JPS63293036A - 二軸配向ポリエステルフイルム - Google Patents

二軸配向ポリエステルフイルム

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JPS63293036A
JPS63293036A JP12847287A JP12847287A JPS63293036A JP S63293036 A JPS63293036 A JP S63293036A JP 12847287 A JP12847287 A JP 12847287A JP 12847287 A JP12847287 A JP 12847287A JP S63293036 A JPS63293036 A JP S63293036A
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biaxially oriented
streak
oriented polyester
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温 山本
Hideo Kato
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は二軸配向ポリエステルフィルムに関し、更に詳
しくは高密度記録の磁気記録媒体特にメタルテープのベ
ースフィルムとして有用な二軸配向ポリエステルフィル
ムに関する。
[従来技術] 従来より、ポリエステルフィルムは磁気記録媒体のベー
スフィルムとして広く用いられている。
近年、磁気記録媒体は高画質化、高密度記録化が要求さ
れるようになった。このため、磁気記録媒体の磁性層側
の表面性はますます平滑化が要求されるようになってい
る。これに伴ない磁気記録媒体のベースフィルムとして
用いられるポリエステルフィルムも表面の平坦化が要求
されている。このような状況において、従来の家庭用V
TRの磁気テープに供されるポリエステルフィルムでは
表面が粗く、上述の要求特性を満足して実用に供される
ようなものは見出されない、そこで、高密度記録用には
、表面粗度を非常に低下させたものとする必要がある。
しかし、一般に表面粗度を減少させると、フィルムとフ
ィルムの滑り性が悪くなり、またフィルム間に存在する
空気層の逃げが悪くなり、フィルムをロール状に巻き上
げることは非常に難しくなってくる。また、巻き上げの
難しさは、フィルムが薄くなればなるほど著しくなって
くる。
例えばフィルムロールの巻姿欠点としては、■ロールに
瘤状の突起が生じる、■フィルム縦方向に皺が生じる、
■フィルムロールの端面がずれる等があり、上記■はフ
ィルムの滑り性が悪いときに、■は瘤状の突起を防止す
るあるいは端面のずれを防止する目的で張力を高くして
巻取るときに、上記■は平坦なフィルムをフィルム縦方
向の皺が入るのを防止する目的で、張力を低くして巻き
上げるときに、それぞれ生じやすい。
また、磁気テープ等に加工する加工工程においてもフィ
ルムが平坦になると工程中の金属ロールとの滑りが悪く
なるためか皺が入ったり、また走行するフィルムが蛇行
してしまうという問題も生じてくる。
従って、ベースとなるポリエステルフィルムには、平坦
性と同時に、良好なフィルム巻姿、良好な加工作業性を
得ること、良好な空気逃げ性を得ること、および滑り性
に優れていることが要求される。
従来、フィルムの良好な巻姿・加工作業性・空気逃げ性
を得る方法として、また易滑性を向上させる方法として
、ポリエステルに酸化ケイ素、炭酸カルシウム等の無機
質粒子を添加する方法、又はポリエステルの合成時に重
合系内でカルシウム。
リチウムあるいはリンを含む微粒子を析出せしめる方法
が提案されている。いずれの方法もポリエステルを製膜
した際に微粒子に由来してフィルム表面に突起を形成し
、フィルムの易滑性および空気逃げ性を向上させるもの
である。
しかしながら、上記の如き微粒子による突起によってフ
ィルムの滑り性および空気逃げ性を改善する方法では、
通常、フィルム表面を粗面化する程滑り性、空気逃げ性
は向上するが、一方では該粗面化に起因して、例えば磁
気記録媒体用途においては磁気塗料を塗布後の表面が粗
れ、電磁変換特性が悪化する。
これらの相反する平坦性と易滑性・空気逃げ性とを解決
する方策の一つとして大粒径の粒子と小粒径の粒子とを
併存させる複合系無機微粒子を利用する手段も数多く提
案されいる。しがしながら、これらの手段にも問題があ
