JPS6328986A - 和服反物への加賀紋の入紋方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、和服反物への加賀紋の入校方法に関するも
のである。

従来、加賀紋は、加賀友禅の発達に伴い、色紋付（１）
（色留袖、訪問着、色無地染などに染色前に紋型を使用
して装置防染をなし、墨筆にて輪郭を書く紋付）の白の
部分に、ボカシ染等の彩色を施したり（２）、その家紋
を囲むように、デザイン化した本化や、有職文様を配し
た友禅様式の家紋＜３）（４）　’を加賀紋と称するが
、その加工には、地色や、柄物の染色前に糸目糊（細い
防染手段）を置き、それを乾燥させた後に、一般的な染
色行程を経て、最後に彩色、上絵（筆にて輪郭や線画き
をする）作業を行っており、デザインや色彩は、その反
物に合った柄や色を使用し、オリジナル製品として手数
が掛り、加えて、近頃では家紋の寸法が小さくなり、加
賀紋もそれにつれて微細な加工を要求されるようになり
、スプレー加工を施したくても繊細なボカシ等の加工が
あるので、加賀友禅の長所が表現出来得なく、紋上絵師
としても、一部の技能者しか手掛けられず、また、その
加賀紋を別の違う家紋に入替えたり、除去したりするこ
とは不可能であり、その反物の利用装置も限定されてき
た。

本発明は、以上の欠点を解決し、従来までの複雑で難し
い作業を簡略し、製品の仕上りも美しくまた、それを簡
単に除去し、別の家紋への入替えも可能にすることを目
的とするものである。

故に、作業の省力化には、染色前の加工行程を省き、多
色摺りスクリーン印刷を行い、作業の簡略と共に製品の
向上を計り、必要に応じての抹消、入替えは、溶剤にて
溶解除去可能なインクを使用することにより解決出来る
。

ます、大枚する反物を、接着性のある作業板に圧着固定
し、地色の濃い反物には、原則としては隠ぺい性のある
白色か、それに近い地色や梱包と同系色の薄色のインク
を使い、それを基調としてその上に各色の版を瓜ね刷り
にして、最後に上絵の細い線画き版を乗せて印刷を完了
させる。薄い地色の反物には、注文主の好みによって、
−例として、地や梱包と同系統の濃い基調色を置き、前
例とは逆に、次第に薄い色彩の版を重ね、最後に白色ま
たは同系の最も薄色に調合したインクで、線画版にて印
刷すると、無線友禅的なソフトで深味のある加賀友禅紋
が出来上る。

使用するインクは、布に多色摺り印刷を行うので、摺り
終ってレベリングが速く、接着性に優れ固くなく柔軟で
、印刷後のその部分を除去する場合を考慮して、溶剤処
理後の生地に痕跡を残さす、生地や染色に変色の少ない
溶剤に合ったインクを選定する。

以上の如く、染色前の前処理作業の省略により今迄は大
部分が白生地からの注文加工しか受注出来得なかった加
賀紋が、市販品の反物にも、脱色せずにその侭加工出来
、スクリーン版を使用することにより、和服仕立加工の
際の非常に手数の掛る背中の紋合せが、正確、且迅速に
出来、るつまた、年数の経過した仕立上りの当概加賀紋
入り着物でも、容易に除去、入替えが可能であり、多色
摺すスクリーン版を使用するので、繊細な加賀紋が出来
上り、稀少装置的存在であった加賀紋も、脱色不能な着
物にも、容易に大枚が可能であり、版の組合せと、少量
のインクの種類の調合により、バラエテエーな加賀紋が
仕上り、作業性と品質の向上が計られ、特に、加賀紋を
付けることによるその反物の付加装置が増加し、容易に
加賀紋の除去、入替えが可能であるので、和服の用途の
変更にも応じられるという特徴を有するものであるつ

【図面の簡単な説明】

第１図は通常の色日向紋（ヒナタモン）第２図は、白の
部分にボカシ彩色を施した加賀紋の一例つ 第３図、第４図は、家紋の周囲に、彩色やボカシ加工を
施した草木を配した加賀紋の一例。 Ａ　の点がきの部分は、ボカシ、または彩色を施した部
分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 染色前の装糊置加工や、染色後の脱色加工をせずに、多
   色摺りスクリーン印刷を施し、必要に応じて、それを除
   去、または別の家紋に入替え可能な和服反物への加賀紋
   の入紋方法。