JPS63283539A - 異なったガス条件をもつ多室貯蔵法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技生分更 本発明は、青果物等を減圧下に雰囲気ガス分圧を制御し
て貯蔵する方法に関する。

従来挟！ 高減圧下に青果物等を貯蔵することが知られており、例
えば特公昭５７−４２９８号に報告されている。

また、一方、貯蔵庫内のガス雰囲気を調整して青果物の
保存期間を延長する方法が、ＣＡ貯蔵法（Ｃｏｎｔｒｏ
ｌｌｅｄ　Ａｔｏｍｏｓｐｈｅｒｅ　Ｓｔｏｒａｇｅ）
として知られている。

多品種、少量の青果物等を取扱う商店や飲食店では、同
一ガス条件の貯蔵室に各種の青果物等を一緒に保存して
いるのが実状である。しかし、青果物は種類によって最
適の保存条件が異なるため、各青果物に対しては必ずし
も最適な保存状態となっていない。また、同時に同じ貯
蔵室に保存する場合、ある青果物の発生するエチレン等
の植物ホルモンにより、他の青果物の品質の老化を招く
という問題もあった。

特公昭５ｇ−２６２９３号には、果実等を保存するため
の多室構造の気密室が報告されている。しかし、この多
室構造気密室は、ある室を開放したときに他の室の真空
が破られることを防止するために多室構造とし、また、
気密室構造を特定して必要な強度を実現したものであり
、本発明とは技術的に異質なものである。

ＡＪＢ矢１旬一 本発明は、ガス組成、減圧度等の貯蔵ガス条件を各室毎
に別個に、容易に制御できる多室貯蔵システムを提供す
ることを目的とする。

ｌ豆ゑ車底 本発明の異なったガス条件をもつ多室貯蔵法は、貯蔵庫
内を減圧したり、酸素、二酸化炭素等の雰囲気ガス分圧
を制御して青果物等を貯蔵する方法において、 貯蔵庫を複数の貯蔵室に分割し、あるいは独立した複数
の貯蔵室を組合せて貯蔵庫とし、各貯蔵室にそれぞれ別
個に独立して雰囲気ガス供給量制御手段または減圧度制
御手段を具え、雰囲気ガス供給源および真空排気系を前
記各制御手段を介して各貯蔵室に連結し、貯蔵庫を構成
する各貯蔵室ごとに各制御手段を独立に調整して、各貯
蔵室のガス雰囲気を別個に制御することを特徴とする。

本発明においては、さらに各貯蔵室にそれぞれ温度制御
手段を設け、各貯蔵室ごとに雰囲気温度を調整すること
もできる。

以下、添付図面に沿って本発明をさらに詳細に説明する
。

叉１五 第１図に示すように独立した複数の貯蔵室４３ａ、４３
ｂ、・・・・・・、４３ｎから貯蔵庫４１が構成されて
いる。各貯蔵室４３ａ、４３ｂ、・・・・・・、４３ｎ
には真空レギュレータ４５ａ、４５ｂ、・・・・・・、
４５ｎ（減圧度制御手段）が設けられ、これらを介して
真空ポンプ４７（真空排気系）に連結されており、各貯
蔵室４３ａ、４３ｂ、・・・・・・、４３ｎで真空ポン
プ４７を共有している。

一方、雰囲気ガス供給源１１として、空気供給源１３．
Ｃｏ、ガス供給源１５．Ｎ、ガス等供給源１７が設けら
れている。

雰囲気ガス供給源１１は、これらは雰囲気ガス供給量制
御手段２１ａ、２１ｂ、・・・・・・、２１ｎを介して
、各貯蔵室４３ａ、４３ｂｔ・・・・・・、４３ｎに連
結されており、各貯蔵室４３ａ、４３ｂ、・・・・・・
、４３ｎは雰囲気ガス供給源１１を共有している。

雰囲気ガス供給量制御手段２１ａは、主として０３源と
しての空気の流量を制御する空気レギュレータ２３ａお
よび空気流量調節弁２５ａと、Ｃ０３源の空気の流量を
制御するＣＯ□レギュレータ２７ａおよびＣＯ，流量調
節弁２９ａと、Ｎ２ガス等の他の雰囲気ガスの流量を制
御するＮ２ガス等レギュレータ３１ａおよびＮ、ガス等
流量調節弁３３ａとから構成され、 それぞれレギュレータ２３ａ、２７ａ、３１ａで圧力調
整を、また、ガス流量調節弁２５ａ　、　２９ａ　、　
３３ａでガス流量の微調整を行なう、各雰囲気調整用ガ
スは、調湿器３５ａにより水分量（湿度）を調整して貯
蔵室４３ａに導入される。水分量の調整は、バイパスバ
ルブ３フａの開度を調整することにより行なわれる。な
お、第１図で示したバブラーに代えて、超音波発振樹に
より水蒸気を雰囲気ガス中に導入することもできる。