り、そのままでは磁気記録媒体の高級グレード化例えば
高密度化、高品質化等の要求に応じることが難しい、こ
の理由は、複合系無機粒子に用いられる大粒径粒子のサ
イズが高級グレード化の要求品質に対して粗大であるこ
と、大粒子になればなる程フィルム表面の突起は高くな
り、このために磁気記録媒体用途においての電磁変換特
性が悪化すること、更に大粒子になればなる程フィルム
表面の突起は高くなると共に粒子の囲りのボイドも大き
くなり、このため磁気テープ製造工程中における不織布
でのクリーニング工程あるいはカレンダー加工工程にお
いて高い突起部が削り落され、ドロップアウト(記録再
生時に発生する情報の欠落部)をひきおこし、更に加工
工程でのカレンダー汚れや、ベースフルイム表面清掃用
のダストファブリック汚れをひきおこし、磁気記録媒体
としての特性を大きく損なうことにある。
さらにテープおよびベースフィルムが薄くなると剛性が
低くなり、磁気テープとして用いるときに磁気ヘッドと
の接触力が弱くなり、充分な電子変換特性が得られない
という問題点も生じてくる。
このように、従来技術では上述のような問題点を同時に
解決することが難かしい状況であった。
[発明の目的コ 本発明者は、上述の問題点を解決し、高級品質の磁気記
録用途分野に適用可能な平坦性と良好なフィルム巻姿と
加工作業性とを兼備するポリエステルフィルムを開発す
べく鋭意研究した結果、フィルムの表面に特定の異方性
のある゛凹凸を付与すると、平坦性を維持しつつ、良好
なフィルム巻姿・良好な加工作業性が得られることを見
出し、本発明に到達した。
本発明の目的は、磁気記録媒体の高密度記録化。
高品質化に対応し得るベースフィルムを提供することに
あり、更にはフィルムにおいて(イ)表面に大きな突起
はなく、平坦であるがドロップアウト等のノイズの原因
とならない程度の凹凸が存在しており、(ロ)フィルム
ロールの巻姿が良好な、加工作業性の良好な二軸延伸ポ
リエステルフィルムを提供することにある。
[発明の構成・効果] 本発明の目的は、本発明によれば、表面粗さRaが0.
003 μm 〜0.015 μmであり、かつ少なく
とも一方の表面に幅1μm〜20μm、長さ40μm〜
10000μm、高さ0.01μm 〜0.21t m
及び深さ0.02μm〜0.5μmのスジ状凹凸が10
3〜106個/cm2の割合で存在することを特徴とす
る二軸配向ポリエステルフィルムによって達成される。
本発明におけるポリエステルとは芳香族ジカルボン酸を
主たる酸成分とし、脂肪族グリコールを主たるグリコー
ル成分とするポリエステルである。
かかるポリエステルは実質的に線状であり、そしてフィ
ルム形成性特に溶融成形によるフィルム形成性を有する
。芳香族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸。
ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボ
ン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸。
ジフェニルケトンジカルボン酸、アンスラセンジカルボ
ン酸等を挙げることができる。脂肪族グリコールとして
は、例えばエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレグリコー
ル等の如き炭素数2〜10のポリメチレングリコールあ
るいはシクロヘキサンジメタツールの如き脂環族ジオー
ル等を挙げることができる。
本発明において、ポリエステルとしては例えばアルキレ
ンテレフタレート及び/又はアルキレンナフタレートを
主たる構成成分とするものが好ましく用いられる。
かかるポリエステルのうちでも例えばポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートはも
ちろんのこと、例えば全ジカルボン酸成分の80モル%
以上がテレフタル酸及び/又は2.6−ナフタレンジカ
ルボン酸であり、全グリコール成分の80モル%以上が
エチレングリコールである共重合体が好ましい、その際
全酸成分の20モル%以下のジカルボン酸は上記テレフ
タル酸及び/又は2.6−ナフタレンジカルボン酸以外
の芳香族ジカルボン酸であることができ、また例えばア
ジピン酸、セパチン酸等の如き脂肪族ジカルボン酸;シ
クロヘキサン−1,4−ジカルボン酸の如き脂環族ジカ
ルボン酸等であることができる。また、全グリコール成
