JPS63275752A

JPS63275752A - 織機の緯糸切断装置

Info

Publication number: JPS63275752A
Application number: JP10965287A
Authority: JP
Inventors: 宏治高橋; 高橋　力男; 福井　安綱
Original assignee: TAKAHASHI SEIMITSU KOGYO KK
Current assignee: TAKAHASHI SEIMITSU KOGYO KK
Priority date: 1987-05-07
Filing date: 1987-05-07
Publication date: 1988-11-14
Also published as: JPH0331818B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、織機における鋏式の緯糸切断装置に関するも
のである。

〔従来の技術〕

従来、織機の鋏式の緯糸切断装置として例えば実開昭６
１−１１６７８３号公報に示すものがあった。この緯糸
切断装置は、第１Ｏ図に示すように固定刃（１）と揺動
輪（３）によって揺動される可動刃（２）の対向面を圧
接させ、可動刃（２）が固定刃（１）の位置方向に平面
移動し、飛走して来た緯糸の端末を可動刃（２）と固定
刃（１）の間に挟み込み、これら両刃が閉じる押切りに
よって、緯糸を切断している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前述した従来の鋏式の緯糸切断装置は、可動刃が固定刃
の位置方向に平面移動し、飛来する緯糸の端末を挟み込
み、可動、固定両刃が閉じた形になって緯糸を押切りし
ているので、緯糸を切断する刃先位置が常に同一個所で
あり、刃先が摩耗して早期に切れ味を損うという問題点
があった。また、従来の緯糸切断装置は、可動刃が固定
刃の方向に移動する時に、押切りであるために、緯糸が
逃げやすいという問題点があった。

本発明は、前述した問題点を解決して、刃先が摩耗によ
って切れ味を損いにくく、また可動刃が固定刃の方向に
移動する時に緯糸が逃げにくい構造の鋏式の緯糸切断装
置を提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、固定刃と可動刃の対向面を圧接させた鋏式の
緯糸切断装置において、前記可動刃は、Ｘ方向に開閉運
動を行うと共に、Ｙ方向に所定の振幅を持つ揺動を行う
ものであり、飛来する緯糸の端末を呼びこみカットする
ようにしたものである。

〔作　　用　　〕

本発明による緯糸切断装置は、前述したように、可動刃
が固定刃の方向に平面移動する作動を、第２図に例示す
るように、Ｘ方向とＹ方向の２つに複合化して、可動刃
を引寄せながら緯糸を切る、つまり緯糸が引寄せられな
がら切られることで、緯糸を逃げにくくし、また緯糸を
ある幅内で切ることで、刃先が摩耗しにくく、切れ味が
早期に損われないようにしたものである。

すなわち、本発明では、可動刃を時計の振子のように連
動させて固定刃に対し平面摺動させ、飛来して来る緯糸
を、可動刃によって第２図の左方向に引寄せ、引込むよ
うにして切断するものである。

一般に、刃物は手許に引き寄せながら切ることが合理的
である。この原則に則った本発明による振子式の可動刃
を備えた緯糸切断装置は、緯糸の逃げを充分になくすこ
とができ、また緯糸の切断が刃先のほぼ一定点の位置で
行われずに、ある長さの範囲で行われる。そして、この
ことは、緯糸の切断を確実にするだけではなく、刃先の
寿命を向上させることになる。つまり、本発明によれば
、緯糸を単純に挟んで切るという動作では、解決できな
かった従来の鋏式の緯糸切断装置の問題点が、可動刃自
体にＸ、Ｙ方向に運動をさせ、刃を引きながら切る。緯
糸を引寄せながら切る、刃先のある長さの範囲内で切る
ことが実現され、刃先の摩耗が低減されるのである。そ
して、これらによって、織機の高速化に対応した機械的
切断装置が一層充実したものとなる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例につき図を参照して説明する。

