JPS63292394A - カップ式飲料自動販売機のコ−ルド飲料製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コーヒー、ココア等の粉末原料を用い、機
内で飲料を調合して販売に供するカップ式飲料自動販売
機を対象としたコールド飲料の製造方法に関する。

〔従来の技術〕

この種のカップ飲料自動販売機として、機内に原料攪拌
用のミキシングボウルをｖｔ備し、このミキシングボウ
ル内で粉末原料と液体とを攪拌して調合した飲料を飲料
ホースを通じてペンドステージに搬出されたカップ内へ
注入するようにしたプレミキシング版売方式のものが従
来より多く採用されている。しかしながらこのプレミキ
シング版売方式では、飲料がミキシングボウルと接触す
るために温度的な影響を受は易い他、飲料調合の際にミ
キシングボウル内に付着残留した原料の滓に細菌が繁殖
する等の衛生上の問題がある。

そこでこのような衛生上の問題点を解消する方式として
、まずカップ内に所定量の粉末原料を投入し、しかる後
にこの粉末原料入りカップ内へ一杯分の飲料仕上がり量
に相応した所定量の湯、冷水の液体および氷等を直接供
給し、撹拌羽根等を用いた攪拌機構をカップ内に挿入し
て原料を攪拌するか、あるいは原料攪拌機構を用いずに
液体自身の噴射圧およびカップ内に注入された液体自身
の慣性による流動で原料を攪拌することにより、カップ
内で飲料を調合するようにしたポストミキシング販売方
式が提案されている。かかる販売方式によればカップ内
で原料を直接攪拌して飲料を調合するので、先記したミ
キシングボウル、およびこれに続く飲料ホース等が不要
となり、これら部材との接触による温度の影響、並びに
原料滓の残留に起因する衛生上の問題が解消できる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで上記した従来におけるポストミキシング販売方
式による飲料製造方法では次記のような問題点が残る。

すなわち原料攪拌工程で攪拌羽根等の撹拌機構を用いて
カップ内の原料を攪拌する方式では販売の都度、撹拌後
にカップ内から引き上げた攪拌羽根を洗浄する必要があ
って飲料製造工程が複雑化する。

一方、カップ内に噴射注入する液体自身で原料攪拌を行
う方法では撹拌機構の洗浄が不要となる利点がある反面
、この場合の飲料の攪拌性能は液体の噴射圧、噴射流量
等により大きく左右される。

すなわち液体の噴射圧、流量が大であれば強い攪拌力が
得られるが、同時に飲料中に泡立ちが多く発生するよう
になる。これは液体がカップ内の飲料面に突入する際に
周囲より巻き込んだ空気が泡を生成するものと考えられ
、注入液体の噴射圧が高い程カップ内での空気巻き込み
量も多く、かつ飲料が高濃度である程泡の発生量が増大
する。

これに対して液体の噴射圧、流量が小さければ泡立ちが
少なくなるものの攪拌力が弱まると言った問題がある。

しかも特にアイス入りコールド飲料のように、カップ内
に供給した粉末原料にまず少量の湯を加えて粉末原料を
溶解させて濃厚な飲料原液を調合し、次にカップ内に氷
を投入した上でさらに希釈冷水を追加注入してコールド
を調合する場合には、注入液体の噴射圧が弱いとカップ
内に浮かぶ氷が障害物となって冷水注入による飲料攪拌
が充分に行えず、このために兎角カップ内の上層部分と
下層部分との間に飲料の濃度差が生じるようになる。

この発明は上記の点にかんがみ成されたものであり、そ
の目的は粉末原料を用いた先記のポストミキシング販売
方式を対象に、衛生面で問題のある攪拌羽根等のカップ
内に挿入する撹拌機構を用いず、しかも泡立ちが少なく
、かつ飲料を充分に攪拌して均質な飲料が調合できるよ
うにしたアイス入すコールド飲料の製造方法を提供する
ことにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために、この発明によればカップ
内へ所定量の粉末原料を投入する工程と、該粉末原料入
りカップ内に粉末原料を溶解するに必要な量の湯を注入
して飲料原液を調合する工程と、カップ内に氷を投入す
る工程と、しかる後に所定量の希釈冷水を複数回に分け
てカップ内へ間欠的に噴射注入する工程とを経てカップ
内でアイス入すコールド飲料を調合するするようにした
ものである。

