JP2599635Y2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2599635Y2
JP2599635Y2 JP1993035451U JP3545193U JP2599635Y2 JP 2599635 Y2 JP2599635 Y2 JP 2599635Y2 JP 1993035451 U JP1993035451 U JP 1993035451U JP 3545193 U JP3545193 U JP 3545193U JP 2599635 Y2 JP2599635 Y2 JP 2599635Y2
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秋山  登
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ディスク状記録媒体を
収納するディスクカートリッジに係り、特に3.5イン
チ用のディスクカートリッジの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録再生装置に使用されるディス
ク状記録媒体は、不使用時の破損、塵埃の付着防止のた
めに、ディスクカートリッジ内に収納・保護されてい
る。
【0003】かかるディスクカートリッジとして、例え
ば、図14に示すようなタイプのものがある。図14に
示すように、符号101は、上半片101aと下半片1
01bとからなるケースであり、該ケース101にはデ
ィスク状記録媒体102が収納される。ケース101に
は該ディスクカートリッジが記録再生装置(図示せず)
に装填されたときに、ディスク状記録媒体を回転させる
ための回転穴103、情報の記録再生用のヘッド(図示
せず)が接近可能なヘッド挿入穴104が形成されてい
る。
【0004】そして、前記回転穴103,ヘッド挿入穴
104等からのケース101内部への塵埃の侵入防止の
ために、該ケース101にはシャッタ106が取り付け
られている。また、シャッタ106はケース101内に
収装された捩りコイルばね107によって常時付勢され
て、前記回転穴103,ヘッド挿入穴104を閉止して
いる。
【0005】シャッタ106の図中左側に突出した部分
106aに、前記記録再生装置内部に設けられた開閉ピ
ンPが当接され、捩りコイルばね107の付勢力に抗し
てヘッド挿入穴104等が開口される。
【0006】しかしながら、前記従来のディスクカート
リッジは、金属製のシャッタ106がケース101と直
接に摺接しているため、該シャッタ106のケース10
1に対するスムーズな移動が困難であり、また、シャッ
タ106およびケース101に該シャッタ106を摺動
方向に案内する案内部が設けられていないために、シャ
ッタ106を摺動方向へ向けて確実に案内させることが
できないという問題点があった。かかる問題点を解消す
る一例として、ケース101に対して滑接するスライダ
ーの取付けが考えられるが、シャッタ106には開閉ピ
ンPが当接する突出した部分106aを設けねばならな
いために、スライダーを取付けたシャッタ106部分が
複雑化し、ディスクカートリッジの大型化の虞が生じ
る。
【0007】そこで、先に本件出願人は、かかる問題点
を解消した「3.5インチ用のディスクカートリッジの
スライダー」を提案した(実願平2−040860
号)。この考案の要旨は、図15および図16に示すよ
うに、ケース101内面に形成された案内溝(図示せ
ず)に滑動される合成樹脂製の細長のスライダー212
のシャッタ支持部221が、シャッタ106の折曲部1
06b(図14参照)の内側に固着され、該スライダー
212を介してシャッタ106がスムーズに移動され
る。前記スライダー212の一端には突起部223が形
成され、該突起部223には付勢用の捩りコイルばね1
07の一腕部107aの先端部が嵌入可能な割り溝22
3cが形成されると共に、長い突起部223aと短い突
起部223bが形成されている。該短い突起部223b
により端面223d側に二点鎖線で示す切欠部223f
が形成される。
【0008】このように構成すると、前述の如くスライ
ダー212を介してシャッタ106がスムーズに移動さ
れ、かつ、図15においてスライダー212が右方の当
