JPS63273717A - 粗大ごみ焼却処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 粗大ごみ、主に生活系から廃棄される粗大ごみの焼却処
理装置に関するものである。

〔従来技術〕

生活系粗大ごみは比較的大きな都市では、通常（大型）
破砕機にて破砕され、破砕物は分別装置にて金属類、可
燃物および不燃物に大別されるいわゆる粗大ごみ破砕処
理設備が設置される。そして、この設備で処理された金
属類は資源回収され、不燃物は埋立処分され、可燃物は
別途設けられた焼却炉あるいはプラスチックであれば溶
解炉にて焼却処理される。ここで、生活系壮大ごみとは
、生ごみを除くその他のごみであり、家電製品（冷蔵庫
、テレビ、洗たく機等）、家具（ソファ、りンス等）等
であり、これらは金属、プラスチ・ツク、木材、等の多
種の材料が複合的に組み合わされたものからなる。

しかして、上記処理システムは大量の粗大ごみを処理す
るには極めて有効な手段であるが、その量が小量な自治
体の場合、このような処理設備を設置するには多大な設
備費、ならびにランニングコストを要することから、や
むなく断念し、その処理に苦慮している現状である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

そこで、前記の如く苦慮している小さい自治体に対して
安価で維持費も少なくて済み、しかも効率的かつ安定し
た燃焼状態ならびに排ガスの制御を可能とした極めて有
効な粗大ごみ焼却処理装置を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は前記のような、粗大ごみ焼却処理装置におい
て、前記１次燃焼室の温度を検知して該１次燃焼室内の
温度を制御する水スプレー手段及び助燃バーナを設け、
また０２？ｆｊｒ度を検知して空気供給量を制御する空
気供給手段を設け、前記２次燃焼室の温度を検知して該
２茨燃焼室の温度を制御するアフタバーナを設け、前記
排ガス通路中のＣＯを検知して空気供給手段を制御する
空気供給手段を設け、排ガス冷却塔で冷却された排ガス
温度を検知して排ガスの温度を制御する冷却水供給手段
を設け、排ガス中のＨ（１２の濃度を検知して、該ＨＣ
ｌの濃度を制御するアルカリ吹き込み装置を前記集ｍ機
前方の排ガス通路に設け、さらに前記１次燃焼室内の静
圧を検知して該１次燃焼室内の圧力を制御するダンパを
前記集塵機後方の排ガス通路に設けたことである。

〔作用〕

燃焼炉の１次燃焼室に投入された未破砕の粗大ごみはそ
の中に含まれる可燃物すなわち、木材、プラスチックを
、１次燃焼室内の温度を検知して該室内の温度を水スプ
レー手段及び助燃バーナにより制御するとともに酸素濃
度を検知して空気供給量を制御しながら、部分燃焼及び
熱分解させる。

次いで、前記部分燃焼及び熱分解により発生しを２次燃
焼室において、該燃焼室内の温度を検知して該室内の温
度をアフタバーナにより制御するとともにｃ　ｏ　？Ｍ
度を検知して、空気供給手段を制御しながら、２次燃焼
させる。

２次燃焼した高温排ガスを排ガス冷却塔にて、冷却水供
給手段により排ガスの冷却温度を制御しながら冷却し、
かつ該冷却された排ガス中のＩＣＥを該ＨＣｊ２の濃度
を検知してアルカリ供給装置により制御しながら、中和
せしめ、さらに前記１次燃焼室内の静圧を検知してダン
パを制御して該１次燃焼室内圧力を常に負圧に維持する
。

〔実施例〕

本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

１は燃焼炉で、この燃焼炉１は１次燃焼室２と２次燃焼
室３が連通路４を介して接続されたものからなっている
。１次燃焼室２には１次空気供給手段５と１次水スプレ
ー手段６が付設され、該１次空気供給手段５は送風機５
ａ、空気配管５ｂよりなり、配管５ｂには電動ダンパ５
Ｃが設けられている。また、水スプレー手段６は水タン
ク７、給水ポンプ６ａ、給水配管６ｂ、水スプレーノズ
ル６Ｃからなり、配管６ｂには電磁弁６ｄが設けられて
いる。８は助燃バーナ、９は粗大ごみ投入口、１０はシ
ャッタである。

次に、２次燃焼室３には２次空気供給手段Ｉｆ、アフタ
バーナ１２が付設され、該２次空気供給手段１１は送風
機１１ａ、空気配管１１ｂよりなり、該配管には電動ダ
ンパｌｌｃが設けられている。

１４は排ガス冷却塔で、該冷却塔は２次燃焼室３と排ガ
ス配管１３を介して接続されている。この冷却塔１４に
は、水スプレー手段１５が付設され、この手段１５は、
前記の水タンク７、給水ポンプ６ａ、給水配管６ｂを経
て、給水配管１５ａ、水スプレーノズル１５ｂからなっ
ており、配管１５ｂの途中には電磁弁１５ｃが設けられ
ている。

