JP3068320B2 - 磁気記録媒体用積層ポリエステルフイルム - Google Patents
磁気記録媒体用積層ポリエステルフイルムInfo
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Description
エステルフイルムに関し、さらに詳しくは二軸配向ポリ
エチレン―2,6―ナフタレートフイルムの少なくとも
片面に共重合ポリエチレン―2,6―ナフタレートより
なるフイルムが積層されていて、高密度記録の磁気記録
媒体、特にメタルテープのベースフイルムとして、或い
はフレキシブルディスクのベースフイルムとして有用な
積層ポリエステルフイルムに関する。
従来、二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルムが
用いられている。しかし、このベースフイルムでは磁気
記録の保磁力が小さく、カセットに巻くテープの長さを
長くして記録再生の長時間化を図るためにテープ厚みを
薄くすると、テープの走行性や耐久性が悪化するという
問題を生じる。
に、高ヤング率の二軸配向ポリエチレン―2,6―ナフ
タレートフイルムを磁気記録テープのベースフイルムと
して用いることが多数提案されている。
二軸配向ポリエチレン―2,6―ナフタレートフイルム
を用いた磁気記録テープでも記録再生の長時間化を図る
ためにはテープ厚みを薄くする必要があり、かつ延伸に
よる分子配向を上げてフイルムのヤング率を向上させる
必要があるが、そのときにいくつかの問題が顕在化して
くる。
て含有する不活性微粒子とポリマー間にボイドが形成さ
れ易くなり、それと同時に滑剤がフイルム表面から脱落
し易くなり、かつ脱落してごみ(異物)を発生し易くな
る。そして、この異物はフイルム表面に付着したり、磁
気記録テープへの加工工程でコーテッドウェブやテープ
に巻き込まれ、電磁変換特性の欠点となる。
ものほど強い。
る問題を解消し、磁気記録媒体への加工時、特にダイコ
ーター工程やカレンダー処理工程における削れが極めて
起こり難いベースフイルムを提供することにある。
達成するために、次の構成からなる。
ートフイルムの少なくとも片面に、第三成分として4,
4’−ジフェニルジカルボン酸及びビスフェノールAの
エチレンオキシド付加物から選ばれる少なくとも1種
を、全酸成分当り2〜10モル%共重合させた共重合ポ
リエチレン−2,6−ナフタレートよりなるフイルムが
積層されていることを特徴とする磁気記録媒体用積層ポ
リエステルフイルム。
ナフタレートは酸成分が実質的に2,6―ナフタレンジ
カルボン酸からなり、かつグリコール成分が実質的にエ
チレングリコールからなるポリエステルであるが、この
ポリエステルにはジエチレングリコールや他の第三成分
が0.5モル%以下の割合で共重合されていてもよい。
2,6−ナフタレートは第三成分を全酸成分当り2〜1
0モル%共重合させた共重合ポリエチレン−2,6−ナ
フタレートであるが、該三成分は4,4’−ジフェニル
ジカルボン酸及びビスフェノールAのエチレンオキシド
付加物から選ばれる少なくとも1種の成分である。ここ
で、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物とは下
記式で示される化合物である。
くは約4の数である)前記第三成分の共重合割合は、全
酸成分当り3〜7モル%、さらには3〜6モル%である
ことが好ましい。
フタレート、共重合ポリエチレン―2,6―ナフタレー
トには、必要に応じ、安定剤、着色剤、帯電防止剤、滑
剤等の添加剤を含有させることができる。特にフイルム
表面を粗にしてフイルムの滑り性を改良するために、滑
剤として不活性固体微粒子を含有させることは好まし
い。かかる不活性固体微粒子としては、好ましくは
(1)二酸化ケイ素(水和物、ケイ砂、石英等を含
む);(2)アルミナ;(3)SiO2 分を30重量%
