JPS63281288A - デイスクカセツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は円板状記録媒体を内蔵する記録再生用ディスク
カセットに関する。

〔従来技術とその問題点〕

この種のディスクカセットは、上シェル及び下シエル間
に収容された円板状の記録媒体を備え、上下シェルの一
方にはヘッド挿入孔が形成されている。更にこのヘッド
挿入孔を閉塞して異物や塵埃等が侵入するのを防止する
ためのシャッターが開閉自在にカセット筐体に設けられ
ている。このシャッターはコイルバネ等によって通常は
ヘッド挿入孔を閉塞する位置に付勢されている。

シャッターをバネ付勢することにより、ディスクレコー
ダにディスクカセットを着脱する操作の際にシャッター
が自動開閉されるような機構をディスクレコーダに設け
ることができるようになり、ユーザにとっては極めて使
い勝手が良いディスクカセットとなる。しかし製造者側
からみると、微小なバネ部品をカセット内に組込むのは
、組立工数を増大させる要因となり好ましくない。特に
自動組立てを考える場合、バネ性のある部品を自動機械
が扱うのは、剛体部品を扱うのに比べて容易ではなく、
部品の捕捉手段や挿入手段（取付手段）に特別な工夫や
微妙な調整を必要とする。

そこで本発明の出願人は第１図に示すねじりコイルバネ
をシャッター付勢用に使用した磁気ディスクカセットを
提案している。このねじりコイルバネ１は例えばステン
レス線材を数回巻回したものであって、コイル部分２の
両端は接線方向に直線状に延ばされ、その一端部３はΩ
状に曲げられて上下シェルの一方に形成された支軸との
保合部となっている。また他端部４はほぼ直角に折曲げ
られてシャッターの係止部との係止部となっている。こ
のバネ１はΩ状曲げ端部３をカセットシェルの支軸に押
圧嵌入させることによりカセットシェル内に取付けるこ
とができ、また他端部４をシャッターの係止部にバネの
復元力でもって係止させることができるので、自動機又
は人手による作業が非常に簡単となる利点を有する。

第１図のようなねじりコイルバネ１を使用する場合、シ
ャッター側に係止されるバネ１の一端部４の折り曲げ長
さが短いと、バネがシャッターから外れ易くなるので、
成る程度の長さを必要とする。このような微細なバネ部
品が外れてディスクドライブ装置内に入り込むと、回路
部の短絡や機構部の破損を引き起こす。

ところが折曲げ長さが長過ぎると、シャッターの開閉に
伴ってバネ１がよじれたとき、端部４がカセット筐体の
側壁に対して接触摺動し、側壁が削れて削りカスが発生
する。この削りカスがディスク表面に付着すると、信号
のドロップアウトを引き起こし、データの書込み／読出
しのエラーとなる。

本発明は、上述の問題にかんがみ、シャッターに係止さ
れたバネが外れないようにバネの端部の折曲げ長さを十
分にとっても、シャッターの開閉に伴ってカセット筺体
の削りカスが発生しないようにすることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明によるディスクカセットは、円板状記録媒体（可
撓性磁気ディスク１２）を収容する上下シェル１０．１
１から成るカセット筐体と、このカセット筐体に形成さ
れたヘッド挿入孔１５を開閉するためにカセット筐体に
摺動自在に取付けられたシャッター１７と、上記ヘッド
挿入孔を閉塞する位置に上記シャッターを付勢する略Ｖ
字状のねじりコイルバネ２０とを具備し、上記ねじりコ
イルバネの一方の先端部は係止端として折曲部となって
いる。

上記シャッター１７には上記ねじりコイルバネ２０の上
記一方の先端部（折曲げ部２４又は２５）を係止する係
止部（フック部２８）が設けられ、上記筐体の側面の一
端には上記ねじりコイルバネ２０の他方の先端部を固定
する固定部が設けられている。

上記筐体内の側面には上記ねじりコイルバネ２０が挿入
され且つその中で上記シャッター１７の開閉に伴い上記
ねじりコイルバネ２０が摺動する溝部が形成されている
。また、この溝部の両壁の内、上記折り曲げられた一方
の先端部の切断端面と対向し且つこの切断端面が上記シ
ャッター１７の開閉により移動する範囲を切欠いた切欠
き部３２が設けられている。

このように構成することにより、ねじりコイルバネ２０
の係止端の折り曲げ長さを十分長くしても、バネの先端
とカセット筐体とが摺動接触しないようにしている。

〔実施例〕

以下本発明のディスクカセットを実施例に沿って説明す
る。

第２図は本発明を適用した可撓性磁気ディスクカセット
の平面図で、第３図はシャッターを開けた状態の部分平
面図、第４図Ａ及びＢはシャッターの平面図及び側面図
である。

