JPS63274750A - 溶融亜鉛めっき浴の調整法 - Google Patents
溶融亜鉛めっき浴の調整法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野コ
本発明は溶融亜鉛めっき浴の調整法に関する。
［従来技術］
従来、溶融亜鉛めっき鋼板は、屋根、壁等の建材用途に
多く使用されてきているが、最近になって自動車或いは
家庭電気製品等の分野の需要が急増している。そして、
このような用途では厳しい加工が行なわれるために、め
っきの密着性が高度に優れていることが必須の要件にな
っている。
多く使用されてきているが、最近になって自動車或いは
家庭電気製品等の分野の需要が急増している。そして、
このような用途では厳しい加工が行なわれるために、め
っきの密着性が高度に優れていることが必須の要件にな
っている。
従来よりめっき密着性を向上させるためには、めっき浴
中にアルミニウムを０．１６〜０．２２ｗｔ％含有させ
ることが採用されている。即ち、Ａｌ含有量がＯ，１６
ｗｔ％未満の場合は鋼板表面に脆弱なＺｎ’Ｆ ｅ合金
層が生成して密着性は悪くなり、また、Ａｌ含有量が０
．２２ｗｔ％を越えて含有されるとジンクロール等のめ
っき浴浸漬機器の溶融が大きくなるという問題がある。
中にアルミニウムを０．１６〜０．２２ｗｔ％含有させ
ることが採用されている。即ち、Ａｌ含有量がＯ，１６
ｗｔ％未満の場合は鋼板表面に脆弱なＺｎ’Ｆ ｅ合金
層が生成して密着性は悪くなり、また、Ａｌ含有量が０
．２２ｗｔ％を越えて含有されるとジンクロール等のめ
っき浴浸漬機器の溶融が大きくなるという問題がある。
従って、Ａｌ含有量が０．１６〜０．２２ｗｔ％の範囲
において含有させると、鋼板のめっき浴浸漬後極めて短
時間に鋼板表面にＡｌが濃縮されて、Ｚｎ−Ｆｅ−Ａｌ
系三元合金層がごく薄く生成し、Ｚｎ−Ｆｅ合金層の生
成が抑制されるためめっき密着性が向上するのである。
において含有させると、鋼板のめっき浴浸漬後極めて短
時間に鋼板表面にＡｌが濃縮されて、Ｚｎ−Ｆｅ−Ａｌ
系三元合金層がごく薄く生成し、Ｚｎ−Ｆｅ合金層の生
成が抑制されるためめっき密着性が向上するのである。
このように、Ａｔ含有量を上記の範囲に保持する必要が
あるが、めっき浴中のＡＩは鋼板表面に濃縮されるため
にＺｎより優先的に消費される。
あるが、めっき浴中のＡＩは鋼板表面に濃縮されるため
にＺｎより優先的に消費される。
そのため、Ａｔ含有量を上記の範囲に保持しながらめっ
き操業を継続実施していくのには、上記範囲以上のＡＩ
を含有する亜鉛地金をめっき浴に補給投入する必要があ
る。
き操業を継続実施していくのには、上記範囲以上のＡＩ
を含有する亜鉛地金をめっき浴に補給投入する必要があ
る。
そのため、現在は第２図に示すように亜鉛地金３は、ス
ナウト６の横に補給投入されている。しかし、この方法
は以下に示す問題点がある。
ナウト６の横に補給投入されている。しかし、この方法
は以下に示す問題点がある。
即ち、補給投入用の亜鉛地金は重量が１屯で、めっき浴
全体の１Ｉｉｆｉｉ１００屯の１／１００に過ぎず、か
つ、亜鉛地金は徐々に溶解されるため地金中のＡ１成分
の浴への拡散が遅いことおよび比重差（Ａ＋＝２．７．
Ｚｎ＝７．１）により、ＡＩがめつき浴上部に浮上偏析
するという現象が起こり、このような状況下ではスナウ
ト内或いはスナウト下部において、Ｚｎ−Ｆｅ−Ａｌ三
元合金層の生成が不充分或いは不均一となり、めっき密
着性不良が発生し易くなる。
全体の１Ｉｉｆｉｉ１００屯の１／１００に過ぎず、か
つ、亜鉛地金は徐々に溶解されるため地金中のＡ１成分
の浴への拡散が遅いことおよび比重差（Ａ＋＝２．７．
Ｚｎ＝７．１）により、ＡＩがめつき浴上部に浮上偏析
するという現象が起こり、このような状況下ではスナウ
ト内或いはスナウト下部において、Ｚｎ−Ｆｅ−Ａｌ三
