JPS62146208A - 混銑車用スラグストツパ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、混銑車からの溶銑払い出しに際し、溶銑鍋へ
のスラグ流出を阻止する混銑車用スラグストッパーに関
するものである。

〔従来技術〕

混銑車内の溶銑表面に浮遊するスラグを分離する方法と
しては、特開昭５４−６６３０７号公報および特公昭５
７−５２４０６号公報などに開示され、この他、特開昭
５４−９９７０６号公報にも示されている。

上記の特公昭５７−５２４０６号公報Ｇこ示された発明
は、特開昭５４−６６３０７号の発明を改良したもので
あるが、このものでは、混銑車内に多量の溶銑が滞留す
る溶銑の払い出し初期から中期に至る時期において、堰
止棒が浮力によって混銑車内の場面中央方向へ追いやら
れる。このため、堰止棒と溶銑払出口をなす炉開口部周
壁との間にスラグが迂回する流路が形成され、溶銑鍋へ
のスラグ流出を阻止できなくなるという問題があった。

また、前記の特開昭５４−９９７０６号公報に示された
ものでは、外部から混銑車の溶銑払出口に堰止板を当て
かうにしても、上記溶銑払出口付近や溶銑鍋の上方には
集塵フードや移動台車等の諸設備が設置されているのが
通例であるから、堰止板を備えた装置の設置や作業性な
どの実施面において問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は、上記従来の問題点を考慮してなされたもので
あって、スラグ流出阻止の実効性が高く、しかも装置の
設置が容易でかつ作業性に優れた混銑車用スラグストッ
パーの提供を目的とするものである。

〔発明の構成〕

本発明の混銑車用スラグストッパーは、上記の目的を達
成するために、混銑車上の溶銑払出口を跨ぐ状態で着脱
自在に設置される支持台にて回動自在に支持され、かつ
圧力ガス供給源に接続されたガスへフダーに、ガス噴射
用のノズルを設けるとともに、前記ガスへフダーにノズ
ルのガス噴射角度を一定に保つためのバランスウェイト
を設けて、ノズルから湯面に向かって噴射されるガスの
噴射圧力により、溶銑払出口からのスラグ流出を阻止す
るように構成したことを特徴とするものである。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図乃至第３図に基づいて説明す
れば、以下の通りである。

ガスを高速で吹き出すガス噴射用のノズルト・・が、ガ
スヘッダー２の中央部に同じ向きに一定の間隔をおいて
多数突設されている。これらノズルト・・は、耐熱性の
金属パイプにより形成されている。ガスヘッダー２は筒
状形をなし、その両端部に設けられた支持台３・３によ
り回動自在に支承されている。このガスヘッダー２にお
ける支持台３・３外方の両端延長部には、前記ノズルト
・・の向きと所定の角度をなすアーム４・４がそれぞれ
突設され、これらアーム４・４の自由端側に錘り５・５
が固設され、これによってバランスウェイト６・６が形
成されている。これらバランスウェイト６・６により、
第３図に示すように支持台３・３が混銑車１１と同体的
に所定の角度を越えて傾動しても、場面に対するノズル
ト・・の噴射角度θは常に一定となるように構成される
。また、支持台３・３にはウェイトストッパー９・９が
突設されている。このウェイトストッパー９・９によっ
て、混銑車１１と同体的に傾動する混銑車用スラグスト
ッパー１０の各ノズルト・・が常に混銑車１１の溶銑払
出口１２に向かって位置するように構成されている。即
ち、混銑車１１が水平状態から所定の傾き角度に達する
までの間は、バランスウェイト６・６はウェイトストッ
パー９・９によって規制された状態にあるので、各ノズ
ルト・・は溶銑払出口１２に向かった状態に保持され、
混銑車１１が更に大きな傾き角度となったときにはじめ
て第３図の状態となり、それ以後は混銑車１１の傾き角
度に関係なくノズルト・・の噴射角度θが一定に保たれ
ることになる。

