JPS63295668A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPS63295668A
JPS63295668A JP12791887A JP12791887A JPS63295668A JP S63295668 A JPS63295668 A JP S63295668A JP 12791887 A JP12791887 A JP 12791887A JP 12791887 A JP12791887 A JP 12791887A JP S63295668 A JPS63295668 A JP S63295668A
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JP
Japan
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copolymer
ethylene
weight
thermoplastic resin
rubber
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Pending
Application number
JP12791887A
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English (en)
Inventor
Naotoshi Watanabe
渡辺 直敏
Ryoji Haruo
治尾 良二
Tadanobu Tsushimo
津下 忠達
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は制振性がすぐれているばかりでなく、種々の機
械的強度(たとえば、衝撃強度、引張強度)が良好であ
り、しかも金属などの他の物質との密着性もすぐれてい
る熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とするもの
である。
〔従来の技術〕
近年、産業機械、音響機器、構造物、さらには社会生活
に密着された自動車やオートバイなどの騒音、モーター
の回転による騒音、一般住居における楽器(たとえば、
ビア/)、音響機器(たとえば、オーディオシステム)
などの騒音が社会的問題としてクローズアップされてい
る。そのほか、航空機による騒音、土木工事や構造物を
建築するさいに生じる振動や騒音も問題となっている。
そのためにこれらの騒音の種々の防止対策が要求されて
いる。
従来の騒音防止対策としては、遮音・吸音φ制振材料の
ごとき異なる機能を有する材料を組合  ′せて使用す
る方法が一般的に行なわれている。
一方、自動車産業や構築物の建設産業において、騒音防
止対策とは別に、年々燃費規制が激しくなっており、そ
のために自動車におけるエネルギーの軽減のための軽量
化の問題や、構築物の心地よい居住性などが要望されて
いる。
これらの問題を解決するために、パネル用鋼板などの薄
肉化、鋼板のかわりにアルミニウムークロム合金やプラ
スチック材料の代替が行なわれている。しかし、自動車
産業では、自動車の軽量化にともなって自動車自体の振
動が激しくなり、さらに材料の軽量化および強度の向上
された材料の使用のため薄肉化が行なわれている。また
、建築の分野では、設計の進歩にともなう高層化による
中間層(空間)が少ないスペース設計にともなって構築
物自体の振動が激しくなっており、居住者間における振
動や騒音が増大する傾向になっている。したがって、い
かにして騒音や振動を減少させることが今後の重要な課
題である。
この振動や騒音を防止する対策の一環として、最近では
防振合金を使用する方法、金属に制振材料を貼り合わせ
る方法、金属と金属との間に粘弾性高分子物質を介在さ
せる複合製制振材料を使用する方法、あるいは発泡体に
よる制振効果や防音効果を改良する方法が開発され、広
範囲の分野において採用され始めている。しかし、これ
らの方法では、制振材料や防音材料の成形物を施工する
ことが難しかったり、これらの材料を成形するときに成
形性がよくないなどの問題がある。
