JPS63273481A - 増幅された外来遺伝子の発現を促進する方法 - Google Patents

増幅された外来遺伝子の発現を促進する方法

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JPS63273481A
JPS63273481A JP63025555A JP2555588A JPS63273481A JP S63273481 A JPS63273481 A JP S63273481A JP 63025555 A JP63025555 A JP 63025555A JP 2555588 A JP2555588 A JP 2555588A JP S63273481 A JPS63273481 A JP S63273481A
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cassette
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dhfr
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    • C12YENZYMES
    • C12Y304/00Hydrolases acting on peptide bonds, i.e. peptidases (3.4)
    • C12Y304/21Serine endopeptidases (3.4.21)
    • C12Y304/21069Protein C activated (3.4.21.69)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は組換えDNA技術を用いた真核細胞におけるタ
ンパクの生産に関する。より詳細には、薬剤耐性遺伝子
を同時増幅することによって誘導される遺伝子増幅によ
る高いレベルのこれらタンパクの生産に関する。
(従来の技術) Schi+ake、R,T、ら、 5cience  
(1978) 202 :1051の独創的な論文には
、メトトレキセート(MTX)のようなある種の代謝拮
抗薬剤に対して耐性を与えるジヒドロ葉酸リダクターゼ
(DHFR)をコードする遺伝子の増幅によって、かな
りの長さの周辺のDNA配列が同時に増幅されることが
開示された。この性質は組換えDNAによる哺乳類形質
転換体において外来遺伝子の発現レベルを増大させる際
に利用された0発現レベルの増大は、外来タンパクをコ
ードする配列をDHFRに対する遺伝子に連結し1次い
でこの連結した配列で形質転換した哺乳動物細胞を、増
量したメトトレキセートの存在下で培養することによっ
て行われた。メトトレキセート耐性を獲得したコロニー
は、明らかにDHFR遺伝子のコピー数と、連結された
外来タンパクをコードする配列とを同時に増幅すること
によって、ますます高いレベルで生存する0例えば、 
Axelの米国特許第4,399,216号を参照され
たい。
哺乳動物細胞の培養物における外来遺伝子の発現自体は
、知られるようになってからかなり長い。
歴史的には、もちろん、この発現は組換えウィルスを利
用することによって達成された(例えば。
Mulligan、R,C,ら、 Nature (1
979) 277 :108−114を参照されたい。
該文献には、 SV40ゲノムのプロモーターおよび他
の制御配列の制御下で、サルの培養細胞においてウサギ
のβグロビンを合成することが記載されている。しかし
、′哺乳動物細胞をトランスフェクトするための他の技
術(リン酸カルシウム沈H,DI!AHデキストラン処
理、またはマイクロインジェクシッンを含む)により、
ウィルスベクターに限定されることなく、DNA自身を
使用することが可能になっている。例えば、 Capp
ecchLM、R,、並旦(1980)冊:479−4
88を参照されたい。
これらの技術を用いて、ウィルスおよび哺乳動物の両方
の遺伝子、そして実際に細菌の遺伝子が発現されている
(Mulligan、 R,C,ら、 5cience
  (1980)209 : 1422−1427  
(E、coltのキサンチン−グアニンホスホリボシル
トランスフェラーゼ、 XGPRT ) ;Subra
mani、 S、ら、 Mo1.Ce1l Biol、
  (1981)土:854−864(マウスのジヒド
ロ葉酸リダクターゼ):および5outhern、 P
、J、ら、 J、Mo1.A  I、Genet、 (
1982)土;327−341 (G418耐性を与え
るバクテリアのホスホトランスフェラーゼ) 、 0R
PRを欠りclIo細胞において、アデノウィルス後期
プロモーターの制御下で。
D I(F Rをコードする遺伝子自身を発現させるこ
とも報告されている(Maufman、  R,J、ら
、 Mo1.Ce1l Biol。
(1982)  2 :1304−1319)。DHF
Rを欠< CIO細胞におけるDHFRの発現、および
この発現の増幅(この発現はマウスのDHFR遺伝子自
身のプロモーターの制御下にある)は、  Ga55e
r、C,S、ら、、 Proc、Natl。
Acad、Sci、USA (1982) l[:65
22−6526に記載されている。