以上含有するケイ酸塩(例えば非晶質あるいは結晶質の
粘土鉱物、アルミノシリケート(焼成物や水和物を含
む)、温石綿、ジルコン、フライアッシュ等);(4)
Mg、Zn、Zr、及びTiの酸化物;(5)Ca、及
びBaの硫化物;(6)Li、Na、及びCaのリン酸
塩(1水素塩や2水素塩を含む);(7)Li、Na、
及びKの安息香酸塩;(8)Ca、Ba、Zn、及びM
nのテレフタル酸塩;(9)Mg、Ca、Ba、Zn、
Cd、Pb、Sr、Mn、Fe、Co、及びNiのチタ
ン酸塩;(10)Ba、及びPbのクロム酸塩;(1
1)炭素(例えばカーボンブラック、グラファイト
等);(12)ガラス(例えばガラス粉、ガラスビーズ
等);(13)Ca、及びMgの炭酸塩;(14)ホタ
ル石及び(15)ZnSが例示される。更に好ましく
は、二酸化ケイ素、無水ケイ酸、含水ケイ酸、酸化アル
ミニウム、ケイ酸アルミニウム(焼成物、水和物等を含
む)、燐酸1リチウム、燐酸3リチウム、燐酸ナトリウ
ム、燐酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、安息
香酸リチウム、これらの化合物の複塩(水和物を含
む)、ガラス粉、粘土(カオリン、ベントナイト、白土
等を含む)、タルク、炭酸カルシウム等が例示される。
特に好ましくは、二酸化ケイ素、酸化チタン、炭酸カル
シウムが挙げられる。これらは2種以上を用いてもよ
く、その際平均粒径の異なるものを、同量又は異なる量
で添加してもよい。かかる微粒子の平均粒径は0.05
〜0.8μmであることが好ましく、添加量は0.01
〜0.5重量%であることが好ましい。
フタレート、共重合ポリエチレン−2,6−ナフタレー
トは、通常溶融重合法によって公知の方法で製造するこ
とができる。例えば、ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ートは2,6−ナフタレンジカルボン酸とエチレングリ
コールとをエステル化反応させ、或いはジメチル−2,
6−ナフタレートとエチレングリコールとをエステル交
換反応させ、次いで反応生成物を減圧下重縮合反応させ
て所定重合度のポリマーとする方法で製造することがで
きる。また共重合ポリエチレン−2,6−ナフタレート
は第三成分として4,4’−ジフェニルジカルボン酸及
びビスフェノールAのエチレンオキシド付加物から選ば
れる少なくとも1種の成分を所定割合用いた以外はポリ
エチレン−2,6−ナフタレートの製造法と同様にして
製造することができる。その際、触媒を用いることが好
ましく、また他の添加剤を添加することができる。ポリ
エチレン−2,6−ナフタレートや共重合ポリエチレン
−2,6−ナフタレートの固有粘度は0.45〜0.9
0であることが好ましい。
は、二軸配向ポリエチレン―2,6―ナフタレートフイ
ルムの少なくとも片面に共重合ポリエチレン―2,6―
ナフタレートからなるフイルムを積層させた構造をと
り、例えば二層構造であっても三層構造であってもよ
い。ただし、三層構造の場合二軸配向ポリエチレン―
2,6―ナフタレートフイルムが芯層を形成する。
ム層の厚み配分を自由にとることができるが、共重合ポ
リエチレン―2,6―ナフタレートの特徴を十分に発揮
させるには該共重合ポリエチレン―2,6―ナフタレー
トのフイルム層は薄すぎても厚すぎても好ましくない。
該フイルム層が厚すぎると、積層フイルムのヤング率や
耐熱寸法安定性が低下するようになり、他方薄すぎると
フイルム表面特性や均一厚みの制御が難しくなる。好ま
しい厚み配分は全体の厚みによっても変るが、例えば全
体の厚みが3〜12μmの磁気記録テープ用フイルムの
場合、共重合ポリエチレン―2,6―ナフタレートのフ
イルム層の厚みは0.2μm以上全厚みの1/2以下で
あることが好ましく、また全体の厚みが30〜80μm
の磁気記録ディスク用フイルムの場合、共重合ポリエチ
レン―2,6―ナフタレートのフイルム層の厚みは0.
