JPS6328576Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6328576Y2 JPS6328576Y2 JP1982096708U JP9670882U JPS6328576Y2 JP S6328576 Y2 JPS6328576 Y2 JP S6328576Y2 JP 1982096708 U JP1982096708 U JP 1982096708U JP 9670882 U JP9670882 U JP 9670882U JP S6328576 Y2 JPS6328576 Y2 JP S6328576Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic pole
- pole piece
- mover
- fixed yoke
- thrust
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000004323 axial length Effects 0.000 claims description 7
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000011358 absorbing material Substances 0.000 description 2
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
- Electromagnets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、ドアロツク用アクチユエータに係
り、特に自動車のドアを電気的操作スイツチによ
り自動的にロツクおよびアンロツクする装置のア
クチユエータに関するものである。
り、特に自動車のドアを電気的操作スイツチによ
り自動的にロツクおよびアンロツクする装置のア
クチユエータに関するものである。
電気操作スイツチにより自動的にドアをロツク
およびアンロツクする装置は、高級車を中心に実
用化されている。このドアロツク装置の機種は種
種あるが、一般的なものとしては例えば自動車工
学便覧(自動車技術会編)に記載されているもの
が知られている。
およびアンロツクする装置は、高級車を中心に実
用化されている。このドアロツク装置の機種は種
種あるが、一般的なものとしては例えば自動車工
学便覧(自動車技術会編)に記載されているもの
が知られている。
すなわち、アクチユエータのシヤフトに取り付
けられたロツドは、ドア側のフツクに固定され、
このフツクがボデイ側に取り付けられた、いわゆ
るヒンジと係合することによりロツクおよびアン
ロツクの状態となる。フツクにはトーシヨンバー
やコイルバネが取り付けられており、ロツクおよ
びアンロツクの過程においてその動作には節度が
持たされている。
けられたロツドは、ドア側のフツクに固定され、
このフツクがボデイ側に取り付けられた、いわゆ
るヒンジと係合することによりロツクおよびアン
ロツクの状態となる。フツクにはトーシヨンバー
やコイルバネが取り付けられており、ロツクおよ
びアンロツクの過程においてその動作には節度が
持たされている。
従つて、ロツクおよびアンロツクとも、この節
度を乗り越してしまえば逆戻りしないようになつ
ている。通常、この節度を乗り越えるまでのアク
チユエータのシヤフトの動作距離は、全ストロー
クの半分以下に設定されており、アクチユエータ
には、上記距離の間に節度を乗り越えうる推力が
必要とされている。
度を乗り越してしまえば逆戻りしないようになつ
ている。通常、この節度を乗り越えるまでのアク
チユエータのシヤフトの動作距離は、全ストロー
クの半分以下に設定されており、アクチユエータ
には、上記距離の間に節度を乗り越えうる推力が
必要とされている。
上記アクチユエータには種々のものがあるが、
前記自動車工学便覧図2−398に記載されている
電磁ソレノイド方式のものが多く使用されてい
る。この電磁ソレノイド方式のアクチユエータ
は、応答性において優れているが、次のような欠
点がある。すなわち、この方式のものは、可動鉄
心とこれと軸方向において相対向するヨーク端面
間の電気吸引力に基づいて推力が発生する。
前記自動車工学便覧図2−398に記載されている
電磁ソレノイド方式のものが多く使用されてい
る。この電磁ソレノイド方式のアクチユエータ
