JPS63286522A - Di缶用鋼板の製造法 - Google Patents
Di缶用鋼板の製造法Info
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- JPS63286522A JPS63286522A JP28585886A JP28585886A JPS63286522A JP S63286522 A JPS63286522 A JP S63286522A JP 28585886 A JP28585886 A JP 28585886A JP 28585886 A JP28585886 A JP 28585886A JP S63286522 A JPS63286522 A JP S63286522A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はDI缶(Draw & Ironed Can
)用鋼板の製造方法に関する。
)用鋼板の製造方法に関する。
(従来の技術)
鋼板に錫メッキを施したブリキ鋼板あるいはクロム酸処
理を施したナイン・フリー・ステイール(以下T、 F
、 Sと称す)のごとき表面処理鋼板が食缶やエアゾー
ル缶、イージーオープン缶に多用されている。
理を施したナイン・フリー・ステイール(以下T、 F
、 Sと称す)のごとき表面処理鋼板が食缶やエアゾー
ル缶、イージーオープン缶に多用されている。
これら表面処理鋼板は近年多段絞り加工あるいはDI加
工(DrawとIronimg 加工即ち深絞り加工
後にしごき加工が施される)など、きびしい加工が行わ
れるようになり、単に耐食性のみならず、優れた加工性
をも具備する必要がある。
工(DrawとIronimg 加工即ち深絞り加工
後にしごき加工が施される)など、きびしい加工が行わ
れるようになり、単に耐食性のみならず、優れた加工性
をも具備する必要がある。
DI缶の製缶加工は、鋼板をポンチとダイスを用いて浅
絞りしてカップを成形後、このカップの側壁の厚さより
クリアランスが小さいポンチとダイスを用いて側壁をし
ごき引伸し、側壁の厚さを減少させることにより所定深
さの容器(カップ)を成形し、さら(=カップ端に蓋を
捲線めのだめのフランジ出しを行なう加工が行なわれる
。
絞りしてカップを成形後、このカップの側壁の厚さより
クリアランスが小さいポンチとダイスを用いて側壁をし
ごき引伸し、側壁の厚さを減少させることにより所定深
さの容器(カップ)を成形し、さら(=カップ端に蓋を
捲線めのだめのフランジ出しを行なう加工が行なわれる
。
DI缶用鋼板に要求される特性としてはDI加工時の加
工性がよく、加工エネルギーが小さいこと、DI加工後
の伸びフランジ成形性がすぐれていること、および缶体
の耐圧強度が高いことを要求される。
工性がよく、加工エネルギーが小さいこと、DI加工後
の伸びフランジ成形性がすぐれていること、および缶体
の耐圧強度が高いことを要求される。
係かるDI缶用材料としては従来は、例えばB添加Mキ
ルド鋼を箱焼鈍したもの(特開昭53−48913 )
、Cu添加低炭素鋼を箱焼鈍したもの(特公昭52−
16965)のように箱焼鈍材が殆んど適用されていた
。それは箱焼鈍材の方が伸び、深絞り性に優れており、
一般にDI加工用途(−も適していると考えられていた
からである。
ルド鋼を箱焼鈍したもの(特開昭53−48913 )
、Cu添加低炭素鋼を箱焼鈍したもの(特公昭52−
16965)のように箱焼鈍材が殆んど適用されていた
。それは箱焼鈍材の方が伸び、深絞り性に優れており、
一般にDI加工用途(−も適していると考えられていた
からである。
特に、DI缶の成形加工では伸びフランジ成形性の良い
ことはきわめて重要視され、その不良率は数10 pp
m以下に抑える必要がある。そのため鋼板として伸び、
r値の優れた、また鋼中の固溶Cの少ない箱焼鈍材が従
来から適用されていた。
ことはきわめて重要視され、その不良率は数10 pp
m以下に抑える必要がある。そのため鋼板として伸び、
r値の優れた、また鋼中の固溶Cの少ない箱焼鈍材が従
来から適用されていた。
