JPS63290215A - 転炉の上吹吹錬用ランス装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、転炉の上吹吹錬用ランス装置に関し、転炉内
周壁の溶損速度の低減により、炉寿命の延長を図るもの
である。

（従来の技術） 転炉本体内で択一的に使用される一対の上吹吹錬用ラン
スを備え、各ランスは、ランス支持装置に吊持されるラ
ンス本体の下端にランスノズルを取付けることで形成さ
れ、そのランスノズルの下面には、複数の酸素吹出孔が
周方向に間隔をおいて開口され、各吹出孔の孔芯は、径
外方に酸素を吹き出せるようにランス軸芯に対して傾斜
されているランス装置は従来周知である。

（発明が解決しようとする問題点） 従来のものでは、吹錬の際の転炉本体に対する吹出孔の
周方向位置は、一方のランスと他方のランスとで同位置
であった。そのため、一対のランスのどちらを使用して
も、常に、転炉内周壁の同一箇所を指向して酸素が吹き
出されることになり、内周壁耐火物の溶損速度が局所的
に大きくなり、炉寿命が低下するという問題があった。

特に、転炉にあっては、転炉本体は傾動されるものであ
るために、傾動軸近傍の転炉内周壁にはスラグが付着し
にくく、吹錬時における耐火物のスポーリングや脱落に
よる溶損が著しかった。

そこで、ランス支持装置に吊持されるランス本体をラン
ス軸心まわりに回転させ、転炉本体に対する吹出孔の周
方向位置を変えることが考えられる。しかし、ランスは
昇降や横移動をさせる必要があり、また、酸素、冷却水
等の供給も必要であるため、軸心まわりに回転させるこ
とは構造的に困難なものである。

本発明はと記問題点を解決することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明が、従来技術の問題点を解決するために特徴とす
るところは、転炉本体１内で択一的に使用される一対の
上吹吹錬用ランス５，６を備え、各ランス５，６は、ラ
ンス支持装置に吊持されるランス本体７の下端にランス
ノズル８を取付けることで形成され、そのランスノズル
８の下面には、複数の酸素吹出孔１１が周方向に間隔を
おいて開口され、各吹出孔１１の孔芯は、径外方に酸素
を吹き出せるようにランス軸芯に対して傾斜されている
ランス装置において、吹錬の際の転炉本体ｌに対する吹
出孔１１の周方向位置が、一方のランス５と他方のラン
ス６とで異なったものとなるように、ランスノズル８が
ランス本体７に取付けられている点にある。

（作　用） 一方のランス５と他方のランス６とで、吹出孔１１から
径外方に吹き出された酸素が指向する転炉内周壁箇所は
異なることになる。

一方のランス５と他方のランス６とで、吹出孔１１の転
炉本体１に対する周方向位置を異なるものとする際に、
ランス本体７をランス軸まわりに回転させる必要はなく
、ランスノズル８のランス本体に対する取付状態を異な
るものとすればよい。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第４図に示す転炉は、その転炉本体ｌが、紙面左右位置
の支持体２，３により傾動軸４まわりに傾動自在に支持
されたもので、左右一対の上吹吹錬用ランス５，６を備
えている。各ランス５．６は、ランス支持装置（図示省
略）により吊持されるランス本体７と、このランス本体
７の下端に溶着されるランスノズル８とで形成され、支
持装置により昇降及び左右移動自在とされ、上吹吹錬の
ために転炉本体１内に択一的に位置されて使用される。

また、各ランス５．６は、第３図に示すように、外周が
冷却水の往復通路９とされ、内周が酸素の通路１０とさ
れている。そして、第１図及び第２図にも示すように、
ランスノズル８の下面には、複数（本実施例では５個）
の酸素吹出孔１１が周方向に間隔をおいて開口されてい
る。この吹出孔１１の孔芯は、径外方に酸素を吹き出せ
るように、ランス軸心に対して角度α（本実施例では７
°）だけ傾斜されている。

そして、吹錬の際の転炉本体ｌに対する吹出孔１１の周
方向位置が、一方のランス５と他方のランス６とで異な
ったものとなるように、ランスノズル８がランス本体７
に溶着されている。すなわち、第１図は左方のランスノ
ズル８Ｌの吹出孔１１、第２図は右方のランスノズル８
Ｒの吹出孔１１の、転炉本体１に対する周方向位置を示
すもので、傾動軸４に対して水平面内で一定の角度とな
るよう定められた基準線（図中破線１２）に対して、対
称位置に配置されている。これにより、一方のランス５
と他方のランス６とで、吹出孔１１から吹出された酸素
が指向する転炉内壁箇所が異なり、両ランス５゜６の交
互使用（例えば、一方のランス５の交換中に他方のラン
ス６を使用するといった使用）によって転炉耐火材の溶
損箇所１３が分散され、炉寿命の延長を図ることができ
る。

なお、上記実施例では、一方のランス５の吹出孔１１と
他方のランス６の吹出孔１１とは基準線１２に対して対
称位置とされているが、これに限定されず、転炉本体１
に対する周方向位置が異なるものとなればよい。

（発明の効果） 本発明によれば、一方のランスと他方のランスとで、転
炉本体に対する吹出孔の周方向位置が異なるように、ラ
ンス本体に対するランスノズルの取付状態を異なるもの
とするだけで、炉寿命の延長を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

凹面は本発明の実施例に係り、第１図は左方のランスノ
ズルの吹出孔の位置を示す図、第２図は右方のランスノ
ズルの吹出孔の位置を示す図、第３図はランスノズルの
断面図、第４図は転炉の概略構成図である。 １−転炉本体、５．６−　ランス、７・−ランス本体、
８−ランスノズル、１１・−吹出孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）転炉本体１内で択一的に使用される一対の上吹吹
   錬用ランス５、６を備え、各ランス５、６は、ランス支
   持装置に吊持されるランス本体７の下端にランスノズル
   ８を取付けることで形成され、そのランスノズル８の下
   面には、複数の酸素吹出孔１１が周方向に間隔をおいて
   開口され、各吹出孔１１の孔芯は、径外方に酸素を吹き
   出せるようにランス軸芯に対して傾斜されているランス
   装置において、吹錬の際の転炉本体１に対する吹出孔１
   １の周方向位置が、一方のランス５と他方のランス６と
   で異なったものとなるように、ランスノズル８がランス
   本体７に取付けられていることを特徴とする転炉の上吹
   吹錬用ランス装置。