3〜10μm、さらには0.5〜5μmであることが好
ましい。また共重合ポリエチレン―2,6―ナフタレー
トには通常滑剤として不活性な固体微粒子を含有させる
が、この固体微粒子の種類、平均粒径、濃度、さらには
フイルム表面粗さ等にも、前記厚み配分の選定の際には
配慮するのが好ましい。
気記録テープのベースとして用いる場合、縦方向、横方
向のヤング率がともに650kg/mm2 以上、さらには7
00kg/mm2 以上であることが好ましく、また磁気記録
フレキシブルディスクのベースとして用いる場合縦方
向、横方向のヤング率がともに500kg/mm2 以上、さ
らには550kg/mm2 以上、特に600kg/mm2 以上で
あることが好ましい。
来から知られている積層フイルムの製造法で製造するこ
とができるが、特に共押出し法で積層未延伸フイルムと
し、さらに該未延伸フイルムを二軸延伸する方法で製造
するのが好ましい。共押出しに際しては、別々の押出機
でポリエチレン―2,6―ナフタレート、共重合ポリエ
チレン―2,6―ナフタレートをそれぞれ溶融し、押出
しダイ内で積層させて製造するのが一般的であるが、フ
ィードブロックダイ、スタックプレートダイ等を用いて
積層させることもできる。また二軸延伸法は逐次二軸延
伸法でもよく、また同時二軸延伸法でもよいが、前者が
好ましい。二軸配向は、例えば逐次二軸延伸法では、ポ
リエチレン―2,6―ナフタレートのガラス転移温度
(Tg)よりも高い温度、好ましくは(Tg+3)〜
(Tg+50)℃で1段目の延伸を行い、次いで1段目
の延伸温度と同じ乃至20℃高い温度の範囲で2段目の
延伸を行う。延伸倍率は少なくとも一軸方向で2倍以
上、更には2.5倍以上とし、面積倍率で6倍以上、更
には8倍以上とするのが好ましい。熱処理(ヒートセッ
ト)は170℃以上、更には190℃以上の温度で緊張
下に行うのが好ましい。熱処理温度の上限は処理時間に
もよるが、フイルムが安定した形状をとる温度であるこ
とはいうまでもない。熱処理時間は数秒〜数十秒間、更
には3秒〜30秒間が好ましい。
リエステルフイルムを製造する場合には、前記未延伸フ
イルムを先ず縦方向に130〜170℃で2.0〜3.
0倍延伸し、横方向に130〜160℃で3.5〜4.
5倍延伸し、次いで縦方向及び/又は横方向に130〜
170℃で1.5〜2.5倍再延伸する、いわゆる3段
延伸法、4段延伸法を用いることが好ましい。
その片面又は両面に磁性層を設けることができる。
イルム上に設ける方法はそれ自体公知であり、本発明に
おいても公知の磁性層及びそれを設ける方法を採用する
ことができる。
上に磁性塗料を塗布する方法によって設ける場合には、
磁性層に用いられる強磁性粉体としてはγ―Fe
2 O3 、Co含有のγ―Fe3 O4 、Co被覆のFe3
O4 、CrO2 、バリウムフェライトなど、公知の強磁
性体が使用できる。
ては、公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂
又はこれらの混合物をあげることができる。これらの具
体的な樹脂としては例えば塩化ビニル―酢酸ビニル共重
合体、ポリウレタンエラストマー等があげられる。
2 O3 等)、導電剤(例えばカーボンブラック等)、分
散剤(例えばレシチン等)、潤滑剤(例えばn―ブチル
ステアレート、レシチン酸等)、硬化剤(例えばエポキ
シ樹脂等)及び溶媒(例えばメチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、トルエン等)等を含有することが
できる。
解メッキや電解メッキによる湿式真空蒸着、スパッタリ
ングやイオンプレーティングによる乾式法なども用いる
ことができる。
成する場合、磁性層を形成していない側の表面には、テ
ープとしての走行性を維持するために滑剤を含む有機高
分子の塗膜を塗設してもよい。
する。なお、測定法、評価法は下記のようにして実施し
たものである。
間100mmにして引張速度10mm/分、チャート速度5
00mm/分でインストロンタイプの万能引張試験装置に
て引張った。得られた荷重―伸び曲線の立上り部の接線
よりヤング率を計算した。
30C)を用いて針の半径2μm、触針圧30mgの条件
下にチャート(フイルム表面粗さ曲線)をかかせた。フ
イルム表面粗さ曲線から、その中心線の方向に測定長さ
Lの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸
とし、縦倍率の方向をY軸として、粗さ曲線をY=f
(x)で表わしたとき、次の式で与えられるRa(μ