分の20モル%以下は、エチレングリコール以外の上記
グリコールであることができ、あるいは例えばハイドロ
キノン、レゾルシン。
2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等の
如は芳香族ジオール;1,4−ジしドロキシジメチルベ
ンゼンの如き芳香環を有する脂肪族ジオール;ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等の如きポリアルキレングリコー
ル(ポリオキシアルキレングリコール)等であることも
できる。
また、本発明で用いるポリエステルには、例えばしドロ
キシ安息香酸の如き芳香族オキシ酸;ω−ヒドロキシカ
プロン酸の如き脂肪族オキシ酸等のオキシカルボン酸に
由来する成分を、ジカルボン酸成分およびオキシカルボ
ン酸成分の総量に対し20モル%以下で共重合或は結合
するものも包含される。
さらに本発明におけるポリエステルには実質的に線状で
ある範囲の量、例えば全酸成分に対し2モル%以下の量
で、3官能以上のポリカルボン酸又はポリヒドロキシ化
合物、例えばトリメリット酸、ペンタエリスリトール等
を共重合したものも包含される。
上記ポリエステルは、それ自体公知であり、且つそれ自
体公知の方法で製造することができる。
上記ポリエステルとしては、0−クロロフェノール中の
溶液として35℃で測定して求めた固有粘度が約0.4
〜約0.9のものが好ましい。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムはその表面粗さ
くRa)が0.003〜0.015 μmであることが
必要である。Raが0.015μmより大きくなると、
最早高密度記録用の磁気テープとして必要な電磁変換特
性を維持することは難しく、まなRaが0.003μm
より小さくなると、摩擦係数が大きくなりフィルムの取
扱性およびロール状に巻き上げることが非常に難しくな
る。
かかる表面粗さは、主として、ポリエステル中に多数の
微細な実質的に不活性な固体微粒子を分散含有させるこ
とによって調整される。
多数の不活性固体微粒子を含有するポリエステルは、通
常ポリエステルを形成するための反応時、例えばエステ
ル交換法による場合のエステル交換反応中あるいは重縮
合反応中の任意の時期、又は直接重合法による場合の任
意の時期に、不活性固体微粒子(好ましくはグリコール
中のスラリーとして)を応系系中に添加することにより
製造することができる。好ましくは、重縮合反応の初期
例えば固有粘度が約0.3に至るまでの間に、不活性固
体微粒子を反応系中に添加するのが好ましい。
不活性固体微粒子としては、本発明においては、好まし
くは■二酸化ケイ素(水和物、ゲイ藻土。
ゲイ砂1石英等を含む);■アルミナ;■SlO□分を
30重量%以上含有するケイ酸塩(例えば非晶質或は結
晶質の粘土鉱物、アルミノシリケート(焼成物や水和物
を含む)、温石綿。
ジルコン、フライアッシュ等);■Mg、Zn。
Zr、及びT1の酸化物;■Ca、及びBaの硫酸塩:
■Ll、Na、及びCaのリン酸塩(1水素塩や2水素
塩を含む);■Li、Na、及びKの安息香酸塩;■C
a、Ba、Zn、及びMnのテレフタル酸塩;■Mg、
Ca、Ba、Zn、Cd、Pd、Sr、Mn、Pe、C
o、及びN1のチタン酸塩;@Ba、及びpbのクロム
酸塩:■炭#!i(例えばカーボンブラック、グラファ
イト等);■ガラス(例えばガラス粉、ガラスピーズ等
):@Ca、及びMgの炭酸塩:@ホタル石;及び■Z
nSが例示される。更に好ましくは、無水ケイ酸、含水
ケイ酸、酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム(焼成
物、水和物等を含む)、燐酸1リチウム、燐酸3リチウ
ム、燐酸ナトリウム、燐酸カルシウム、硫酸バリウム、
酸化チタン、安息香酸リチウム、これらの化合物の複塩
(水和物を含む)、ガラス粉、粘土(カオリン、ベント
ナイト。
白土等を含む)、タルク、ケイ藻土、炭酸カルシウム等
が例示される。特に好ましくは二酸化ケイ素、炭酸カル
シウムが挙げられる。
また、不活性固体微粒子は、その平均粒径が0.02〜
0.8 μm 、更には0.04〜0.5 μm 、特
に0.06〜0.3μmのものが好ましく、またその添
加量は0.01〜2.5重量%(対ポリエステル)、更
には0.05〜1.2重量%(同)、特に0.1〜0.