１７は集塵機で、該集塵機は排ガス冷却塔１４を介して
接続されている。

Ｉ８はアルカリ吹き込み装置で、該装置はホ・７パ１８
ａ１フイ一ダ１８ｂ１送風機１８ｃ、配管１８ｄよりな
り、該配管１８ｄは前記排ガス配管１６に接続され、前
記フィーダ１８ｂの駆動は可変速な駆動モータ１８ｅが
用いられる。

前記集塵機１７にて粉塵等が捕集され、清浄排ガスは排
ガス配管１９に設けた排風機２０により、スタック２１
から大気に放出される。前記排風機２０の下流側の排ガ
ス配管には電動ダンパ２２が設けられている。

２３は制御装置で、この制御装置に以下に述べる各検知
器よりの電気信号が入力されるようになっている。２４
は１次燃焼室２内の温度を検出する温度検知器、２５は
１次燃焼室２内の静圧を検出する圧力検知器、２６は燃
焼炉１の連通路４に設けた排ガス中の０２の濃度を検出
する０２検知器、２７は２次燃焼室３内の温度を検出す
る温度検知器、２８は排ガス配管１３中に設けた排ガス
中の濃度を検出するＣＯ検知器、２９は排ガス配管１６
中に設けた冷却排ガスの温度を検知する温度検知器、３
０は清浄排ガス配管１９中に設けた清浄排ガス中のＨＣ
ｌ濃度を検出するＨＣｎ検知器である。

次に実施例の作用を説明する。

粗大ごみは回示省略の焼却炉１外から同焼却炉内にわた
って設けられた搬送装置、例えばベルトコンヘヤ上に一
定量が載置されたのち、投入口１０から１次燃焼室２内
に搬送され、次いで、シャッタ９が閉じられる。かくし
て、１次燃焼室２内の粗大ごみは、助燃バーナ８を着火
し、１次空気供給手段６により空気が供給されることに
よってその中の可燃物が燃焼する。すなわち、家具等の
木材や布地が部分燃焼し、家電品のプラスチックが熱分
解されるのである。

ここにおいて、１次燃焼室２の温度が温度検知器２４に
より検出され、その温度が予め設定された設定値と比較
して異なるときは、その過不足に応じて制御装置２３か
ら出力（電気量として）され、１次水スプレー手段６ま
たは助燃バーナ８制御する。すなわち、異常（高温）燃
焼であると、電磁弁６ｄが開となり、水スプレーノズル
６Ｃから注水し、一方燃焼不足であると、助燃バーナ８
が着火して燃料を供給して、１次燃焼室２内の温度を一
定範囲（６００℃〜ｓ　ｏ　ｏ　’ｃ　＞内に維持する
。また、前記燃焼により発生した高温が連通路４を通過
する際、該排ガス中に含まれる０２が０２検知器により
検出され、その濃度が設定値と比較して異なるときは、
その過不足に応じて、制御語Ｗ２３から出力され、電動
ダンパ５ｃを制御する。

すなわち、燃焼空気量が過剰であると、該ダンパ５Ｃが
閉方向に作動して送風機５ａよりの送風を増やし、安定
した燃焼状態を維持する。前記燃焼によって発生する排
ガスは連通路４を経て２次燃焼室３に流入し、ここで排
ガス中の一酸化炭素、炭化水素等の未燃ガス、未燃カー
ボンを完全燃焼させる。ここにおいて、２次燃焼室３の
温度が温度検知器２７で検出され、その温度が設定値と
比較して設定値以下であるときは、制御装置２３から出
力され、アフタバーナ１２を制御する。すなわち、燃焼
不足によって該バーナー２が着火して燃料を供給し、排
ガスを完全燃焼させる。該２次燃焼室３内の温度は８０
０℃以上とする。

