JPS63279546A - 蛍光表示管 - Google Patents

蛍光表示管

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JPS63279546A
JPS63279546A JP62111677A JP11167787A JPS63279546A JP S63279546 A JPS63279546 A JP S63279546A JP 62111677 A JP62111677 A JP 62111677A JP 11167787 A JP11167787 A JP 11167787A JP S63279546 A JPS63279546 A JP S63279546A
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JP
Japan
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mesh
thermal expansion
alloy
display tube
spacer frame
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Application number
JP62111677A
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English (en)
Inventor
Tadashi Mizohata
忠 溝畑
Daiji Sakamoto
坂本 大司
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Futaba Corp
Proterial Ltd
Original Assignee
Futaba Corp
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ゛ [産業上の利用分野1 本発明はスペーサフレーム方式の蛍光表示管に係り、特
にスペーサフレームにメツシュを固定して形成した制御
電極が、管内における電子の射突によって熱変形を起こ
さないようにした蛍光表示管に関するものである。
[従来の技術] 一般に蛍光表示管は、内部を高真空雰囲気に保持された
箱形の外囲器を有している。この外囲器の内部には、電
子を放出するフィラメント状の陰極や電子を加速・制御
する例えばメツシュ状の制御電極、また電子の射突によ
って発光する蛍光体層が被着された陽極等が収納・配設
されている。そして前記制御電極の代表的な取付方法・
構造の一例として、スペーサフレーム方式が知られ°C
いる。一般にスペーサフレーム方式は第10図に示すよ
うに、基板lよりも−回り大きいスペーサフレーム2の
内側に、丼種電極等が連続して設けられた電極構体3を
用いるものである。即ち。
スペーサフレーム2の内側には、陰極支持体4と陰極リ
ード4a、メツシュ固定枠5とこれに連続するル制御電
極リード5a、そして基板!上の接続端子にその端部が
接続されるwj棒リード6が一体に形成されている。そ
して第9図に示すように、同一金属で形成されたメツシ
ュア及びメツシュ枠8よりなるメツシュ部9が設けられ
ているメツシュフレーム10を用意する。これを前記ス
ペーサフレーム2上に重ねて、メツシュ部9のメツシュ
枠8を数箇所でメツシュ固定枠5に溶接し、さらに固設
したメツシュ部9からメツシュフレームの他の部分を除
去して制m電極Gを構成する。
また前記陰極支持体4にはフィラメント状陰極にを張架
配設する。そして、このようにして構成した電極構体3
を基板1上に位置決めした後、封着ガラスが溶融する4
50℃〜550℃に加熱した状態で、箱蓋状に組ケてら
れた容器部11を基板l上に封着して外囲器を構成する
。そして封着部を気密にrt通して外囲器外に導出され
た各リード4a、5a、6をスペーサフレーム2の枠部
分から切り離していた。
ところで前記スペーサフレーム方式の蛍光表示管におい
ては、各リード部4a、5a、6が外囲器の封着部をn
通する構造であるため、一般に各リード部4a、5a、
6及びこれと一体に成形されたスペーサフレーム2等は
、封着ガラスとなじみが良く、熱膨張係数が封着ガラス
のそれに近いため封着部に漏れの発生することが少い4
26合金(Ni42%、Cr6%、残部Fe)で形成さ
れている。そし・て426合金より成るメツシュ固定枠
5に溶接されたメツシュ部9には、426合金よりも安
価な金属材料、例えば5US304゜5U5430等が
使用されていた。426合金及びこれら合金の熱膨張係
数は下記の通りである。
[発明が解決しようとする問題点] 前記蛍光表示管の外囲器内においては、陰極Kから放出