接部101cまで滑動された場合に、圧縮された捩りコ
イルばね107の一腕部107aは前記割り溝223c
に収納され、他腕部107bは切欠部223fに収納さ
れるので、スライダー212と捩りコイルばね107と
の衝突が回避され、開口部は完全に開口される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記捩
りコイルばね107の製造上の寸法のバラツキ、捩りコ
イルばね107の装着状態(図15)のバラツキ,ガタ
等の原因により、図15に示すように、捩りコイルばね
107の一腕部107bおよび巻回部107cがケース
の下半片101bの内面Aに接触し、耳障りな擦れ音を
発生することがあった。また、スライダー23aとバネ
14aとが干渉し、シャッタ106が完全に開かないこ
とがあった。
【0010】そこで、本考案は上記問題点を解決するた
めになされたものであり、シャッタが擦れ音を発生する
ことなくスムーズに移動され、かつ、シャッタが完全に
開かれるようにしたディスクカートリッジを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る考案は、ディスク状記録媒体が収納
されるケース(1)のヘッド挿入穴(52)の開閉用の
シャッタ(5)を滑動させるためのスライダー(12)
を備え、前記スライダー(12)は、前記シャッタ
(5)に固着されたシャッタ支持部(21)と該シャッ
タ支持部(21)の一端側から伸設された伸設部(2
2)と該シャッタ支持部(21)の他端側に前記ケース
(1)の案内係合部(17a,27b)と係合される
合突起部(23)を有し、該嵌合突起部(23)に前記
シャッタ(5)を付勢するための捩りコイルばね(1
4)の一腕部(14a)と係合されるばね受部(15)
が形成されると共に前記一腕部(14a)が入り込む
り溝(23c)が形成され、該割り溝(23c)によっ
て二分割された嵌合突起部(23)の一方が他方よりも
短く形成され、前記捩りコイルばね(14)の他腕部
(14b)の先端に形成された折曲部(14e)を介し
て前記ケース(1)に係合されるようにしたディスクカ
ートリッジにおいて、前記捩りコイルばね(14)の一
腕部(14a)はコイル巻回部(14c)からコイル巻
回部(14c)の巻回面に略平行に延出し、前記捩りコ
イルばね(14)の他腕部(14b)はコイル巻回部
(14c)からコイル巻回部(14c)の軸方向上一腕
部(14a)と反対側へと屈曲部を介して延出し、前記
他腕部(14b)の先端には前記コイル巻回部(14
c)の軸方向に沿うように前記一腕部(14a)の側へ
90°以上の角度で折り曲げられることにより前記折曲
部(14e)が形成されたディスクカートリッジを採用
する。
【0012】また、請求項2に係る考案は、ディスク状
記録媒体が収納されるケース(1)のヘッド挿入穴(5
2)の開閉用のシャッタ(5)を滑動させるためのスラ
イダー(12)を備え、前記スライダー(12)は、前
記シャッタ(5)に固着されたシャッタ支持部(21)
と該シャッタ支持部(21)の一端側から伸設された伸
設部(22)と該シャッタ支持部(21)の他端側に前
記ケース(1)の案内係合部(17a,27b)と係合
される嵌合突起部(23)を有し、該嵌合突起部(2
3)に前記シャッタ(5)を付勢するための捩りコイル
ばね(14)の一腕部(14a)と係合されるばね受部
(15)が形成されると共に前記一腕部(14a)が入
込む割り溝(23c)が形成され、該割り溝(23
c)によって二分割された嵌合突起部(23)の一方が
他方よりも短く形成され、前記捩りコイルばね(14)
の他腕部(14b)の先端に形成された折曲部(14
e)を介して前記ケース(1)に係合されるようにした
ディスクカートリッジにおいて、前記捩りコイルばね
(14)は、一腕部(14a)がコイル巻回部(14
c)の巻回面にほぼ平行に延出し、他腕部(14b)が
前記一腕部(14a)に対して開く方向に延出するよう
形成され、前記両腕部(14a,14b)は夫々の略中
央で前記コイル巻回部(14c)の巻回面にほぼ平行な
面上でこの捩りコイルばねの捩り方向へと突出するよう
に折り曲げられたディスクカートリッジを採用する。
【0013】
【作用】本考案によれば、図1(B)に示すように、捩
りコイルばねの他腕部14bが一腕部14aに対して外
