JPS63293154A - 酸化チタン薄膜の製造方法 - Google Patents

酸化チタン薄膜の製造方法

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JPS63293154A
JPS63293154A JP12772787A JP12772787A JPS63293154A JP S63293154 A JPS63293154 A JP S63293154A JP 12772787 A JP12772787 A JP 12772787A JP 12772787 A JP12772787 A JP 12772787A JP S63293154 A JPS63293154 A JP S63293154A
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JP
Japan
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oxygen
film
refractive index
titanium oxide
atmosphere
Prior art date
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Pending
Application number
JP12772787A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Takegawa
竹川 哲史
Noboru Otani
昇 大谷
Kazuhiko Inoguchi
和彦 猪口
Yoshio Okada
岡田 良夫
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は酸化チタン薄膜の製造方法に関する。
さらに詳しくは、本発明は特別な装置を利用することな
しに透明で高屈折率を有する酸化チタン薄膜を製造する
方法に関するものである。
(ロ)従来の技術 誘電体簿膜材料を用いて、各種光学フィルター、ミラー
等を作製する場合、一般に低屈折率誘電体物質と、高屈
折率誘電体物質を交互積層し、各層間での多重干渉を利
用する方法がとられる。そして、この誘電体薄膜材料の
一つとして酸化チタン(TiOz)iilllが知られ
ている。
かかる多重干渉を利用した素子においては2種の物質の
屈折率差が大きい程高精度の光学素子が作製できる。従
って、上記Ti 02薄膜の高屈折率化は重要な課題で
ある。
この点、通常の電子ビーム(EB)蒸着法では。
丁fo2薄膜の屈折率として、2.31  (波長は、
632.8n−とし、以下の検討では、同波長を用いる
)のものが得られるが、さらに屈折率をTiO□バルク
単結晶(2,58)に近づけるために、従来、次の様な
ことが行なわれた。
(al基板加熱法二N着時にヒータ等で、基板の温度を
上げ、基板に蒸着した物質の移動性を高めて再配置を促
し、Wk着薄膜を少しでも結晶状態に近づけ屈折率を上
げる方法である。
(b>反応性蒸着法:TiO2を蒸着する場合、蒸着さ
れた物質は、少なからず、Tiと0が分解し、T!Oz
  の形となっており、ある程度酸素欠乏状態にあるた
め屈折率及び透明性が低い。この欠如した酸素を補うた
めに、低圧酸素雰囲気中で、電子ビーム蒸着を行い、酸
素との化合を促して、T!Ozとし、屈折率を高める方
法である。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記いずれの方法においても屈折率上界
効果は充分とはいえなかった。
更にこれら+a>、+b+を組み合わせる方法もあり、
これによって、屈折率2.43のTi0z薄映を得るこ
とができるが、これ以上は期待できなかった。
また、上記+b+の反応性蒸着法は、再現性を支配する
酸素導入層の制御が困難であり、酸素雰囲気中で蒸着を
行う為、真空計、EBユニット等のフィラメントを急激
に酸化させるという実用上の欠点を有していた。
本発明は、上記従来技術のごとき作製上の欠点を有さず
、より高い屈折率を有するTi02i1膜が得られる製
造方法を提供しようとするものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明者らは、上記市)の反応性蒸着法とは全く逆の観
点にたち、酸素欠乏状態の酸化チタン蒸着膜を積極的に
作製し、この後にこの蒸着膜を酸素雰囲気下で加熱処理
する方法について鋭意研究を行なった。その結果、驚く
べきことにかかる方法によって、前述した従来法では得
ることが困難な高い屈折率を有する透明なT!Oz簿摸
を作製できる事実を見出し、本発明に到達した。
かくして本発明によれば基体上に、実質的に酸素不存在
の雰囲気下で電子ビーム蒸着法によって、酸素欠乏状態
の酸化チタン蒸着膜を形成した後、この酸化チタン蒸着
膜を酸素雰囲気下で加熱処理することにより透明で高屈
折率の酸化チタン7iIJ膜を得ることを特徴とする酸
化チタン簿膜の製造方法が提供される。
本発明によれば、まず電子ビーム蒸着法(EB蒸着法)
によりMM欠乏状態の酸化チタン(Ti 02−で)蒸
着膜が所定の基体上に形成される。かかる酸化チタン蒸
清膜は、実質的に酸素不存在の雰囲気下で電子ビーム蒸
着を行なう通常の方法で形成できる。ここで実質的に酸
素不存在の雰囲気下とは、蒸着雰囲気を設定する真空チ
ャンバー内への酸素ガスの導入を積極的に行なわない状
態を意味する。従って、蒸着条件を設定する真空雰囲気
中に必然的に持ち込まれる微量の酸素や。
TiO2の分解により生じつる微るの酸素等は上記雰囲
気に含まれていてもよい。
ただし、上記EB蒸着初期にはチタンと酸素の分解が充