された電子の一部は制御電極Gのメツシュ部9に衝突し
て無効電流となる。この時電子の持っていた運動エネル
ギはすべて熱になるのでメツシュ部9のうち特にメツシ
ュアは温度が上昇し、点灯時の温度は200℃〜250
℃に達する。メツシュアを有するメツシュ部9が固定さ
れているスペーサフレーム2側にも熱は伝わるが、メツ
シュ固定枠5には制御電極リード5aが一体に設けられ
て外囲器外へ導出されているので、スペーサフレーム2
側にはさほどの温度上昇は見られず、高くても90℃位
である。そして6η達したように、メツシュ部9を構成
している従来の金属材料はすへて、メツシュ固定枠5等
を構成し°Cいる426合金よりも熱膨張係数が大きい
。従ってメツシュ固定枠5に常温下で固定されたメツシ
ュ部9は、点灯時にはスペーサフレーム2よりも熱膨張
量が多くなり、メツシュアは陰極に側又は陽極A側に向
けて中央部を突出させた形状に変形してしまう。そして
変形量が大きくなると、陰極に又は陽極^に制御電極G
が接触してしまうことがあるという問題点があった。ま
た接触には至らなくても、メツシュアが変形することに
よって陽極電流の密度が変化し1表示に輝度ムラが生じ
たりちらつきが生じたりすることがあるという問題点が
あった。
前述した問題点を解決するため、従来は次の(1)〜(
4)のような対策がとられているが、各項ごとに記載す
るように、これらの方法もそれぞれ問題点を有しており
、制御電極Gか変形するという問題点を完全に解決する
ものではなかった。
(1)表示パターンを分割し、1つの制御電極の寸法を
小さくすることによって各メツシュの熱変形量を小さく
して、各Xl1lJ御電極が他の電極に接触しないよう
にする。
ところが、表示パターンのなかには分割することのでき
ないデザインのものもあるし、寸法の小さい多数のル制
御電極によりて表示画面を構成すると、表示密度が低く
なってしまうという問題点がある。
(2)実開昭60−96763号公報に示すように、メ
ツシュの一部に基板方向に突出した形状の支持爪を設け
、メツシュが基板側に突出した形状に変形して陽極に接
触することを防止する。
ところが、この方法では支持爪の加工工程が増えるので
製造コストが上昇してしまうし、また支持爪がじゃまに
なっ−C見にくくなるという問題点がある。
(3)メツシュ部を点灯時以上の温度に加熱して膨張さ
せた状態でスペーサフレーム側に固着し、常温下ではメ
ツシュ部に引張り応力が加わるようにする。
ところが、点灯時以上の温度、即ち一般に250℃以4
二の温度での作業は困難であるし、この方法では非点灯
時にスペーサフレームが変形してしまう恐わがあった。
(4)実公昭58−41635号公報に示すように、メ
ツシュ部の表示の妨げにならない部分に切込みを入れて
制御電極の面積を減らすようにする。
ところが、この方法では加工工程の増加によって製造コ
ストかト関してしまうという問題点があった。
そこで本発明者等は、点灯時にメツシュよりもスペーサ
フレーム側の熱膨張量が多くなるように、スペーサフレ
ーム側の426合金よりも熱膨張係数が小さい金属材料
によってメツシュを形成してみた。例えばfcのリード
フレーム等に使用されている低膨張係数の4270イ(
Ni42%。
残部Fe)は、熱膨張係数が30℃〜300℃で4〜4
.7X10〜6.30℃〜450℃で6.7〜7.8X
IO−6であるが、この4270イなメツシュ材料とし
て用いてみた。ところが前述したように、封着工程にお
いて蛍光表示管は450℃〜550℃の高温に加熱され
るので、熱膨張量の多いスペーサフレームに引張られて
メツシュは伸び切ってしまう。即ち第7図に示すように
、42アロイと426合金の伸び率の差は、温度が高く
なる程大きくなり、しかも一般に金属材料は雰囲気が高
温になる程弾性限界が低下するので、封着工程の加熱温
度付近(約500℃前後)で4270イのメツシュは塑
性変形を起こしてしまうことか判明した。このように、
メツシュを形成する金属材料の熱膨張係数を、学に42
6合金よりも小さくしただけでは問題の解決にはならな
い。これらの実験結果等から、本発明者等は、前記問題
点を解消するメツシュ材料の具備すべき性質として、次
の各条件を案出するに至った。
(1)室fA〜250℃の温度範囲で、メツシュ材料の
熱膨張係数は426合金の熱膨張係数よりも小さい。
(2)250℃以上の温度範囲では、メツシュ材料の熱
膨張係数は426合金の熱膨張係数に近い。
(3)メツシュ材料と426合金の熱膨張率の差は、両
材料の伸び率の差が両材料の弾性限度以内となるように
する。両材料の伸び率の差は、例えば0.1%以内と1
−る。
第8図は、上記(1)〜(3)の性質を有するメツシュ