一般的には、制振鋼板などの制振材料における振動減衰
効果の尺度としては、損失係数、対数減衰率などが用い
られており、これらの物性値のうち損失係数が最も多く
使用されている0通常、損失係数が0.05であれば、
制振効果が大きいとされていたが、最近ではさらに損失
係数が大きい材料が要望されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上のことから、本発明はこれらの欠点(問題点)がな
く、すなわち防音効果や制振効果がすぐれている、つま
り損失係数が大きいばかりでなく、成形性も良好であり
、しかも施工するさいに比較的に簡易に実施することが
できる材料を得ることである。
〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明にし
たがえば、これらの問題点は、(A)「イソブチレン−
イソプレン共重合ゴムまたはそのハロゲン化物」 (以
下「ゴム状物」と云う)、 (B)少なくともエチレンとα、β−不飽和ジカルボン
酸またはその無水物とのエチレン系共重合体 ならびに (C)  200℃において溶融する熱可塑性樹脂から
なり、これらの合計量中に占めるゴム状物の組成割合は
5〜30重量%であり、該エチレン系共重合体と該熱可
塑性樹脂との合計量中に占めるエチレン系共重合体の組
成割合は3〜40重量%である熱可塑性樹脂組成物、 によって解決することができる。以下、本発明をさらに
くわしく説明する。
(A)ゴム状物 本発明において使われるゴム状物はイソブチレンとイソ
プレンとの共重合ゴムおよびそのハロゲン化物である。
インブチレンとイソプレンとの共重合ゴムは長い鎖状の
飽和分子であるイソブチレンに由来する単位と少量のイ
ソプレンに由来する単位との共重合体であり、インブチ
レンとイソプレンの混合液を重合触媒や反応調整剤を入
れた超低温雰囲気下で共重合させることによって得られ
るものである。一般には、イソプレンの共重合割合は0
.2〜4.5モル%であり、0.5〜4.0モル%のも
のが好ましく、特に0.5〜3.0モル%のものが好適
である。該イソブチレンとイソプレンの共重合ゴムの分
子量は通常250000〜700000であり、とりわ
け300000〜eooooのものが望ましい。
また、この共重合ゴムのムーニー粘度(ML1+8゜1
00℃)は、一般には30〜100であり、特に35〜
80のものが好ましい。
そのハロゲン化物は該イソブチレンとイソプレンとの共
重合ゴムを塩素化または臭素化させることによって得ら
れるものである。該ハロゲン化物のハロゲン化度は通常
0.1〜3.0重量%であり、 0.2〜3.0重量%
が望ましく、とりわけ0.2〜2.0重量部が好適であ
る。このハロゲン化物は前記インブチレンとイソプレン
との共重合ゴムの接着性および耐熱性を改良したもので
ある。該ハロゲン化物の分子量は前記イソブチレンとイ
ソプレンとの共重合ゴムの場合と同様である。
また、ムーニー粘度(ML、100°C)は通常1÷8 25〜110であり、特に30〜100のものが好まし
い。
(B)エチレン系共重合体 また、本発明において用いられるエチレン系共重合体は
少なくともエチレンとα、β−不飽和ジカルボン醜また
はその無水物との共重合体である。該共重合体の流動性
を確保するためには、極性基を有するラジカル重合性の
コモノマー(1!下「第三成分」と云う)とエチレンお
よび「α、β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物」
 (以下「不飽和ジカルボン酸成分」と云う)とのエチ
レン系多元共重合体が好ましい。
不飽和ジカルボン酸成分のうち、α、β−不飽和のジカ
ルボン酸の炭素数は通常多くとも20個であり、とりわ
け4〜IB個のものが好適である。該ジカルボン酸の代
表例としては、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シ
トラコン酸3.6−エンドメチレン−2,3,4,6−
チトラヒドローシスーフタル酸(ナディック酸■)があ
げられる。
本発明のα、β−不飽和ジカルボン酸成分のうち、前記