は、応答性において優れているが、次のような欠
点がある。すなわち、この方式のものは、可動鉄
心とこれと軸方向において相対向するヨーク端面
間の電気吸引力に基づいて推力が発生する。
第1図はこの発生推力と可動鉄心の動作ストロ
ークとの関係を示すもので、同図に示すように押
動作、引動作とも図中矢印のように動作開始点
(〇印)から動作終端(◎印)に行くに従い発生
推力が増加し、よつて動作終端での作動音が大き
く、しかも衝撃的である。
ークとの関係を示すもので、同図に示すように押
動作、引動作とも図中矢印のように動作開始点
(〇印)から動作終端(◎印)に行くに従い発生
推力が増加し、よつて動作終端での作動音が大き
く、しかも衝撃的である。
そこで、この作動音を吸収するために、吸音材
をヨーク端面もしくは可動鉄心の端面に装着する
と、電磁吸引力を発生するギヤツプ長が長くなつ
て発生推力が低下してしまう。さらに、ロツクお
よびアンロツクの動作にそれぞれ別個の電磁コイ
ルを必要とするため、容量および重量が共に大と
なつてしまう欠点がある。
をヨーク端面もしくは可動鉄心の端面に装着する
と、電磁吸引力を発生するギヤツプ長が長くなつ
て発生推力が低下してしまう。さらに、ロツクお
よびアンロツクの動作にそれぞれ別個の電磁コイ
ルを必要とするため、容量および重量が共に大と
なつてしまう欠点がある。
ところで、電磁式のアクチユエータとしては、
例えば米国特許第3149255号明細書に記載されて
いるような可動磁石式のものも知られている。し
かるに、この電磁モータは商用交流電源を入力と
してポンプや振動機器に用いられるものであり、
ドアロツク用アクチユエータのように直流電源を
入力とするものではない。また、この電磁モータ
は永久磁石の磁束を有効に利用するためにエアギ
ヤツプを磁極片とオーバーラツプさせることを特
徴としており、推力−ストローク特性については
特に考慮がなされていない。
例えば米国特許第3149255号明細書に記載されて
いるような可動磁石式のものも知られている。し
かるに、この電磁モータは商用交流電源を入力と
してポンプや振動機器に用いられるものであり、
ドアロツク用アクチユエータのように直流電源を
入力とするものではない。また、この電磁モータ
は永久磁石の磁束を有効に利用するためにエアギ
ヤツプを磁極片とオーバーラツプさせることを特
徴としており、推力−ストローク特性については
特に考慮がなされていない。
本考案の目的は、上記の従来技術の欠点を解消
し、所望の推力−ストローク特性が得られ、小型
でかつ軽量なドアロツク用アクチユエータを提供
することである。
し、所望の推力−ストローク特性が得られ、小型
でかつ軽量なドアロツク用アクチユエータを提供
することである。
本考案の特徴は、軸を含む平面における縦断端
面を略E形に形成してなる固定ヨーク内に、コイ
ルボビンを介して2個の電磁コイルを相隣る部分
に同極が発生するように配設し、上記固定ヨーク
の中央部に軸方向に着磁した永久磁石とその両端
に設けられた一対の磁極片を有する可動子を、軸
方向移動自在に装着してなる往復駆動手段を備え
たドアロツク用アクチユエータにおいて、上記可
動子の永久磁石の両端に設けられた一対の磁極片
の上記永久磁石に当接する端面側外周部に該磁極
片の外径よりも小となる外径の段部を形成すると
ともに、該段部の寸法関係を下記の如く定めたド
アロツク用アクチユエータにある。
面を略E形に形成してなる固定ヨーク内に、コイ
ルボビンを介して2個の電磁コイルを相隣る部分
に同極が発生するように配設し、上記固定ヨーク
の中央部に軸方向に着磁した永久磁石とその両端
に設けられた一対の磁極片を有する可動子を、軸
方向移動自在に装着してなる往復駆動手段を備え
たドアロツク用アクチユエータにおいて、上記可
動子の永久磁石の両端に設けられた一対の磁極片
の上記永久磁石に当接する端面側外周部に該磁極
片の外径よりも小となる外径の段部を形成すると
ともに、該段部の寸法関係を下記の如く定めたド
アロツク用アクチユエータにある。
1.02≦D1/D2≦1.07
0.08×L≦L1≦0.2×L
ただし、
D1:可動子磁極片の外径寸法(mm)
D2:可動子磁極片の段部外径寸法(mm)
L1:可動子磁極片のD2寸法部の軸方向長さ(mm)
L:ストローク(mm)
以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明
する。
する。