まず、雰囲気ガス源として、空気およびＣＯ２を用いる
場合について説明する。貯蔵室４３ａの０．ガス分圧は
、真空レギュレータ４５ａを調節して真空ポンプ４７に
より貯蔵室内空気を減圧することにより調整され、ＣＯ
２ガス分圧はＣＯ２ガスの流入量により調整される。し
たがって、この場合、０２分圧は１気圧の空気中での０
２分圧（約１６０ｔｏｒｒ）以上に設定することはでき
ない。また、ＣＯ□分圧も、減圧度に関連して上限値が
あるため、減圧度が決定されると、０２ガス分圧とＣＯ
２ガス分圧との比は所定の範囲に限定される。

貯蔵室４３ａの０２ガス分圧をＰ　ｏ　、　（ｔｏｒｒ
）、ＣＯ２ガス分圧をＰ　ｃ　ｏ　、　（ｔｏｒｒ）に
する場合、全圧Ｐ　（ｔｏｒｒ）を Ｐ＝（Ｐ　ｏ、１０．２１）＋Ｐｃｏ、（ｔｏｒｒ）と
なるように真空レギュレータ４５ａにより調整し、空気
Ｃｏ２の流量比を調節弁２５ａ、２９ａにより、次のよ
うになるようにすれば、所定の０２、ＣＯ２ガス分圧お
よび減圧度を実現できる。

圧力、流量は各貯蔵室ごとに独立して調節できるため、
同様の手順で貯蔵室４３ｂ、・・・・・・、４３ｎごと
に異なった０２分圧、ＣＯ２分圧、減圧度を設定するこ
とができる。また、湿度についても同様に各室ごと設定
することができる。

さらに、第１図に示すようにＣｏ２ガス供給源の他に、
青果物等の保鮮上の点で影響が少ないＮ２ガス等供給源
１７、およびこの流量制御手段３１ａ、３３ａを装備す
ることにより、減圧度と無関係にｏ２ガスとＣＯ，ガス
との分圧比を自由に設定することができる。即ち、各貯
蔵室４３ａ。

４３ｂ、・・・・・・４３ｎごとに独立して流量制御手
段および減圧度制御手段を具えているので、全圧Ｐ（ｔ
ｏｒｒ）　［減圧度］と、空気、ＣＯ，ガス、Ｎ２ガス
の流量比とが、次式（１）、（２）を満足にすれば、０
３ガス分圧、ＣＯｔガス分圧および全圧を、自由に各貯
蔵室ごとに独立して設定できる。なお、Ｐ、４．はＮ２
ガス分圧（ｔｏｒｒ）を示す。

Ｐ　＝　Ｐ　ｏ２＋　Ｐｃｏ、＋　ＰＮａ　　　−（１
）空気流量：ＣＯ，ガス流量二Ｎ２ガス流量もちろん、
０２源として、空気に代えて０２ガスを用いることもで
きる。

また、各貯蔵室４３ａ、４６ｂ、・・・・・・４３ｎに
は、それぞれ別個に冷却（加熱）器５１ａ、５１ｂ、・
・・・・・５１ｎ（温度制御手段）が設けられており、
これらを別個に制御することにより、各貯蔵室４３ａ、
４３ｂ、・・・・・・４３ｎの保存条件を最適温度に維
持することができる。

果実、野菜等−の保存対象物は、その種類に応じて最適
保存条件が異なる。例えば、同じ果実や野菜同志でもＣ
Ａ貯蔵条件が下記表−１の通りに異なる。

ホウレンソウ　　　　　　　１０１０ サヤエントウ　　　　　　　３１０ また。同じ果実等でも熟度（収穫期）によってＣＡ貯蔵
条件が異なる。例えば、ナシ（パートレット）では、早
期収穫品でＣ：Ｏ，：５％、０２二０．５〜１％、晩期
収穫品でＧｏ、：０％、○、：０．５〜１％のＣＡ貯蔵
条件が報告されている。

温度等の他の雰囲気条件についても、同様のことが言え
る。

本発明の方法によれば、このように要求される保存条件
が異なる果実等を、それぞれ異なった貯蔵室に収納し、
最適の保存条件で保管することができる。

なお、以上の説明では青果物等を中心に説明したが、本
発明の保存対象物はこれに限定されず、例えば、青果物
以外の食品、植物の保管や、動植物以外の工業製品の保
管にも利用できる。

