JPS6328103A - ストリツプラインフイルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、たとえばバンドパスフィルタとして用いら
れるストリップラインフィルタの構造の改良に関する。

［従来の技術］ 第９図に示すように、従来のストリップラインフィルタ
では、誘電板基板１の一方主面にフィルタ作用に供する
共振電極が、他方主面に全面電極３がｉ刷もしくはフォ
トエツチングにより形成されている。なお、４は外部引
出電極を示す。このように構成されたフィルタ素子は、
金属ベース８上に固定されており、かつ金属ケース７に
より囲繞されている。なお、５．６は外部接続用の端子
を示し、上述した外部引出電極４に電気的に接続されて
いる。

〔発明が解決しようとする問題点］ 従来、上述のストリップラインフィルタにおいてフィル
タ特性を変更する場合には、マイクロストリップライン
すなわち共振電極２のパターンを所望の特性に応じて設
計・変更していた。

しかしながら、所望の特性に応じて共振電極２のパター
ンを設計したり、新たなパターンの共振電極２を形成す
るための印刷用スクリーンパターンやフォトエツチング
用マスクを作成するには多大の手間および時間を要する
。

よって、この発明の目的は、フィルタ特性を簡単に変更
し得る構成を備えたストリップラインフィルタを提供す
ることにある。

［問題点を解決するための手段］ この発明のストリップラインフィルタは、誘電体基板と
、誘電体基板の一方主面上に形成された共振電極と、他
方主面上に形成された全面電極と、外部引出電極とを有
するフィルタ素子を利用するものであり、このフィルタ
素子は金属ケース内に囲繞されており、さらに金属ケー
ス内には共振電極の少なくとも一部を非接触的に覆う内
部金属カバーが設けられていることを特徴とするもので
ある。

［作用］ ストリップラインフィルタでは、ストリップライン上の
空間に共振電磁界が存在している。この発明では、スト
リップラインすなわち共振電極の上方に、内部金属カバ
ーが配置されている。よって、この内部金属カバーの形
状および位置を変更すれば、共振電磁界の影響を変える
ことができ、ひいてはフィルタ特性を任意に変更し得る
ことがわかる。よって、ストリップラインのパターン設
計からやり直さなければならない従来のストリップライ
ンフィルタに比べて、はるかに簡単にかつ短時間で所望
の特性のストリップラインフィルタを構成することがで
きる。

〔実施例の説明〕

第１図〜第３図に明らかなように、この発明の一実施例
のストリップラインフィルタでは、誘電体基板１１の一
方主面上に共振電極１２が、他方主面上に全面電極１３
が形成されている。また、共振電極１２と同一主面上に
外部引出電極１４が形成されている。このように構成さ
れたフィルタ素子は、金属ベース１８と金属ケース１７
とで構成されたパッケージ内に囲繞されている。なお、
外部引出電極１４は、金属ベース１８の下方に延びる端
子１５．１６に電気的に接続されている。

この実施例の特徴は、金属ケース１７内に、さらに内部
金属カバー１９が設けられていることにある。内部金属
カバー１９は、共振電極１２の一部を非接触的に覆うよ
うに設けられており、金属ベースエ８に固定されている
。

上記内部金属カバー１９が設けられているため、この実
施例のストリップラインフィルタでは、内部金属カバー
１９が設けられていない場合に比べてフィルタ特性が変
化する。これを、第４図および第５図を参照して説明す
る。

ストリップラインフィルタでは、ラインすなわち共振電
極１２の上方の空間に、第４図に示すように共振電磁界
（矢印　で示す。）が存在している。これに対して、第
５図に示すように、共振電極１２の上方に共振電極１２
を覆うように内部金属カバー１９を配置すると、共振電
極１２上の共振電磁界は矢印で示すように変化する。す
なわち、共振電極１２間の結合が小さくなる。これは、
結合を起こしている電界が内部金属カバー１９に引張ら
れるためである。もっとも、実効誘電率が低下するため
、共振周波数は若干高くなる。しかじから、共振周波数
の高域側へのシフトはごくわずかであり無視することが
でき、したがって単に結合係数が小さくなるものと考え
てよいことがわかる。

上述したように、共振電極１２の上方の空間に内部金属
カバー１９を配置した場合、フィルタ特性は変化する。

よって、第１図に示した内部金属カバー１９の形状、大
きさおよび固定位置を変化させ、共振電極１２を覆う領
域を変化させれば、様々な特性のフィルタを構成し得る
ことがわかる。

したがって、特性の異なるストリップラインフィルタを
構成する場合、共振電極１２のパターンの設計、ならび
に新たなパターンを形成するためのマスク等を用意する
必要がなく、簡単に所望の特性のフィルタを得ることが
できる。

上述したように、内部金属カバー１９は、要求に応じ種
々の大きさおよび形状にすることができ、たとえば第６
図に示すように切欠２１，２１を有する内部金属カバー
２２を用いてもよく、この場合Ｗおよびして示す幅およ
び長さを変えることにより特性を変化させ得る。また、
第７図に平面図で示すように十字状に共振電極に重なる
内部金属カバー２３を用いてもよく、さらに第８図に平
面図で示すように開口２５．２５を有する内部金属カバ
ー２７を用いてもよい。

なお、内部金属カバーの固定は、たとえば導電ペースト
やはんだを用いて金属ベースあるいは金属ケースに固定
すればよい。

［発明の効果コ この発明では、フィルタ作用を果たす共振電極の上方空
間に内部金属カバーが配置される。よって、該内部金属
カバーの形状、大きさおよび位置を変化させることによ
り、共振電極上の空間に存在する共振電磁界を変化させ
ることができ、よって様々な特性のストリップラインフ
ィルタを得ることができる。したがって、極めて簡単に
所望の特性のストリップラインフィルタを得ることがで
きる。また、ｉ＠電極パターンが、設計パターンから多
少ずれている場合であっても、パターンずれによる特性
の変動分を、内部金属カバーの形状、大きさおよび固定
位置を調整することにより吸収することができ、したが
って歩留りを改善することも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例の斜視図、第２図は横断
面図、第３図は縦断面図である。第４図は、内部金属カ
バーを設けない場合の共振電磁界を説明するための断面
図、第５図は内部金属カバーを設けた場合の共振電磁界
を説明するための断面図である。第６図は、内部金属カ
バーの他の例を示す斜視図、第７図および第８図は内部
金属カバーのさらに他の例を示す各平面図である。第９
図は従来例を示す断面図である。 図において、１１は誘電体基板、１２は共振電極、１３
は全面電極、１４は外部引出電極、１７は金属ケース、
１９は内部金属カバーを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　誘電体基板と、誘電体基板の一方主面上に形成された
   共振電極と、他方主面上に形成された全面電極と、外部
   引出電極とを有するフィルタ素子と、前記フィルタ素子
   を囲繞する金属ケースとを備える、ストリップラインフ
   ィルタにおいて、前記金属ケース内に前記共振電極の少
   なくとも一部を非接触的に覆う内部金属カバーがさらに
   設けられていることを特徴とする、ストリップラインフ
   ィルタ。