第2図は本考案のドアロツク用アクチユエータ
の一実施例を示す縦断面図である。
の一実施例を示す縦断面図である。
第2図において、軟磁性体からなる筒状ヨーク
1内には、中央部に軟磁性体よりなる中央磁極片
2が固定され、該中央磁極片2の両側には端部磁
極片3,3aをそれぞれ内側に向けて穿設する軟
磁性体からなるサイドプレート5,5aが固定さ
れており、これら部材により軸を含む平面におけ
る縦断端面を略E形に形成した固定ヨーク4が形
成される。
1内には、中央部に軟磁性体よりなる中央磁極片
2が固定され、該中央磁極片2の両側には端部磁
極片3,3aをそれぞれ内側に向けて穿設する軟
磁性体からなるサイドプレート5,5aが固定さ
れており、これら部材により軸を含む平面におけ
る縦断端面を略E形に形成した固定ヨーク4が形
成される。
固定ヨーク4内には、コイルボビン6,6aに
それぞれ収納された2個の電磁コイル7,7aが
配設され、これらコイル7,7aは相隣る部分に
同極が発生するように直列もしくは並列に結線さ
れている。固定ヨーク4の中央部には軸9に装着
した可動子8が配置され、軸9によりそれぞれ軸
受10,10aを介してサイドプレート5,5a
に軸方向移動自在に支持されている。可動子8は
軸方向に着磁されたリング状の永久磁石11の両
端に磁極片12,12aをそれぞれ装着して形成
されている。ここで、13,13aは磁極片固定
用のストツプリングである。
それぞれ収納された2個の電磁コイル7,7aが
配設され、これらコイル7,7aは相隣る部分に
同極が発生するように直列もしくは並列に結線さ
れている。固定ヨーク4の中央部には軸9に装着
した可動子8が配置され、軸9によりそれぞれ軸
受10,10aを介してサイドプレート5,5a
に軸方向移動自在に支持されている。可動子8は
軸方向に着磁されたリング状の永久磁石11の両
端に磁極片12,12aをそれぞれ装着して形成
されている。ここで、13,13aは磁極片固定
用のストツプリングである。
磁極片12,12aは、それぞれ環状部14,
14aならびに円錐台状部15,15aからなつ
ている。また、端部磁極片3,3aの内周面はそ
れぞれ円錐台状部15,15aと略相似形状に形
成されている。
14aならびに円錐台状部15,15aからなつ
ている。また、端部磁極片3,3aの内周面はそ
れぞれ円錐台状部15,15aと略相似形状に形
成されている。
上記構成によるアクチユエータの動作は次の通
りである。まず、中央磁極片2の磁極部にS極
が、そして端部磁極片3,3aの磁極部にそれぞ
れN極が発生するように電磁コイル7および7a
に通電すると、磁極片12は端部磁極片3の磁極
部と磁気的に反発し、一方磁極片12aは端部磁
極片3aの磁極部に磁気的に吸引される。このこ
とから、可動子8には図示矢印X方向への推力が
与えられる。また、電磁コイル7,7aへの通電
方向を切換えると、上記とは逆の磁気的関係が生
じて可動子8には図示矢印Y方向への推力が与え
られる。
りである。まず、中央磁極片2の磁極部にS極
が、そして端部磁極片3,3aの磁極部にそれぞ
れN極が発生するように電磁コイル7および7a
に通電すると、磁極片12は端部磁極片3の磁極
部と磁気的に反発し、一方磁極片12aは端部磁
極片3aの磁極部に磁気的に吸引される。このこ
とから、可動子8には図示矢印X方向への推力が
与えられる。また、電磁コイル7,7aへの通電
方向を切換えると、上記とは逆の磁気的関係が生
じて可動子8には図示矢印Y方向への推力が与え
られる。
ここで、上記推力の大きさは固定ヨークの磁極
部と可動子磁極片の相対位置関係によつて変化す
る。すなわち、発生推力は永久磁石の磁束量なら
びに電磁コイルに流れる電流の大きさに比例する
ことはもちろんであるが、この外にストローク各
位置における推力は、上記の相対位置関係の影響
を受ける。
部と可動子磁極片の相対位置関係によつて変化す
る。すなわち、発生推力は永久磁石の磁束量なら
びに電磁コイルに流れる電流の大きさに比例する
ことはもちろんであるが、この外にストローク各
位置における推力は、上記の相対位置関係の影響
を受ける。
すなわち、最大推力が得られるストローク位置
は、磁気回路のパーミアンスの変化分が最大の位
置になるところである。その位置は可動子の磁極
片と固定ヨーク磁極部のエツヂ部が互いに異極同
志で対向する位置である。そして上記のアクチユ
エータにおいては、この位置関係をドアのロツク