元合金層の生成が不充分或いは不均一となり、めっき密
着性不良が発生し易くなる。
また、高ＡＩ含有Ｚｎ地金を投入することによって、地
金中の八ｌとめっき浴中のＦｅが反応して大量のｐ’ｅ
ｌＡＩｓが生成され、これがめつき鋼板表面に付着し、
ドロス欠陥を生じ易くなるという問題がある。
金中の八ｌとめっき浴中のＦｅが反応して大量のｐ’ｅ
ｌＡＩｓが生成され、これがめつき鋼板表面に付着し、
ドロス欠陥を生じ易くなるという問題がある。
この現状の対策に対し、高ＡＩ含有Ｚｎ地金をめっき槽
とは別の槽で溶解し、これをスナウト内へ導入する法或
いはスナウト内に固体のＡＩを直接添加する法等が搗案
されている。
とは別の槽で溶解し、これをスナウト内へ導入する法或
いはスナウト内に固体のＡＩを直接添加する法等が搗案
されている。
しかし、これらのいずれの方法は、設備の増加、スナウ
トシールの不安等の問題があり、同時にスナウト内でＦ
ｅ１Ａ１ｓが大量に生成してドロス欠陥が発生するとい
う問題がある。
トシールの不安等の問題があり、同時にスナウト内でＦ
ｅ１Ａ１ｓが大量に生成してドロス欠陥が発生するとい
う問題がある。
［発明が解決しようとする問題点］
本発明は上記に説明したような従来の溶融亜鉛めっき浴
の調整法の種々の問題点に鑑み、本発明者が鋭意研究を
行ない、検討を重ねた結果、ドロス欠陥の発生すること
がなく、めっき密着性を向上させ、かつ、安定化させる
ことができる溶融亜鉛めっき浴の調整法を開発したので
ある。
の調整法の種々の問題点に鑑み、本発明者が鋭意研究を
行ない、検討を重ねた結果、ドロス欠陥の発生すること
がなく、めっき密着性を向上させ、かつ、安定化させる
ことができる溶融亜鉛めっき浴の調整法を開発したので
ある。
［問題点を解決するための手段］
本発明に係る溶融亜鉛めっき浴の調整法の特徴とすると
ころは、溶融亜鉛めっき槽内の適宜の所に設けられ、か
つ、下端が連通している分離槽にアルミニウム含有亜鉛
地金を補給没入すると共に、分離槽内のアルミニウム含
有溶融亜鉛浴をスナウト内或いはスナウト下部に連続送
給されているストリップに供給することにある。
ころは、溶融亜鉛めっき槽内の適宜の所に設けられ、か
つ、下端が連通している分離槽にアルミニウム含有亜鉛
地金を補給没入すると共に、分離槽内のアルミニウム含
有溶融亜鉛浴をスナウト内或いはスナウト下部に連続送
給されているストリップに供給することにある。
本発明に係る溶融亜鉛めっき浴の調整法について、以下
詳細に説明する。
詳細に説明する。
即ち、本発明に係る溶融亜鉛めっき浴の調整法を第１図
に示す例により具体的に説明する。
に示す例により具体的に説明する。
めっき浴槽！内に下端が連通している分離槽２を設け、
この中にＡ１含有Ｚｎ地金３を投入する。
この中にＡ１含有Ｚｎ地金３を投入する。
投入と共にＦｅｔＡｌｇが大量に生成するが、これは分
離Ｍ２で仕切られ、かつ、めっき浴Ｍより比重が小さい
ため（ＦｅｌＡ１．′、４．２、めっき浴峙６．９）、
分離層２の上部１１７に集まるのでＦｅｔＡＩｉを含有
しない高へ！含有めっき浴が下部ｊ１８に形成される。
離Ｍ２で仕切られ、かつ、めっき浴Ｍより比重が小さい
ため（ＦｅｌＡ１．′、４．２、めっき浴峙６．９）、
分離層２の上部１１７に集まるのでＦｅｔＡＩｉを含有
しない高へ！含有めっき浴が下部ｊ１８に形成される。
次いで、この下部［８のめっき浴を図示していないポン
プ；こより循環パイプ４より移動させて循環パイプ４の
先端から、スナウト６下部でスナウト６内を送給されて
くるストリップＳに供給する。
プ；こより循環パイプ４より移動させて循環パイプ４の
先端から、スナウト６下部でスナウト６内を送給されて
くるストリップＳに供給する。
ストリップＳはロールＲを経由してめっき槽１から引き
出される。
出される。
このような本発明に係る亜鉛めっき浴の調整法によれば