(発明が解決しようとする問題点)
一方近年DI缶は板厚がますます薄手化されつつあり、
耐圧強度を高めることの要求も非常に強くなりつつある
。
耐圧強度を高めることの要求も非常に強くなりつつある
。
缶体の耐圧強度は(板厚)2×(強度)で決り、薄手化
するには素材強度を高める必要があるが、箱焼鈍材は一
般(:軟質であシ、薄手化の対応が難しい。鋼の強度化
を図ろうとすれば強度化元素を添加する必要があり、こ
の場合にはDI加工性が劣化する問題がある。また鋼板
を高強度化するとDI加工時にかじりが発生しやすくな
り、加工エネルギーも増加する。
するには素材強度を高める必要があるが、箱焼鈍材は一
般(:軟質であシ、薄手化の対応が難しい。鋼の強度化
を図ろうとすれば強度化元素を添加する必要があり、こ
の場合にはDI加工性が劣化する問題がある。また鋼板
を高強度化するとDI加工時にかじりが発生しやすくな
り、加工エネルギーも増加する。
最近ではDI缶用鋼板を連続焼鈍を適用して製造するこ
とが検討されているが、DI加工の容易性、DI加工後
のフランジ成形のさいのクラックの発生、缶体の耐圧強
度の点で満足し得るまで(−到っていないというのが実
情である。
とが検討されているが、DI加工の容易性、DI加工後
のフランジ成形のさいのクラックの発生、缶体の耐圧強
度の点で満足し得るまで(−到っていないというのが実
情である。
本発明はDI加工時には軟質で加工が容易にでき、伸び
フランジ成形時にクラックの発生がなく、缶体での耐圧
強度のすぐれるDI缶用鋼板を連続焼鈍を適用して得る
ことを目的とする。
フランジ成形時にクラックの発生がなく、缶体での耐圧
強度のすぐれるDI缶用鋼板を連続焼鈍を適用して得る
ことを目的とする。
(問題点の解決手段)
本発明者らは目的を達成すべく種々研究した結果、鋼成
分、熱間圧延条件、連続焼鈍条件を特定すると、伸び7
ランジ成形性を初めとするDI缶用鋼板としての特性の
すぐれたものが得れることを見出した。
分、熱間圧延条件、連続焼鈍条件を特定すると、伸び7
ランジ成形性を初めとするDI缶用鋼板としての特性の
すぐれたものが得れることを見出した。
本発明はこの知見に基づいてなされたもので、その要旨
は、重量%で、C: 0.01〜0.06%、 Mn:
0.05〜0.60 %、 P : 0.02%以下、
酸可溶A2:0.005〜0.08%、s : 0.0
15φ以下、 N : 0.0070%以下、で残部F
eおよび不可避的不純物からなる鋼片を、熱間圧延し6
o O′C未満の温度で捲取り、冷間圧延し、次いで、
連続焼鈍により再結晶温度以上850℃以下の温度で5
秒〜3分間保持したのち、5〜250°C/秒の冷却速
度で冷却し、300〜500℃の温度で30〜300秒
の過時効処理を行なうことを特徴とするDI缶用鋼板の
製造法にある。他の要旨は前記鋼片を熱間圧延に先立っ
て、Ar3変態点以下の温度まで冷却し、次いで(T)
℃= 6875 / (3,865−1o5−1o、%
−1−0.015〕)−250 を満足する温度(T)以下に加熱し、熱間圧延すること
を付加したところにある。
は、重量%で、C: 0.01〜0.06%、 Mn:
0.05〜0.60 %、 P : 0.02%以下、
酸可溶A2:0.005〜0.08%、s : 0.0
15φ以下、 N : 0.0070%以下、で残部F
eおよび不可避的不純物からなる鋼片を、熱間圧延し6
o O′C未満の温度で捲取り、冷間圧延し、次いで、
連続焼鈍により再結晶温度以上850℃以下の温度で5
秒〜3分間保持したのち、5〜250°C/秒の冷却速
度で冷却し、300〜500℃の温度で30〜300秒
の過時効処理を行なうことを特徴とするDI缶用鋼板の
製造法にある。他の要旨は前記鋼片を熱間圧延に先立っ
て、Ar3変態点以下の温度まで冷却し、次いで(T)
℃= 6875 / (3,865−1o5−1o、%
−1−0.015〕)−250 を満足する温度(T)以下に加熱し、熱間圧延すること
を付加したところにある。
(作用)
以下本発明の詳細な説明する。まず本発明を構成する鋼
成分について説明する。
成分について説明する。