およびアンロツクに必要かつ効率的な最適推力特
性となるように設定したため、第5図に示すよう
な全動作距離の前半部に節度を乗り越えるのに必
要な大推力を有し、かつ大推力の不要な後半部に
おいては、発生推力が小さいという推力特性とな
つている。
は、磁気回路のパーミアンスの変化分が最大の位
置になるところである。その位置は可動子の磁極
片と固定ヨーク磁極部のエツヂ部が互いに異極同
志で対向する位置である。そして上記のアクチユ
エータにおいては、この位置関係をドアのロツク
およびアンロツクに必要かつ効率的な最適推力特
性となるように設定したため、第5図に示すよう
な全動作距離の前半部に節度を乗り越えるのに必
要な大推力を有し、かつ大推力の不要な後半部に
おいては、発生推力が小さいという推力特性とな
つている。
この場合、第5図に示すような推力特性を得る
ためには、固定ヨーク4と可動子8の寸法関係を
次のように設定することが好ましい。第3図イ,
ロはこの寸法関係を説明するための第2図の要部
拡大断面図である。第3図イにおいて、Aは固定
ヨーク4の端部磁極片3,3a間の軸方向の距
離、Bは固定ヨーク4の中央磁極片2の軸方向の
長さ、Cは可動子磁極片12,12a間の軸方向
の間隔、Dは可動子磁極片12,12aの外側端
間の軸方向の距離すなわち可動子8の軸方向の長
さ、lgは固定ヨーク4の内周面と可動子磁極片1
2,12aの外周面とのギヤツプ寸法をそれぞれ
示している(単位:mm)。
ためには、固定ヨーク4と可動子8の寸法関係を
次のように設定することが好ましい。第3図イ,
ロはこの寸法関係を説明するための第2図の要部
拡大断面図である。第3図イにおいて、Aは固定
ヨーク4の端部磁極片3,3a間の軸方向の距
離、Bは固定ヨーク4の中央磁極片2の軸方向の
長さ、Cは可動子磁極片12,12a間の軸方向
の間隔、Dは可動子磁極片12,12aの外側端
間の軸方向の距離すなわち可動子8の軸方向の長
さ、lgは固定ヨーク4の内周面と可動子磁極片1
2,12aの外周面とのギヤツプ寸法をそれぞれ
示している(単位:mm)。
これらの寸法要素間において、下記(1)式、(2)式
および(3)式の寸法関係を設定することが、ドアの
ロツクおよびアンロツクに必要かつ効率的推力特
性を得る上で好ましい。
および(3)式の寸法関係を設定することが、ドアの
ロツクおよびアンロツクに必要かつ効率的推力特
性を得る上で好ましい。
D,A>B>C≧lg ……(1)
0≦L/2−B−C/2≦2 ……(2)
0≦|D−A|≦2 ……(3)
ここで、上記(1),(2),(3)式の意味を説明する。
まず、(1)式は全動作距離(ストローク)の前半
部に大推力を得、かつ後半部においては推力が小
さいという推力特性を得るための固定ヨーク4の
磁極片2,3,3aと可動子磁極片12,12a
の全体的関係を規定する条件式である。
部に大推力を得、かつ後半部においては推力が小
さいという推力特性を得るための固定ヨーク4の
磁極片2,3,3aと可動子磁極片12,12a
の全体的関係を規定する条件式である。
次に(2)式は第3図ロに示すl1寸法を規定する式
である。ここでl1を第3図イに示すB,Cおよび
第3図ロに示すLを用いて表わすとl1=L/2− B−C/2と表記される。(2)式はこのl1を0〜2mm の範囲に規定し、固定ヨーク4の中央磁極片2と
可動子磁極片12aとの間でのストローク位置に
おけるパーミアンスの最大変化位置、すなわち最
大推力の発生位置を規定するものである。
である。ここでl1を第3図イに示すB,Cおよび
第3図ロに示すLを用いて表わすとl1=L/2− B−C/2と表記される。(2)式はこのl1を0〜2mm の範囲に規定し、固定ヨーク4の中央磁極片2と
可動子磁極片12aとの間でのストローク位置に
おけるパーミアンスの最大変化位置、すなわち最
大推力の発生位置を規定するものである。
また(3)式は、第3図ロに示すl2寸法を規定する
式である。ここでl2を第3図イに示すA,Dおよ
び第3図ロに示すLを用いて表すとl2=L/2+ A−D/2と表記される。(3)式は0≦|D−A|≦ 2としたものであるから、l2を全動作距離(スト
ローク)Lの半分位置±1mmの位置範囲に規定
し、固定ヨーク4の端部磁極片3と可動子磁極片
12との間でのストローク位置におけるパーミア
ンスの最大変化位置、すなわち最大推力の発生位
置を規定するものである。
式である。ここでl2を第3図イに示すA,Dおよ
