JP2768257B2 - 蛍光表示管及び制御電極用金属材料 - Google Patents
蛍光表示管及び制御電極用金属材料Info
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- JP2768257B2 JP2768257B2 JP6008730A JP873094A JP2768257B2 JP 2768257 B2 JP2768257 B2 JP 2768257B2 JP 6008730 A JP6008730 A JP 6008730A JP 873094 A JP873094 A JP 873094A JP 2768257 B2 JP2768257 B2 JP 2768257B2
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- control electrode
- display tube
- metal material
- glass
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J31/00—Cathode ray tubes; Electron beam tubes
- H01J31/08—Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
- H01J31/10—Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes
- H01J31/12—Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes with luminescent screen
- H01J31/15—Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes with luminescent screen with ray or beam selectively directed to luminescent anode segments
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/08—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing nickel
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/14—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing titanium or zirconium
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- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高いばね性とガラスに
近い熱膨張係数を有し、熱処理で黒化させることによっ
て光反射率が小さくなる蛍光表示管の制御電極、特にガ
ラス基板に直接接着される中付け構造の制御電極に適し
た金属材料と、該金属材料を中付け構造の制御電極の材
料に用いた蛍光表示管に関するものである。
近い熱膨張係数を有し、熱処理で黒化させることによっ
て光反射率が小さくなる蛍光表示管の制御電極、特にガ
ラス基板に直接接着される中付け構造の制御電極に適し
た金属材料と、該金属材料を中付け構造の制御電極の材
料に用いた蛍光表示管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、スペーサフレーム100を用い
た蛍光表示管の組み立て構造を示す斜視図である。ガラ
ス基板21の上面には、蛍光体が被着された発光表示部
としての陽極22が設けられている。この上に、矩形枠
状の電極構体であるスペーサフレーム100を位置決め
し、該スペーサフレーム100を間に挟んで前記ガラス
基板1の上面に蓋状の容器部23を封着し、さらに内部
を排気して蛍光表示管の外囲器24を構成する。この外
囲器24内のスペーサフレーム100には、制御電極1
08と図示しない線状陰極が配設される。
た蛍光表示管の組み立て構造を示す斜視図である。ガラ
ス基板21の上面には、蛍光体が被着された発光表示部
としての陽極22が設けられている。この上に、矩形枠
状の電極構体であるスペーサフレーム100を位置決め
し、該スペーサフレーム100を間に挟んで前記ガラス
基板1の上面に蓋状の容器部23を封着し、さらに内部
を排気して蛍光表示管の外囲器24を構成する。この外
囲器24内のスペーサフレーム100には、制御電極1
08と図示しない線状陰極が配設される。
【0003】前記スペーサフレーム100は、一対の陰
極支持体として、線状陰極の一端を固定するサポート部
101と、線状陰極の他端を引張って張力を与えるアン
カー部102とを有している。そしてアンカー部102
とサポート部101は、各一端部間をリード部104で
連結され、各他端部間を支持バー103によって連結さ
れていた。