Cは鋼を硬質化するので、その上限を0.06%とする
。Cをより少なくすることは軟質化に有効であるが、C
を0.01%以下に減じると固溶Cが著しく減少しBH
性が得られないので下限を0.01チとする。Mnは不
可避的不純物であるSによる熱間脆性を防止するためo
、osq6以上含有させる必要があるが、0.60%を
超えるとCと同様(二鋼を硬質化し、本発明の特徴を失
う。好ましい範囲は0.10〜oy3o %である。M
は加工性に有害である酸化物系介在物を低減するため、
脱酸剤として、また鋼中のN固定を通じて表面処理時の
歪時効による硬質化を抑制するため、少なくとも酸可溶
AAとして0.005%含有させる必要がある。しかし
0.08%を超えると鋼を硬質化し、また表面疵も増加
する。好ましい範囲は0.015〜0.07チである。
。Cをより少なくすることは軟質化に有効であるが、C
を0.01%以下に減じると固溶Cが著しく減少しBH
性が得られないので下限を0.01チとする。Mnは不
可避的不純物であるSによる熱間脆性を防止するためo
、osq6以上含有させる必要があるが、0.60%を
超えるとCと同様(二鋼を硬質化し、本発明の特徴を失
う。好ましい範囲は0.10〜oy3o %である。M
は加工性に有害である酸化物系介在物を低減するため、
脱酸剤として、また鋼中のN固定を通じて表面処理時の
歪時効による硬質化を抑制するため、少なくとも酸可溶
AAとして0.005%含有させる必要がある。しかし
0.08%を超えると鋼を硬質化し、また表面疵も増加
する。好ましい範囲は0.015〜0.07チである。
PとNは鋼を著しく硬化させる元素であり、PとNを共
に低くすることによって従来考えられていた以上の顕著
な軟質化の効果があり、DI加工が容易で伸びフランジ
成形性が良好となる。
に低くすることによって従来考えられていた以上の顕著
な軟質化の効果があり、DI加工が容易で伸びフランジ
成形性が良好となる。
この作用効果を得るためには、Pの上限を0.0211
Nの上限を0.0070%とする。Nの好ましい範囲は
0.0030%以下である。Sは鋼中の介在物となυ、
DI缶用鋼板の表面欠陥、加工時のワレ発生の原因とな
るので、0.015%以下とすることが好ましい。特に
テンパ一度T−I Hの軟質のDI缶用鋼板を製造する
場合は、C:0.01〜o、o3%、 Mn : 0
,05〜0.20%、酸可溶M:0.04〜o、o7%
、 p : o、ox%以下、N:0.0025チ以下
とすることが好ましい。
Nの上限を0.0070%とする。Nの好ましい範囲は
0.0030%以下である。Sは鋼中の介在物となυ、
DI缶用鋼板の表面欠陥、加工時のワレ発生の原因とな
るので、0.015%以下とすることが好ましい。特に
テンパ一度T−I Hの軟質のDI缶用鋼板を製造する
場合は、C:0.01〜o、o3%、 Mn : 0
,05〜0.20%、酸可溶M:0.04〜o、o7%
、 p : o、ox%以下、N:0.0025チ以下
とすることが好ましい。
本発明における基本成分系は上述の通シで有るが、本基
本成分系に炭窒化物形成元素であるB。
本成分系に炭窒化物形成元素であるB。
Cr を添加することも可能である。これらの元素を
添加することによシ軟質な鋼板が安定して製造可能であ
る。
添加することによシ軟質な鋼板が安定して製造可能であ
る。
次に熱間圧延条件について説明する。熱間圧延は第1義
的);は捲取温度を第2義的(二はスラブ加熱温度を特
定すること(二より、軟質でDI加工性にすぐれ、しか
も適度のBH性を有する連続焼鈍によるDI缶用鋼板の
製造が可能である。捲取温度が高いと結晶粒が粗大化し
て伸びフランジ加工性を劣化させまた酸洗性が劣化する
ので600℃未満とする。
的);は捲取温度を第2義的(二はスラブ加熱温度を特
定すること(二より、軟質でDI加工性にすぐれ、しか
も適度のBH性を有する連続焼鈍によるDI缶用鋼板の
製造が可能である。捲取温度が高いと結晶粒が粗大化し
て伸びフランジ加工性を劣化させまた酸洗性が劣化する
ので600℃未満とする。
第1図は、C:O,O18〜0.030%、Mn:0.