び第3図ロに示すLを用いて表すとl2=L/2+ A−D/2と表記される。(3)式は0≦|D−A|≦ 2としたものであるから、l2を全動作距離(スト
ローク)Lの半分位置±1mmの位置範囲に規定
し、固定ヨーク4の端部磁極片3と可動子磁極片
12との間でのストローク位置におけるパーミア
ンスの最大変化位置、すなわち最大推力の発生位
置を規定するものである。
以上の(1),(2),(3)式の条件が全て満足されるこ
とにより初めて、全動作距離(ストローク)の前
半部に必要とされる大推力を有し、また後半部に
は、小さな推力を有する好適な推力特性が効率的
に得られるものである。ただし上記各式の寸法関
係は、あくまで固定ヨークの磁極部と可動子の磁
極片との磁気的関係を構成する上で、必要な磁極
片に対して設定されたものである。なお第3図ロ
の16,16aは可動子8の両端に取り付けた吸
音材である。
とにより初めて、全動作距離(ストローク)の前
半部に必要とされる大推力を有し、また後半部に
は、小さな推力を有する好適な推力特性が効率的
に得られるものである。ただし上記各式の寸法関
係は、あくまで固定ヨークの磁極部と可動子の磁
極片との磁気的関係を構成する上で、必要な磁極
片に対して設定されたものである。なお第3図ロ
の16,16aは可動子8の両端に取り付けた吸
音材である。
また、より好適な推力パターンおよび大きさを
得るためには、可動子8について、次のような考
慮をすることが好ましい。
得るためには、可動子8について、次のような考
慮をすることが好ましい。
ここで、第4図イは段部を設けない可動子磁極
片と固定ヨークの磁極片の位置関係を、第4図ロ
は、段部を設けた可動子磁極片と固定ヨークの磁
極片との位置関係を説明するための第2図の要部
拡大断面図である。
片と固定ヨークの磁極片の位置関係を、第4図ロ
は、段部を設けた可動子磁極片と固定ヨークの磁
極片との位置関係を説明するための第2図の要部
拡大断面図である。
可動子8の永久磁石11の両端に設けられた磁
極片12,12aに関して、第4図イで示すよう
な段部なしの形状とした場合、第6図のE曲線の
ような急峻なピークを有する推力−ストローク特
性しか得られないが、第4図ロで示すような可動
子8の永久磁石11の両端に設けられた磁極片1
2,12aの永久磁石11に当接する端面側の外
径を他の部分の外径よりも小さくして段部を形成
することにより、第6図のF曲線のような滑らか
な推力−ストローク特性が得られる。ここで、図
面に基づき上述の推力−ストローク特性を詳述す
る。
極片12,12aに関して、第4図イで示すよう
な段部なしの形状とした場合、第6図のE曲線の
ような急峻なピークを有する推力−ストローク特
性しか得られないが、第4図ロで示すような可動
子8の永久磁石11の両端に設けられた磁極片1
2,12aの永久磁石11に当接する端面側の外
径を他の部分の外径よりも小さくして段部を形成
することにより、第6図のF曲線のような滑らか
な推力−ストローク特性が得られる。ここで、図
面に基づき上述の推力−ストローク特性を詳述す
る。
第4図イにおいて、可動子8が右端によつたと
きの可動子8の磁極片12aのエツヂ部uと中央
磁極片2のエツヂ部yとの軸方向の距離をaと
し、第4図ロにおいて、可動子8が右端によつた
ときの可動子8の磁極片12aのエツヂ部zと中
央磁極片2のエツヂ部yとの軸方向の距離をb、
また磁極片12aのエツヂ部wと中央磁極片2の
エツヂ部yとの軸方向距離をcとする。まず、第
4図イにおいて、可動子8が図示矢印方向に移動
して、可動子8のエツヂ部uと中央磁極片2のエ
ツヂ部yが異極同志で対向したときの推力をFa
とすると、他の位置で可動子8のエツヂ部uが中
央磁極片2のエツヂ部yと互いに異極同志で対向
したときよりもギヤツプ長が短いことから、推力
Faは最大の値を示し、第6図のE曲線のように
ストロークa点で急峻なピーク推力Faは得られ
るが、他の部分の推力が極端に落ちるという推力
−ストローク特性となり、ストローク前半部全体
に必要な推力を得るためには推力Faをかなり大
きく設計せねばならず、非効率であると共に装置
が大形化するという欠点をもつ。
きの可動子8の磁極片12aのエツヂ部uと中央
磁極片2のエツヂ部yとの軸方向の距離をaと
し、第4図ロにおいて、可動子8が右端によつた
ときの可動子8の磁極片12aのエツヂ部zと中
央磁極片2のエツヂ部yとの軸方向の距離をb、
また磁極片12aのエツヂ部wと中央磁極片2の