極支持体として、線状陰極の一端を固定するサポート部
101と、線状陰極の他端を引張って張力を与えるアン
カー部102とを有している。そしてアンカー部102
とサポート部101は、各一端部間をリード部104で
連結され、各他端部間を支持バー103によって連結さ
れていた。
【0004】ところで、前記アンカー部102とサポー
ト部101は、両者とも単一の部品ではなく、それぞれ
取付板105,105にアンカー106とサポート10
7をそれぞれ溶接した構造の組立て部品であった。
ト部101は、両者とも単一の部品ではなく、それぞれ
取付板105,105にアンカー106とサポート10
7をそれぞれ溶接した構造の組立て部品であった。
【0005】アンカー部102とサポート部101がこ
のような組立て構造を有している理由は以下の通りであ
る。まず、取付板105はガラス基板21と容器部23
の封着部においてフリットガラスを主成分とする封着材
で固着される。従って取付板105の材質は、ガラス基
板21とほぼ等しい熱膨張係数を有するものであること
が必要である。この点についてはリード部104も同様
である。そのため従来は、取付板105及びリード部1
04には426合金(42%Ni、6%Cr、残部F
e)が使用されていた。
のような組立て構造を有している理由は以下の通りであ
る。まず、取付板105はガラス基板21と容器部23
の封着部においてフリットガラスを主成分とする封着材
で固着される。従って取付板105の材質は、ガラス基
板21とほぼ等しい熱膨張係数を有するものであること
が必要である。この点についてはリード部104も同様
である。そのため従来は、取付板105及びリード部1
04には426合金(42%Ni、6%Cr、残部F
e)が使用されていた。
【0006】しかしながら、前記取付板105に取り付
けられるアンカー106には、線状陰極に張力を与える
ためにばね性が要求される。このため、アンカー106
には必要なだけのばね性を有するSUS304が使用さ
れていた。なお、線状陰極の一端を固定するサポート1
07もSUS304で形成されていた。
けられるアンカー106には、線状陰極に張力を与える
ためにばね性が要求される。このため、アンカー106
には必要なだけのばね性を有するSUS304が使用さ
れていた。なお、線状陰極の一端を固定するサポート1
07もSUS304で形成されていた。
【0007】また、前記制御電極108は単一の部品で
はなく、リード部104と一体に構成された枠部109
と、該枠部109の内側に設けられたメッシュ部110
を溶接した構造であった。リード部104と一体に構成
された枠部109は426合金であり、メッシュ部11
0はSUS304で形成されていた。
はなく、リード部104と一体に構成された枠部109
と、該枠部109の内側に設けられたメッシュ部110
を溶接した構造であった。リード部104と一体に構成
された枠部109は426合金であり、メッシュ部11
0はSUS304で形成されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図1中の(a)はSU
S304の相対反射率を示している。このグラフから明
らかなように、SUS304は外光に対する反射率があ
らゆる波長領域において高い。従って、前述したように
陰極支持体の一部であるサポート107及びアンカー1
06や制御電極108のメッシュ部110等にSUS3
04を用いる等、SUS304を蛍光表示管の外囲器内
に設ける電子部品として使用すると、外光が反射して表
示部における発光表示が見ずらくなるという問題があっ
た。
S304の相対反射率を示している。このグラフから明
らかなように、SUS304は外光に対する反射率があ
らゆる波長領域において高い。従って、前述したように
陰極支持体の一部であるサポート107及びアンカー1
06や制御電極108のメッシュ部110等にSUS3
04を用いる等、SUS304を蛍光表示管の外囲器内
に設ける電子部品として使用すると、外光が反射して表
示部における発光表示が見ずらくなるという問題があっ
た。
【0009】本発明は、制御電極を、ガラス基板等のガ
ラス部材に直接取り付ける構造としても、熱膨張時に構
造的な支障が生じないようにすることを目的としてい
る。
ラス部材に直接取り付ける構造としても、熱膨張時に構
造的な支障が生じないようにすることを目的としてい
る。
【0012】さらに本発明は、前記目的を達成しうるよ
うな機械的性質を備えた中付け構造の制御電極用の新規
な金属材料を提供することを第3の目的としている。
うな機械的性質を備えた中付け構造の制御電極用の新規
な金属材料を提供することを第3の目的としている。
【0013】さらに又本発明は、高いばね性とガラスに
近い熱膨張係数を有し、熱処理で黒化させることによっ
て光反射率が小さくなる制御電極用金属材料と、該金属
材料を制御電極等の材料に用いた蛍光表示管を提供する
ことを目的としている。
近い熱膨張係数を有し、熱処理で黒化させることによっ
て光反射率が小さくなる制御電極用金属材料と、該金属
材料を制御電極等の材料に用いた蛍光表示管を提供する
ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された蛍
光表示管は、偏平箱形のガラス外囲器の中に電子源であ
る線状陰極と線状陰極から放出された電子を制御する制
御電極と蛍光体を被着した陽極を有する蛍光表示管にお
いて、前記制御電極は、ガラス外囲器の内面に直接固着
される中付け構造であり、Ni36〜47wt%、Ti
2.0〜2.6 wt%、残部Feからなり、熱膨張係数
がガラス部材とほぼ等しく、表面にTiとNiの酸素欠
乏形の黒色酸化物が形成されている制御電極用金属材料
で構成されていることを特徴とする。
光表示管は、偏平箱形のガラス外囲器の中に電子源であ
る線状陰極と線状陰極から放出された電子を制御する制
御電極と蛍光体を被着した陽極を有する蛍光表示管にお
いて、前記制御電極は、ガラス外囲器の内面に直接固着
される中付け構造であり、Ni36〜47wt%、Ti
2.0〜2.6 wt%、残部Feからなり、熱膨張係数
がガラス部材とほぼ等しく、表面にTiとNiの酸素欠
乏形の黒色酸化物が形成されている制御電極用金属材料
で構成されていることを特徴とする。
【0015】請求項2に記載された蛍光表示管は、請求
項1記載の蛍光表示管において、前記黒色酸化物が熱処
理によって形成されたものであることを特徴とする。
項1記載の蛍光表示管において、前記黒色酸化物が熱処
理によって形成されたものであることを特徴とする。
【0016】請求項3に記載された制御電極用金属材料
は、偏平箱形のガラス外囲器の中に、電子源である線状
陰極と、前記ガラス外囲器の内面に直接固着される中付
け構造であり、線状陰極から放出された電子を制御する
制御電極と、蛍光体を被着した陽極とを有する蛍光表示
管の前記制御電極に使用され、Ni36〜47wt%、
Ti2.0〜2.6wt%、残部Feからなることを特
徴とする。
は、偏平箱形のガラス外囲器の中に、電子源である線状
陰極と、前記ガラス外囲器の内面に直接固着される中付
け構造であり、線状陰極から放出された電子を制御する
制御電極と、蛍光体を被着した陽極とを有する蛍光表示
管の前記制御電極に使用され、Ni36〜47wt%、
Ti2.0〜2.6wt%、残部Feからなることを特
徴とする。
【0024】
【作用】この蛍光表示管用の制御電極用金属材料は、高
いばね性とガラス部材にほぼ等しい熱膨張係数を有し、
熱処理で黒化させることによって光反射率が小さくな
る。従って制御電極が取り付けられたガラス基板や外囲
器等のガラス部材には熱膨張時にも無理な力がかからな
い。制御電極における光の反射で表示管の表示部が見に
くくなることはない。
いばね性とガラス部材にほぼ等しい熱膨張係数を有し、
熱処理で黒化させることによって光反射率が小さくな
る。従って制御電極が取り付けられたガラス基板や外囲
器等のガラス部材には熱膨張時にも無理な力がかからな
い。制御電極における光の反射で表示管の表示部が見に
くくなることはない。
【0025】
【実施例】本発明の蛍光表示管用金属材料は、Niが3
6〜47重量%、Tiが2.0〜2.6重量%、残部が
Feから成る。次に示す表1は各材料の組成と性質を示
したものであり、同表の最左欄における番号1から8ま
でが本発明の実施例である。同表には、426合金とS
US304と板ガラスが比較のために示してある。
6〜47重量%、Tiが2.0〜2.6重量%、残部が
Feから成る。次に示す表1は各材料の組成と性質を示
したものであり、同表の最左欄における番号1から8ま
でが本発明の実施例である。同表には、426合金とS
US304と板ガラスが比較のために示してある。
【0026】
【表1】
【0027】本発明の金属材料においては、番号1から
4の各実施例のように、Niの含有量を36〜47重量
%の範囲内の任意の値、例えば42%に固定し、Tiの
含有量を2.0から2.6%の間で変化させてもよい。
4の各実施例のように、Niの含有量を36〜47重量
%の範囲内の任意の値、例えば42%に固定し、Tiの
含有量を2.0から2.6%の間で変化させてもよい。
【0028】また、番号5から8の各実施例のように、
Tiの含有量を2.0〜2.6重量%の範囲内の任意の
値、例えば2.5%に固定し、Niの含有量を36〜4
7重量%の範囲内の任意の範囲、例えば37から42%
の間で変化させてもよい。
Tiの含有量を2.0〜2.6重量%の範囲内の任意の
値、例えば2.5%に固定し、Niの含有量を36〜4
7重量%の範囲内の任意の範囲、例えば37から42%
の間で変化させてもよい。
【0029】番号1から8の各実施例の金属材料は、ヤ
ング率・弾性限界・伸び率の各値から見て、そのばね性
は426合金よりも高く、SUS304と略同等となっ
ている。
ング率・弾性限界・伸び率の各値から見て、そのばね性
は426合金よりも高く、SUS304と略同等となっ
ている。
【0030】また、番号1から8の各実施例の熱膨張係
数はSUS304のそれよりも小さく、ガラスの熱膨張
係数または426合金の熱膨張係数に近い。
数はSUS304のそれよりも小さく、ガラスの熱膨張
