JPS6329024Y2

JPS6329024Y2 -

Info

Publication number: JPS6329024Y2
Application number: JP1984022246U
Authority: JP
Priority date: 1984-02-18
Filing date: 1984-02-18
Publication date: 1988-08-04
Also published as: JPS60135375U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、床用排水具に関する。

排水管には、薄肉管や厚肉管等があり、同じ呼
径に対しても内径や外径が異なつて、現場施工の
際に手違いが生じることが多い。そのため、たと
えばトラツプや排水栓等の床用排水具の接合部
に、異径の排水管にも接合できるように筒状の接
続リングを取脱自在に嵌着したものが使用されて
いる。しかし、上記排水具は、接続リング分だけ
部品点数が多くなるとともに接続リング製造用の
金型装置等を必要とする欠点があつた。

また、従来のものは、防臭蓋を排水具に突設し
た固定枠にねじ等で固定したり、蓋体を単に排水
具の上面に嵌合しているだけのものであつた。

本考案は上記のような点に鑑みたもので、接続
リングなしで所定の呼径の異径の排水管に嵌着接
合できるとともに、排水具を容易に製造でき、防
臭蓋の結合も容易で、蓋体も排水具に確実に装着
しておける床用排水具を提供するにある。

以下、本考案を実施例にもとずいて説明する。

第１図は本考案の一実施例で、床用排水トラツ
プの排水具に実施したものである。排水具１は、
排水具本体２、防臭蓋３、蓋体４等で形成してい
る。排水具本体２は、金属材で一体に形成してい
て、図のように上部をわん状とし、その内部にや
や背低くの筒状の溜水筒５を突設するとともに、
溜水筒５の下部をわん状の下部へ延設して排水管
接続用の内側排水管接続部６を形成している。こ
の内側排水管接続部６は、外周面を下方へいくに
したがつて薄肉状に所定のテーパーを設けてSU
管のような内径基準の薄肉塩化ビニル管の排水管
（図示せず）を内径基準で嵌着接合できるように
しており、この内側排水管接続部６の外側に同心
円状に排水管の肉厚以上の間隔を設けて図のよう
に内側排水管接続部６よりやや長く外側排水管接
続部７を突設し、外側排水管接続部７の内周面を
下方にいくにしたがつて薄肉状に所定のテーパー
を設けて所定のVP管やVU管のような外径基準
の厚肉塩化ビニル管や薄肉塩化ビニル管の排水管
を外径基準で嵌着接合できるようにしている。排
水具本体２の上縁には、内側部に段周部８を凹設
していて、ステンレス鋼製等の薄肉板状の蓋体４
を脱着自在に嵌合している。また、蓋体４には図
のように合成樹脂製の逆わん状の防臭蓋３をねじ
のような固着具９で取着し、防臭蓋３を溜水筒５
の外方に被冠するように配設して、排水管から逆
流する悪臭をウオータシールできるようにしてい
る。また、防臭蓋３には、細長状の一対の脚部１
０の下端部の係止部１１を内側排水管接続部６の
下端部に弾性的に係止するようにして、蓋体４を
排水具本体２に確実に装着しておけるようにして
いる。

しかして、排水具１に排水管接続にあつては、
所定の呼径の異径の排水管であつても、SU管の
ような排水管は内側排水管接続部６に、VP管、
VU管のような排水管は外側排水管接続部７にそ
れぞれ適宜に嵌着接合できて、従来のように接続
リングを製造して嵌着しておく必要がないもので
ある。しかも、特に多用される外径基準接合にあ
つては、内側排水管接続部が水返し防止片となつ
て、排水管を嵌着接合するだけであつても水もれ
を確実に防止できるものである。また、内側排水
管接続部と外側排水管接続部とを段差を設けてい
るので、金型成形がしやすく、また接合面の仕上
げ加工がやり易すいものである。さらに、内側排
水管接続部を短かくし、この下端部に防臭蓋の脚
部を係止するようにしているので、排水具を従来
のものより容易に製造でき、また蓋体を上記防臭
蓋に固着するので、排水具に確実に取着しておけ
るものである。

第２図は本考案の他の実施例で、排水具本体２
の下部に突出する内側排水管接続部６を長く、外
側排水管接続部７を短かく形成したものである。

本実施例であつても、上記と同様にして１の排
水具に、接続リングを使用することなく所定の呼
径の異径の排水管をそれぞれ接合することができ
るとともに、図示していないが、上記と同様に防
臭蓋、蓋体を取着するようにできるものである。

以上の実施例では、排水具本体を金属材で成形
するようにしたが、合成樹脂材であつてもよく、
また合成樹脂材に所定の金属メツキを施すことも
できるものである。

なお、以上の実施例では、排水具として床用排
水トラツプについて説明したが、洗濯機用排水共
栓や床上掃除口排水栓等にも適用できるものであ
る。

以上のように本考案にあつては、１の床用排水
具であつても、従来のような接続リングなしで所
定の呼径の異径の排水管に適宜に嵌着接合できる
とともに、排水具本体と防臭蓋とを別体として容
易に製造できて、防臭蓋を押し込んでその脚部を
排水具の内側排水管接続部に弾性的に係止するこ
とによつてきわめて簡単に結合して組み立てるこ
とができる。また、蓋体を上記防臭蓋に固着する
とができて、排水具に確実に装着しておけるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の側断面図、第２図
は同上の他の実施例の一部省略した側断面図であ
る。１……排水具、６……内側排水管接続部、７…
…外側排水管接続部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

トラツプ、排水栓等の床用の排水具の下部に排
水管接続用として所定の呼径の異径の排水管に対
してそれぞれ結合可能に同心円状に所定径の内側
排水管接続部と外側排水管接続部とを突設し、排
水具に逆わん状の防臭蓋を一対の脚部を介して上
記内側排水管接続部の下端に弾性的に係止自在と
するとともに、この逆わん状の防臭蓋に排水具の
蓋体をねじ等の固定具で取着したことを特徴とす
る床用排水具。