DHFR増幅を使用してDHFRを欠く細胞において組
換えタンパクの生産を増大させる特別な応用も報告され
ている。
例えば、 EPO出願公報第117.059号(198
4年8月29日公開)には、 DHFRおよび組織プラ
スミノーゲン活性化因子(tPA)の両方のコード配列
を含むプラスミドベクターでトランスフェクトされた。
D HP Rを欠く宿主細胞におけるtPAの増幅され
た生産が記載されている。各コード配列は、各々の場合
に、それぞれプロモーター、特にSV40初期プロモー
ターに結合される。欧州特許出願第117.060号(
1984年8月29日公開)は、やはりSV40初期プ
ロモーターによって制御された。 tFAと、プラスミ
ド上に存在する変異型DHFRとを含むプラスミドによ
るトランスフェクションを包含する同様の研究について
記載している。同じベクターは1発行された英国特許G
B 2119804Bにも記載されている。
これらの場合すべてにおいて、 DHFR発現はD)[
FRを欠く細胞における選択可能なマーカーとして役立
つか;あるいは変異型D II P Rは正常な型のD
I(PRを含む細胞において同様に選択可能なマーカー
として働き得る。メトトレキセートの存在下でDHFR
が増幅する能力は、この遺伝子を同時に増幅することに
よってタンパク生産量を増加させるの利用される。
出願人が知るすべての場合(付加的なりNA配列の同時
増幅および発現を包含する)には、所望の異種タンパク
をコードするDNAおよびD It F Rをコードす
るDNAは2強力なプロモーター(例えば、 SV40
初期プロモーターまたは後期プロモーターあるいはアデ
ノウィルスプロモーター)の制御下に配置されている。
このようなプロモーターの下におけるDHFRの発現が
非常に効果的であるので、増幅を刺激するのに用いられ
る薬剤メトトレキセートに対して細胞を保護するために
は、比較的低い遺伝子増幅しか必要としない。DHFR
の生産効率を制限することによって9本発明の発現系は
、すでに当該分野に開示されている系で得られるものよ
りも高い遺伝子増幅を与える。
(発明の要旨) 本発明は、動物細胞、特に叶FRを欠く細胞において所
望の組換え遺伝子を発現させるための発現系を提供する
。該発現系によれば、コードされた所望のタンパクの高
生産レベルが得られる。該発現系は、所望のタンパクお
よびDHFRの生産レベルを平衡させることを利用して
、該発現系を有する細胞がこれら両方の遺伝子を非常に
高レベルに増幅するのを促進する。
ある局面では9本発明は、異種、すなわち外部から導入
された遺伝子の、それを含むように改変された動物細胞
における発現レベルを増大または制御するのに有用な発
現系に関する。この発現系は別々の染色体外プラスミド
上に保持され得るが。
より一般的には、宿主細胞の染色体内に一体化される。
この系自身は、 DNA配列、または一対のDNA配列
であって、染色体内に一体化された場合に。
同−領土のDNA配列となるものである。この系は。
宿主細胞において機能し得る強い制御配列に作動可能か
つ至適に連結した異種遺伝子を含み、そしてまた同−領
土にある場合には1合理的な距離内に、同じ宿主におい
て機能し得る比較的弱い発現カセット中に含まれるD)
IFRまたは他の増幅可能な遺伝子に対するコード配列
をも含む。
他の局面では1本発明は、このような発現系を含む細胞
;これらの細胞を用いてタンパクを生産する方法;およ
びこのように生産されたタンパクに関する。
本発明の概念は、増幅可能な遺伝子に対する発現カセッ
トを、所望のタンパクに対する発現カセットと共に、こ
れら発現カセットの相対的な強さを平衡させることによ
って、同時に増幅することにあると理解されるべきであ
る。従って、増幅可能な遺伝子の性質は本発明にとって
重要ではなく。
DHFRは単に便宜的な例としてここに例示される。
適当な別の増幅可能な遺伝子配列に対して遺伝子を含む
他の発現カセットも決して除外されるものではない。
動物宿主細胞において異種遺伝子を発現させるのに有用
な本発明の発現系は、以下の2つの発現カセットを含む
: 該宿主に対して和合性を有する制御配列に作動可能なよ
うに連結された該異種遺伝子からなる第1の発現カセッ
ト;および 該宿主゛に対して和合性を有する制御配列に作動可能な
ように連結された増幅可能な遺伝子のコード配列からな
る第2の発現カセット。
ここで、上記第1のカセットは上記第2のカセットに比
べて、宿主において発現を行うのに少なくとも2倍有効
である。
動物宿主細胞における異種遺伝子の発現レベルを増大さ
せる本発明の方法は、上記増幅可能な遺伝子がジヒドロ
葉酸リダクターゼ(DtlFR)である発現系でトラン
スフェクトされた宿主動物細胞を有効レベルのメトトレ
キセート存在下で培養することを包含する。
(発明の構成) A、」 ここで用いられているように、「増幅可能な遺伝子配列
」とは、少なくとも一部は多数の遺伝子コピーの合成ま
たは増幅によって、外界の刺激に応答してタンパクの生
産レベルが増大するような代謝機能を有する。タンパク
をコードするDNAを意味する。DHFRは最もよく知
られた例であり、他のものも利用可能であるか、あるい
は利用可能であり得る。
「ジヒドロ葉酸レダクターゼ」または「D旺RJとは1