〔作用〕

上記のように希釈冷水の注入工程で冷水を複数回に分け
てカップ内へ間欠的に噴射注入することにより、注入液
体の噴射圧、並びにそれに続く注入液体の流れの慣性に
よる飲料の攪拌動作が冷水の分割注入回数だけ行われる
ことになり、これにより従来方法のように所定量の希釈
冷水を１回の注入動作で全量注入して撹拌する方法と比
べて、同じ冷水注入量ではるかに飲料の攪拌が効果的に
進行するようになる。しかも飲料の泡立ちに付いても冷
水の注入を分割して間欠的に行うことにより、冷水注入
の際に生じた泡は読く冷水注入の休止期間中には新たな
泡の発生がなく、かつ飲料の慣性流動と飲料溶解の進行
につれて消失するようになることから、従来のように希
釈冷水を連続して注入する場合に比べてはるかに泡の発
生を少なく抑えることができる。なおこの点の効果に付
いては発明者の実験からも確認されている。

〔実施例〕

第１図、第２図はこの発明の実施例によるコールド飲料
製造工程のタイムチャート、並びにその飲料調合動作を
、第３図はこの発明の実施対象となるカフ１式飲料自動
販売機の機内構成を示すものである。

まず第３図において、１は自動販売機のキャビネットで
あり、その前面ｍ＜図示せず）には商品取出口２が開口
している。一方、キャビネット１の庫内には前記の商品
取出口２に通じる例えばコンベア式のカップ搬送機構３
がｖｉ備されており、かつこのカップ搬送機構３の搬送
経路途上に指定した各ステーシランＡ−Ｄの位置に対応
してその上方にはカップ供給機構４、各種の粉末原料を
収容したキャニスタ５の粉末原料シュータ６、ヒータ内
蔵の温水タンク７よりポンプ８．湯循環用の三方切換弁
９を介して引出した給湯配管ｌＯに接続の温水ノズル１
１、水リザーバ１２より送水ポンプ１３゜冷却コイル１
４．給水弁１５．加圧ポンプ１６を介して引出した希釈
冷水配管１７に接続の冷水ノズル１８、および製氷機１
９より引出した氷シェータ２０が等が開口配備されてい
る。なお２１は前記冷却コイル１４を浸漬した冷却水槽
、２２は冷却水槽２１の水を冷却する冷凍機である。

次に上記構成による飲料販売の基本動作を説明すると、
販売指令によりカップ供給機構４から１個宛の飲料カッ
プ２３がカップ搬送機構３上のステーションＡに搬出さ
れる。ａくカップ搬送工程の途上、ステーシランＢでは
指定された種類の粉末原料がキャニスタ５より粉末原料
シェーク６を通じてカップ２３内に投入され、さらにス
テーシランＣにて粉末原料入すカンプへ温水ノズル１１
より粉末原料を溶解するに必要な少量の湯が噴射注入さ
れ、カップ内で粉末原料を溶解して濃厚な飲料原液を調
合する。ここでホット飲料を選択した場合には、温水ノ
ズル１１を通じてさらに希釈場を追加注入して所定仕上
がり量のホット飲料を調合した後にカップ２３をステー
シランＣがらベンドステージ２に臨むステーシランＥに
搬送する。一方、コールド飲料を選択した場合には、ス
テーションＣで給湯により粉末原料を溶解させた後にカ
ップをステーシランＤに移送し、ここでカップ内に氷を
投入し、続いて冷水ノズル１８より希釈冷水を追加注入
して所定仕上がり量のコールド飲料を調合し、最後に飲
料入りカップをステーシランＥに搬出して一連の販売動
作が終了する。なおこれら一連の販売動作は図示されて
ない運転制御装置からの指令でプログラム制御される。

ところでこの発明により、特にコールド飲料を選択した
場合には第１図に示した製造工程のタイムチャートにし
たがってアイス入りコールド飲料が調合される。すなわ
ちステーシランＤで氷を投入するまでは前記の説明と同
様であるが、続く希釈冷水の注入工程では１回で希釈冷
水の全量を注入せず、所定量の希釈冷水を複数回（実施
例では２回）に分割した上で間欠的にカップ内へ注入す
る。また第１図のタイムチャートに対応する各工程での
飲料調合動作を第２図に示す、すなわち粉末原料を湯で
溶解した飲料原液入りのカップヘスチーシランＤで氷を
投入した後に、まず第１回目の冷水が冷水ノズル１７を
通じてカップ２３内へ噴射注入され、ここで所定の時間
ｔだけ休止した後に続いて第２回目の冷水がカップ内へ
噴出注入される。

