JPS6328230Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の対象 本考案は、刺繍枠の布保持装置の改良に関する
ものである。

本考案の利用分野 上記刺繍枠の布保持装置は、職業用及び家庭用
ミシンの刺繍用、刺繍枠として又手芸刺繍用、刺
繍枠としても利用出来る。

従来技術 従来、刺繍枠の布保持装置として、実願昭55−
133011号（実公昭61−389号公報参照）がある。
このものは、布保持のため、外枠と内枠の間にわ
ずかな布スキマを設け、布をはさみ込み保持しよ
うとしたものである。さらに外枠に位置決め用の
突起をも設け布位置を確認出来るようにしたもの
でもある。

従来技術の問題点およびその技術的分析 この従来の刺繍枠の布保持装置では、外枠と内
枠との嵌合スキマ寸法が一定に決められているた
め、厚物縫布を保持させようとした場合、外枠に
内枠をはめ込む事がきつくて困難である。又、嵌
合スキマより薄い縫布を保持させようとした場
合、外枠に内枠をはめこんで刺繍縫布がすべりず
れてしまい適度な張力を布へ与える事が出来ず、
要望する刺繍縫いを実施しようとすると刺繍縫布
が縫針の上・下運動に共動してしまうので、目ト
ビがしたり糸切れがしたりして美しい刺繍縫い目
を形成することが出来ない欠点があつた。

技術的課題 そこで、本考案は刺繍外枠の上面部に、刺繍縫
布を張付る為に、マグネツトを固着し、該マグネ
ツトと吸着関係を持つ他のマグネツトとの間に刺
繍縫布を張付るようにすることを、その技術的課
題とするものである。

技術的手段 前記技術的手段を解決するために講じた技術的
手段は、外枠の上面部に、前記布をあらかじめ、
緊張状態に保持するために、マグネツトを３ケ所
以上装着し、前記外枠のマグネツト上に載置され
た布を緊張状態で挾着保持すために、前記外枠の
マグネツトに吸着する別のマグネツトを設けたこ
とである。

技術的手段の作用 前記技術的手段は、次のように作用する。すな
わち、刺繍外枠１上に、刺繍縫布１２を覆わせ、
前記刺繍外枠１上に固着されたマグネツト６，
８，１０上に、各々別のマグネツト７，９，１１
を吸着させることにより、刺繍縫布１２は一端張
付られるが、その後刺繍内枠２で前記縫布１２を
挿嵌し、最適な布張力を前記縫布１２に与えるよ
うになつている。

本考案によつて生じた特有の効果 本考案は、次の特有の効果を生じる。すなわ
ち、刺繍外枠と内枠で保持出来ない刺繍縫布１２
例えばタオル地，キユプラ，ジヨーゼツト等を
も、前記刺繍外枠上面部１′に固着されたマグネ
ツト６，８，１０と、該マグネツトと一対となつ
た他のマグネツト７，９，１１との間に、刺繍縫
布１２を張りつめることが簡単に出来る。（刺繍
内枠は使用しなくて良い） 実施例 以下、前記技術的手段の一具体例を示す実施例
について説明する。

刺繍外枠１の一個所を切り離し、開口部１３
を、調整ネジ４と調節ネジナツト５で開閉出来る
ようにし、対面側には取付金具３が前記刺繍外枠
１に固着（実施例はインサート成形）されてい
る。刺繍内枠２の外周面は前記刺繍外枠１の内周
面と軽く周接する関係寸法に製作され、前記刺繍
内枠２は連続一体的に成形され、ほぼ真円となつ
ている。前記刺繍外枠１の上面部１′上に、マグ
ネツト６，８，１０を各々一体的に成形し、該マ
グネツト６，８，１０に対応して各々マグネツト
７，９，１１を吸引，取外し可能に装着されてい
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の上面図、第２図は本考案
装置の側面図、及び第３図は第１図のＡ−Ａ断面
図である。 １……外枠、１′……上面部、６，８，１０…
…マグネツト、７，９，１１……マグネツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外枠と内枠とで布を緊張状態に挾持する刺繍枠
   の布保持装置において、前記外枠の上面部に、前
   記布をあらかじめ、緊張状態に保持するために、
   マグネツトを３ケ所以上装着し、前記外枠のマグ
   ネツト上に載置された布を緊張状態で挾着保持す
   るために、前記外枠のマグネツトに吸着する別の
   マグネツトを有して成る刺繍枠の布保持装置。