JPS63295055A - 溶湯レベル保持方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ダイカストマシンなどに供給する溶湯を貯留
する保温炉、特に開放型保温炉における溶湯レベル保持
方法および装置に関する。

〔従来の技術〕

一般に、ダイカストマシンのＩｎ工程などにおいては、
製品の精度ならびに作業能率を向上するために、給湯口
の正確な制御が要求される。

そして、このような給温制御は、従来、保温炉内の溶湯
レベルのＰ降に対応して炉内圧力の調節、あるいは、溶
湯を圧送する溶湯ポンプの容量の制御によって行われて
いた。しかるに、前者の炉内圧力を調節する方式は、通
常、全密封式の加圧保温炉を必要とするため、炉本体が
高１ｉ１１Ｈになると共に炉内の保守点検が回動となり
、一方、後者の溶湯ポンプの容１を制御する方式は複雑
な制御機構を必要とする難点があった。

そこで、前述の難点を改善する方式として、溶湯補給路
ならびに汲出路を開放した一部密閉型の保温炉が開発さ
れ、実用に供されている。次に、この種の保温炉による
給ｆＡｍの定量制御を第３図を参照しながら説明する。

保温炉１０は、加圧炉本体１２の対向する両側部に上部
が開放された溶湯補給路１４と溶湯汲出路１６とを有し
、炉本体１２の上部には、ソレノイドバルブ１８．２０
を介して圧力気体源２２に接続される圧力気体供給手段
２４が設けられ、溶湯汲出路１６の湯面には湯面検出器
２６が取付けられ、更に圧力供給手段２４のソレノイド
バルブ１８．２０は操作制御盤２８を介して湯面検出器
２６に接続されている。そして、このような構成におい
て、汲出路１６に設けられる給湯管（図示せず）から溶
湯が金型（図示せず）に供給されて瀉血が下降すると、
検出器２６が湯面から離間して操作信号を発信し、これ
により制御盤２８を介してソレノイドバルブ１８が開か
れ、圧力気体源２２からの圧力気体が炉本体１２内に圧
入され、炉本体１２内の湯面を押下げて汲出路１６なら
びに補給路１４内の湯面を押上げ、そのレベルが一定に
保持される。一方、補給路１６内に設けられる補給管（
図示せず）から溶湯が補給されて汲出路１６内の湯面が
上昇すると、ソレノイドバルブ２０が開かれて炉本体１
２内の気体が外部へ放出されて炉本体１２内の湯面が上
昇し、汲出路１６ならびに補給路１４内の湯面が下降し
、そのレベルが一定に保持される。

すなわち、この種の半密閉型保温炉によれば、給湯レベ
ルが常に一定に保持されるので給湯量が定量に制御され
ると共に、汲出路ならびに補給路が開放されているので
炉内の保守点検も比較的容易に行うことができる。また
、炉本体の構造も比較的軽伍化される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前述の半密閉式保温炉においても、なお
、次のような難点があった。第１に、圧力気体供給手段
２４には圧力調整バルブ（図示せず）やソレノイドバル
ブ１８゜２０が用いられるが、これらのバルブ類は一般
に信頼性に劣り、このため例えば、ソレノイドバルブが
故障あるいは誤動作するような場合には、炉本体１２内
の溶湯が汲出路１６あるいは補給路１４からオーバーフ
ローする危険が、あった。第２に、ダイカストマシンな
どのように１シヨツトの給湯ｍが小さく従って瀉血の変
動が小さい場合には、この小さい湯面変動に追従して溶
゛湯レベルを一定に保持するために、加圧気体の圧力を
極めて高精度に制御する必要があった。第３に、保温炉
１０は、補給路１４ならびに汲出路１６を開放している
ものの炉本体１２自体は加圧密閉構造であるので、全開
放型保温炉に比較しては、炉体構造が重量化し、また、
炉内の保守。