また、−酸化炭素濃度を配管１３のＣ○検知器２８で検
出し、その濃度を設定値と比較し、設定値以下つまり、
その空気量が不足であると、制御装置２３から出力され
、電動ダンパｌｌｃを制御する。すなわち、２次燃焼空
気量が不足すると、電動ダンパＩＩＣが開方向に作動し
て、送風機１１ａより２次燃焼室３内への空気量を増や
してｃ　ｏ　ｔｍ度を規制値以下にする。完全燃焼させ
た高温排ガスは配管１３を経て排ガス冷却塔１４に流入
し、ここで該排ガスは水スプレー手段１５から噴出する
水により所定温度に冷却され、該冷却排ガスは配管１６
を経て集塵機１７に導かれる。ここにおいて、排ガス冷
却塔１４での冷却温度を配管１６の温度検知器２９で検
出し、その温度が設定値と比較して異なるときは、その
過不足に応して制御装置から出力され、水スプレー手段
１５を制御する。すなわち、集塵機１７への冷却排ガス
の流入温度が高いときは、電磁弁１５ｃが開方向に作動
して排ガス冷却塔１４への注水量を増やし、該排ガスの
温度を下げて該集塵機１７を保護する一方、該排ガスの
温度が低いときは、水の注水量を減らして、水の使用量
を節約する。かくして、所定温度（２００°Ｃ〜２５０
℃）に制御された冷却排ガスは配管１６を経て集塵機１
７に導かれ、ここで、該排ガス中に含まれる粉塵は捕集
され、清浄排ガスは配管１９、排風機２０を経て、スタ
ック２１から大気に放出される。一方、前記配管１６に
アルカリ吹き込み装置１８からアルカリ粉体が投入され
、このアルカリ粉体と前記排ガス中に含まれるＨＣｐが
反応して中和され、反応中和物は前記集塵機１７におい
て、前記粉塵とともに捕集される。ここにおいて、ＨＣ
ＩＩの濃度を配管１９のＨＣρ検知器３０で検出し、そ
の濃度を設定値と比較し、設定値以上であると制御装置
２３から出力され、アルカリ吹き込み装置１８を制御す
る。すなわち、ＨＣｐと反応して中和させるアルカリ粉
体の不足をフィーダ１８ｂの駆動モータ１８ｅを増速せ
しめて、増量して反応を高め）ｌｃｊ２の濃度を低下さ
せる。

また、１次燃焼室２内の静圧を圧力検知器２５により検
出し、その静圧が設定値と比較して、設定値以上のとき
は、制御装置２３から出力され、電動ダンパ２２を制御
する。すなわち、１次燃焼室２内の静圧が高くなると、
電動ダンパ２２が開方向に作動し、排風機２０よりの排
ガスの排風量を増やす、これば１次燃焼室２内は、発生
する排ガスを排風機２０により吸引していることから、
常に負圧状態である。しかし、急激な燃焼に伴なう排ガ
ス量の増加によって１次燃焼室２内が正圧になると、こ
の正圧によって投入口１０とシャッタ９の隙間から高温
排ガスが漏れるのを防ぐ。

なお、排ガスの組成、炉内及び排ガスの温度、炉内静圧
を各種センサーで把握し、その出力を制御装置にフィー
ドバックする。

〔発明の効果〕

本発明は次の効果を奏する。

（１）　　粗大ごみをそのま５１次燃焼室に投入して該
ごみ中に含まれる可燃物を燃焼するものであるから、大
巾に減容化されるとともに、従来のごとく前処理装置と
しての大型破砕機や分別装置が不要となり、この結果設
備費、建設費やランニングコストを大巾に低減すること
ができる。

（２）　　焼却後の残率は金属、不燃物のみであり、有
価物である金属類の回収純度が著しく大である。

（３）　　粗大ごみの質にかかわらず、常時最適な燃焼
状態を維持することができる。従って、未燃ガスの不完
全燃焼が防止されるとともにＨｃｌの放出も可及的に防
止できる。

（４）　　空気過剰係数が必要最少比に制御できるから
過燃焼状態が防止され、焼却炉の寿命を延長できる。

（５）　　燃焼、排ガス処理のための制御は全て自動化
できるから省力化できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の実施例を示す系統図である。 １・・・焼却炉　　　　　　２・・・１次燃焼室３・・
・２次燃焼室　　　　５・・・１次空気供給手段６・・
・水スプレー手段　　８・・・助燃バーナ１１・・・２
次空気供給手段 １２・・・アフタバーナ　　１４・・・排ガス冷却塔Ｉ
７・・・集塵機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 未破砕のままの粗大ごみを収容可能な１次燃焼室と、こ
   れに並列する２次燃焼室からなる燃焼炉の排ガス通路に
   順次高温排ガス冷却装置、アルカリ供給装置および集塵
   機を組み込んだ粗大ごみ焼却処理装置において、前記１
   次燃焼室の温度を検知して該１次燃焼室内の温度を制御
   する水スプレー手段及び助燃バーナを設け、またＯ＿２
   濃度を検知して空気供給量を制御する空気供給手段を設
   け、前記２次燃焼室の温度を検知して該２次燃焼室の温
   度を制御するアフタバーナを設け、前記排ガス通路中の
   ＣＯを検知して空気供給手段を制御する空気供給手段を
   設け、排ガス冷却塔で冷却された排ガス温度を検知して
   排ガスの温度を制御する冷却水供給手段を設け、排ガス
   中のＨＣｌの濃度を検知して、該ＨＣｌの濃度を制御す
   るアルカリ吹き込み装置を前記集塵機前方の排ガス通路
   に設け、さらに前記１次燃焼室内の静圧を検知して該１
   次燃焼室内の圧力を制御するダンパを前記集塵機後方の
   排ガス通路に設けたことを特徴とする粗大ごみ焼却処理
   装置。