α、β−不飽和ジカルボン酸の無水物が望ましく、なか
でも無水マレイン酸が好適である。
また、第三成分とは、極性基を含有するラジカル重合性
のビニル化合物であり、不飽和カルボン酸エステル、ビ
ニルエステルおよびアルコキシアルキル(メタ)アクリ
レートなどが代表例としてあげられる。
不飽和カルボン酸エステルの炭素数は通常4〜40個で
あり、特に4〜20個のものが好ましい0代表例として
は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレートなどの熱安定性のよいものが好ましく、t−ブ
チル(メタ)アクリレートのように熱安定性の悪いもの
は発泡などの原因となり好ましくない。
さらに、アルコキシアルキル(メタ)アクリレートの炭
素数は通常多くとも20個である。また、アルキル基の
炭素数が1〜8個(好適には、1〜4個)のものが好ま
しく、さらにアルコキシ基の炭素数が1〜8個(好適に
は、 1〜4個)のものが望ましい、好ましいアルコキ
シ(メタ)アルキルアクリレートの代表例としては、メ
トキシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリレー
ト、およびブトキエチルアクリレートがあげられる。ま
た、ビニルエステルの炭素数は一般には多くとも20個
(好適には、4〜16個)である、その代表例としては
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルブチレート、
ビニルピバレートなどがあげられる。
本発明のエチレン系共重合体において、不飽和ジカルボ
ン酸成分の共重合割合は通常0.5〜25モル%であり
、1.0〜25モル%が望ましく、とりわけ 1.0〜
20モル%が好適である。エチレン系共重合体の不飽和
ジカルボン酸成分の共重合割合が0.1モル%未満では
、後記の熱可塑性樹脂との接着性や相溶性が劣り、さら
に耐熱性が劣る。
一方、25モル%を越えたエチレン系共重合体を使うな
らば、成形加工時に発泡が生じ易く、しかも成形後の吸
水性が高くなり、電気的特性が悪くなり、さらに製造上
および経済上好ましくない。
また、第三成分の共重合割合は一般には25モル%未満
であり、 1.0〜25モル%のものが好ましく、特に
2.0〜25モル%のものが好適である。エチレン系共
重合体の第三成分の共重合割合が25モル%を越えたも
のを使用すると、本発明の特徴を発現するが、製造上お
よび経済上好ましくない。
該エチレン系共重合体はエチレンと不飽和ジカルボン酸
成分あるいはこれらと第三成分とを 100〜2500
Kg/ Cゴの超高圧下、 120〜260℃の温度で
必要に応じ、連鎖移動剤を用い、撹拌機付きオートクレ
ーブまたはチューブラ−リアクターで、パーオキサイド
などの遊離基発生剤を用いてラジカル重合させることに
よって製造することができる。該共重合体の製造方法は
よく知られているものである。
このエチレン系共重合体のメルトインデックス(JIS
  K−7210に準拠し、温度が190℃および荷重
が2.18kgで測定、以下rM、1.Jと云う)はい
ずれも通常0.5 g / 10分以上であり、5.0
 g / 10分以上が望ましく、とりわけ50 g 
/ 10分以上が好適である。
(C)熱可塑性樹脂 さらに、本発明において使用される熱可塑性樹脂は、 
200℃において溶融するものであり、特に、 190
℃において溶融するものが好ましい、融点または軟化点
(比差熱量計を使って測定)が80℃未満(結晶性の樹
脂は融点として測定、それ以外の樹脂は軟化点として測
定)の熱可塑性樹脂を使うと、#1械的特性(たとえば
、耐衝撃性)および耐熱性が劣る。一方、200℃を越
えても溶融しない熱可塑性樹脂を用いると、本発明の組
成物を製造するために溶融・混練するさい、および組成
塩化水素を生じるために好ましくない。
該熱可塑性樹脂としては、エチレン系重合体。
プロピレン系重合体、ゴムに少なくともスチレンをグラ
フト共重合させることによって得られる耐衝撃性樹脂、
塩化ビニル系重合体、スチレン系重合体、メタアクリレ