第２図及び第３図に示すディスクカセットは上シェル１
０及び下シェル１１から成り、これらの間に磁気ディス
ク１２が回動可能に収容されている。磁気ディスク１２
は金属製のセンターコア１３を備え、このセンターコア
１３が下シェル１１に形成された中心穴１４を通してデ
ィスクドライブ装置のスピンドルにチャッキングされる
。また下シェル１１にはディスク半径方向に沿った長方
形のヘッド挿入孔１５が形成され、一方、上シェルｌＯ
の対応する位置には、押えパッド挿入孔１６が形成され
ている。

上記ヘッド挿入孔１５及びパッド挿入孔１６を閉塞する
ために、第４図Ａ、Ｂに示すシャッター１７がカセット
筐体を跨ぐように上シェル１０及び下シェル１１の夫々
に形成された凹部１８に往復動自在に取付けられている
。シャッター１７の両面には前記再挿入孔１５．１６に
合致する窓孔１９が形成されていて、第３図の如くにシ
ャッター１７が開位置にあるときには、両窓孔１９が再
挿入孔１５．１６と重なり、ヘッド及び押えパッドが挿
入孔され得る状態となる。またシャッター１７が第２図
の如くに閉位置にあるときには、パッド挿入孔１６及び
ヘッド挿入孔１５はシャッター１７によって閉塞される
。ディスクカセットを使用しないときには、シャッター
１７が常に第２図の閉位置にあるように、シャッター１
７とカセット筐体との間に縮設されたねじりコイルバネ
２０によってシャッター１７は第２図の矢印ａ方向に付
勢されている。

第５図Ａ及びＢはねじりコイルばね２０の平面図及び側
面図を示している。このねじりコイルバネ２０はステン
レス線材を数回巻回したものであって、コイル部分２１
の両端は直線状に延ばされた腕部２２．２３に連なって
いる。各腕部２２．２３の端部はほぼ９０”の折曲げ部
２４．２５となっている。各折曲げ部２４．２５の曲げ
方向は逆向きであり、コイル部分２工の高さ方向を向い
ている。このねじりコイルバネ２０の各腕部２２．２３
の長さす、ｃは等しく、また各折曲げ部２４．２５の長
さｄ、ｅも等しくなっている。従ってねじりコイルバネ
２０は点対称構造であり、折曲げ部２４．２５の何れが
シャッター１７若しくはディスク筐体への固定端であっ
てもよい。

即ち、ねじりコイルバネ２０が取付けについての方向性
を持たないので、自動機又は人手による組立て作業が極
めて容易となる。またバネ２０の形状が簡単で製造が容
易である上、第１図に示すようなΩ状の曲げ部が無いの
で、バネどうしがからみ合うことが無く、組立効率を向
上させることができる。またバネ２０の折曲げ部２４．
２５が夫々コイル部分２１の高さ方向に向いているので
、ディスクカセットの厚み方向に関するバネ２０の高さ
をより低くすることができ、従ってより薄形のカセット
構造に適する。

次にねじりコイルバネ２０のカセット筐体及びシャッタ
ー１７への取付構造について説明する。

第６図はねじりコイルバネ２０の取付構造を示すディス
クカセットの要部上側面図、第７図は要部平面図である
。また第８図及び第９図は夫々第７図の■−■線及び■
−■線の部分断面を示している。

第５図に示すねじりコイルバネ２０の一端の折曲げ部２
４（または２５）はカセットシェルに形成された凹部２
７に挿入係止される。また他端の折曲げ部２５　（また
は２４）は、シャッター１７の上側面に切り起こしによ
って形成されたフック部２８に係止される。凹部２７は
、第８図に示すように上シェル１０及び下シェル１１の
上側面１０ａ及びｌｌａ及び上シェルｌＯに形成された
オーバーハング部２９に囲まれている。従ってこの凹部
２７に挿入されたバネ２０は第８図の上下方向及び左右
方向には抜は落ちることはない。また挿入方向には、バ
ネ２０自体の戻り力によって固定される。

一方、バネ２０の折曲げ部２５　（または２４）は第９
図のようにシャッター１７のフック部２８に掛けられた
状態で、第９図の上方向及び右方向はシャッター１７の
フック部２８によって、左方向は上シェル１０によって
、下方向は下シェル１１によって外れないように固定さ
れる。

バネ２０の折曲げ部２５のシャッター開閉に伴う移動範
囲において、下シェル１１の上側端が切欠き部３２にな
っている。折曲げ部２５の長さは、この切欠き部３２の
上端に掛かる程の十分な長さになっている。従って切欠
き部３２の上端とシャッター１７とが障害となってバネ
２０が簡単に外れ落ちることが無くなる。

また第９図に対応する第１２図の従来例に示すように、
切欠き部３２が無い場合、折曲げ部２５の長さしを長く
することができない上に、シャッター１７の開閉に伴っ
てバネ２０が一点鎖線のようによじれると、下シェル１
１の内側面とバネ２０の先端とが摺動接触し、削りカス
ｌｌｂが発生する。この削りカスｌｌｂがディスク１２
の表面に付着すると、録再信号のドロップアウトが発生
する。

