより得られる
    不飽和カルボン酸と他の不飽和化合物との共重合体。
  2. (2)ラジカル生成開始剤が過酸化物である請求項(1
    )記載の共重合体。
  3. (3)不飽和カルボン酸がアクリル酸及び/またはメタ
    クリル酸であり、ラジカル生成開始剤として過酸化水素
    を用い、pH8乃至10で反応させることにより得られ
    る請求項(1)記載の共重合体。
  4. (4)エノール型化合物を形成し得る単糖のアルカリ溶
    液と不飽和カルボン酸とをラジカル生成開始剤の存在下
    、60℃乃至110℃で反応させることを特徴とする不
    飽和カルボン酸と他の不飽和化合物との共重合体の製造
    方法。
  5. (5)ラジカル生成開始剤が過酸化物であることを特徴
    とする請求項(4)記載の製造方法。
  6. (6)不飽和カルボン酸がアクリル酸及び/またはメタ
    クリル酸であり、ラジカル生成開始剤として過酸化水素
    を用い、pH8乃至10で反応させることを特徴とする
    請求項(4)の製造方法。
  7. (7)エノール型化合物を形成し得る単糖のアルカリ溶
    液と不飽和カルボン酸とをラジカル生成開始剤の存在下
    、60℃乃至110℃で反応させることにより得られる
    不飽和カルボン酸と他の不飽和化合物との共重合体を含
    有する金属イオン封鎖剤。
JP63104362A 1987-05-02 1988-04-28 不飽和カルボン酸共重合体及びその製造方法ならびに該共重合体よりなる金属イオン封鎖剤 Pending JPS63297409A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3714732.3 1987-05-02
DE3714732A DE3714732C3 (de) 1987-05-02 1987-05-02 Copolymerisate auf der Basis von ungesättigten Carbonsäuren und zur Enolatbildung befähigten Monosacchariden, Verfahren zur Herstellung derselben und ihre Verwendung

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