方に開くように形成され、且つ、他腕折曲部14eは他
腕部14bに対して90°以上の角度で曲げられてい
る。従って、捩りコイルばねをケースに収装した場合に
は、図4(B)に示すように、ガタにより捩りコイルば
ね14が下方に偏った場合でも、コイル巻回部14cは
上方に浮いた状態になり、この状態でシャッタを開いて
も捩りコイルばね14とケースとが接触しないので、擦
れ音が発生しない。
【0014】また、図4(A)に示すように、他腕折曲
部14eは90°以上に折曲げられているので、一腕部
14aは下方に(図4(A)において)位置される。若
し、構成部品の精度上のバラツキにより前記一腕部14
aがやや上方(図4(A)において)に位置されても、
図9に示すように、捩りコイルばねの一腕部14aが入
込む突起部23aの上角部に面取Rがされているので、
前記一腕部14aが割り溝23fにスムーズに入込み、
シャッタ5が完全に開かれる。
【0015】
【実施例】以下、第1実施例および第2実施例を図示の
実施例に基づいて説明する。(1) 第1実施例 図1(A),(B)に第1実施例の実施例の捩りコイル
ばねの側面図および正面図を示し、図2乃至図5に前記
捩りコイルばねを使用するディスクカートリッジの各部
等を示す。
【0016】先ず、図2,図3に基づいてディスクカー
トリッジの構成を説明する。図2(A),(B)に示す
ように、符号1はディスクカートリッジのケースであ
り、このケース1は合成樹脂製であって全体が矩形の平
板状筐体の上半片1aと下半片1bとから構成されてい
る。ケース1内には光学的情報を記録した「ディスク状
記録媒体」である3.5インチの光ディスク2が収納さ
れている。ケース1の下半片1bの中央には、光ディス
ク2が記録再生装置に装填されたときに、該光ディスク
2をスピンドルモータ(図示せず)によって回転させる
ための回転孔4が形成され、この回転孔4から光ディス
ク2の中心部に設けられたハブ部2aが露出されてい
る。また、ケース1の上・下半片1a,1bには光ディ
スク2に記録された情報を読み取るための光ヘッド(図
示せず)が接近可能なようにヘッド挿入孔3が形成され
ている。
【0017】光ディスク2を使用しない場合には、前記
回転孔4,ヘッド挿入孔3からの塵埃のケース1内への
侵入防止のために、該ケース1にはシャッタ5が取付け
られている。シャッタ5はステンレス鋼等の金属薄板を
略中央から断面略コの字形に折り曲げて形成され、前記
回転孔4及びヘッド挿入孔3を開閉するための開閉板部
6と、該開閉板部6よりも折り曲げ長さが短い補助開閉
板部7とを有している。
【0018】前記記録再生装置に挿入する際に挿入先端
となる部分に形成されたガイド部G(図2(B)参照)
は、図3に示すように、図上左側に形成されたガイド表
面8を有し、該ガイド表面8はケース1の上端面から落
込んだ位置に水平方向に伸びている。ガイド表面8の図
中右側には逃げ凹み9が形成され、該逃げ凹み9には前
記開閉ピンPがシャッタ5を開放したときに、落込むよ
うになっている。前記開閉ピンPにより、図3中シャッ
タ5が右側に移動され、ヘッド挿入孔3が開放される。
【0019】一方、前記記録再生装置にディスクカート
リッジの表裏を逆に装填した場合に、開閉ピンPにより
シャッタ5が誤動作(誤開放)するのは好ましくない。
この開閉ピンPによる誤動作防止のために、上半片1a
および下半片1bの前記挿入先端部分であってガイド表
面8に対して反対側に、開閉ピンPが嵌入可能なノッチ
10a,10bが形成され、このノッチ10a,10b
には図3中左側に隣接して一対の誤動作防止壁11a,
11bが上方へ突出形成されている。
【0020】断面略コの字形シャッタ5の折曲部5aの
内面側にはガイド部Gに摺接するポリアセタール等の合
成樹脂製のスライダー212(スライダー12)が取り
付けられ、該スライダー212は図3中略右半分が前記
折曲部5aの内面側にタッピングねじ等によって固着さ
れている。なお、前記スライダー212は、前記図16
に示した従来のスライダーであり、スライダー12は次
に説明する第2実施例に係るスライダーである。
【0021】前記スライダー212の右方には第1実施
例に係る捩りコイルばね14が配設されている。ここ
で、前記捩りコイルばね14を図1(A),(B)に基