このように冷水の注入工程を複数回に分けて行うことに
より、冷水の噴射注入圧による氷を含めた飲料の撹拌、
および噴射注入後に続く慣性流動によるカップ内での飲
料攪拌動作が冷水注入の分割口数分だけ交互に行われる
ようになる。したがって所定量の希釈冷水を１回の注入
動作で全量供給する場合と比べてカップ内での飲料の攪
拌性が高まることになり、カップ内の上層部と下層部と
の間で濃度差のない均質なコールド飲料を得ることがで
きるようになる。また冷水の噴射注入、特に濃度の高い
飲料原液の入っている１回目の冷水注入に伴ってカップ
内の飲料にはある程度の泡が発生するが、この際の冷水
噴射注入時間、およびその流量は少ないので泡の成長、
増量も少ない。

しかもこの冷水注入に続く注水休止期間中には新たな泡
の発生がなく、かつ注入後の慣性による飲料の流動、飲
料濃度の薄まりで泡が次第に消失するようになる。これ
によりカップがステーションＥに到達した段階ではカッ
プ中の泡は殆ど消失するようになる。

なお図示実施例ではカップへ粉末原料を投入した後に湯
を注入するようにしているが、粉末原料の供給工程で粉
末原料がカップ外へ飛散するのを防止すに手段として、
粉末原料の供給に先立って僅かな量の湯をカップ内に注
入してカップ内に溜めて置くことにより、ここに供給さ
れる粉末原料がカップ周囲に飛散するのを防止するとと
もに、併せて次の湯注入工程で粉末原料の溶解性を高め
ることができる。

〔発明の効果〕

以上述べたようにこの発明によれば、カップ内へ所定量
の粉末原料を投入する工程と、咳粉末原料入りカップ内
に粉末原料を溶解するに必要な量の湯を注入して飲料原
液を調合する工程と、カップ内に氷を投入する工程と、
しかる後に所定量の希釈冷水を複数回に分けてカップ内
へ間欠的に噴射注入する工程とを経てカップ内でコール
ド飲料を調合するするようにしたことにより、まずミキ
シングボウル、攪拌羽根等を一切使用することななく、
カップ内で飲料の直接攪拌が行えて衛生面での問題解消
を図りつつ、さらに希釈冷水の噴射注入を複数回に分け
て間欠的に注入することにより、飲料の攪拌性能の改善
、並びに泡の発生を良好に防止して良質なコールド飲料
を調合して販売に供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例によるコールド飲料の製造工程を
表すタイムチャート、第２図は第１図のタイムチャート
に対応したカップ内での飲料調合動作図、第３図はカッ
プ式飲料自動販売機の機内構成配置図である。各図にお
いて、 ２：商品取出口、３：カップ搬送機構、４：カップ供給
機構、５：粉末原料のキャニスタ、６：粉末原料シェー
ク、７：温水タンク、ｌＯ：温水ノズル、１４：水冷却
コイル、１６：冷水加圧ポンプ、１８：冷水ノズル、１
９：製氷機、２０：氷シュータ、２３：飲料カップ、Ａ
−Ｅ：カップ搬送機構のステ（Ａ）　　　　（Ｂ）　　
　　（Ｃ）　　　　（Ｄ）　　　（Ｄ）第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 粉末原料を用い、機内でコールド飲料を調合して販売に
   供するカップ式飲料自動販売機の飲料製造方法であって
   、カップ内へ所定量の粉末原料を投入する工程と、該粉
   末原料入りカップ内に粉末原料を溶解するに必要な量の
   湯を注入して飲料原液を調合する工程と、カップ内に氷
   を投入する工程と、しかる後に所定量の希釈冷水を複数
   回に分けてカップ内へ間欠的に噴射注入する工程とを経
   てカップ内でコールド飲料を調合することを特徴とする
   カップ式飲料自動販売機のコールド飲料製造方法。