ート樹脂、低融点ポリアミド樹脂(たとえば、ナイロン
11、ナイロン12.非晶性アミド樹脂)および塩化ビ
ニリデン樹脂があげられる。
エチレン系重合体の代表例としては、エチレン単独重合
体、エチレンと少量(一般には、多くとも20重量%)
のα−オレフィン(炭素数は通常3〜12個)との共重
合体、エチレンと少量(一般には、共重合割合は5重量
%以下)の酢酸ビニル。
アクリル酸、エチルアクリレート、メタクリル酸および
メチルメタクリレートのごとき七ツマ−とのランダム共
重合体があげられる。該エチレン系重合体の密度は一般
にはo、soo〜0.980 g / c m”である
また、プロピレン系重合体の代表例としては、プロピレ
ン単独重合体、プロピレンと少量(通常、多くとも20
重量%)のエチレンもしくはα−オレフィン(炭素数は
一般には4〜!2個)とのランダムまたはブロック共重
合体があげられる。
さらに、耐衝撃性樹脂の代表例としては、ブタジェン単
独重合ゴム、スチレン−ブタジェン共重合ゴム、アクリ
ル酸エステル系ゴム、エチレンとプロピレン共重合ゴム
およびエチレン、プロピレンとジエンとの多元共重合ゴ
ムのごときゴムにスチレンまたはスチレンと7クリロニ
トリルもしくはメチルメタクリレートをグラフト共重合
させることによって得られるグラフト物があげられる。
本発明の耐衝撃性樹脂を製造するにあたり、グラフト重
合の方法は、塊状重合法、溶液重合法、乳化重合法およ
び水性懸濁重合法ならびにこれらのグラフト重合方法を
結合させる方法(たとえば、塊状重合した後、水性懸濁
重合する方法)がある、一般に、100重量部の耐衝撃
性樹脂を製造するために使用されるゴム状物の使用量は
3〜40重量部であり、5〜35重量部が好ましく、特
に5〜30重量部が好適である(比較的に多量のゴム状
物を使用してゴム状物を多く含有するグラフト重合物を
製造し、このグラフト重合物に前記のスチレン、アクリ
ロニトリル、メチルメタクリレートの単独重合樹脂また
は共重合樹脂を混合させてもよいが、この場合のゴム状
物の使用量は該混合物として計算する)、また、ゴム状
物にグラフト鎖として結合しているモノマー(スチレン
、アクリロニトリル、メチルメタクリレート)の分子量
は、通常tooo〜300,000であり、とりわけ2
000〜200.000が望ましい、概してゴム状物に
完全に七ツマ−が結合することはまれであり、グラフト
物とゴム状物に結合しない七ツマ−の単独重合体または
共重合体とが存在する。これらの単独重合体および共重
合体は分離しないでそのまま使われる。
以上のように製造された耐衝撃性樹脂の代表例としては
、ブタジェン単独重合ゴム、スチレンとブタジェンのブ
ロックもしくはランダム共重合ゴム(SBR)またはア
クリロニトリルとブタジェン1ffi合ゴム(NBR)
に、スチレンと7クリロニトリルとをグラフト共重合さ
せることによって得られるアクリロニトリル−ブタジェ
ン−スチレン三元共重合樹脂(ABS樹脂)、ブタジェ
ン単独重合ゴムまたはSBHにスチレンとメチルメタク
リレートとをグラフト共重合することによって得られる
メチルメタクリレート−ブタジェン−スチレン三元共重
合樹脂(MBS樹脂)、アクリル酸エステル系ゴムに7
クリロニトリルとスチレンとをグラフト共重合すること
によって得られるアクリロニトリル−アクリル酸エステ
ル−スチレン三元共重合樹脂(AAS樹脂)、エチレン
−プロピレン系ゴムにアクリロニトリルとスチレンとを
グラフト共重合することによって得られるグラフト共重
合樹脂(AES樹脂)および塩素化ポリエチレンにアク
リロニトリルとスチレンとをグラフト共重合することに
よって得られるアクリロニトリル−塩素化ポリエチレン
−スチレン三元共重合樹脂(ACS樹脂)かあげられる
また、塩化ビニル系重合体の代表例としては、塩化ビニ
ル単独重合体および塩化ビニルと多くとも50重量%(
好ましくは、30重量%以下)の他のモノマー(たとえ
ば、塩化ビニリデン)との共重合体があげられる。
そのほか、塩化ビニル系重合体にエチレンをグラフトさ
せることによって得られるエチレン−塩化ビニル共重合