づいて説明する。図1(A),(B)に示すように、ス
テンレス鋼線材等からなる捩りコイルばね14の巻回部
14cは巻数が4回であり、該巻回部14cの上面から
左方水平に一腕部14aが延出され、その先端が角度9
0°±3°で下方に折り曲げられて一腕折曲部14dが
形成されている。また、前記巻回部14cの下面角部で
やや下方に折り曲げられて他腕部14bが延出され、そ
の先端が角度90°(+5°,−0°)で上方に折り曲
げられて他腕折曲部14eが形成されている。前記巻回
部14cの下面と前記他腕折曲部14eの下端面との長
さは、1.0(+0.2,−0)mmである。
【0022】そして、かかる構成の捩りコイルばね14
は、図4(A)に示すように、その一腕部14aをケー
ス1のばね収納部17の上方側にして収装され、その他
腕部14bをばね収納部17の下方側にして収装され
る。前記捩りコイルばね14は、スライダー212の嵌
合突起部223に形成された第1ばね受部15に一腕部
14aの一腕折曲部14dが係合され、ケース1に形成
された第2ばね受部16に他腕部14bの他腕折曲部1
4eが係合される。このように配設すると、他腕折曲部
14eの第2ばね受け部16に対するガタのために捩り
コイルばね14が下方に移動しても(図4(B)参
照)、他腕部14bが外方に曲げられ、且つ、他腕折曲
部1eは90°以上の角度を有するので、巻回部14c
は浮き上がった状態となりケース1の内面から離れる。
従って、シャッタの開閉時に擦れ音が発生することがな
い。
【0023】ところが、他腕折曲部14eがガタのため
にケース1の下方に移動した場合には(図4(B)参
照)、一腕部14aが上方に移動し、この状態でシャッ
タの開閉を行うと、図5に示すように、一腕部14aが
長い突起部223aの上に載ってしまい、シャッタの開
閉がスムーズに行えなくなるおそれがある。
【0024】そこで、かかる不都合を解決するための第
2実施例を説明する。(2) 第2実施例 第2実施例は、前記図5に示す不都合を解決したスライ
ダーに関する。
【0025】第2実施例のスライダーの実施例を図6乃
至図13に基づいて説明する。なお、第2実施例のスラ
イダーと共に使用される捩りコイルばね14,ケース1
等は図1乃至図3で説明したものと同一である。
【0026】図6,図7に示すように、スライダー12
は、全体が細長い棒状に形成され、断面略矩形であって
シャッタ5の折曲部5a(図3参照)の内側に位置さ
れ、該シャッタ5を支持するシャッタ支持部21と、該
支持部21から図中左下方へ伸長形成された幅狭の伸設
部22とを有し、該伸設部22の図中上方から見た厚さ
1 は、前記支持部21の厚さt2 に比べ狭くなるよう
に形成されている。シャッタ支持部21の図中右方側に
は嵌合突起部23が形成され、伸設部22の左方側には
係合突起部24が形成され、該係合突起部24は上側に
形成された当接突起部25と下側に形成された嵌合突起
部26とからなる。前記シャッタ支持部21には、盲穴
からなるねじ穴21a,21aが形成され、前記当接突
起部25は伸設部22の先端から左右に張り出してい
る。
【0027】前記伸設部22の厚さt1 を小さくした理
由は、図8に示すように、シャッタ5を開いた状態で記
録再生装置の一対のヘッドhが側方からヘッド挿入口3
へ接近されても、ヘッドhに接触しないようにするため
である。即ち、カートリッジのガイド部Gに沿って凹み
形成された凹み部31の厚さを越えないように伸設部2
2の厚さt1 が定められる。
【0028】また、図7,図10および図11に示すよ
うに、スライダー12の嵌合突起部23の両側には一対
の突起部23a,23bが形成され、長い突起部23a
の割り溝23c側の上角部には面取Rが施されている。
なお、前記長い突起部23aは、基端部から先端部に向
けて徐々に細く形成されている(図7(A)参照)。前
記割り溝23cには捩りコイルばね14が嵌入可能であ
る。前記一対の突起部23a,23bは、上・下半片1
a,1bの内壁面にスライダー12の摺動方向に向けて
形成された「案内係合部」である一対の案内溝27a,
27bに嵌入されている。嵌合突起部23には捩りコイ
ルばね14の一腕部14aの一腕折曲部14dが係合さ
れる第1ばね受部15が形成され、この第1ばね受部1