第１図乃至第３図において、（１）は固定刃であり、固
定刃（１）は下ばね板（４）の上端部にビス止め固定さ
れ、下ばね板（４）の下端部が支持台（８）にビス止め
固定されている。

（２）は可動刃であり、可動刃（２）は上ばね板（７）
の下端部にビス止め固定され、上ばね板（７）の上端部
が揺動軸（３）の一端部にネジ止め固定されている。揺
動軸（３）は軸受（８）を介して支持台（６）に軸支さ
れ、コイルばね（９）とＣリング（１０）とによって可
動刃（２）と反対側に附勢されている。　　（３ａ）は
揺動軸（３）の上部に形成した段部であって、この段部
（３ａ）を利用してネジ止めを行うことで、そのテコの
作用により、従来複数本使用していたネジを１本だけで
確実に緊締させることが可能である。同時にこの段部（
３ａ）の形成により揺動による振れを防止させることが
できる。

前記固定刃（１）の上縁に形成した刃先（ｌａ）が水平
面に対し００〜５°の範囲で傾斜し、揺動軸（３）は、
固定刃（１）の刃先（１ａ）と可動刃（２）の前下がり
に傾斜する下縁とに形成した刃先（２ａ）との全開時の
交点（５）に対し前上方位置に横方向すなわち前後（Ｙ
）方向と直交する水平方向に沿って配設され、前記全開
時の交点（５）の後方に固定刃（１）の刃先（ｌａ）と
可動刃（２）の刃先（２ａ）とによって緯糸（１１）が
入る鋭角部（１２）が形成されている。また、固定刃（
１）と可動刃（２）の対向面が、前記コイルばね（９）
と下、上ばね板（４）　　、　（７）のばね力によって
圧接されている。

、前記支持台（８）は、アングル状取付部材（１３）に
よって上下（Ｘ）９前後（Ｙ）方向に位置調整可能に織
機の一部を構成する固定部材（Ｊ４）に固定されている
。さらに、揺動軸（３）の可動刃（２）と反対側の端部
には下方に延びるアームＡ（１５）が固定され、アーム
Ａ　（１５）に係脱可能に係合された継手（１６）が中
間軸（１７）に装着および反転可能に固定されたアーム
Ｂ（２４）に係脱可能に係合されている。中間軸（１７
）は支持台（８）に揺動軸（３）と平行に軸支され、コ
イルばね（１８）とＣリング（！９）とによって固定刃
（１）と反対方向に附勢されている。中間軸（１７）に
はカムレバー（２０）の上端部が嵌合固定され、カムレ
バー（２０）の下端部に枢着したカムフォロア（２１）
がスレソード軸（２２）に嵌合固定されたカム（２３）
に係合されている。前記カムレバー（２０）はばね（図
示せず）によってカム（２３）の突起部（２３ａ）に押
付けられている。

以上のように構成された実施例の緯糸切断装置は、スレ
ソード軸（２２）の揺動に伴うカム（２３）の揺動によ
ってカムフォロア（２１）　、カムレバー（２０）　、
中間軸（１７）　、アームＢ　（２４）　。

継手（１Ｇ）　、アームＡ　（１５）を介して揺動軸（
３）を揺動させる。揺動軸（３）の揺動によって上ばね
板〔７〕を介して可動刃（２）が、上下（Ｘ）方向に開
閉連動を行うと共に前後（Ｙ）方向に所定の振幅をもつ
、振子式に揺動し、全開時の交点（５）後方にある鋭角
部（１２）に飛来して来た緯糸（１１）が入り、可動刃
（２）の揺動軸（３）を支点とする揺！２１によって、
可動刃（２）が緯糸（１１）の飛走位置方向と固定刃に
対して開口し、緯糸（１１）が前下方向に引寄せられな
がら逃がすことなく、確実に切断される。なお、可動刃
（２）は、カム（２３）の逆方向回動によって開方向へ
の押しながらの揺動をする。