分に進まず、そのため酸素欠乏性の高い膜が効率良く得
られない傾向がある。そこで、蒸着させるTfO2タブ
レットへ照射する電子ビームを通常の方法のようにスィ
ーブさせずその照射面を固定して、チタンと酸素との分
解を促進しつつ蒸着を進行させるのが好ましい。ことに
かかる手法によれば、蒸着初期の酸素欠乏性の低い部分
を著しく減少することができ、l!II欠乏性が高く酸
素吸収性のより高い蒸W膜を効率良く得ることができる
。そしてかかる蒸着膜を用いることにより、屈折率のよ
り高いV+ O,Z簿膜を得ることかできる。
なお、蒸着対象となる基体は、蒸着膜の密着性等の点で
蒸着中に所定温度に加熱されているのが適している。
上記酸化チタン蒸看膜を酸素雰囲気下で加熱処理するこ
とにより意図するTi0z)1膜が得られる。この加熱
処理は通常、400〜450℃程度で行なうのが適して
おり、純酸素雰囲気下あるいは酸素を含む不活性ガス雰
囲気下で行なうのが好ましい。この酸素濃度は、処理時
間、加熱温度等の諸条件に応じて適宜決定される。
(ホ)作 用 酸素欠乏状態のTlO2蒸W膜は、酸素雰囲気下での加
熱処理により、充分に酸化され透明で高屈折率のT!O
w@膜に変換されることとなる。
(へ)実施例 以下、本発明を実施例及び図面に基づき詳細に説明する
第1図は本実施例におけるTiO2薄膜作製過程のフロ
ーチャートである。
まず、Tt 02蒸着躾は、EB蒸肴法を用い、蒸着前
真空度1,5x 10’ (Pa ) 、基板温度43
0℃で鉛ソーダ系のガラス板(基体)上に作製した。
通常、EB蒸着法の場合Ti0zタブレツトに照射する
電子ビームは、タブレットのエネルギーを均一にする為
ビームのスイープを行う。しかし、本実施例では、酸素
欠乏性の蒸着膜を形成するのにビームのスィーブは行わ
ず、タブレットの一点にビームを当てた。こうすること
で、エネルギーが集中し、Ti とOの分解を高め酸素
欠乏性の酸化チタン蒸@膜(T i 02−z )を効
率良く形成できると考えられる。
酸素欠乏性のT!02−χ膜は、光吸収性を持つている
ため、酸素欠乏の度合いを測定するのに光吸収を観るこ
とにした。m膜の45℃入射における透過率(T)、反
射率(R)を測定し、1−(TtR)を光吸収とここで
定義する。1−(TtR)には、散乱その他の要因も考
えられるが、アモルファス材料の散乱は、非常に小さく
、数千式の膜厚では十分無視できる値である。
この定義を用いて、酸素欠乏の進み具合を貌たところ、
ビームをタブレットの一点に集中させても、積層膜厚に
して、初めの約3000Aは、Tiと0の分解が十分に
進まない為、透明に近い膜が得られる。そして、その後
、急激に酸素欠乏が進むことがわかった。蒸着直後の透
明なTt 02膜(膜圧3000A )及び、酸素欠乏
性のTiO□−χ膜(膜圧3G00人)の光吸収は、波
長632.8nmで各々、0.5.44%であった。従
って本実施例で酸素欠乏性の蒸着膜とは、3000人の
空飛ばしく初期膜の形成)を行った後の躾を示すことと
する。
上記過程によって、酸素欠乏性のTiO□−エ躾を蒸着
後、チャンバー内に高純度酸素のみを大気圧まで導入し
、基板加熱用ヒータで430℃、90分間の加熱処理を
行った。この試料をエリプソメータを用いて、屈折率の
測定を行ったところ2.51を得た。また、光吸収も波
長550nI C<上の長波長帯で1%を割り、透明度
の高い膜になっていることが判った。
また、酸素導入量を、前記バックグラウンド圧1.5x
104(Pa )が6,0xlG’ (Pa )となる
ように制御し、加熱方法は同様に行っても、完全に透明
膜とすることができ、屈折率も同じ値を得ることができ
た。
上記屈折率2.51は、従来法では1りられない高い値
であり、ことにTtOz結晶の屈折率が2.58である
ことから、非常に高い値であることが判る。なお、上記
実施例に対応する従来法で形成されるTi 02 is
膜の屈折率を比較のため第2図に示した。図中、Aは通
常のEB蒸着法のみで形成されるTi 02 m膜、B
は前述した基板加熱法(田と反応性蒸着法+b+とを併
用した方法で形成されるTi0zii膜を各々示し、C
は++ 02結晶(バルク)の屈折率を示すものである
(ト)発明の効果 本発明のTfO2薄膜の製造方法を用いれば、特別の装
置を用いることなしに、従来法では得られなかった高屈
折率を有するTt Ox薄膜を得ることができる。
更に本発明による製造方法では、酸素雰囲気中での加熱
処理は、蒸着後に行うことから従来の反応性蒸着法の様
にフィラメント類の急激な酸化を促すこともない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の製造方法の一実施例における製造工
程を示すフローチャート図、第2図は、実施例で得られ
るTlO21$151の屈折率を従来法のものと比較し
て例示するグラフ図である。 代理人  弁理士  野 河 信太部 第1図 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体上に、実質的に酸素不存在の雰囲気下で電子
    ビーム蒸着法によって、酸素欠乏状態の酸化チタン蒸着
    膜を形成した後、この酸化チタン蒸着膜を酸素雰囲気下
    で加熱処理することにより透明で高屈折率の酸化チタン
    薄膜を得ることを特徴とする酸化チタン薄膜の製造方法
JP12772787A 1987-05-25 1987-05-25 酸化チタン薄膜の製造方法 Pending JPS63293154A (ja)

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