5には引掛り部15aが形成されている。ケース1の図
11中右上方端部には捩りコイルばね14の他腕部14
bの他腕折曲部14eが係合される第2ばね受部16が
形成され、捩りコイルばね14の付勢力によってスライ
ダー12が図11中左方へ付勢されている。
【0029】そして、捩りコイルばね14およびスライ
ダー12は前述と同様に図4に示したようにケース1に
収装される。この場合、一腕部14aはケース1のばね
収納部17の上方側にして収装され、他腕部14bは前
記ばね収納部17の下方側にして収装される。そして、
他腕部14bの折曲部14eは、図4(A)に示すよう
に、90°以下にはならないように折り曲げられている
ので、一腕部14a側はやや下方に位置される。
【0030】また、図9に示すように、突起部23bの
右下方側が少し切欠されて二点鎖線で示す切欠部23f
が形成され、結果としてこの先端23dは突起部23a
の先端23eより少しシャッタ5側へ凹まされている。
【0031】一方、スライダー12が、図11に示すよ
うに右方へ摺動されると、捩りコイルばね14の一腕部
14aは、図9にも示すように割り溝23c内に入り込
むので、突起部23bのように切り欠く必要はない。前
記一腕部14aが割り溝23cに入り込む際に、突起部
23aの上角部には面取Rが形成され、且つ、前述の如
く一腕部14aはやや下方に位置され(図4(A)にお
いて)ているので、一腕部14aはスムーズに割り溝2
3cに導入され、一腕部14aが突起部23aに引っ掛
かってしまう(図5参照)ことがない。従って、シャッ
タ5は完全に開かれることになる。なお、突起部23
a,23bの先端23e,23dをシャッタ5の端部か
ら図11中右方へ突出形成しているのは、スライダー1
2を介して摺動されるシャッタ5が、スムーズかつ安定
して摺動されるようにするためである。
【0032】また、図12に示すように、このスライダ
ー12の伸設部22の先端に形成された当接突起部25
は、ガイド表面8上に摺接される。更に、伸設部22の
左端側には、図13に示すように下方に形成された腕部
33を介して係合突起部26が一体形成されている。係
合突起部26はケース1にスライダー12の摺動方向に
沿ってそれぞれ形成された「案内係合部」である係合突
起部28a,28bに係合されて、スライダー12が摺
動方向に案内されると共に、このケース1から容易に外
れるのが防止されている。そして、シャッタ5が完全に
開いたときには、図12に二点鎖線で示すように、係合
突起部26の上面は前記ガイド部Gに形成された逃げ凹
み9の底面とほぼ面一になり、開閉ピンPの逃げ凹み9
内への挿入を邪魔しないようになっている。
【0033】
【考案の効果】請求項1に係る考案によれば、捩りコイ
ルばねの一腕部はコイル巻回部からコイル巻回部の巻回
面に略平行に延出し、捩りコイルばねの他腕部がコイル
巻回部からコイル巻回部の軸方向上一腕部と反対側へと
屈曲部を介して延出し、他腕部の先端にはコイル巻回部
の軸方向に沿うように一腕部の側へ90°以上の角度で
折り曲げられることにより折曲部が形成されたことか
ら、捩りコイルばねをケース内に収装した際にガタがあ
っても、捩りコイルばねの巻回部がケース内で浮いた状
態になり、擦れ音を発生することがない。
【0034】また、請求項2に係る考案によれば、捩り
コイルばねは、一腕部がコイル巻回部の巻回面にほぼ平
行に延出し、他腕部が一腕部に対して開く方向に延出す
るよう形成され、両腕部は夫々の略中央でコイル巻回部
の巻回面にほぼ平行な面上でこの捩りコイルばねの捩り
方向へと突出するように夫々折り曲げられたことから、
両腕部がケース内の突起物に接触しなくなり、シャッタ
の開閉を確実に行わしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の要旨に係る捩りコイルばねの実施例を
示す図であって、(A)は側面図、(B)は平面図であ
る。
【図2】本考案の実施例のディスクカートリッジを示す
図であって、(A)は表側の斜視図、(B)は裏側の斜
視図である。
【図3】前記ディスクカートリッジの正面図である。
【図4】前記捩りコイルばねをケース内に収装した場合
を示す図であって、(A)は捩りコイルばねが上方に位
置する場合を示す図、(B)は捩りコイルばねが下方に