また、本発明の方法は、地上に構築あるいは設置された
貯蔵庫に限定されず、運搬用容器などすべての貯蔵シス
テムに組み込むことができる。

また、第１図に示した実施例では、各貯蔵室ごとに雰囲
気ガス供給量制御手段と減圧度制御手段との双方を設け
、ガス組成および減圧度の両者を各貯蔵室ごとに別個に
調整する場合を説明したが、必要に応じて一方の制御手
段のみとし、ガス組成または減圧度を調整することもで
きる。さらに、各貯蔵室ごとに温度制御手段を設けるこ
とを省略して、貯蔵庫全体を一つの温度制御手段で調整
したり、温度制御自体を省略することもできる。

ｌｌ東処求 本発明の異なったガス条件をもつ多室貯蔵法によれば、
複数の貯蔵室を独立して設は減圧排気手段と雰囲気ガス
供給源との少なくとも一方を共用するとともに、各貯蔵
室ごとに減圧度制御手段またはガス供給量制御手段ある
いはその双方を設け、各貯蔵室ごとにこれら制御手段を
調節することにより、各貯蔵室ごとに異なったガス雰囲
気を別個かつ容易に設定することができる。さらに、各
貯蔵室ごとに温度制御手段を設けて、各貯蔵室の温度を
独立して調整することにより、よりいっそう望ましい保
存条件を実現できる。

よって、青果物等の保存対象物の種類に応じて最適の保
存条件を設定することができ、特にスーパーマーケット
、百貨店、商店等で比較的少量多品種の青果物、花卉類
等を扱う量販店での店頭展示用ショーケース、貯蔵庫あ
るいは倉庫等に、また、レストランや船舶の調理室保存
庫などに好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の方法について示すシステム図である
。 １１・・・雰囲気ガス供給源１３・・・空気供給源１５
・・・Ｃ０２ガス供給源　１７・・・Ｎ２ガス等供給源
２１ａ、２１ｂ、・・・・・・２１ｎ・・・雰囲気ガス
供給量制御手段 ２３ａ、２３ｂ、・・・・・・２３ｎ・・・空気レギュ
レータ２５ａ、２５ｂ、・・・・・・２５ｎ・・・空気
流量調節弁２７ａ＊２７ｂｙ・・・・・・２７ｎ・・・
ＣＯ２ガスレギュレータ２９ａ、２９ｂ、・・・・・・
２９ｎ・・・ＣＯ２ガス流量調節弁３１ａ、３１ｂ、・
・・・・・３１ｎ・・・Ｎ、ガス等レギュレータ３３ａ
、３３ｂ、・・・・・・３３ｎ・・・Ｎ２ガス等流量調
節弁３５ａ、３５ｂ、・・・・・・３５ｎ・・・調湿器
３７ａ、３７ｂ、・・・・・・３７ｎ・・・バイパスバ
ルブ４１・・・貯蔵庫 ４３ａ、４３ｂ、・・・・・・４３ｎ・・・貯蔵室４５
ａ、４５ｂ、・・・・・・４５ｎ・・・真空レギュレー
タ４７・・・真空ポンプ ５１ａ、５１ｂ、・・・・・・５１ｎ・・・冷却（加熱
）器特許出願人　農林水産省農業生物資源研究所　外１
名第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、貯蔵庫内を減圧にしたり、酸素、二酸化炭素等の雰
   囲気ガス分圧を制御して青果物等を貯蔵する方法におい
   て、 貯蔵庫を複数の貯蔵室に分割し、あるいは 独立した複数の貯蔵室を組合せて貯蔵庫とし、各貯蔵室
   にそれぞれ独立して雰囲気ガス供 給量制御手段または減圧度制御手段を具え、雰囲気ガス
   供給源および真空排気系を前記 各制御手段を介して各貯蔵室に連結し、貯蔵庫を構成す
   る各貯蔵室ごとに各制御手段を独立に調整して、各貯蔵
   室のガス雰囲気を別個に制御することを特徴とする、異
   なったガス条件をもつ多室貯蔵法。 ２、貯蔵庫内を減圧にしたり、酸素、二酸化炭素等の雰
   囲気ガス分圧を制御して青果物等を貯蔵する方法におい
   て、 貯蔵庫を複数の貯蔵室に分割し、あるいは 独立した複数の貯蔵室を組合せて貯蔵庫とし、各貯蔵室
   にそれぞれ独立して雰囲気ガス供 給量制御手段および減圧度制御手段をさらには温度制御
   手段とを具え、 単一の雰囲気ガス供給源および真空排気系 を前記各制御手段を介して各貯蔵室に連結し、貯蔵庫を
   構成する各貯蔵室ごとに各制御手段を独立に調整して、
   各貯蔵室のガス雰囲気を別個に制御することを特徴とす
   る、異なったガス条件をもつ多室貯蔵法。