材料及び426合金のそれぞれの伸び率と温度との関係
を例示したグラフである。
[発明の目的] 本発明は、250℃以下の温度範囲では426合金より
も熱膨張係数が小さく、250℃以上の温度範囲におい
ては熱膨張係数が426合金に近くなる金属材料を用い
てメツシュを形成したスペーサフレーム方式の蛍光表示
管を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本発明の電子管部品用材料は、高真空雰囲気に保持され
た外囲器内の基板上に蛍光体層を存する陽極を設け、該
陽極の上方にスペーサフレームとメツシュからなる制御
電極を設け、該制御電極の上方にフィラメント状陰極を
張設した蛍光表示管にお°いて、前記メツシュを形成す
る材料は、30℃〜250℃の温度範囲における熱i張
係数が、スペーサフレームを形成する材料の同温度範囲
における熱膨張係数よりも小さく、250℃以上の温度
範囲における熱膨張係数が、スペーサフレームを形成す
る材料の同温度範囲における熱膨張係数とほぼ等しいこ
とを特徴としている。
[作用] 蛍光表示管の製造における封着工程において、外囲器全
体を封着ガラスが溶融する高温にまで加熱しても、この
高温領域におけるメツシュとスペーサフレームの熱膨張
係数はほぼ等しく、両者の伸びの差は小さいので、メツ
シュに弾性限界を越えるテンションが発生してメツシュ
を塑性変形させてしまうことはない。また蛍光表示管の
点灯時には、メツシュよりもスペーサフレームの伸びの
方が大きく、メツシュには弾性限界を趙えない適度なテ
ンションが加わる。
[実施例] 本発明に係る蛍光表示管の実施例について説明する。
本項で説明する実施例の蛍光表示管は、スペーサフレー
ム方式の蛍光表示管であり、その形状・構造は[従来の
技術]の項で説明したものとほぼ同じである。そこで以
下の説明においては、第9図及び第1O図を援用し、両
図中で用いたものと同一の符号を用いることとする。
さて、本実施例の蛍光表示管は、−制御電極Gのメツシ
ュアに従来と異なる材質の新規な合金を使用したことを
特徴としている。まず、この合金について説明する。こ
の合金は、lI目でCが0.05%以下、Siが0.0
5〜0.50%、Mnが0.05〜0.50%、Niが
33.5%〜40.0%、C「が1.0へ7.5%、残
部がFeで、しかも32.5%≦Ni−Cr≦36%を
満たす組成により成ってあり、必要に応じて前記各成分
に加えて重量%で0.05〜0.50%のAQと0.0
5〜0.50%のTiのいずれか一方または両方を含有
している。表1には、従来合金としての426合金及び
18C「ステンレス(それぞれNo、426及びNo、
18で示す。)と共に。
本発明の実施例に係る合金(No、1〜No。
10)の化学組成及び平均熱膨張係数が示しである。第
2図には、実施例に用いられる各合金No、1〜No、
10におけるNiとCrの含有率をプロットし、さらに
本実施例に用いられる合金におけるNiとCrの含有率
の範囲を示した。
また第1図には、合金No、1.2,4,5.426合
金及び板ガラスに関して、伸び箪 Δlと温度の相関関
係を示しである。
実施例の合金の化学組成を前記のように限定した理由は
以下の通りである。即ち、Cは合金溶解時の脱酸剤とし
である程度含有せしめる6貿があるが0.05%を越え
るとガラス月着時封着ガラス内の気泡発生の原因となる
ため0.05%以下に限定した。SXは合金溶解時の脱
酸剤として使用するが、0.05%未満ではその効果が
なく、0.50%を越えると合金の加工性を害してしま
うため、0.05〜0.50%に限定したa M nに
ついてもSiと同じ理由である。NiおよびCrは本合
金の基本組成でありいずれも熱膨張特性を大きく左右す
る合金元素であるがその熱膨張係数が室温〜250℃の
低温側では426合金よりも小さく、250℃〜400
℃の高温側では426合金よりも大きくなるように、N
i33.5〜40.096.Cr1.0〜7.5%で3
2.5%≦NiのJ −Crの量≦36%の条件を満た
すようにした。即ち第2図に示す台形内の範囲に限定し
たものである。そして表2に示すNo、ll〜13の合
金はriη記条件に合致しない組成の合金であり、本発
明に用いた合金と比較するために第2図中にも記しであ
る。このように台形の範囲をはずれていると、平均熱膨
張係数α30−250も5.0xlO−’/℃〜7.3
X 10−6/”Cの範囲に人っていない。平均熱膨張
係数α3G−21+。が7.3×10−6/l:より大
きいと、前述したように使用時にメツシュが熱変形して
しまい、場合によっては封着ガラスにクラックが生じる
こともある。また)均熱膨張係数α30−260が5.