15〜0.28%、P:0.004〜0.011%。
15〜0.28%、P:0.004〜0.011%。
酸可溶Af、:0.02No、o s%、 s : o
、o o a〜0゜010係、N:0.004%以下の
鋼(二ついて、熱延加熱温度(T)’C−(6B 75
/ (3,865−1幅(kLチ+0.015〕)−2
50) と鋼板の硬度、DI加工性の関係を示す。
、o o a〜0゜010係、N:0.004%以下の
鋼(二ついて、熱延加熱温度(T)’C−(6B 75
/ (3,865−1幅(kLチ+0.015〕)−2
50) と鋼板の硬度、DI加工性の関係を示す。
第1図の製造条件は次の通りである。
(熱延仕上温度) 870〜910−’(:(熱延捲
取温度) 500〜’i’50℃(冷間圧延率)
87〜91チ (焼鈍条件) 700℃X30秒+400℃×60秒
(−次冷却速度=10〜40 ’C/秒) (調質圧延)1.0チ (メッキ) 電気スズメッキ 第1図において、硬度は電気スズメッキ後の表面硬度(
HR30T)を測定し、DI加工性は実験室のDI成形
機にてメッキ製品板をDI加工して拡管によって伸び7
ランジ加工率(CD−D、)/DO)X100%を測定
した。第1図かられかるように、捲取温度を600℃未
満にすることによって熱延加熱温度に関係なくテンパ一
度T−3以下でかつ伸びフランジ性の良い鋼板が得られ
る。さらに熱延加熱温度(T)が (T) ’C≦6875/(3,865−1og(Nt
%+0.015’〕)−250 を満足し、かつ捲取温度が600°C未満の範囲にあれ
ば伸び7ランジ加工性が向上し、硬度(HR30T)が
低くなり、テンパ一度T−1ないしT−2級が得られ、
DI加工性の優れたDI缶用鋼板を製造するこ左が可能
である。
取温度) 500〜’i’50℃(冷間圧延率)
87〜91チ (焼鈍条件) 700℃X30秒+400℃×60秒
(−次冷却速度=10〜40 ’C/秒) (調質圧延)1.0チ (メッキ) 電気スズメッキ 第1図において、硬度は電気スズメッキ後の表面硬度(
HR30T)を測定し、DI加工性は実験室のDI成形
機にてメッキ製品板をDI加工して拡管によって伸び7
ランジ加工率(CD−D、)/DO)X100%を測定
した。第1図かられかるように、捲取温度を600℃未
満にすることによって熱延加熱温度に関係なくテンパ一
度T−3以下でかつ伸びフランジ性の良い鋼板が得られ
る。さらに熱延加熱温度(T)が (T) ’C≦6875/(3,865−1og(Nt
%+0.015’〕)−250 を満足し、かつ捲取温度が600°C未満の範囲にあれ
ば伸び7ランジ加工性が向上し、硬度(HR30T)が
低くなり、テンパ一度T−1ないしT−2級が得られ、
DI加工性の優れたDI缶用鋼板を製造するこ左が可能
である。
第2図は、C: 0.01〜0.0696. Mn:O
,lO〜0.40%、 P : 0,006〜0.02
0%、 Al:’O。
,lO〜0.40%、 P : 0,006〜0.02
0%、 Al:’O。
01〜0.071%、N:O,0O15〜0.0070
%の鋼について、熱延加熱温度(T) −(a 875
/ (3,865−1og(At%+o、oxs〕)
−250)と鋼板の硬度、DI加工品の耐圧強度および
伸び7ランジ加工率の関係を示す。
%の鋼について、熱延加熱温度(T) −(a 875
/ (3,865−1og(At%+o、oxs〕)
−250)と鋼板の硬度、DI加工品の耐圧強度および
伸び7ランジ加工率の関係を示す。
第2図の製造条件は次のとおりである。
(熱延仕上温度) 880〜900℃(熱延捲取温度
) 400〜595℃(冷間圧延率) 87〜9
1% (焼鈍条件) (aoo 〜800’C)X(30
〜180秒)+(400℃)× (30〜180秒) 一次冷却速度:10〜40℃/ 秒 (調質圧延)1.0% (メッキ) 電気スズメッキ 第2図において、硬度は電気スズメッキ後の表面硬度(
HR30T)を測定し、耐圧強度および伸びフランジ加
工率は実験室にてDI缶を製作径測定した。第2図で(
T)℃−(6875/ (3,865−65−1o%+
o、015〕)−250)が約50゜100及び150
の位置の○印は焼鈍菌性を広範囲に変化させ、そのうち
硬度がテンパ一度T−1ないしT−2級に相当する値を
示したデータのみを図中にプロットした。又第2図には
、比較のために従来の箱焼鈍法で製造された材料からテ
ンパ一度がT−1ないしT−2級相当として使用された
実例のデータをX印)二てプロットした。