6重量%(同)であることが好ましい、上述の平均粒径
より大きくなり、また添加量が増大すると、フィルムの
平坦性が失われ1、磁気記録媒体用においては電磁変換
特性が悪化するので好ましくない。
また、上述の平均粒径より小さくなり、また添加量が少
なくなると、フィルムは平坦にはなるが、良好なフィル
ム巻姿が得られ難しいので好ましくない、上述の不活性
固体微粒子は2種以上を同時に使用することもできる。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、更に、その
フィルムの少なくとも片面に幅1〜20μm、長さ40
〜10000 )t m 、高さ0.01〜0.2 μ
m及び深さ0.02〜0.5 μmのスジ状凹凸が10
3〜10”個/cm2の割合で存在することが必要であ
る。
ここで、凹凸の長さ方向はフィルム縦方向である。該ス
ジ状凹凸の存在により、平坦なフィルムの場合であって
も、フィルム−ロールとしての良好な巻姿、および加工
工程での良好な取扱い性1作業性が得られる。
該スジ状凹凸の幅が1μm未満、長さ40μm未満にな
ると、スジ状凹凸の効果が弱くなり、フィルムの長尺巻
取時に端面ズレを起し易くなり、好ましくない、また幅
および長さが大きくなりすぎると、電磁変換特性が悪く
なり、好ましくない。
これらの点から、スジ状凹凸は幅2〜18μm、長さ1
00〜5000μmであることが好ましく、l1i4〜
12μm、長さ200〜1000μmであることがさら
に好ましく、幅5〜9μm、長さ200〜500μmで
あることが特に好ましい。
またスジ状凹凸の高さが0.01μm未満、深さが0.
02μm未満になると、スジ状凹凸の効果が弱くなり、
長尺巻取時に端面ズレが発生し易くなり、好ましくない
、一方、この高さが0.2μm、深さが0.5μmを越
えるようになると、表面粗さRaも変化するようになり
、磁気テープとして用いるときの電磁変換特性が悪くな
り、好ましくない。
これらの点から、スジ状凹凸は高さ0.01〜0.15
μm、深さ0.03〜0.3μmであることが好ましく
、高さ0.02〜0.1 )t m 、深さ0.04〜
0.20μmであることがさらに好ましい。
更にまたスジ状凹凸の分布密度は103個/−未満にな
るとフィルムを巻取るときに端面ズレを起し易くなり、
巻、姿が悪くなるので好ましくない。
一方、108個/iを越えると、磁気テープに加工した
際の電磁変換特性が悪くなり、好ましくない。
これらの点から、分布密度は5xt03〜10日個/−
が好ましく、104〜105個/−がさらに好ましい。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、従来から蓄
積させた二軸配向フィルムの製造法に順じて製造できる
0例えば、固体微粒子を含有するポリエステルを溶融製
膜して非晶質の未延伸フィルムとし、次いで該未延伸フ
ィルムを二輪方向に延伸し、熱固定し、必要であれば弛
緩熱処理することによって製造される。その際、フィル
ム表面特性は、固体微粒子の形状1粒径、量等によって
、また延伸条件によって変化するので適宜選択する。
例えば、延伸温度は1段目延伸温度(例えば縦方向延伸
温度二T1)が(Tg−10)〜(7g+45)℃の範
囲(但し、Tg:ポリエステルのガラス転移温度)から
、2段目延伸温度(例えば横方向延伸温度:T2)が(
Tl + 10) ”’−(Tt +40) ”Cの範
囲から選択するとよい、また、さらに縦方向に再度延伸
してもよい、そして、総合的な延伸倍率は、面積倍率が
12倍以上28倍未満、特に16倍以上24fet未満
となる範囲から選択するとよい、更にまた、熱固定温度
は180〜250℃、更には200〜230℃の範囲か
ら選択するとよい。
