JPS632912Y2

JPS632912Y2 -

Info

Publication number: JPS632912Y2
Application number: JP4188783U
Authority: JP
Priority date: 1983-03-23
Filing date: 1983-03-23
Publication date: 1988-01-25
Also published as: JPS59147215U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、変速レバー用ノブに関するものであ
る。

一般に自動車の変速レバー用ノブは、合成樹脂
で成形されているが、従来の変速レバー用ノブは
内部が充実であるため多量の材料を必要とし、高
価となるほか重量の増大を招いていた。また、従
来はノブを変速レバーに取付ける手段として、組
付けビス、ボルト等により行なつていたので、ノ
ブに対するデザイン上の制約があるだけでなく、
外観が損われていた。しかも、取付け作業にあた
つて、工具を必要とするため作業が煩雑となり、
作業能率の低下を招いていた。

本考案は上記問題点を解消する変速レバー用ノ
ブを提供することを目的とし、その要旨は、変速
レバーに取付けるノブを、インナノブとアウタノ
ブとに分割形成し、インナノブは上握り部と、前
記変速レバーを嵌着収納するため燕尾状に形成し
た軸部と、該軸部にロツクピンを収容する収納溝
とを設け、アウタノブは下握り部と、前記インナ
ノブの軸部を嵌装収納する軸受部とを設けたとこ
ろにある。

以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。

第１図ないし第４図は、本考案の１実施例を示
したもので、図中、１は変速レバー、２はインナ
ノブ３とアウタノブ４とからなる変速レバー用ノ
ブ、５はロツクピンである。変速レバー１には、
ロツクピン５との嵌合孔６が穿設されている。イ
ンナノブ３は、上握り部７と軸部８とからなる。
上握り部７の外周面９には突条部１０が突設され
ている。軸部８は、変速レバー１を嵌着収納する
ため、軸方向に左右に凹溝１１を設けるとともに
燕尾状に形成し、その一端はストツプ部１２を、
他端は開口部１３を設けて、開口部１３を閉鎖し
ても、自動復帰するように可撓性をもたせてあ
る。また、軸部８には、変速レバー１に設けた嵌
合孔６と対応する位置にロツクピン５の収納溝１
４を左右に形設してある。収納溝１４の溝径は、
ロツクピン５が組付け途中で脱落しないように、
ロツクピン５の自由径より若干狭く形成してい
る。アウタノブ４は、下握り部１５と軸受部１６
とからなり、末端には変速レバー１の挿入孔１７
を穿設している。下握り部１５の内周壁１８は、
インナノブ３の上握り部７の突条部１０に嵌合す
る嵌合溝１９を周設している。軸受部１６の内周
壁２０は、インナノブ３の軸部８を嵌装収納する
ためテーパ状に形成している。ロツクピン５は、
樹脂製であり、その頭部２１は変形による弾撥力
をもたせるため円弧状に形成されている。

上記構成からなる変速レバー用ノブ２を変速レ
バー１に取付けるには、まず、アウタノブ４を挿
入孔１７より変速レバー１に挿入する。ついで、
ロツクピン５を収納溝１４に収納したインナノブ
３を、軸部８の開口部１３より変速レバー１へ挿
入しながらアウタノブ４に嵌入していくと、イン
ナノブ３のストツパ部１２と変速レバー１の先端
とが衝合する。このとき、開口部１３がアウタノ
ブ４の軸受部１６に押されて閉じ、かつ収納溝１
４に収納したロツクピン５の軸部と変速レバー１
の嵌合孔６とが係合する。そしてインナノブ３
は、軸部８に設けた凹溝１１への変速レバー１の
嵌着収納とロツクピン５の係合により、変速レバ
ー１に固着される。また、インナノブ３とアウタ
ノブ４とは、上記時点においてアウタノブ４を軸
方向に移動調整することによつて、アウタノブ４
の下握り部１５の嵌合溝１９をインナノブ３の上
握り部７の突条部１０に嵌合させる。

このようにして、変速レバー用ノブ２は変速レ
バー１に取付けられる。

本実施例は、変速レバー用ノブ２がインナノブ
３とアウタノブ４とに２分割できるので、ノブ２
の肉ぬすみが容易になる。また、変速レバー１に
取付ける手段として、組付けビス、ボルト等を使
用せず、燕尾状に形成した軸部８の凹溝１１、ロ
ツクピン５、および上下握り部７，１５のそれぞ
れに設けた突条部１０、嵌合溝１９を用いて行な
つたので、取付けが確実であるととも容易にでき
る。

本考案に係る変速レバー用ノブによれば、使用
する樹脂材料を減量することができるので、変速
レバー用ノブの低廉化および軽量化が図れる。ま
た、取付けが手作業で行なえ、取付工具が不要と
なるので、取付け作業が容易で作業能率を高める
ことが期待できる。さらに、外表面に組付けビス
や取付け孔等が表われていないので、外観が良好
となり、かつデザイン通りの形状に成形できる。
なお、本考案は、自動車の変速レバーに限らず、
農機具、工作機械等の操作レバーにも使用できる
ことはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は、本考案の１実施例に係
る変速レバー用ノブを示したもので、第１図はそ
のノブと変速レバーとの組付け状態を示しその１
部を断面で示した平面図、第２図は第１図におけ
るＡ−Ａ線断面図、第３図は一部を断面で示した
インナノブの平面図、第４図は一部を断面で示し
たアウタノブの平面図である。１……変速レバー、２……変速レバー用ノブ、
３……インナノブ、４……アウタノブ、５……ロ
ツクピン、７……上握り部、８……軸部、９……
外周面、１０……突条部、１１……凹溝、１４…
…収納溝、１５……下握り部、１６……軸受部、
１８……内周壁、１９……嵌合溝、２０……内面
壁。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

変速レバーに取付けるノブを、インナノブとア
ウタノブとに分割形成し、インナノブは上握り部
と、前記変速レバーを嵌着収納するため燕尾状に
形成した軸部と、該軸部にロツクピンを収容する
収納溝とを設け、アウタノブは下握り部と、前記
インナノブの軸部を嵌装収納する軸受部とを設け
たことを特徴とする変速レバー用ノブ。