点検作業も困難であった。

従って、本発明の目的は、簡単な構造で溶湯レベルを正
確に保持でき、しかも、全開放型保温炉に好適に適用で
きる溶湯レベル保持方法および装置を提供することにあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

先の目的を達成するために、本発明に係る溶湯レベル保
持方法は、開放型溶湯保温炉における炉本体内の湯面を
炉本体に連通して設けた溶湯補給路および／もしくは溶
湯汲出路の湯面を介して検出し、前記湯面の変動に対応
して炉本体内の溶湯中に浸漬して設けた浸漬体を昇降し
、前記湯面を一定レベルに保持することを特徴とする。

また、前記の溶湯レベル保持方法を実施する手段は、開
放型溶湯保温炉の炉本体側壁に沿って炉本体下部に連通
ずるよう上部開放の溶湯補給路および／もしくは溶湯汲
出路を形成し、炉本体内部の溶湯中に浸漬する浸漬体を
背降させる昇降手段を炉本体上部に設け、溶湯補給路お
よび／もしくは溶湯汲出路に湯面を検出する湯面検出器
を取付け、更に前記Ｒ降手段を昇降操作器を介して前記
場面検出器に接続してなることを特徴とする。

この場合、浸漬体を船形または椀型に形成すると、浸漬
体を軽口に構成することができる。

（作用） 浸漬体を、場面の変動を検出する場面検出器を介して溶
湯中で昇降させることにより、湯面変動に対応する保温
炉内の溶湯の増減口が浸漬体の溶湯中への浸漬体積の増
減量によって置換される。すなわち、溶湯レベルが常に
一定に保持される。

この場合、浸漬体の昇降は機械的手段によって充分小さ
い速度に規制されるので、小さい湯面変動に対しても正
確且つスムーズに溶湯レベルが制御されると共に、その
作動が確実に行われる。しかも、保温炉は圧力室を備え
ることなく構成することができるので、構造が軽量にな
ると同時に、その内部の保守点検を容易に行うことがで
きる。

〔実施例〕

次に、本発明に係る溶湯レベルの保持方法につき、この
方法を実施する装置との関連に、おいて、添付図面を参
照しながら以下詳細に説明する。

第１図は本発明の溶湯レベル保持方法を実施する装置の
一実施例を示すものであり、開放型保温炉３０は、上部
が開放された炉本体３２の対向する両側壁に沿って炉本
体下部に連通ずる上部開放の溶湯補給路３４と溶湯汲出
口３６とを有する。炉本体３２の内部には溶湯中に浸漬
される浸漬体３８を昇降自在に配置し、炉本体３２の上
部には浸漬体３８を昇降させる昇降手段４０を設ける。

浸漬体３８は好適には船型に形成する。昇降手段４０は
、浸漬体３８に固着されたねじ杆４２と炉本体３２に取
付けられたブラケット４４上に支持される例えばウオー
ム歯車とウオーム軸とからなる歯車機構を内蔵する歯車
箱４６とからなり、ねじ杆４２は歯車箱４６内の前記ウ
オーム歯車の雌ねじに螺合し、そして前記ウオーム軸は
電動機で駆動されるように構成されている。なお、ねじ
杆４２は１本あるいは複数本に構成することができ、ま
た前記歯車機構はラック・ビニオンあるいはその他の機
構で構成することもできる。次に、溶湯補給路３４の場
面には場面検出器４８を取付け、更に、昇降手段４０を
昇降操作制御盤５０を介して検出器４８に接続する。検
出器４８は電極棒で形成され、溶湯内には他の電極（図
示せず）が常時浸漬されており、検出器４８が場面に対
して接離へれると、通電信号が制御盤５０に伝達され、
電磁開閉器を介して歯車箱４６の駆動電動機を制御する
ように構成されている。