m)をフイルム表面粗さとして定義する。
ットオフ値を0.08mmとして、5回測定した平均値を
Raとした。
さを測定した長さ約30cm、巾1cmのフイルムを無荷重
で入れ、1時間熱処理し、その後オーブンよりサンプル
を取り出し、室温に戻してからその寸法の変化を読み取
った。熱処理前の長さ(L0 )と熱処理による寸法変化
量(ΔL)より、次式で熱収縮率を求める。
のに片刃を垂直に押しあて、更に1.5mm押し込んだ状
態で50m走行させた(走行張力:60g、走行速度:
1m/秒)。この時片刃の先に付着したフイルム表面の
削れ物の付着幅で評価する。
気テープのS/N比を測定した。また表1に示す比較例
1のテープに対するS/N比の差を求めた。また使用し
たVTRはソニー(株)製EV―S700である。
返しながら100時間走行させ、走行状態を調べるとと
もに出力測定を行った。この走行において下記項目を全
て満足する場合を走行性:良好、層でない場合を走行
性:不良と判定した。 テープの端が折れたり、ワカメ状にならない。 走行中にテープ鳴きが生じない。 テープが裂けたり、破断したりしない。
テープを70℃で1時間熱処理した後、再び常温常湿下
で再生し、ヘッド切換点におけるズレ量を読み取った。
01BZ型)にて5μsec ×10dBのドロップアウト
をカウントし、1分間のカウント数を算出した。
暴露させ、400〜500オングストローム乃至それ以
下の厚みにアルミニウムを均一に真空蒸着し、通常の走
査型電子顕微鏡で3500倍乃至は5000倍にて表面
を観察し、滑剤の周辺のボイドの面積を画像解析装置ル
ーゼックスで測定した。この面積を、同様にして求めた
滑剤の面積で割ってボイドの面積比を求めた。イオンエ
ッチングは、例えば日本電子(株)製JFC―1100
型イオンスパッターリング装置を使い、500V、1
2.5mAで15分間表面エッチング処理した。真空度
は10-3Torr程度であった。粒子は0.3μm程度
以上の大きな粒子について測定した。
リカ微粒子を0.2wt%含有するポリエチレン―2,
6―ナフタレートを常法により得た。また、平均粒径
0.3μmのシリカを1.0wt%含有し、かつ表1に
示す成分を共重合させた共重合ポリエチレン―2,6―
ナフタレートを常法により得た。これらポリマーの固有
粘度は0.65dl/gであった。
と共重合ポリエチレン―2,6―ナフタレートとを乾燥
後別々の溶融押出し装置で溶融し、両ポリマーを二層構
造の押出しダイ内で合流させ、押出し冷却して積層未延
伸シートを得た。
2つのロール間で125℃の温度で縦方向に4.85倍
延伸し、さらにテンターによって横方向に5.15倍延
伸し、その後215℃で10秒間熱処理をした。
積層ポリエステルフイルムを巻取った。これらのフイル
ムの特性を表1に示す。
れ、16時間混練、分散した後、イソシアネート化合物
(バイエル社製のデスモジュールL)5重量部を加え、
1時間高速剪断分散して磁性塗料とした。
フイルムの共重合ポリエチレン―2,6―ナフタレート
フイルム側の片面に、塗布厚3μmとなるように塗布
し、次いで2500ガウスの直流磁場中で配向処理を行
ない、100℃で加熱乾燥後、スーパーカレンダー処理
(線圧200kg/cm、温度80℃)を行ない、巻き取っ
た。この巻き取ったロールを55℃のオーブン中に3日
間放置した。
の走行面に下記組成のバックコート層塗料を厚さ1μm
に塗布し、乾燥させ、さらに8mmに裁断し、磁気テープ
を得た。
に示す。この表から明らかなようにドロップアウト、電
磁変換特性、走行耐久性、スキューも良好であった。
リカ微粒子を0.15wt%含有するポリエチレン―
2,6―ナフタレート(PEN―2,6)を常法により
得た。また平均粒径0.3μmのシリカ微粒子を0.1
5wt%含有し、かつ4,4′―ジフェニルジカルボン
酸成分を5モル%共重合させた共重合ポリエチレン―
2,6―ナフタレート(4,4′―D共重合PEN―
2,6)を常法により得た。さらにまた平均粒径0.3
μmのシリカ微粒子を0.15wt%含有し、かつビス
フェノールAの4モルのエチレンオキシド付加物成分を
3モル%共重合させた共重合ポリエチレン―2,6―ナ
フタレート(BPA―4共重合PEN―2,6)を常法
により得た。これらポリマーの固有粘度は0.65dl/
gであった。
PEN―2,6又はBPA―4共重合PEN―2,6を
乾燥後別々の溶融押出し装置で溶融し、PEN―2,6
が芯層に、共重合PEN―2,6が両表面層となるよう
に、三層構造の押出しダイ内で合流させて押出し、急冷
して積層未延伸シートを得た。