、高Ａ１含有Ｚｎめっき浴をストリップに迅速に、かつ
、適確に供給することができるため、めっき密着性を向
上させることができ、かつ、安定して容易に達成するこ
とが可能である。
、高Ａ１含有Ｚｎめっき浴をストリップに迅速に、かつ
、適確に供給することができるため、めっき密着性を向
上させることができ、かつ、安定して容易に達成するこ
とが可能である。
さらに、本発明に係る溶融亜鉛めっき浴の調整法によれ
ば、高ＡＩ含有Ｚｎ地金を投入した時に生成するＰｅ１
ＡＩｓは分子ａｍ内の上部層に集まるため、Ｆｅｗ八１
へによるドロス欠陥は極めて少なくなる。
ば、高ＡＩ含有Ｚｎ地金を投入した時に生成するＰｅ１
ＡＩｓは分子ａｍ内の上部層に集まるため、Ｆｅｗ八１
へによるドロス欠陥は極めて少なくなる。
なお、分離層の下部層には分離浮上していないＦｅ１Ａ
１ｓが含まれることがあるが、この場合は循環パイプの
通路内にセラミックス等のフィルターを設置して除去す
るようにしてもよい。また、分離層内の上部層は操業を
続けることにより層の厚さが増加するので、上部層の一
部をポンプ（図示していない）により配管５から系外に
取り出してもよい。
１ｓが含まれることがあるが、この場合は循環パイプの
通路内にセラミックス等のフィルターを設置して除去す
るようにしてもよい。また、分離層内の上部層は操業を
続けることにより層の厚さが増加するので、上部層の一
部をポンプ（図示していない）により配管５から系外に
取り出してもよい。
さらに、本発明に係る溶融亜鉛めっき浴の調整法は、循
環パイプによってめっき浴の一部を移動させるので、め
っき浴の対流か起こって分離層以外のめっき浴中に存在
するＦｅｚＡｌｓを、分離層の下端の連通部を通過して
分ＭＦＩ内に入り、浮上して上部層に移動するので、め
っき表面のドロス欠陥をさらに低減させることができる
ものである。
環パイプによってめっき浴の一部を移動させるので、め
っき浴の対流か起こって分離層以外のめっき浴中に存在
するＦｅｚＡｌｓを、分離層の下端の連通部を通過して
分ＭＦＩ内に入り、浮上して上部層に移動するので、め
っき表面のドロス欠陥をさらに低減させることができる
ものである。
［実 施 例］
本発明に係る溶融亜鉛めっき浴の調整法の実施例を説明
する。
する。
実施例
本発明に係る溶融亜鉛めっき浴の調整法および従来法共
に溶融亜鉛めっきラインによりめっき操業を行なった。
に溶融亜鉛めっきラインによりめっき操業を行なった。
めっき条件
Ａｌ含有Ｚｎ地金の補給投入
Ａｔ含有量＝０．５ｖｔ％
投入ｍ＝を屯／３０屯のコイル処理
めっき槽内めっき浴組成
Ａｔ含有ｆｉ＝０．２０ｖｔ％
めっき浴温度
温度＝４６０℃
その時のめっき密着性およびドロス付着による不良発生
率を第１表に示す。
率を第１表に示す。
この第１表より、本発明に係る溶融亜鉛めっきよくの調
整法は、従来法に比べてめっき密着性およびドロス付着
のいずれも大幅に改善されていることがわかる。
整法は、従来法に比べてめっき密着性およびドロス付着
のいずれも大幅に改善されていることがわかる。
まｔこ、本発明に係る溶融亜鉛めっき浴の調整法におい
て、循環パイプにフィルターを設置することによりドロ
ス不良発生率はさらに低下している。
て、循環パイプにフィルターを設置することによりドロ
ス不良発生率はさらに低下している。
第１表
＊ｌ めっき密着性 ： 各評価毎のコイル割合（％）
＊２ 本発明に係る ： Ａ＝Ｉａｆｆｉパイプ内に
フィルター設置なし。
＊２ 本発明に係る ： Ａ＝Ｉａｆｆｉパイプ内に
フィルター設置なし。
調整法 ： Ｂ＝循環パイプ内にフィルター設置
あり。
あり。
［発明の効果］
以上説明したように、本発明に係る溶融亜鉛めっき浴の
調整法は上記の構成であるから、めっき密着性の向上お
よび安定確保、ドロス付着の抑制が可能となり、自動車
、家庭電気製品等の厳しいめっき密着性および表面性状