ガスヘッダー２の一端部のガス供給口２ａには、圧力ガ
ス供給用のガスホース７が接続され、このガスホース７
は圧力ガス供給源と接続されている。

また、前記支持台３・３間には、ガスヘッダー２を挟ん
で２本の補強フレーム８・８が架設されている。さらに
支持台３・３の脚部下端には、混銑車用スラグストッパ
ー１０を第２図に示す混銑車１１上の溶銑払出口１２の
周囲に跨ぐように設置した状態において、混銑車１１上
のそれぞれに対応する係止金具１５・・・に係止しうる
ような係止部３ａ・・・が形成されている。

尚、混銑車用スラグストッパー１０は、混銑車１１上に
設置した状態において高熱にさらされることになるので
、各構成部材は耐火材で被覆するのが望ましい。また、
ノズルト・・の本数、形状、取付は位置等は、混銑車１
１の溶銑払出口１２の大きさやガス圧条件等を考慮して
適宜選択される。

上記の構成において、先ず、第２図に示すように、吊り
具１３を介してクレーン１４にて混銑車用スラグスト・
ツバ−１０を吊り下げ、これを誘導して混銑車１１上に
おいて溶銑払出口１２を跨ぐ状態に設置する。ここで混
銑車用スラグストッパー１０の各係止部３ａ・・・が、
混銑車１１側の各係止金具１５・・・に取り付けられ固
定される。次に、圧力ガス供給用のガスホース７を通じ
て圧力ガスを供給すると、このガスは各ノズルト・・か
ら噴射して混銑車１１の内部に吹き付けられる。尚、使
用されるガスとしては、窒素、アルゴンなど溶銑と反応
しない不活性ガスを使用するのが望ましいが、集塵等の
設備が完備されている場合は空気等溶銑と反応するガス
であってもよい。

上記の状態で混銑車１１は徐々に傾動され、第３図に示
すように、混銑車１１が所定の傾き角度を越えたあたり
から混銑車１１内の溶銑が溶銑払出口１２から払い出さ
れる。このとき、ガスヘッダー２は上記混銑車１１と同
体的に傾動するので、各ノズルト・・のガス噴射角度θ
は混銑車１１内の場面に対し常に一定に保たれる。そし
て、各ノズルト・・から噴射された高速ガスはそのガス
の噴射圧力によって、湯面上に浮遊するスラグ１６を効
率的に車内へ押し込むので、スラグ１６は溶銑払出口１
２から流出するのを阻止され、溶銑のみが払い出される
ことになる。

混銑車１１からの溶銑払い出し終了後は、混銑車１１の
傾動が元の正姿勢に復帰され、混銑車用スラグストッパ
ー１０は、上記とは逆の手順にて混銑車１１から取り外
される。

〔発明の効果〕

本発明の混銑車用スラグストッパーは、以上のように、
ガス噴射用のノズルから混銑車内の場面に向けて常に一
定の噴射角度で噴射される圧力ガスの噴射圧力により、
スラグ流出を阻止し得るように構成されている。これに
より、混銑車から払い出される溶銑とスラグとの分離が
効率よくなされて、溶銑のみの払い出しが可能となる。

この結果、溶銑鍋へのスラグ混入が著しく減少し、復硫
の減少や排滓時間の短縮、更には排滓時の地金ロス、粉
塵発生の減少等の効果を奏する。また、本混銑車用スラ
グストッパーは、従来例のように溶銑に直接接触して使
用されるものではないから、何度でも繰り返しの使用が
可能であるばかりでなく、装置の設置が容易となり、か
つ、作業性を向上させることができる等の効果を奏する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示し、同図（ａ）はその平
面図、同図（ｂ）はその側面図、第２図は第１図に示し
た混銑車用スラグストッパーの取付は状態を示す斜視図
、第３図は第１図に示した混銑車用スラグストッパーの
使用状態を示す断面図である。 １はガス噴射用のノズル、２はガスヘッダー、２ａは圧
力ガス供給口、６はバランスウェイト、９はウェイトス
トッパー、１０は混銑車用スラグストッパーである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、混銑車上の溶銑払出口を跨ぐ状態で着脱自在に設置
   される支持台にて回動自在に支持され、かつ圧力ガス供
   給源に接続されたガスヘッダーに、ガス噴射用のノズル
   を設けるとともに、前記ガスヘッダーにノズルのガス噴
   射角度を一定に保つためのバランスウェイトを設けたこ
   とを特徴とする混銑車用スラグストッパー。