位置する場合を示す図である。
【図5】従来のスライダーに前記捩りコイルばねを使用
した場合の不都合を説明する図である。
【図6】第2実施例の要旨に係るスライダーの斜視図で
ある。
【図7】前記スライダーの平面図、横側面図、前記平面
図の矢視方向側面図である。
【図8】前記ディスクカートリッジのシャッタを開いた
ときのガイド部の状態説明図である。
【図9】前記スライダーの係合突起部の斜視図である。
【図10】前記図3におけるX−X線に沿う断面図であ
る。
【図11】前記図10におけるXI-XI 線に沿う断面図で
ある。
【図12】前記ディスクカートリッジの部分断面図であ
る。
【図13】図12におけるXIII-XIII 線に沿う断面図で
ある。
【図14】従来のディスクカートリッジの斜視図であ
る。
【図15】前記従来のディスクカートリッジの捩りコイ
ルばね部分の平面図である。
【図16】前記従来のディスクカートリッジのスライダ
ーの一端部の斜視図である。
【符号の説明】
P…開閉ピン R…面取 1…ケース 3…ヘッド挿入穴 5…シャッタ 12…スライダー 14…捩りコイルばね 14a…捩りコイルばねの一腕部 14b…捩りコイルばねの他腕部 14d…捩りコイルばねの一腕折曲部 14e…捩りコイルばねの他腕折曲部 21…シャッタ支持部 22…伸設部 23…嵌合突起部 23a,23b…突起部 23c…割り溝 27a,27b…案内溝

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体が収納されるケース
    のヘッド挿入穴の開閉用のシャッタを滑動させるための
    スライダーを備え、前記スライダーは、前記シャッタに
    固着されたシャッタ支持部と該シャッタ支持部の一端側
    から伸設された伸設部と該シャッタ支持部の他端側に前
    記ケースの案内係合部と係合される嵌合突起部を有し、
    該嵌合突起部に前記シャッタを付勢するための捩りコイ
    ルばねの一腕部と係合されるばね受部が形成されると共
    に前記一腕部が入り込む割り溝が形成され、該割り溝に
    よって二分割された嵌合突起部の一方が他方よりも短く
    形成され、前記捩りコイルばねの他腕部の先端に形成さ
    れた折曲部を介して前記ケースに係合されるようにした
    ディスクカートリッジにおいて、前記捩りコイルばねの
    一腕部はコイル巻回部からコイル巻回部の巻回面に略平
    行に延出し、前記捩りコイルばねの他腕部はコイル巻回
    部からコイル巻回部の軸方向上一腕部と反対側へと屈曲
    部を介して延出し、前記他腕部の先端には前記コイル巻
    回部の軸方向に沿うように前記一腕部の側へ90°以上
    の角度で折り曲げられることにより前記折曲部が形成さ
    れたことを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 ディスク状記録媒体が収納されるケース
    のヘッド挿入穴の開閉用のシャッタを滑動させるための
    スライダーを備え、前記スライダーは、前記シャッタに
    固着されたシャッタ支持部と該シャッタ支持部の一端側
    から伸設された伸設部と該シャッタ支持部の他端側に前
    記ケースの案内係合部と係合される嵌合突起部を有し、
    該嵌合突起部に前記シャッタを付勢するための捩りコイ
    ルばねの一腕部と係合されるばね受部が形成されると共
    に前記一腕部が入り込む割り溝が形成され、該割り溝に
    よって二分割された嵌合突起部の一方が他方よりも短く
    形成され、前記捩りコイルばねの他腕部の先端に形成さ
    れた折曲部を介して前記ケースに係合されるようにした
    ディスクカートリッジにおいて、前記捩りコイルばね
    は、一腕部がコイル巻回部の巻回面にほぼ平行に延出
    し、他腕部が前記一腕部に対して開く方向に延出するよ
    う形成され、前記両腕部は夫々の略中央で前記コイル巻
    回部の巻回面にほぼ平行な面上でこの捩りコイルばねの
    捩り方向へと突出するように夫々折り曲げられたことを
    特徴とするディスクカートリッジ。
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