樹脂および前記アクリル酸エステル系ゴムに塩化ビニル
をグラフト重合させることによって得られるグラフト共
重合樹脂があげられる。
該塩化ビニル系重合体の重合度は一般には600〜40
00であり、とりわけ800〜3500のものが望まし
い。
さらに、スチレン系重合体の代表例としては、スチレン
単独重合体およびスチレンと多くとも30重量%(好ま
しくは、25重量%以下)のビニル系化合物との共重合
体があげられる。該ビニル系化合物の代表例としては、
アクリロニトリル、メチルメタクリレート、マレイン酸
、マレイミドなどがあげられる。
さらに、低融点ポリアミド系重合体としては、アジピン
酸とへキサメチレンジアミンとの共縮合樹脂(ナイロン
6−6)および(−力プロラクタムの閣僚重合体(ナイ
ロン6)、ε−アミノカプロン酸を開環重合して得られ
、かつ炭素数が4〜20個のジカルボン酸から誘導され
るポリエーテルエステルアミド樹脂およびポリエーテル
アミド樹脂があげられる。これらのポリアミド樹脂のう
ち、環球式軟化点が80〜210℃粘度のものが好まし
く、特に 190℃以下のものが好適である。
また、メタアクリレート樹脂はメタクリル樹脂と呼ばれ
、メチルメタクリレートを主成分とする樹脂である。
さらに、塩化ビニリデン樹脂としては塩化ビニリデン単
独重合体および塩化ビニリデンと少量(一般には、30
重量%以下)のビニル系化合物〔たとえば、塩化ビニル
、酢酸ビニル、アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸
エステル、アクリルエステル、不飽和エーテル、スチレ
ン〕との共重合体があげられる。
これらの熱可塑性樹脂は工業的に製造され、多方面にわ
たって利用されているものであり、それらの製造方法お
よび物性などは広く知られているものである。
これらの熱可塑性樹脂のうち、エチレン系重合体では、
メルトフローインデックス(JISK7210にしたが
い1条件が4で測定、以下r MFR(1)」と云う〕
が1.0〜50 g 710分のものが好ましく、特に
2.Q〜30 g 710分のものが好適である。
また、プロピレン系重合体では、メルトフローインデッ
クス(JIS  K7210にしたがい、条件が14で
測定、以下[NFR(2) Jと云う]が1.0〜50
g、/10分のものが望ましく、とりわけ2.0〜30
g/10分のものが好適である。
さらに、スチレン系重合体および耐衝撃性樹脂では、メ
ルトフローインデックス(JIS  K7210にした
がい、条件が8で測定、以下r MFR(3) Jと云
う〕が2.0〜30 g / 10分のものが好ましく
、特に3.0〜20 g / 10分のものが好適であ
る。
これらの熱可塑性樹脂において、いずれもメルトフロー
インデックスが下限未満の樹脂を使うと、成形性がよく
ない、一方、上限を越えた樹脂を用いると、得られる組
成物に柔軟性があり、適度な剛性を有するものが得られ
ない。
また、塩化ビニル系重合体では、平均重合度が800〜
4000のものが望ましく、とりわけ800〜3500
のものが好適である。
さらに、塩化ビニリデン樹脂では、平均重合度が500
0〜12000のものが好ましく、特に5000〜10
00Gのものが好適である。
また、メタアクリレート樹脂では、平均重合度が600
0〜12000のものが望ましく、とりわけ6000〜
11000のものが好適である。
これらの熱可塑性樹脂において、いずれも平均重合度が
下限未満の樹脂を用いると、成形性はよいが、機械的特
性、とりわけ剛性が劣る。一方、上限を越えた樹脂を使
用すると、成形性がよくない、。
さらに、ポリアミド樹脂では、260℃の温度における
溶融粘度が500〜5000Gのものが好ましく、特に
500〜3000Gのものが好適である。溶融粘度が5
00未満のポリアミド樹脂を使うならば、成形性はよい
が、剛性が劣る。一方、  50000を越えたポリア
ミド樹脂を用いると、成形性がよくない。
本発明の組成物を製造するにはこれらの塩素化ポリエチ
レン、エチレン系共重合体および熱可塑性樹脂を均一に
混合させることによって得ることができるけれども、さ