本発明におけるフィルム表面のスジ状凹凸はどのような
方法で付与してもよいが、例えば以下のような方法によ
っても付与できる。−例としては、金属ブラシ等で金属
ロール表面を円周方向に研磨(引掻く)等により金属ロ
ールと圧接されたゴムロールとの間をフィルムを通すこ
とにより、スジ状凹凸を付与できる。この場合、スジ状
の幅、長さ、高さ、深さ9分布密度等は、金属ブラシの
針の太さ、長さ、硬さ9分布密度等、また研m<引掻く
)時間;回数等によって調整できる。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、磁気記録媒
体用、特に高密度磁気記録媒体用ベースフィルムとして
好ましく用いられる。
[実施例] 以下実施例を基いて本発明を更に説明する。
なお本発明における種々の物性値および特性は以下の如
く測定されたものであり、かつ定義される。
1)フィルム表面粗さくRa) 中心線平均粗さくRa)としてJIS−80601で定
義される値であり、本発明では■小板研究所の触針式表
面、11さ計(SURFCORDERSE −30C)
を用いて測定する。測定条件等は次の通りである。
(a)触針先端半径 : 2μm (b)測定圧力   =30■ (C)カットオフ  :  0.25−(d) al定
長    :0.5+m+(e)データーのまとめ方 同−試料について5回繰返し測定し、最も大きい値を1
つ除き、残り4つのデーターの平均値の小数点以下4桁
目を四捨五入し、少数点以下3桁目まで表示する。
2)スジ状凹凸の特性とその個数 フィルム表面にアルミニウム蒸着を施した後、微分干渉
顕微鏡にて50枚写真撮影をし、スジ状凹凸の個数を数
え、1−当りに換算する。また、スジ状凹凸の高さ、深
さは多重干渉写真で判定する。
3)巻き姿 フィルムを幅800m、長さ6000 mのロールに巻
き上げ、この巻き上げロールの外観を詳細に検査し、1
級〜5級に格付けする。
端面ずれについては端面の幅方向のずれの距離により、
下記のように格付けする。
病状突起については、第1図に模式的に示すような病状
の突起で長径2m+以上のものの個数を数え、下記のよ
うに格付けする。
4)静摩擦係数(μS) 重ね合せた2枚のフィルムの下側に固定したガラス板を
置き、重ね合せたフィルム下側(ガラス板と接している
フィルム)のフィルムを定速ロールにて引きとり(15
cm/分)、上側のフィルムの一端(下側フィルムの引
きとり方向と逆端)に検出器を固定し、フィルム/フィ
ルムの引張力を検出する。尚、そのときに用いるスレッ
ドは重さ1kE+下側面積70−のものを使用する。
5)加工作業性 二軸配向ポリエステルフィルムを加工する場合の取り扱
い性9作業性により以下の如く評価する。
○:加工工程において折れ皺の発生もなく、良好。
Δ:工程中の金属ロール部で皺が発生するが、フィルム
の斜め走行・折れ皺の発生はなく、加工はできる。
×:工程中の金属ロール部分で皺が入り、フィルムが斜
めに走行したりして折れ皺が発生し、加工できない。
6)磁気コーティングテープの電磁変換特性市販の家庭
用VTRを用いて50%白レベル信号(100%白レベ
ル信号はビーク:ツー:ビークの電圧が0.714ボル
トである)に、100%クロマレベル信号を重畳した信
号を記録し、その再生信号をシバソクノイズメーター二
タイプ952Rを用いて測定を行う、クロマS/Hの定
義はシバツクの定義に従い、次の通りである。
ES(D−p) クロマS/N (dB) = 20 t。
EN(rls) ここでES(+)−11)は白レベル信号の再生信号の
ビーク:ツー:ビークの電圧差(p−p)である。
E S (p−1))=0.714 V(p−p)また
、EN(rns)はクロマレベル信号の再生信号のビー