に3.5倍延伸し、続いて150℃で横方向に3.6倍
延伸し、さらに235℃で30秒間熱固定して厚さ62
μmの積層二軸延伸フイルムを得た。この積層二軸延伸
フイルムはヤング率が縦、横方向とも630kg/mm2 で
あり、また両表面層の厚みが1μmでかつ芯層の厚みが
60μmであった。そして、この積層二軸延伸フイルム
はフレキシブルディスクのベースフイルムとして有用で
ある。
2,6からなる場合(実施例3)も、BPA―4共重合
PEN―2,6からなる場合(実施例4)も、表面層中
のシリカ微粒子の周りに生じたボイドは、ボイド比1.
03と極めて小さいものであった。
又はBPA―4共重合PEN―2,6の代りにPEN―
2,6を用いる外は上記実施例3、4と同様に行って積
層二軸延伸フイルムを得た。このフイルム中のシリカ微
粒子の囲りに生じたボイドは、ボイド比1.5と大きか
った。
ごみを発生しにくい磁気記録媒体用積層ポリエステルフ
イルムを提供することができる。そして、このフイルム
をベースとしたものは電磁変換特性、走行耐久性等に優
れ、高密度磁気記録テープ、特にメタルテープとして有
用であり、また高密度磁気記録ディスクとして有用であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 二軸配向ポリエチレン−2,6−ナフタ
レートフイルムの少なくとも片面に、第三成分として
4,4’−ジフェニルジカルボン酸及びビスフェノール
Aのエチレンオキシド付加物から選ばれる少なくとも1
種を、全酸成分当り2〜10モル%共重合させた共重合
ポリエチレン−2,6−ナフタレートよりなるフイルム
が積層されていることを特徴とする磁気記録媒体用積層
ポリエステルフイルム。 - 【請求項2】 共重合ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ートの第三成分が4,4’−ジフェニルジカルボン酸で
ある請求項1記載の磁気記録媒体用積層ポリエステルフ
イルム。 - 【請求項3】 共重合ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ートの第三成分がビスフェノールAのエチレンオキシド
付加物である請求項1記載の磁気記録媒体用積層ポリエ
ステルフイルム。 - 【請求項4】 積層フイルムの厚みが3〜12μmであ
り、かつヤング率が縦方向及び横方向ともに650kg/
mm2以上であり、そして該積層フイルムを高密度磁気記
録テープのベースフイルムとして用いる請求項1記載の
磁気記録媒体用積層ポリエステルフイルム。 - 【請求項5】 共重合ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ートのフイルム層の厚みが0.2μm以上全厚みの1/
2以下である請求項4記載の磁気記録媒体用積層ポリエ
ステルフイルム。 - 【請求項6】 積層フイルムの厚みが30〜80μmで
あり、かつヤング率が縦方向及び横方向ともに500kg
/mm2以上であり、そして該積層フイルムを高密度磁気
記録フレキシブルディスクのベースフイルムとして用い
る請求項1記載の磁気記録媒体用積層ポリエステルフイ
ルム。 - 【請求項7】 共重合ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ートのフイルム層の厚みが0.3〜10μmである請求
項6記載の磁気記録媒体用積層ポリエステルフイルム。
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DE69306648T DE69306648T2 (de) | 1992-04-20 | 1993-04-19 | Laminierter Polyesterfilm und diesen Film als Substrat verwendender magnetischer Aufzeichnungsträger |
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Country Status (1)
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-
1992
- 1992-04-20 JP JP9966992A patent/JP3068320B2/ja not_active Expired - Lifetime
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