エツヂ部yとの軸方向距離をcとする。まず、第
4図イにおいて、可動子8が図示矢印方向に移動
して、可動子8のエツヂ部uと中央磁極片2のエ
ツヂ部yが異極同志で対向したときの推力をFa
とすると、他の位置で可動子8のエツヂ部uが中
央磁極片2のエツヂ部yと互いに異極同志で対向
したときよりもギヤツプ長が短いことから、推力
Faは最大の値を示し、第6図のE曲線のように
ストロークa点で急峻なピーク推力Faは得られ
るが、他の部分の推力が極端に落ちるという推力
−ストローク特性となり、ストローク前半部全体
に必要な推力を得るためには推力Faをかなり大
きく設計せねばならず、非効率であると共に装置
が大形化するという欠点をもつ。
次に、可動子8の磁極片12,12aに段部を
設けた第4図ロにおいては、可動子8のエツヂ部
zと中央磁極片2のエツヂ部yが対向するときの
推力をFb、可動子8のエツヂ部wと中央磁極片
2のエツヂ部yが対向するときの推力をFcとす
ると、第6図のF曲線に示すようにストロークc
点およびストロークb点に各々推力FcおよびFb
のピーク値が得られ、全ストロークの前半部に必
要とされる推力を有する好適な推力−ストローク
特性が得られる。
設けた第4図ロにおいては、可動子8のエツヂ部
zと中央磁極片2のエツヂ部yが対向するときの
推力をFb、可動子8のエツヂ部wと中央磁極片
2のエツヂ部yが対向するときの推力をFcとす
ると、第6図のF曲線に示すようにストロークc
点およびストロークb点に各々推力FcおよびFb
のピーク値が得られ、全ストロークの前半部に必
要とされる推力を有する好適な推力−ストローク
特性が得られる。
本考案は上述した可動子8の磁極片12,12
aの段部寸法をストローク量Lとの関係も含めて
検討し、ドアロツク用アクチユエータに必要とさ
れる好適な推力−ストローク特性が最も効率的に
得られる上記段部寸法の関係を提案するものであ
る。
aの段部寸法をストローク量Lとの関係も含めて
検討し、ドアロツク用アクチユエータに必要とさ
れる好適な推力−ストローク特性が最も効率的に
得られる上記段部寸法の関係を提案するものであ
る。
第7図イは段部の寸法を説明するための図であ
り、D1は可動子磁極片12,12aの外径寸法、
D2は可動子磁極片12,12aの段部の外径法、
L1は可動子磁極片12,12aのD2寸法部(段
部)の軸方向長さである。また第7図ロは段部を
テーパ形状にした場合であり、寸法は同様に設定
される。ここにおいて本考案で提案する寸法関係
は、先に第6図をもとに説明した推力−ストロー
ク特性において、第6図のF特性を出すための条
件であり、推力Fc,Fbの好適な配分、ストロー
クLに対して、ストロークc点、b点の好適な配
分を与えるものである。
り、D1は可動子磁極片12,12aの外径寸法、
D2は可動子磁極片12,12aの段部の外径法、
L1は可動子磁極片12,12aのD2寸法部(段
部)の軸方向長さである。また第7図ロは段部を
テーパ形状にした場合であり、寸法は同様に設定
される。ここにおいて本考案で提案する寸法関係
は、先に第6図をもとに説明した推力−ストロー
ク特性において、第6図のF特性を出すための条
件であり、推力Fc,Fbの好適な配分、ストロー
クLに対して、ストロークc点、b点の好適な配
分を与えるものである。
先ず
1.02≦D1/D2≦1.07 ……(4)
の関係式について説明する。第4図ロに基づき説
明したように、D1,D2部のエツヂ部z,wと中
央磁極片2のエツヂ部yが一致対向するとき、
各々Fb,Fcなる推力が発生するわけであるが、
本関係式はFcFbなるように設定するものであ
る。
明したように、D1,D2部のエツヂ部z,wと中
央磁極片2のエツヂ部yが一致対向するとき、
各々Fb,Fcなる推力が発生するわけであるが、
本関係式はFcFbなるように設定するものであ
る。
一方
0.08×L≦L1≦0.2×L ……(5)
の関係式は、ストローク位置においてFb,Fcの
発生位置を規定するものであり、Fbの発生位置
とFcの発生位置の間隔をストローク量の8〜20
%に設定し、かつ推力の必要なストローク前半分
に該発生位置を位置させるものである。
発生位置を規定するものであり、Fbの発生位置
とFcの発生位置の間隔をストローク量の8〜20
%に設定し、かつ推力の必要なストローク前半分
に該発生位置を位置させるものである。
(4)の関係式において、D1/D2<1.02となつた場合