第９図のように切欠き部３２を設ければ、バネ２０の折
曲げ部２５の長さを十分長くして外れにくくすることが
できると共に、シェル１１の内面との摺動接触を回避し
て、削りカスが発生することが全く無くなる。

バネ２０の取付は作業を容易にするために、第６図及び
第７図に示すように凹部２７の入口付近の上シェル１０
には、シェルの上側面３ｏよりも低下した段部３１が形
成されている。この段部３１はバネ係止用凹部２７を形
成するオーバーハング部２９に連なっている。また下シ
ェル１１の対応部分にはシェルの上側面の切欠き部３２
よりも突出した段部３３が形成されている。

第１０図及び第・１１図はねじりコイルバネ２゜の取付
作業を説明する要部上側面図及び要部斜視図である。こ
れらの図に示すようにバネ２０の腕部２２を下シェル１
１の突出した段部３３の側壁に押し付け、また折曲げ部
２４を上シェルの低下した段部３１の上面に押し付け、
゛これらの段部３１．３３によって案内させながらバネ
２０を矢印Ｅ方向に摺動させることにより、バネ２０を
凹部２７に挿入させることができる。なお一段低い段部
３１が設けられているため、バネ２０の挿入角度θ（第
１１図）は小さくてよい。従ってバネ２０の挿入作業線
は直線状である。このため取付作業は非常に簡単であり
、また自動機によって取付けることも容易である。

〔発明の効果〕

本発明は上述の如く、シャッター１７の閉付勢用バネと
して、７字状のねじりコイルバネ２０を用い、その一端
をカセット筐体側に固定すると共に、他端を折曲げ部２
５としてシャッター１７の係止部に係止させ、この折曲
げ部２５の先端がシャッター１７の開閉に伴って移動す
る範囲においてカセット筐体を切欠き部３２としたから
、バネ２０の折曲げ部２５を十分な長さにしてバネ２０
が外れ落ちにくいようにしても、折曲げ部２５の先端が
カセット筐体の内側面と摺動接触することが無く、従っ
て筐体から削りカスが発生するのを防止でき、録再信号
のドロップアウトを防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は磁気ディスクカセットのシャッター付勢用ねし
りコイルバネの従来の形状を示す平面図である。第２図
〜第１１図は本発明による磁気ディスクカセットの実施
例を示し、第２図は平面図、第３図はシャッターを開け
た状態の部分平面図、第４図Ａ及びＢはシャッターの平
面図及び側面図、第５図Ａ及びＢはねじりコイルバネ２
０の平面図及び側面図、第６図はねじりコイルバネの取
付構造を示すディスクカセットの要部上側面図、第７図
は要部平面図、第８図及び第９図は夫々第７図の■−■
線及び■−■線の部分断面図、第１０図及び第１１図は
ねじりコイルバネの取付作業を説明する要部上側面図及
び要部斜視図である。 第１２図は従来技術を示す第９図と同様な部分断面図で
ある。 なお図面に用いた符号において、 １０・−・・−・−・・−・・−・−・−上シェル１１
・・−・・−・−・・・−・−−−−−下シェル１２・
・・・・・−・・−・・−・・−磁気ディスク１５−・
・−・・−・・・・・−・・ヘッド挿入孔１７−・−・
−・・−・−シャッター ２０・−・・−・−・・−・−・−ねじリコイルバネ２
１−・・−・・・−・−・−−−−−−コイル部分２２
．２３・・・−腕部 ２４．２５・・・−折曲げ部 ２７−−−−−−・−・−・−・−凹部２８・・−・・
−・・−・−・−−−−−フック部３２−・・・−・−
・・・・・・・・・・・切欠き部である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 円板状記録媒体を収納する上下シェルから成るカセット
   筐体と、 このカセット筐体に形成されたヘッド挿入孔を開閉する
   ためにカセット筐体の側面に摺動自在に取付けられたシ
   ャッターと、 上記ヘッド挿入孔を閉塞する位置に上記シャッターを付
   勢する略Ｖ字状で先端部の一方が折り曲げられたねじり
   コイルバネと、 上記シャッターに設けられ、上記ねじりコイルバネの上
   記一方の先端部を係止する係止部と、上記筐体の側面の
   一端に設けられ、上記ねじりコイルバネの他方の先端部
   を固定する固定部と、上記筐体の内側に設けられ、上記
   ねじりコイルバネが挿入され且つその中で上記シャッタ
   ーの開閉に伴い上記ねじりコイルバネが摺動する溝部と
   、この溝部の両壁の内、上記折り曲げられた一方の先端
   部の切断端面と対向し且つこの切断端面が上記シャッタ
   ーの開閉により移動する範囲を切欠いた切欠き部とを具
   備することを特徴とするディスクカセット。