クの電圧の平方根値である。
実施例1 ジメチルテレフタレートとエチレングリコールとを、エ
ステル交換触媒として酢酸マンガンを、重合触媒として
三酸化アンチモンを、安定剤として亜隣酸を、更に滑剤
として平均粒径0.27μmの二酸化チタン粒子を用い
て常法により重合し、固有粘度(オルソクロロフェノー
ル、35℃) 0.62のポリエチレンテレフタレート
を得な。
このポリエチレンテレフタレートのベレットを170℃
、3時間乾燥後押出機ホッパーに供給し、溶融温度28
0〜300℃で溶融し、この溶融ポリマーをIIII+
のスリット状ダイを通して表面温度20℃の回転冷却ド
ラム上に押出し、未延伸フィルムを得た。
このようにして得られた未延伸フィルムを75℃にて予
熱し、更に低速、高速のロール間で15關上方より80
0℃の表面温度のIRヒーターにて加熱して3.6@に
延沖し、急冷し、続いてステンターに供給し105℃に
て横方向に3゜7倍に延伸した。
得られた二軸配向フィルムを205℃の温度で5秒間熱
固定し、厚み10μmの熱固定二軸配向フィルムを得た
これを、さらに、スジ状凹凸のある金属ロール(温度1
00℃)とこれに線圧80kg/m″′C″接圧された
ゴムロールとの間を通し、スジ状凹凸のある二軸配向フ
ィルムを得た。
一方、下記に示す組成物をボールミルに入れ、16時間
混練1分散した後、イソシアネート化合物(バイエル社
製のデスモジュールL)5重量部を加え、1時間高速剪
断分散して磁性塗料とした。
磁性塗料の組成 針状Fe粒子          100重量部塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体(積木化学製のエスレック7
 A )        15重量部熱可塑性ポリウレ
タン樹脂     5  II酸  化  り  ロ 
 ム              5  ツノカーボン
ブラック         5 77し  シ  チ 
 ン                  2  ノl
脂肪酸エステル          1 ノ!ト  ル
  エ  ン                 50
   JJメチルエチルケトン        50 
 IIシクロへキサノン         50 17
この磁性材料を上述のポリエステルフィルムの片面に、
塗布厚3μmとなるように塗布し、次いで2500ガウ
スの直流磁場中で配向処理を行ない、100°Cで加熱
乾燥後、スーパーカレンダー処理(線圧200 kIr
/ cs 、温度80℃)を行ない、巻き取った。この
巻き取ったロールを55℃のオーブンで3日間放置させ
た。
さらに下記組成のバックコート層を厚さ1μmに塗布し
、乾燥し、裁断し、磁気テープを得た。
バックコート層組成 カーボンブラック        100重量部熱可塑
性ポリウレタン樹脂    (iQ  7フイソシアネ
一ト化合物(日本ポリウレタン工業社製コロネートし)
       18重量部シリコーンオイル     
    0.5nメチルエチルケトン       2
50  nト  ル  エ  ン          
      50    J)得られたフィルムおよび
磁気テープの特性を表−1に示す、この表から明らかな
ように巻姿、電磁変換特性共に良好であった。
実施例2 ジメチルテレフタレートとエチレングリコールとを、エ
ステル交換触媒として酢酸マンガンを、重合触媒として
三酸化アンチモンを、安定剤として亜燐酸を、更に滑剤
として平均粒径0,4μmの炭酸カルシウムを用いて常
法により重合し、固有粘度(オルソクロロフェノール、
35℃) 0.62のポリエチレンテレフタレートを得
た。
このポリエチレンテレフタレートを160℃で乾燥した