らに後記の無機充填剤を配合させることによって組成物
の曲げ強度1曲げ弾性率および耐熱性を向上することが
できる。
(D)無機充填剤 該無機充填剤は一般に合成樹脂およびゴムの分野におい
て広く使われているものである。これらの無機充填剤は
酸素および水と反応しない無機化合物であり、かつ成形
時および混線時において分解しないものである。該無機
充填剤としては、アルミニウム、銅、鉄、鉛およびニッ
ケルのごとき金属、これらの金属およびマグネシウム、
カルシウム、バリウム、亜鉛、ジルコニウム、モリブデ
ン、ケイ素、アンチモン、チタンなどの金属の酸化物、
その水和物(水酸化物)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩の
ごとき化合物、これらの複塩ならびにこれらの混合物に
大別される。該無機充填剤の代表例としては、前記の金
属、酸化アルミニウム(アルミナ)、その水和物、水酸
化カルシウム、酸化マグネシウム(マグネシア)、水酸
化マグネシウム、酸化亜鉛(亜鉛華)、鉛丹および鉄臼
のごとき鉛の酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、ホワイトカーボン、アス
ベスト、マイカ、タルク、ガラス繊維、ガラス粉末、ガ
ラスピーズ、クレー、珪藻土、シリカ、ワラストナイト
、酸化鉄、酸化アンチモン、酸化チタン(チタニア)、
リトポン、軽石粒、硫酸アルミニウム(石膏など)、硅
酸ジルコニウム、酸化ジルコニウム、炭酸バリウム、ド
ロマイト、二硫化モリブデンおよび砂鉄があげられる。
これらの無機充填剤のうち、粉末状のものはその径がI
s■以下(好適には0.51以下)のものが好ましい、
またmis状のものでは、径が1〜500 ミクロン(
好適には1〜300 ミクロン)であり、長さが0.1
〜8m膳(好適には0.1〜51111)のものが望ま
しい、さらに、平板状のものは径が2■以下(好適には
1mm以下)のものが好ましい。
(E)組成割合 ゴム状物、エチレン系共重合体および熱可塑性樹脂の合
計量中に占めるゴム状物の組成割合は5〜30重量%で
あり、5〜25重量%が好ましく、特に7〜25重量%
が好適である。これらの合計に中に占めるゴム状物の組
成割合が5重量%未満では、制振性のすぐれた組成物が
得られない。
一方、30重量%を越えると、すぐれた制振性のものが
得られるが、a械的強度(剛性など)が劣る。
また、エチレン系共重合体と熱可塑性樹脂との合計量中
に占めるエチレン系共重合体の組成割合は3〜40@量
%であり、 5〜40重量%が望ましく、とりわけ5〜
35重量%が好適である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物を製造するにあたリ、前記
の無機充填剤をさらに配合させることによって前記の効
果を発揮させることができる。このさい、ゴム状物、エ
チレン系共重合体および熱11丁塑性樹脂の合計量10
0玉量部に対する無機充填剤の組成割合は一般には多く
とも50重3.H部であり、 1〜50屯量部が望まし
く、とりわけ5〜40重+、)部が好適である。前記の
合計11に100重早部開封して50屯i部を越えて配
合すると、(1tられる組成物の加E性および流動性が
よくない。
(F)混合方法、成形方法など 以上の物質を均一に配合させることによって本発明の組
成物を得ることができるけれども、さらにゴム業界およ
びプラスチック業界において一般に使われている醜素、
光、オゾンおよび熱に対する安定剤、滑剤、着色剤、有
M!j、過酸化物(架橋物として)、架橋促進剤、架橋
促進助剤、粘着付与剤、可塑剤、シャツ解削、軟化剤、
スリップ剤、難燃化剤および帯電防止剤のごとき添加剤
を組成物の使用目的に応じて添加してもよい。
本発明の組成物を得るにはゴム業界およびプラスナック
業界において一般に行なわれている混合方法を適用すれ
ばよい、混合方法としてはヘンシェルミキサーのごとき
混合機を使ってトライブレンドする方法ならびにニーグ
ー、バンバリー、ロールミルおよび押出機のごとき混合
機を用いて溶融混練する方法があげられる。混合するさ