は段部の効果が減少し第6図のE特性と同様にな
つてしまう。一方D1/D2>1.07の場合は段部の効果 が出過ぎて第6図のF特性におけるストロークc
点付近の推力が極端に減少してしまう。
つてしまう。一方D1/D2>1.07の場合は段部の効果 が出過ぎて第6図のF特性におけるストロークc
点付近の推力が極端に減少してしまう。
(5)の関係式においては、L1<0.08×Lとなつた
場合は段部の効果が減少し第6図のE特性と同様
になつてしまう。一方L1>0.2×Lの場合は第6
図のF特性におけるストロークc点とb点の間隔
が広がり過ぎるため、その間の推力が極端に減少
してしまう。
場合は段部の効果が減少し第6図のE特性と同様
になつてしまう。一方L1>0.2×Lの場合は第6
図のF特性におけるストロークc点とb点の間隔
が広がり過ぎるため、その間の推力が極端に減少
してしまう。
なお、第7図ロに示すように段部をテーパ形状
に形成しても第7図イの場合と同様な効果を示
す。
に形成しても第7図イの場合と同様な効果を示
す。
以上述べたように、本考案は総合して次のよう
な効果を奏するドアロツク用アクチユエータを得
ることができるものであつて、実用的効果に優れ
た考案ということができる。
な効果を奏するドアロツク用アクチユエータを得
ることができるものであつて、実用的効果に優れ
た考案ということができる。
(1) ドアロツク用アクチユエータに必要かつ十分
な推力特性が得られ、しかも小型、軽量化を達
成することができる。
な推力特性が得られ、しかも小型、軽量化を達
成することができる。
(2) 動作終端での推力が小さく設定できるため作
動音が小さい。
動音が小さい。
第1図は従来の電磁ソレノイド式ドアロツク用
アクチユエータの推力特性図、第2図は本考案の
ドアロツク用アクチユエータの一実施例を示す縦
断面図、第3図イ,ロは第2図の要部拡大断面
図、第4図イは段部を設けない可動子磁極片と固
定ヨークの磁極片との位置関係を、第4図ロは段
部を設けた可動子磁極片と固定ヨークの磁極片と
の位置関係をそれぞれ説明するための第2図の要
部拡大断面図、第5図はドアのロツクに必要な推
力特性を示す図、第6図は可動子磁極片に段部を
設けた本考案の一実施例によるドアロツク用アク
チユエータの推力特性を示す図、第7図イ,ロは
可動子磁極片の段部寸法を説明するための要部断
面図である。 1:筒状ヨーク、2:中央磁極片、3,3a:
端部磁極片、4:固定ヨーク、5,5a:サイド
プレート、6,6a:コイルボビン、7,7a:
電磁コイル、8:可動子、9:軸、11:永久磁
石、12,12a:可動子磁極片。
アクチユエータの推力特性図、第2図は本考案の
ドアロツク用アクチユエータの一実施例を示す縦
断面図、第3図イ,ロは第2図の要部拡大断面
図、第4図イは段部を設けない可動子磁極片と固
定ヨークの磁極片との位置関係を、第4図ロは段
部を設けた可動子磁極片と固定ヨークの磁極片と
の位置関係をそれぞれ説明するための第2図の要
部拡大断面図、第5図はドアのロツクに必要な推
力特性を示す図、第6図は可動子磁極片に段部を
設けた本考案の一実施例によるドアロツク用アク
チユエータの推力特性を示す図、第7図イ,ロは
可動子磁極片の段部寸法を説明するための要部断
面図である。 1:筒状ヨーク、2:中央磁極片、3,3a:
端部磁極片、4:固定ヨーク、5,5a:サイド
プレート、6,6a:コイルボビン、7,7a:
電磁コイル、8:可動子、9:軸、11:永久磁
石、12,12a:可動子磁極片。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 軸を含む平面における縦断端面を略E形に形
成してなる固定ヨーク内に、コイルボビンを介
して2個の電磁コイルを相隣る部分に同極が発
生するように配設し、上記固定ヨークの中央部
に軸方向に着磁した永久磁石とその両端に設け
られた一対の磁極片を有する可動子を、軸方向
移動自在に装着してなる往復駆動手段を備える
と共に、上記可動子の永久磁石の両端に設けら
れた一対の磁極片の上記永久磁石に当接する端
面側外周部に、該磁極片の外径よりも小なる外
径の段部を形成したドアロツク用アクチユエー
タにおいて、上記段部の寸法関係を下記の如く
定めたことを特徴とするドアロツク用アクチユ