係数または426合金の熱膨張係数に近い。
【0031】蛍光表示管等において、外囲器の内部に収
納されている各種電極等の電子部品を、このような各実
施例の金属材料を用いて構成すると、種々の利点が得ら
れる。なお、本実施例の金属材料を用いた蛍光表示管
は、その構造については従来と同一であり、その説明は
省略する。
納されている各種電極等の電子部品を、このような各実
施例の金属材料を用いて構成すると、種々の利点が得ら
れる。なお、本実施例の金属材料を用いた蛍光表示管
は、その構造については従来と同一であり、その説明は
省略する。
【0033】蛍光表示管の製造工程には数回の焼成工程
が含まれる。例えば外囲器を組み立てる封着工程におい
ては、CO2 ガス雰囲気中で約350℃で外囲器全体が
加熱される。前記各実施例の金属材料は、かかる熱処理
によって少なくとも表面が黒化する。これは、熱処理に
よって材料中のTiとNiが酸素欠乏形の酸化物である
TiOx とNiOx (x<2)になり、これらが黒色に
見えるからであると考えられる。なお、完全に酸化した
TiO2 は白色になる。又前記Tiの酸化物が板ガラス
やフリットガラスを主成分とする封着材とよくなじむの
で、固着が強固となる。
が含まれる。例えば外囲器を組み立てる封着工程におい
ては、CO2 ガス雰囲気中で約350℃で外囲器全体が
加熱される。前記各実施例の金属材料は、かかる熱処理
によって少なくとも表面が黒化する。これは、熱処理に
よって材料中のTiとNiが酸素欠乏形の酸化物である
TiOx とNiOx (x<2)になり、これらが黒色に
見えるからであると考えられる。なお、完全に酸化した
TiO2 は白色になる。又前記Tiの酸化物が板ガラス
やフリットガラスを主成分とする封着材とよくなじむの
で、固着が強固となる。
【0034】このように、酸素欠乏形の酸化物を生じさ
せることによって前記金属材料の表面を黒化させるに
は、本発明者らの知見によると熱処理温度としては35
0〜600℃の範囲が有効であり、400〜550℃の
範囲であればより高いばね性が得られると共により確実
な黒化が得られるのでさらに好ましい。
せることによって前記金属材料の表面を黒化させるに
は、本発明者らの知見によると熱処理温度としては35
0〜600℃の範囲が有効であり、400〜550℃の
範囲であればより高いばね性が得られると共により確実
な黒化が得られるのでさらに好ましい。
【0035】図1中の(b)は、表1における番号1の
実施例の金属材料を大気中において450℃で10分間
焼成した場合の相対反射率を示す。(a)のSUS30
4と比較するとその反射率がはるかに低くなっているこ
とが分かる。即ち、本実施例の金属材料を用いて蛍光表
示管の陰極支持体を構成すると、製造工程中で熱処理さ
れて該陰極支持体は黒化し、光の反射率が低くなる。従
って、表示時に蛍光表示管に外光が当たっても観察者側
に強い光が返ることはなく、蛍光表示管の表示の視認性
に悪影響を与えることがない。
実施例の金属材料を大気中において450℃で10分間
焼成した場合の相対反射率を示す。(a)のSUS30
4と比較するとその反射率がはるかに低くなっているこ
とが分かる。即ち、本実施例の金属材料を用いて蛍光表
示管の陰極支持体を構成すると、製造工程中で熱処理さ
れて該陰極支持体は黒化し、光の反射率が低くなる。従
って、表示時に蛍光表示管に外光が当たっても観察者側
に強い光が返ることはなく、蛍光表示管の表示の視認性
に悪影響を与えることがない。
【0036】ばね性が良好であると同時に熱膨張係数が
ガラスに近い本実施例の金属材料を利用すれば、蛍光表
示管の制御電極を、メッシュ部と枠部が一体構造でガラ
ス基板上に直接接着する所謂中付け構造の制御電極とす
ることができる。本実施例の金属材料からなる制御電極
はガラス基板となじんで高い信頼性をもって接続するこ
とができる。また、適当な張力をかけながらガラス基板
に接着することもできる。
ガラスに近い本実施例の金属材料を利用すれば、蛍光表
示管の制御電極を、メッシュ部と枠部が一体構造でガラ
ス基板上に直接接着する所謂中付け構造の制御電極とす
ることができる。本実施例の金属材料からなる制御電極
はガラス基板となじんで高い信頼性をもって接続するこ
とができる。また、適当な張力をかけながらガラス基板
に接着することもできる。
【0038】本実施例の金属材料を用いて蛍光表示管の
制御電極を構成すれば、製造工程中で熱処理されて該制
御電極は黒化し、光の反射率が低くなる。従って、表示
時に蛍光表示管に外光が当たっても観察者側に強い光が
返ることはなく、蛍光表示管の表示の視認性に悪影響を
与えることがない。
制御電極を構成すれば、製造工程中で熱処理されて該制
御電極は黒化し、光の反射率が低くなる。従って、表示
時に蛍光表示管に外光が当たっても観察者側に強い光が
返ることはなく、蛍光表示管の表示の視認性に悪影響を
与えることがない。
【0039】
【発明の効果】本発明の蛍光表示管によれば、ばね性が
良好であると同時に熱膨張係数がガラスに近い本実施例
の金属材料を利用している。よって、蛍光表示管の制御