) 400〜595℃(冷間圧延率) 87〜9
1% (焼鈍条件) (aoo 〜800’C)X(30
〜180秒)+(400℃)× (30〜180秒) 一次冷却速度:10〜40℃/ 秒 (調質圧延)1.0% (メッキ) 電気スズメッキ 第2図において、硬度は電気スズメッキ後の表面硬度(
HR30T)を測定し、耐圧強度および伸びフランジ加
工率は実験室にてDI缶を製作径測定した。第2図で(
T)℃−(6875/ (3,865−65−1o%+
o、015〕)−250)が約50゜100及び150
の位置の○印は焼鈍菌性を広範囲に変化させ、そのうち
硬度がテンパ一度T−1ないしT−2級に相当する値を
示したデータのみを図中にプロットした。又第2図には
、比較のために従来の箱焼鈍法で製造された材料からテ
ンパ一度がT−1ないしT−2級相当として使用された
実例のデータをX印)二てプロットした。
第2図かられかるように、本発明によるDI缶用鋼板は
従来の箱焼鈍材に比べて、メッキ製品の段階では約手テ
ンパー軟質であるため、DI加工が容易である。またD
I加工後の焼付工程におけるBH効来が大きいため、D
I加工後の耐圧強度は箱焼鈍材と同等もしくは、それ以
上である。
従来の箱焼鈍材に比べて、メッキ製品の段階では約手テ
ンパー軟質であるため、DI加工が容易である。またD
I加工後の焼付工程におけるBH効来が大きいため、D
I加工後の耐圧強度は箱焼鈍材と同等もしくは、それ以
上である。
また伸びフランジ成形性が箱焼鈍材よりすぐれている。
そして熱延加熱温度(T) ’C≦6875/(3,8
65−tag(Ag慢十0.015.〕)−250の範
囲において最も軟質かつ伸びフランジ加工性に優れた最
高級のDI加工用鋼板が得られる。ここで(’T’)’
C≦e 8 7 5/(3,865−臆〔Mチ+0.
015〕) −250 は鋼成分、熱延条件とブリキ板の硬度、DI加工性およ
び耐圧強度との関係(二おいて有意な関係にあり、M量
および加熱温度(二ついて実験的(=求めた式である。
65−tag(Ag慢十0.015.〕)−250の範
囲において最も軟質かつ伸びフランジ加工性に優れた最
高級のDI加工用鋼板が得られる。ここで(’T’)’
C≦e 8 7 5/(3,865−臆〔Mチ+0.
015〕) −250 は鋼成分、熱延条件とブリキ板の硬度、DI加工性およ
び耐圧強度との関係(二おいて有意な関係にあり、M量
および加熱温度(二ついて実験的(=求めた式である。
テンパ一度がT−1ないしT−3級の軟質のDI缶用鋼
板を製造する場合、熱間圧延前の熱履歴は問わない。す
なわち鋼片鋳造後Ar、変態点以上の温度に保持しつつ
直ちに圧延するか、またはAr3変態点以下の温度まで
冷却したのち再加熱して圧延するの何れであってもよい
。しかし、とりわけテンパ一度T−1ないしT−2級の
軟質のDI缶用鋼板を製造する場合は、鋼片鋳造後Ar
3変態点以下の温度まで冷却したのち T ℃≦687 s/ (3,865−1o5−1oチ
+0.015〕)−250を満足する温度(T)℃まで
再加熱することが必要である。
板を製造する場合、熱間圧延前の熱履歴は問わない。す
なわち鋼片鋳造後Ar、変態点以上の温度に保持しつつ
直ちに圧延するか、またはAr3変態点以下の温度まで
冷却したのち再加熱して圧延するの何れであってもよい
。しかし、とりわけテンパ一度T−1ないしT−2級の
軟質のDI缶用鋼板を製造する場合は、鋼片鋳造後Ar
3変態点以下の温度まで冷却したのち T ℃≦687 s/ (3,865−1o5−1oチ
+0.015〕)−250を満足する温度(T)℃まで
再加熱することが必要である。
次に連続焼鈍条件について説明する。焼鈍は従来の箱焼
鈍法でなく、連続焼鈍法で行う。焼鈍サイクルは、まず
再結晶温度〜850°Cの温度域で5秒〜4分間の短時
間再結晶焼鈍を行う。好ましい温度範囲は680〜72
0℃である。次いで冷却を行うが、冷却速度が大きいと
過時効処理前の過飽和固溶Cが過大となって過時効進行
の駆動力が大となり過時効処理後に適度の固溶Cを残存
させることができず、B)f性を得られないので、その
上限を250℃/秒とする。冷却速度が小さいと、逆の
理由によってBH性は大きくなるものの、製品板硬度ま
でも硬質化するため、その下限を5℃/秒とする。次い
で (300〜500℃)X(30〜300秒)の過時効処
理を行う。過時効処理温度は、低くすればCの拡散速度
が遅くなり、過時効処理に長時間を要するので下限を3
00℃とし、高くすればCの固溶限が上昇して過時効処