このような構成において、汲出路３６に設けられる給湯
管（図示せず）から溶湯が供給されて保温炉３０内の場
面が降下すると、検出器４８が湯面から離間して通電信
号を発信し、制御盤５０を介して歯車箱４６の駆動電動
機が始動され、ねじ杆４２が下動して浸漬体３８が下降
する。これにより、浸漬体３８の溶湯中における浸漬体
積が増大し、保温炉３０内の場面が上界する。そして、
場面が検出器４８に接触すると、制御１５０を介して歯
車箱４６の駆動電動機が停止し、浸漬体３８の下降が停
止される。したがって、場面は所定の溶湯レベルに保持
される。この場合、１シヨツトの給１ｆｆｉが小さく湯
面の変動が小さくても、浸漬体３８の下降速度が充分に
小さいので浸漬体３８は僅かな湯面変動にも確実且つス
ムーズに追従し、溶湯レベルが正確に保持される。一方
、補給路３４内に設けられる補給管（図示せず）から溶
湯が補給されて保温炉１０内の場面が上昇すると、浸漬
体３８が前述とは逆に上界され、前述の場合とほぼ同様
にして溶湯レベルが正確に保持される。

第２図に、本発明に係る溶湯レベル保持装置の他の実施
例を示す。本実施例は、第１図に示す実施例における溶
湯汲出路を炉体内部に包含して構成したものである。す
なわち、溶湯汲出口５２は炉本体３２の一側壁と浸漬体
３８の一側壁との間に構成されている。本実施例におい
ても、第１図に示す実施例と同様に、溶湯レベルを正確
に制御保持することができる。

このように、本発明の溶湯レベル保持方法および装置は
、溶湯レベルを正確に保持できると共に、しかも、開放
型保温炉に好適に適用することができる。

以上、本発明の好適な実施例につき説明したが、本発明
はその精神を逸脱することなく多くの設計変更が可能で
ある。例えば、第１図に示す実施例において、瀉血検出
器４８は溶湯汲出路３６内に設けても良く、また第２図
に示す実施例において、溶湯補給路３４を溶湯汲出路に
、溶湯汲出口５２を溶湯補給口に変更しても良い。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明に係る溶湯レベル保持方法
および装置は、開放型溶湯保温炉の側壁に溶湯補給炉お
よび／もしくは溶ン易汲出路を形成し、炉体内部に溶湯
内に浸漬される浸漬体を昇降自在に配設すると共に溶湯
補給路および／もしくは溶Ｑｍ出路に瀉血検出器を設け
、浸漬体を瀉血検出器を介してｐ降操作できるように構
成したので、浸漬体を溶湯中で機械的に昇降操作するこ
とにより、溶湯レベルを容易に且つ精度よく所定のレベ
ルに設定保持することができる。しかも、本装置は、開
放型保温炉に対して好適に適用づ−ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る溶湯レベル保持方法を実施する装
置の一実施例を示す断面図、第２図は本発明に係る溶湯
レベル保持方法を実施する装置の他の実施例を示す断面
図、第３図は従来の溶湯レベル保持方法を実施する装置
を示す断面図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）開放型溶湯保温炉における炉本体内の湯面を炉本
   体に連通して設けた溶湯補給路および／もしくは溶湯汲
   出路の湯面を介して検出し、前記湯面の変動に対応して
   炉本体内の溶湯中に浸漬して設けた浸漬体を昇降し、前
   記湯面を一定レベルに保持することを特徴とする溶湯レ
   ベル保持方法。
2. （２）開放型溶湯保温炉の炉本体側壁に沿って炉本体下
   部に連通するよう上部開放の溶湯補給路および／もしく
   は溶湯汲出路を形成し、炉本体内部の溶湯中に浸漬する
   浸漬体を昇降させる昇降手段を炉本体上部に設け、溶湯
   補給路および／もしくは溶湯汲出路に湯面を検出する湯
   面検出器を取付け、更に前記昇降手段を昇降操作器を介
   して前記湯面検出器に接続してなることを特徴とする溶
   湯レベル保持装置。
3. （３）特許請求の範囲第２項記載の装置において、浸漬
   体は船形または椀型である溶湯レベル保持装置。