OX 10−’/℃より小さいと、メツシュに過大なテ
ンシヨンが加わり、この力が実際上無視できない程の大
きさになるという不都合が生じるのである。さらにA1
およびTiは、必要に応じ基地合金に対する酸化1模の
密着性を向上させるために含有せしめるものであるが、
0.05%未満ではその効果がなく、0.50%を越え
ると合金の加工性を害するようになるため0.05〜0
.50%に限定した。
このように、本実施例で用いた化学組成の合金は、蛍光
表示管の点灯時の温度範囲と考えられる30℃〜250
℃において、一般に426合金よりも≠均熱膨張係数が
低く、その値はほぼ5.0xlO−’/l:〜7.3X
 10−6/℃の範囲に入っている。従って、第1図か
らも判るように、約250℃までは合金No、1.2,
4.5よりも426合金の方が伸び率が大であり、これ
よりも高い温度範囲では両者の伸び率がほぼ等しくなっ
ている。
No、1〜10の合金は、表1に示す組成で真空誘導溶
解炉によって溶解し、熱間圧延及び冷間圧延によって板
材に仕上げておく。次に、これらの合金を用いて構成し
たメツシュ部を有する実施例の蛍光表示管の製造工程に
ついて説明する。
まずガラス基板上にスパッタリング法によってAIt薄
膜を被着させ、フォトリソの手法によって所望のパター
ンのMA極導体と配線導体を形成する。陽極導体を囲む
ようにしてガラス基板上にスクリーン印刷法で厚膜の絶
縁層を被着させて焼成し、陽極導体には電着法かスクリ
ーン印刷法で蛍光体層を被着させて焼成する。
次に制御電極Gを有する電極構体3を形成する。スペー
サフレーム2は、ガラスと熱膨張係数のほぼ等しい42
6合金をプレス又はエツチングによって加工して形成す
る。そして該スペーサフレーム2はあらかじめ水素炉で
熱処理し、その表面に酸化クロム層を形成して封着ガラ
スとの密着性を良くしておく。前記スペーサフレーム2
のうち、少なくとも外囲器の封着部分を4通するため封
着ガラスと接触する部分については、前述した通り熱処
理した426合金を使用することが好ましく、当該部分
だけを426合金で形成し、他の金属よりなる部分と当
該部分とを溶接によって一体化した合成フレームを用い
るようにしてもよい。
そしてNo、1〜10の合金よりなる板材をエツチング
加工し、メツシュアとメツシュ枠8より成る。メツシュ
部9を有するメツシュフレーム!0を形成する。このメ
ツシュフレーム10を前記スペーサフレーム2上に重ね
、メツシュ枠8を数箇所でメツシュ固定枠5に溶接し、
メツシュ部9をメツシュフレームlOの枠部分から切離
す。
そしてlI3極支持体4にフィラメント状の陰極にを溶
接して張架し、電極構体3とする。
次C、ガラスより成る側面板と上面板を低融点フリット
ガラスによって箱形に組立てて容器部11を形成する。
また前記電極構体3を前記ガラス基板上に配設する。そ
してその上から容器部11を被せ、スペーサフレーム2
のリード部4a、5a、6をはさんで容器部11とガラ
ス基板1を加熱溶議したフリットガラスによって封着す
る。封着時の温度は一般に450℃〜550℃である。
第1図及び表1に示すように、この近辺の温度において
は、合金N001〜10の伸び率は426合金とほぼ同
じである。従ってこの蛍光表示管の組立てにおける封着
二E程で、426合金より成るスペーサフレーム2と実
施例の合金No。
1−10より成るメツシュ部9とは熱変形量がはぼ等し
くなるので、いずれか一方がり!性変形をおこしてしま
うようなことはない。
そして外囲器の要所に設けられた排気孔から内部の気体
を排出させ、内部が高真空状態になったところで排気蓋
又はチップ管によって排気孔を封止する。最後にライテ
ィングを行なって陰極を活性化させ、ざらにエージング
な行なう。
次に、以上のようにして製造した蛍光表示管を発光駆動
させる場合について説明する。第1図及び表1にボすよ
うに、一般的な蛍光表示管の駆動温度である約250℃
よりも下の温度範囲では、実施例に用いた各合金N01
1〜No、10は熱膨張係数が426合金よりも小さく