後280°Cで溶融押出し、20℃に保持したキャステ
ィングドラム上に急冷固化せしめて未延伸フィルムを得
た。
引き続き、この未延伸フィルムを速度差を持った2つの
ロール間で80℃の温度で縦方向に3.5倍延伸し、さ
らにテンター法によって90℃で4.0倍に横方向に延
伸した。そして、さらに、速度差を持った2つのロール
間で、110℃の温度で1.6倍縦方向に再度延伸し、
220℃のオーブンで両端を把持したまま5秒間熱処理
を行ない、巻き取った。
その後、スジ状凹凸のある金属ロール(温度110℃)
とこれに線圧70kt/mとで圧接されたゴムロールと
の間を通して二軸配向ポリエステルフィルム(厚み9μ
m)を得た。
さらに、この二軸配向ポリエステルフィルムを用いて、
実施例1と同様な方法で磁気テープを得た。
このポリエステルフィルムおよび磁気テープの特性を表
−1に示すが、巻姿、電磁変換特性共に良好であった。
比較例1 ポリマー中の滑剤として平均粒径0.32μmのカオリ
ンクレー0.15%を用いる以外は、実施例2と同様に
して二軸配向ポリエステルフィルムを得てな、なお、こ
の際スジ凹凸を付与する工程は通さなかった。
さらに実施例1と同様な方法で磁気テープを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気テー
プの特性を表−1に示す。
磁気テープとしたときの電磁変換特性は良好となったが
、フィルムの巻姿および加工作業性が悪く、使用に耐え
なかった。
比較例2 ポリマー中の滑剤として平均粒径0.7μmの炭酸カル
シウム0.25重量%(対ポリマー重量)を使用する以
外は実施例2と同様にして二軸配向ポリエステルフィル
ムを得た。この際、スジ状凹凸を付与する工程は通さな
かった。さらに実施例1と同様な方法で磁気テープを得
た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気テー
プの特性を表−1に示す。
表面粗さRaが高く、フィルム巻姿は良好であったが、
電磁変換特性が良くなかった。
比較例3 ポリマー中の滑剤として平均粒径0.3μmの二酸化チ
タンを用いる以外は実施例2と同様にして二軸配向ポリ
エステルフィルムを得た。この際、スジ状凹凸の多い金
属ロールを使用して、スジ状凹凸を付与した。
さらに実施pA1と同様な方法で磁気テープを得な。
得られたフィルム及び磁気テープの特性を表−1に示す
が、スジ状凹凸の個数が多く、フィルム巻姿は良好であ
ったが、電磁変換特性が不充分であった。
表−1
【図面の簡単な説明】
第1図は、平坦でスジ状凹凸が少ない二軸配向ポリエス
テルフィルムをロールに巻き上げたときに発生する瘤状
突起を模式的に示す図である。 第2図は本発明におけるフィルムの表面に発生している
スジ状凹凸の分布状態の一例を示す模式第3図は、スジ
状凹凸の高さ1.深さ21幅3の例を模式的に示してい
る断面図である。 特許出願人 帝 人 株 式 会 社 代 理 人 弁理士 前 1)純 博、  、□°°、
二ノ′ 第1図 第2図 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 表面粗さRaが0.003μm〜0.015μmであり
    、かつ少なくとも一方の表面に幅1μm〜20μm、長
    さ40μm〜10000μm、高さ0.01μm〜0.
    2μm及び深さ0.02μm〜0.5μmのスジ状凹凸
    が10^3〜10^6個/cm^2の割合で存在するこ
    とを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルム。
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