の要求を満足できるという優れた効果を有するものであ
る。
調整法は上記の構成であるから、めっき密着性の向上お
よび安定確保、ドロス付着の抑制が可能となり、自動車
、家庭電気製品等の厳しいめっき密着性および表面性状
の要求を満足できるという優れた効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明に係る溶融亜鉛めっき浴の調整法を説明
するための概略図、第２図は従来法の説明図である。 １・・めっき槽、２・・分離槽、３・・Ａｌ含有Ｚｎ地
金、４・・循環パイプ、５・・ドロス除去配管、６・・
スナウト、７・・上部層、８・・下部層、Ｍ・・めっき
浴、Ｓ・・ストリップ、Ｒ・・ロール。
するための概略図、第２図は従来法の説明図である。 １・・めっき槽、２・・分離槽、３・・Ａｌ含有Ｚｎ地
金、４・・循環パイプ、５・・ドロス除去配管、６・・
スナウト、７・・上部層、８・・下部層、Ｍ・・めっき
浴、Ｓ・・ストリップ、Ｒ・・ロール。
Claims (1)
- 溶融亜鉛めっき槽内の適宜の所に設けられ、かつ、下端
が連通している分離槽にアルミニウム含有亜鉛地金を補
給投入すると共に、分離槽内のアルミニウム含有溶融亜
鉛浴をスナウト内或いはスナウト下部に連続送給されて
いるストリップに供給することを特徴とする溶融亜鉛め
っき浴の調整法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62108181A JPS63274750A (ja) | 1987-05-01 | 1987-05-01 | 溶融亜鉛めっき浴の調整法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62108181A JPS63274750A (ja) | 1987-05-01 | 1987-05-01 | 溶融亜鉛めっき浴の調整法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63274750A true JPS63274750A (ja) | 1988-11-11 |
Family
ID=14478046
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62108181A Pending JPS63274750A (ja) | 1987-05-01 | 1987-05-01 | 溶融亜鉛めっき浴の調整法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63274750A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1070765A1 (en) * | 1998-04-01 | 2001-01-24 | Nkk Corporation | Hot dip zincing method and device therefor |
-
1987
- 1987-05-01 JP JP62108181A patent/JPS63274750A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1070765A1 (en) * | 1998-04-01 | 2001-01-24 | Nkk Corporation | Hot dip zincing method and device therefor |
| EP1070765A4 (en) * | 1998-04-01 | 2008-10-08 | Jfe Steel Corp | PROCESS AND DEVICE FOR FIRE DICKING |
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