なっている。
従って本実施例の蛍光表示管の点灯時には、スペーサフ
レーム2よりもメツシュ部9のメツシュアの方が変形量
は小さい。さらに具体的に言えば、本実施例の蛍光表示
管のメツシュアは、点灯時の持上り量(変形量)が従来
品に比べて小さいだけでなく、通電後の時間経過と共に
持上り量が減少し、最終的には持上り量が0又は0に近
くなる。即ち第3図に小才ように、426合金より6熱
膨張係数の大きい金属材料よりなるメツシュ部を426
合金のスペーサフレームに固定した従来例F426によ
れば、メツシュは通電後直ちに熱変形して持ち上り、そ
の変形量は時間の経過によってもほとんど変化しない。
ところが、例えばNo、1.No、5の合金より成るメ
ツシュ部を426合金のスペーサフレーム2に固定した
実施例の蛍光表示管Fl、F5によりば、メツシュ持1
−リh(は点灯後約15秒で最大となるが、この最大値
は前記従来例F426の最大値より小さく、さらに時間
の経過に伴ってメツシュ持tり量は減少して約13tf
&には元に戻ってしまう。
次に、前記実施例の蛍光表示管の点灯時において、合金
No、l〜No、’IOを用いたメツシュが、時間の経
過に伴って一度持ち上った後、徐々に持ち上り量を減少
させていく理由について説明する。第4図〜第6図は、
それぞれ実施例No。
1、No、5の合金をメツシュ部9に用いた実施例の蛍
光表示管Fl、F5及び従来例の蛍光表示管F426に
おいて、点灯時における制御電極の単位°面積あたりの
電力と、メツシュの変形量との相関関係を示したもので
ある。第3図に示したように、メツシュ持ち上り量は点
灯後約15秒後に最大となるが、第4図〜第6図には、
制御電極の単位面積あたりの電力ごとに、15秒後にお
けるメツシュ持ち」二り量の最大値と1分後のメツシュ
持ち上り晴とをそれぞれ破線及び実線で示しである。ま
ず、熱容量の小さいメツシュ部9はスペーサフレーム2
との熱伝導の差によって通電開始と共にいち早く昇温し
、約15秒後に熱変形が最大となる。この時には熱容量
の大きいスペーサフレーム2は温度が低く変形していな
い。15秒経過後、426合金のスペーサフレーム2に
も熱が伝導してくる。この時のスペーサフレーム2の温
度はメツシュ部9はど高くはないが、熱膨張係数はメツ
シュ部9より大きいので、伸び率は大きい。
そして、やがて熱膨張係数の小さいメツシュ部9の熱膨
張の方がスペーサフレーム2の熱膨張よりも相対的に小
さくなり、メツシュアはスペーサフレーム2のメツシュ
固定粋5等に引張られて変位Ht (持ち上り量)が減
少する。変位量が減少すると陰極−制御電極の間隔が大
きくなるので、制御電極電流が減少して発熱も少くなる
。その結果、メツシュアの温度が低下し、メツシュアの
変位量はさらに減少していく。このようにして、点灯約
1分後には、第4図及び第5図に実線で示すように、メ
ツシュの持ち上り量は0又は0に近いところまで減少す
るものである。そして同図かられかるよう(、実施例の
合金材料よりなるメツシュ部9によれば、第6図の従来
例とは異なり、消費電極のかなり大きい蛍光表示管に通
用した場合にも点灯時のメツシュの持ちトリ川を0に近
くすることができる。
また、メッシュ7の8膨張がスペーサフレーム2よりも
相対的に小さく、変形量がOになっている場合には、メ
ツシュアにはテンションが加わっていることになるが、
このテンションは材料の弾性限度以下でならなければな
らない。例えば426合金とメツシュ材料の伸びの差か
0.1%以内であわば、メツシュは塑性変形せず、この
蛍光表、R管は安定した状態で使用できる。
このように木実施例の蛍光表示管によれば、点灯時のメ
ツシュの変形を可及的に小さくすることができ、例えば
通電後の1分位でメツシュの変形量を0に安定させて表
示輝度のちらつきをなくすことができる。また製造工程
における封着時にメツシュを破損してしまうこともない
[発明の効果] 本発明の蛍光表示管に使われているメツシュの材料は、
蛍光表示管の点灯温度よりも低い温度範囲では熱膨張係