エータ。 1.02≦D1/D2≦1.07 0.08×L≦L1≦0.2×L ただし D1:可動子磁極片の外径寸法(mm) D2:可動子磁極片の段部外径寸法(mm) L1:可動子磁極片のD2寸法部の軸方向長さ(mm) L:ストローク(mm) 2 段部をテーパで形成したことを特徴とする実
用新案登録請求の範囲第1項記載のドアロツク
用アクチユエータ。 3 固定ヨークと可動子との寸法関係を下記の如
く定めたことを特徴とする実用新案登録請求の
範囲第1項または第2項記載のドアロツク用ア
クチユエータ。 D,A>B>C≧lg 0≦L/2−B−C/2≦2 0≦|D−A|≦2 ただし A:固定ヨークの端部磁極片間の軸方向の距離
(mm) B:固定ヨークの中央磁極片の軸方向の長さ
(mm) C:可動子磁極片の内側端の軸方向の間隔(mm) D:可動子の軸方向の長さ(mm) L:ストローク(mm) lg:固定ヨークの内周面と可動子の外周面との間
隙(mm)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1982096708U JPS592860U (ja) | 1982-06-29 | 1982-06-29 | ドアロツク用アクチユエ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1982096708U JPS592860U (ja) | 1982-06-29 | 1982-06-29 | ドアロツク用アクチユエ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS592860U JPS592860U (ja) | 1984-01-10 |
JPS6328576Y2 true JPS6328576Y2 (ja) | 1988-08-02 |
Family
ID=30230358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1982096708U Granted JPS592860U (ja) | 1982-06-29 | 1982-06-29 | ドアロツク用アクチユエ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS592860U (ja) |
-
1982
- 1982-06-29 JP JP1982096708U patent/JPS592860U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS592860U (ja) | 1984-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6325691Y2 (ja) | ||
US5175457A (en) | Linear motor or alternator plunger configuration using variable magnetic properties for center row and outer rows of magnets | |
JP2002519981A (ja) | 反対位相の2個の可動部品を備えた電磁アクチュエータ | |
JPS6328576Y2 (ja) | ||
JPS6328577Y2 (ja) | ||
JPS6328574Y2 (ja) | ||
JPS6328575Y2 (ja) | ||
JPS6328579Y2 (ja) | ||
JPS6328569Y2 (ja) | ||
JPS6020773Y2 (ja) | ドアロツク用アクチュエ−タ | |
JPS6325694Y2 (ja) | ||
JPS6328578Y2 (ja) | ||
JPH0225210Y2 (ja) | ||
JPS6325693Y2 (ja) | ||
JPS6023408Y2 (ja) | ドアロツク用アクチュエ−タ | |
JPS6325692Y2 (ja) | ||
JPS6325695Y2 (ja) | ||
JPS6328583Y2 (ja) | ||
JP3750127B2 (ja) | ボイスコイル形リニアモータ | |
JPH08163850A (ja) | 単極形リニア直流モータ | |
JPS6328570Y2 (ja) | ||
JPS6328573Y2 (ja) | ||
JPH0325372Y2 (ja) | ||
JPS58164871A (ja) | ドア−ロツク装置用電磁ソレノイド | |
JPS582149Y2 (ja) | 往復駆動装置 |