い、あらかじめトライブレンドし、得られる混合物をさ
らに溶融混練させることによって一層均一な混合物(組
成物)を得ることができる。
このようにして得られた組成物のメルトフローインデッ
クス(JIS  K7210にしたがい、条件が14で
測定、以下r MFRJと云う)は通常1.0〜30g
/10分であり、 2.0〜25 g / 10分が好
ましく、特に3.0〜20g710分が好適である。
このようにして得られた組成物はゴム業界およびプラス
チック業界において一般に実施されている押出成形、射
出成形、圧縮成形、トランスファ成形およびスタンプ成
形のごとき成形法によって所望の形状を有する製品に成
形される。
〔実施例および比較例〕
以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、抗張力(以下r 
T/R,」と云う)および伸び(以下「EB」と云う)
はASTM  0−790にしたがってテンシロン試験
機を用いて測定した。また、曲げ強度および曲げ弾性率
は、それぞれASTM  D−878およびD−790
にしたがってテンシロン試験機を使って測定した。さら
に、アイゾツト衝撃強度はASTM D−258にした
がい、ノツチ付きで測定した。また、制振性試験は機械
インピーダンスA11定機(エヌエフ回路設計ブロック
社製、形式 F−425)を用い、50なお、実施例お
よび比較例において使用したゴム状物、エチレン系共重
合体、熱lTr塑性樹脂、無機充填剤、滑剤、安定剤お
よび抗酸化剤のそれぞれの種類、物性などを下記に示す
〔(A)ゴム状物〕
ゴム状物として、ムーニー粘度(ML   、 100
1+8 ℃)が64であるインブチレン−イソプレン共重合ゴム
(イソプレンの共重合割合 1.8モル%、以下r I
IRJと云う)およびムーニー粘度(ML、toooC
)が50である塩素化イソブチ1◆8 レンーイソプレン共重合ゴム(イソプレンの共重合割合
  t、aモル%、塩素化度 1.0重量%、不飽和度
 2モル%、以下r CIIRJと云う)を使った。
〔(B)エチレン系共重合体〕
また、エチレン系共重合体として、  MFR(1)が
100 g / 10分であるエチレン−メチルメタク
リレート−無水マレイン酸三元共重合体(メチルメタク
リレートの共重合割合 18.5モル%、無水マレイン
酸の共重合割合 1.5モル%、以下r EMMAJと
云う)を用いた。
〔(C)熱可塑性樹脂〕
さらに、熱可塑性樹脂として、MFR(3)が10g/
10分であるアクリロニトリル−ブタジェン−スチレン
三元共重合樹脂(スチレン−ブタジェン共重合ゴムの含
有量15重量%以下r ABSJと云う)、 MFR(
2)が17 g / 10分であるプロピレン単油紙合
体(以下r PPJと云う)、MFR(3)が10g/
10分であるスチレン単独重合体(以下rPsJと云う
)、融点が1139℃であり、かつ密度が1.0g/c
m″であるω−アミノウンデカンの縮重合体(ナイロン
11)  (以下rPAJと云う)、平均重合度が約1
 、300である塩化ビニル中油重合体(以下「P樗と
云う)を使用した。。
〔(D)無機充填剤〕
また、無機充填剤として、炭酸カルシウム(平均粒度 
 1.7延■、以下r Ca CO3Jと云う)および
ガラス繊維(旭ガラス社製、商品名 グラスロンチップ
ストランド、平均の長さ evI層、直径5〜6デニー
ル、以下rcr」と云う)を使った。
〔(E)その他の添加剤〕
滑剤としてステアリン酸マグネシウムを使用した。また
、抗酸化剤として、高分子量ヒンダード多価フェノール
およびジラウリルチオプロピオネートを使い、着色剤と
してファーネスブラック(昭°和キャボット社製、商品
名 ショウブラックN−330、平均粒径 40nm、
HAF )を用いた。さらに、銅害防止剤としてヒドラ
ジン誘導体を使用した。
実施例 1−15、比較例 1〜5 第5表にそれぞれの種類および配合量が示されているゴ
ム状物、エチレン系共重合体(ENM^)、熱可塑性樹
脂および無機充填剤ならびに0.2重71部のステアリ
ン酸マグネシウム、0.3重量部の高分子量ヒンダード