数が426合金よりも小さく、前記温度範囲よりも高温
の領域では熱膨張係数が426合金に近くなっている。
従って本発明によれば次のような効果がある。
(1)点灯時にもメツシュが変形せず、陰極及び陽極と
制御電極との接触事故が発生しないスペーサフレーム方
式の蛍光表示管を実現することができる。
(2)メツシュの変形による輝度のちらつきやバラツギ
がなくなり、均一で安定した発光表示を得ることができ
る。
(3)メツシュの変形がないから制御電極の分割単位を
大きくすることができ、設計上の自由度が向上すると共
に表示パターンの高密度化を実現することができる。
(4)封着時の温度範囲におけるメツシュの熱膨張率は
スペーサフレームとほぼ等しいので、封着[程でメツシ
ュが塑性変形してしまうことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に用いられる合金と426合金
及び板ガラスに関する伸び率と温度の関係を示すグラフ
、第2図は本発明の実施例で用いられた合金におけるN
iとCrの含有量の関係を示す図、第3図は実施例の蛍
光表示管と従来の蛍光表示管におけるメツシュ持ち上り
量と通電後の経過時間の関係を示すグラフ、第4図及び
第5図はそれぞれ異なる合金を用いた実施例の蛍光表示
管において、点灯時における制御電極の単位面積あたり
の電力と、メツシュの変形量との関係を示したグラフ、
第6図は従来例の蛍光表示管において、点灯時における
制御電極の単位面積あたりの電力とメツシュの変形量と
の関係を示したグラフ、第7図は4270イ及び426
合金における温度と伸び率の関係を示すグラフ、第8図
は本発明においてメツシュを構成する材料が具備すべき
性質を426合金との対比のうえに示すグラフの一例、
第9図はスペーサフレーム方式の蛍光表示管で一般に用
いられるスペーサフレーム及びメツシュフレームの斜視
図、第1θ図はスペーサフレーム方式の蛍光表示管の分
解斜視図である。 1−・基板、2・・・スペーサフレーム、5・・・メツ
シュ固定枠、7−・メツシュ、8・−メツシュ枠、9・
−メツシュ部、10−・・メツシュフレーム。 特許出願人 双葉電子工業株式会社 日立金属株式会社 代理人・弁理士 西  村  教  光第 211A N4漬影0I0] 徳電JヒっH1園騎間(sec) 寸                のwK     
        体 −OC八− ピ 区       − αフ 憾 第 7 図 426合文 第 8rgJ !1   度 19t!1 第10 口 手続補正書(自発) 昭和63年 8月 8日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高真空雰囲気に保持された外囲器内の基板上に蛍
    光体層を有する陽極を設け、該陽極の上方にスペーサフ
    レームとメッシュからなる制御電極を設け、該制御電極
    の上方にフィラメント状陰極を張設した蛍光表示管にお
    いて、前記メッシュを形成する材料は、30℃〜250
    ℃の温度範囲における熱膨張係数が、スペーサフレーム
    を形成する材料の同温度範囲における熱膨張係数よりも
    小さく、250℃以上の温度範囲における熱膨張係数が
    、スペーサフレームを形成する材料の同温度範囲におけ
    る熱膨張係数とほぼ等しいことを特徴とする蛍光表示管
  2. (2)前記スペーサフレームを形成する材料が426合
    金である特許請求の範囲第1項記載の蛍光表示管。
  3. (3)メッシュを形成する材料の30℃〜 250℃の温度範囲における熱膨張係数が5.0×10
    ^−^6/℃〜7.3×10^−^6/℃である特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の蛍光表示管。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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