理後の固溶Cが増加し鋼板を硬質化するので上限を50
0℃とする。過時効処理時間は、短かければ過時効処理
が不足となり鋼板を硬質化するので下限を30秒とし、
長ければ過時効処理後の固溶Cが著しく減少しBH性が
得られないので上限を300秒とする。好ましい過時効
処理条件は(350〜450℃)×(60〜120秒)
である。
鈍法でなく、連続焼鈍法で行う。焼鈍サイクルは、まず
再結晶温度〜850°Cの温度域で5秒〜4分間の短時
間再結晶焼鈍を行う。好ましい温度範囲は680〜72
0℃である。次いで冷却を行うが、冷却速度が大きいと
過時効処理前の過飽和固溶Cが過大となって過時効進行
の駆動力が大となり過時効処理後に適度の固溶Cを残存
させることができず、B)f性を得られないので、その
上限を250℃/秒とする。冷却速度が小さいと、逆の
理由によってBH性は大きくなるものの、製品板硬度ま
でも硬質化するため、その下限を5℃/秒とする。次い
で (300〜500℃)X(30〜300秒)の過時効処
理を行う。過時効処理温度は、低くすればCの拡散速度
が遅くなり、過時効処理に長時間を要するので下限を3
00℃とし、高くすればCの固溶限が上昇して過時効処
理後の固溶Cが増加し鋼板を硬質化するので上限を50
0℃とする。過時効処理時間は、短かければ過時効処理
が不足となり鋼板を硬質化するので下限を30秒とし、
長ければ過時効処理後の固溶Cが著しく減少しBH性が
得られないので上限を300秒とする。好ましい過時効
処理条件は(350〜450℃)×(60〜120秒)
である。
最後にテンパ一度について説明する。テンパ一度が硬質
になるとDI加工時にかじシが発生しゃすく、また加工
エネルギーも大となるので、T−1ないしT−3級が好
ましい。
になるとDI加工時にかじシが発生しゃすく、また加工
エネルギーも大となるので、T−1ないしT−3級が好
ましい。
本発明の実施例を比較材と対比して第1表に示す。第1
表に示す鋼を転炉で溶製し、連続鋳造した鋼片を第1表
記載の条件で3.0.まで熱間圧延し、酸洗し、次いで
0.32mまで冷間圧延し、次いで第1表記載の焼鈍条
件で焼鈍し、次いで1.0チの調質圧延を行い電気スズ
メッキを行った。第1表に、それぞれの条件で製造され
た電気スズメッキ製品の製品ままの硬度(HR30T)
、DI加工後の耐圧強度および伸びフランジ加工率を併
せ示した。
表に示す鋼を転炉で溶製し、連続鋳造した鋼片を第1表
記載の条件で3.0.まで熱間圧延し、酸洗し、次いで
0.32mまで冷間圧延し、次いで第1表記載の焼鈍条
件で焼鈍し、次いで1.0チの調質圧延を行い電気スズ
メッキを行った。第1表に、それぞれの条件で製造され
た電気スズメッキ製品の製品ままの硬度(HR30T)
、DI加工後の耐圧強度および伸びフランジ加工率を併
せ示した。
本発明の範囲で製造されたコイル階1〜12はDI加工
性および耐圧強度に優れたテンパ一度T−エないしT−
3級のDI缶用鋼板であることがわかる。本発明の範囲
外で製造された比較材のコイルN11L13〜15は硬
度が高いわりには耐圧強度が低く、伸びフランジ加工率
も悪い。
性および耐圧強度に優れたテンパ一度T−エないしT−
3級のDI缶用鋼板であることがわかる。本発明の範囲
外で製造された比較材のコイルN11L13〜15は硬
度が高いわりには耐圧強度が低く、伸びフランジ加工率
も悪い。
(発明の効果)
本発明は、素材および製造コストが安く、DI加工時(
=は軟質で成形しやすく、さらにはDI加工後の伸び)
2ンジ成形性がすぐれ、加工後の焼付処理によって耐圧
強度が向上する作用効果を有するDI缶用鋼板が得られ
る。
=は軟質で成形しやすく、さらにはDI加工後の伸び)
2ンジ成形性がすぐれ、加工後の焼付処理によって耐圧
強度が向上する作用効果を有するDI缶用鋼板が得られ
る。
またその製品材質の均一性がある。
第1図は熱延加熱温度(T)’C−(e 875/(3
,865一層〔Alφ+o、o15〕)−z50)とブ
リキ板の硬度、DI加工品の伸びフランジ加工率の関係
な熱延捲取温度で層別して示した図、第2図は熱延加熱
温度(T)’C−(,6875/(3,865−1al
l(Mチ十0.015’〕)−z5o)とブリキ板の硬
度、DI加工品の耐圧強度および伸び7ランジ加工率の
関係を示した図である。 <T)6C−(−250)
,865一層〔Alφ+o、o15〕)−z50)とブ
リキ板の硬度、DI加工品の伸びフランジ加工率の関係
な熱延捲取温度で層別して示した図、第2図は熱延加熱
温度(T)’C−(,6875/(3,865−1al