多価フェノール、0.3重量部のジラウリルチオプロピ
オネート+  2.0重量部のされたニーダ−混線機を
用いてそれぞれ20分間混練した。得られた各混合物を
あらかじめ120℃に設定されたオーブンロールを使用
してシートを製造した。このようにして得られた各シー
トをシートカッター切断機を使って3■腸角のペレット
を製造した。このようにして製造されたペレットのうち
、一部を230℃の温度に設定されたプレス機を用いて
圧力が200kg/ c m″(ゲージ圧)の条件下で
5分間プレスし、厚さが2■腸のシートを作成し、制振
性を測定する試料とした。また、射出成形機を使ってシ
リンダー1.2および3ならびにノズルの温度をそれぞ
れ220℃に設定し、かつ金型内を23℃に保持し、抗
張力、伸び、曲げ強度、曲げ弾性率およびアイゾツト衝
撃強度を測定のための試料を作成した。各試片の抗張力
、伸び、曲げ強度、曲げ弾性率およびアイゾツト衝撃強
度の測定ならびに前記ペレットのMFHの測定を行なっ
た。それらを第2表に示す、さらに、第3表に振動数が
示されている条件下でノズルの発生の測定の結果を第3
表に示す。
(以下余白) 〔発明の効果〕 本発明によって得られる熱可塑性樹脂組成物は、金属の
積層物が主流であった従来の制振性付与物について欠点
であった加工時において手間がかかっていたことを解決
し、低コストで、しかも簡易に製造することができるば
かりでなく、下記のごとき効果(特徴)を発揮する。
(1)耐候性がすぐれている。
(2)寸法安定性が良好である。
(3)耐熱性がすぐれている。
(4)成形加工性が良好であり、しかも成形時の収縮率
が小さい。
(5)比較的低温(たとえば、−20℃)における衝撃
性がすぐれている。
(6)8硬化性樹脂を使用しないため、熱処理工程も不
必要であり、かつ厳格な反応制御も要しない。
(7)軽量である。
(8)自動車などで一番ノイズ(振動)が発生する範囲
(400〜500 H,)において、ノイズが減少する
本発明によって得られる熱可塑性樹脂組成物は以りのご
とき効果を発揮するため、制振材として多方面にわたっ
て利用することができる。その代表的な用途として、自
動車、鉄道、航空機、車輛などの交通機関、家電製品の
部品(たとえば、各種モーター)、゛重子機器の部品、
そのほか産業部品などの騒音発生源となる材料の騒音の
低減に右9である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)イソブチレン−イソプレン共重合ゴムまたはその
    ハロゲン化物、 (B)少なくともエチレンとα,β−不飽和ジカルボン
    酸またはその無水物とのエチレン系共重合体 ならびに (C)200℃において溶融する熱可塑性樹脂からなり
    、これらの合計量中に占めるイソブチレン−イソプレン
    共重合ゴムまたはそのハロゲン化物の組成割合は合計量
    として5〜30重量%であり、該エチレン系共重合体と
    該熱可塑性樹脂との合計量中に占めるエチレン系共重合
    体の組成割合は3〜40重量%である熱可塑性樹脂組成
    物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0362836A (ja) * 1989-07-31 1991-03-18 Sumitomo Chem Co Ltd 高引裂ゴム製品用ゴム組成物
JPH0362837A (ja) * 1989-07-31 1991-03-18 Sumitomo Chem Co Ltd 防水シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0362836A (ja) * 1989-07-31 1991-03-18 Sumitomo Chem Co Ltd 高引裂ゴム製品用ゴム組成物
JPH0362837A (ja) * 1989-07-31 1991-03-18 Sumitomo Chem Co Ltd 防水シート

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