そして、前記実施例では緯糸（１１）が鋭角部（１２）
に入ると同時に揺動を開始するが、第６図、第７図に示
すように、アームＡ　（１５）を短いアームＣ（２５）
に交換し、アームＢ　（２４）を反転させると、飛走す
る緯糸（１１）が鋭角部（１２）に入った後、若干時間
が遅れて可動刃（２）が揺動を始め、後切りの緯糸切断
装置が得られる。

また、前記実施例において、固定刃（１）の刃先（１ａ
）に水平に対し前下りの傾斜を設けるのは、緯糸（１１
）が鋭角部（１２）に入り易くするためであるが、前記
傾斜は設けなくてもよい。

第８図、第９図は本発明の他の実施例を示し、本実施例
は、支持台（６）にほぼＬ字形の取付部材（２６）を固
定し、取付部材（２Ｂ）に上ばね板（７）より前方に配
置された下ばね板（４）を抜止めねじ（２７）によって
前後方向に可動に支持させ、下ばね板（４）と取付部材
（２６）の間にばね（２８）を介在させ、下ばね板（４
）およびこれに固定した固定刃（１）と支持台（６）の
間に隙間を設け、固定刃（１）が織布の下に入り、緯糸
の切断時に残糸がほとんどなくなるようにしたものであ
る。なお、本実施例の前述した以下の構成は、第１図乃
至第５図に示す実施例と同様であり、第８図、第９図中
５Ｓ１図乃至第５図と同符号は対応する部分を示してい
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように５本発明によれば、可動刃に振子式
の揺動を行わせ、飛来する緯糸の端末をカットするよう
にしたので、緯糸を引寄せながら切断できることにより
、緯糸を逃がすことなく確実に切断でき、また刃先のあ
る長さの範囲内で緯糸を切断することＫなり、固定刃、
可動刃の刃先の寿命を延ばすことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による緯糸切断装置の一部を
断面した正面図、第２図は同要部の全開時の正面図、第
３図は一部を分解した斜視図、第４図は要部と駆動装置
を示す正面図、第５図は同側面図、第６図は要部と駆動
装置の変形例を示す正面図、第７図は同側面図、第８図
は本発明の他の実施例の要部を示す正面図、第９図は同
側図面、第１０図は従来の緯糸切断装置を示す側面図で
ある。（１）・・・固定刃、　　（１ａ）・・・刃先、（２）
・・・可動刃、　　（２ａ）・・・刃先、（３）・・・
揺動軸、　　（３ａ）・・・揺動軸段部、（４）・・・
下ばね板、　（５）・・・交点、（６）・・・支持台、
　　（７）・・・上ばね板、（８）・・・軸受、　　　
（９）・・・コイルばね、（１０）・・・Ｃリング、　
　（１１）・・・緯糸、（１２）・・・鋭角部、　　（
１３）・・・取付部材、（１４）・・・固定部材、　（
１５）・・・アームＡ。（１６）・・・継手、　　　（１７）・・・中間軸、（
１８）・・・コイルばね、（１９）・・・Ｃリング、（
２０）・・・カムレｔ＜＋、（２１）・・・カムフォロ
ア、（２２）・・・、スレソード軸、　（２３）・・・
カム、（２３ａ）　・−突起部、　（２４）・・・アー
ムＢ、（２５）・・・アームＣ１（２Ｂ）・・・取付部
材、（２７）・・・抜止めねじ、（２Ｂ）・・・ばね。特許出願人　　高橋精密工業株式会社第２図第７図

Claims

【特許請求の範囲】固定刃と、可動刃の対向面を圧接させた鋏式の緯糸切断装置において、前記可動刃は、Ｘ方向に開閉運動を行うと共に、Ｙ方向に所定の振幅を持つ揺動運動を行うよう対置させ、その開閉揺動複合運動により、飛来する緯糸の端末を呼びこみカットするようにしたことを特徴とする織機の緯糸切断装置。