l(Mチ十0.015’〕)−z5o)とブリキ板の硬
度、DI加工品の耐圧強度および伸び7ランジ加工率の
関係を示した図である。 <T)6C−(−250)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、重量%で C:0.01〜0.06% Mn:0.05〜0.60% P:0.02%以下 酸可溶Al:0.005〜0.08% S:0.015%以下 N:0.0070%以下 残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼片を、熱間圧
延し、600℃未満の温度で捲取り、冷間圧延し、再結
晶温度以上850℃以下の温度で5秒〜3分間の保持し
たのち5〜250℃/秒の冷却速度で冷却し、300〜
500℃の温度で30〜300秒の過時効処理する連続
焼鈍を行なうことを特徴とするDI缶用鋼板の製造法。 2、重量%で C:0.01〜0.06% Mn:0.05〜0.60% P:0.02%以下 酸可溶Al:0.005〜0.08% S:0.015%以下 N:0.0070%以下 残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼片を、Ar_
3変態点以下の温度まで冷却し、次いで(T)℃=68
75/(3.865−log〔Al+0.0151〕)
−250を満足する温度(T)以下に加熱し、熱間圧延
し600℃未満の温度で捲取り、冷間圧延し、再結晶温
度以上850℃以下の温度で5秒〜3分間の保持したの
ち5〜250℃/秒の冷却速度で冷却し、300〜50
0℃の温度で30〜300秒の過時効処理する連続焼鈍
を行なうことを特徴とするDI缶用鋼板の製造法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28585886A JPS63286522A (ja) | 1986-12-02 | 1986-12-02 | Di缶用鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28585886A JPS63286522A (ja) | 1986-12-02 | 1986-12-02 | Di缶用鋼板の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63286522A true JPS63286522A (ja) | 1988-11-24 |
Family
ID=17696962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28585886A Pending JPS63286522A (ja) | 1986-12-02 | 1986-12-02 | Di缶用鋼板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63286522A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04176817A (ja) * | 1990-03-09 | 1992-06-24 | Toyo Kohan Co Ltd | Di缶用鋼板の製造方法 |
US5346694A (en) * | 1991-05-06 | 1994-09-13 | The Procter & Gamble Company | Acid stable gel stick antiperspirant compositions and process for making them |
-
1986
- 1986-12-02 JP JP28585886A patent/JPS63286522A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04176817A (ja) * | 1990-03-09 | 1992-06-24 | Toyo Kohan Co Ltd | Di缶用鋼板の製造方法 |
US5346694A (en) * | 1991-05-06 | 1994-09-13 | The Procter & Gamble Company | Acid stable gel stick antiperspirant compositions and process for making them |
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