電極を、メッシュ部と枠部が一体構造でガラス基板上に
直接接着する所謂中付け構造の制御電極とすることがで
きる。本発明の金属材料からなる制御電極はガラス基板
となじんで高い信頼性をもって接続することができる。
また、適当な張力をかけながらガラス基板に接着するこ
ともできる。
良好であると同時に熱膨張係数がガラスに近い本実施例
の金属材料を利用している。よって、蛍光表示管の制御
電極を、メッシュ部と枠部が一体構造でガラス基板上に
直接接着する所謂中付け構造の制御電極とすることがで
きる。本発明の金属材料からなる制御電極はガラス基板
となじんで高い信頼性をもって接続することができる。
また、適当な張力をかけながらガラス基板に接着するこ
ともできる。
【0040】本発明の蛍光表示管用金属材料は、高いば
ね性とガラスに近い熱膨張係数を有し、熱処理で黒化さ
せることによって光反射率が小さくなるという効果があ
る。従って、この蛍光表示管の制御電極用金属材料によ
れば、外光の反射率が低く、視認性が高いという効果が
ある。また、この金属材料は、蛍光表示管のガラス製の
外囲器に設ける電子部品としてばね性や熱膨張率の点に
おいて好適な性質を有しているので、これを蛍光表示管
の制御電極の材料に用いれば、中付け構造の蛍光表示管
が実現できる他、部品点数の減少・組み立て性の向上
等、該蛍光表示管の機能性を著しく向上させるという効
果が得られる。
ね性とガラスに近い熱膨張係数を有し、熱処理で黒化さ
せることによって光反射率が小さくなるという効果があ
る。従って、この蛍光表示管の制御電極用金属材料によ
れば、外光の反射率が低く、視認性が高いという効果が
ある。また、この金属材料は、蛍光表示管のガラス製の
外囲器に設ける電子部品としてばね性や熱膨張率の点に
おいて好適な性質を有しているので、これを蛍光表示管
の制御電極の材料に用いれば、中付け構造の蛍光表示管
が実現できる他、部品点数の減少・組み立て性の向上
等、該蛍光表示管の機能性を著しく向上させるという効
果が得られる。
【図1】光の波長に対する相対反射率を示すグラフであ
り、(a)は比較例であるSUS304の場合を示し、
(b)は本発明の一実施例の場合を示す。
り、(a)は比較例であるSUS304の場合を示し、
(b)は本発明の一実施例の場合を示す。
【図2】蛍光表示管の構造を一例として示す分解斜視図
である。
である。
101 サポート部 102 アンカー部 108 制御電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−53840(JP,A) 実開 昭54−92163(JP,U) 実開 平6−80248(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 偏平箱形のガラス外囲器の中に電子源で
ある線状陰極と線状陰極から放出された電子を制御する
制御電極と蛍光体を被着した陽極を有する蛍光表示管に
おいて、前記制御電極は、ガラス外囲器の内面に直接固着される
中付け構造であり、Ni36〜47wt%、Ti2.0
〜2.6wt%、残部Feからなり、熱膨張係数がガラ
ス部材とほぼ等しく、表面にTiとNiの酸素欠乏形の
黒色酸化物が形成されている制御電極用金属材料で構成
されている ことを特徴とする蛍光表示管。 - 【請求項2】 前記黒色酸化物が熱処理によって形成さ
れたものである請求項1記載の蛍光表示管。 - 【請求項3】 偏平箱形のガラス外囲器の中に、電子源
である線状陰極と、前記ガラス外囲器の内面に直接固着
される中付け構造であり、線状陰極から放出された電子
を制御する制御電極と、蛍光体を被着した陽極とを有す
る蛍光表示管の前記制御電極に使用され、 Ni36〜47wt%、Ti2.0〜2.6wt%、残
部Feからなる制御電極用金属材料。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6008730A JP2768257B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 蛍光表示管及び制御電極用金属材料 |
KR1019950001698A KR100242779B1 (ko) | 1994-01-28 | 1995-01-28 | 형광표시관 및 형광표시관용 금속재료 |
CN95102902A CN1062678C (zh) | 1994-01-28 | 1995-01-28 | 荧光显示器及其金属材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6008730A JP2768257B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 蛍光表示管及び制御電極用金属材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07220665A JPH07220665A (ja) | 1995-08-18 |
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