文脈から明らかなように、タンパクまたはこのタンパク
をコードする(イントロンを有するかまたは有さない)
遺伝子を意味する。DHFRタンパクには、ジヒドロ葉
酸を還元する触媒反応に対する標準的な分析において活
性を有するタンパクを含んでおり、「野性型」および「
変異型」の両方を包含する。
DHFRの変異型は、メトトレキセートのような薬剤に
対する結合能力が低下していることが知られている。こ
れらの変異体は、特に定義内に含まれるものである。し
かし、一般に、野性型の配列の方が増幅に有用である。
変異型DHFRはメトトレキセートに弱くしか結合しな
いので、細胞はこの薬剤に対して本質的に抵抗性を有し
、該薬剤の存在下では増幅はそれほど促進されない、他
方、変異型のDHFRは、 DIIPRが欠乏していな
い細胞へ形質転換するための選択可能なマーカーとして
使用するのに有用である。このような状況下、すなわち
細胞中に変異型および非変異型のDHFRが両方存在す
るような状況下でさえ9強く結合していない(変異型)
 DHFRをコードする遺伝子は、あまり多くは増幅さ
れない。しかし2本発明の発現系において使用する場合
には、野性型DHFRをコードする配列を、 DHFR
を欠く細胞内で使用することが大いに好ましい。
DHFRは、よ(知られ、広く使用されている増幅可能
な遺伝子系であるが1本発明は他の増幅可能な遺伝子(
例えば、アデノシンデアミナーゼ)も同様に使用し得る
「発現系」とは、少なくとも1つの「発現カセッ)Jを
含むDNA部分を意味する。このカセットには1発現さ
れるべきコード配列と、該コード配列に作動可能なよう
に連結され、該コード配列の発現を可能にする制御配列
とが含まれる。本発明の発現系は、少な(とも2つのこ
のような発現カセットを含む。一方は所望のタンパクに
対する強い発現カセットであり、他方はDHFRに対す
る弱い発現カセットである。各カセットは、別々のII
NA配列ベクター、好ましくは同じベクター上に与えら
れ得る。この系は、ゲノム中に一体化された場合に、同
−領土に存在する。
「強い」および「弱い」という用語は、もちろん相対的
なものであって、以下にさらに定義する。
他方のカセットを含むDHFR配列を増幅するためには
、もちろん2つのカセットが互いに充分に近接しており
、増幅刺激に応答して同様に挙動しなければならない。
この両方のカセットは、共に宿主細胞の染色体に一体化
されるか、あるいは共に染色伊から離れて、プラスミド
上に保持され得る。
必要とされるカセット間の距離は、特に短い必要はない
。50〜2ookb程度の距離以内に2つのカセットが
最終的に互いに位置すれば機能し得る。2つのカセット
の方向性は同一であっても逆であってもよい。もちろん
、トランスフェクトした際に。
2つのカセットがより近ければ近いほど、染色体内の同
−積上に一体化され易いか、あるいは複製の間に互いに
同−積上に保持され易い。
増幅は、このように長いDNA距離に及んでいるので、
別々のベクター上の発現カセットで宿主細胞を同時に形
質転換することができるが、単一のベクターの方が効率
的には好ましい。こうすることによって、同じ染色体上
に同時に一体化される確率が大きくなる。しかし、2つ
のベクターを用いた場合に充分な効率が得られるのであ
れ゛ば、この方法も本発明の範囲内にあると考えなけれ
ばならない。従って9本発明の「発現系」は、同じ形質
転換混合物中に2つの発現カセットを含み、これらの発
現カセットは、同じプラスミドまたはベクター上に存在
するか、あるいは混合物中の別々のDNA断片に存在す
る。
「制御配列」というのは、関連したコード配列と同じオ
リゴヌクレオチド分子上に存在し、該コード配列の発現
に必要かつ充分であって、ある特定の発現カセットの一
部であるようなりNA部分を意味する。このような制御
配列は、典型的には。
プロモーターと、1またはそれ以上の転写ターミネータ
−と、ポリアデニル化シグナルとを含み。
さらにエンハンサ−、スプライスシグナルなどを含む場
合もある。本発明の発現系に関する重要な要素は発現カ
セットの相対的な強さである。この強さは、これら発現
カセットの相対的な位置およびコード配列に対する位置
だけでなく、これら発現カセットの各々および全体の性
質の関数である。
「異種」タンパクというのは、このタンパクをコードす
る遺伝子が外部から導入された宿主細胞によって生産さ
れるタンパクを意味する。このタンパクは、実際、宿主
によってそれ自身のゲノム遺伝子から生産されるタンパ
クと同一であり得る。
しかし、ここで用いられているように、「異種」という
のは、タンパク自身の性質よりも、むしろ遺伝子の起源
を意味する。従って、宿主細胞は。
例えば正常な全タンパクの成分としてウロキナーゼを生
産し得るが、「天然」の材料に加えて、宿主がウロキナ
ーゼをコードするDNA部分を含む発現系を受は取り、
そしてこの外部から導入された遺伝子を有効に発現し得
る場合に、このウロキナーゼをここでは「異種」のタン
パクと呼ぶ。
「強い」発現系および「弱い」発現系は定量するのが困
難である。しかし、ある制御配列がコード配列に対して
適当な配置にある場合には、他の場合よりも転写および
それに続くタンパクへの翻訳に対してより効果的であり
得ることは一般に理解されている。発現レベルに影響を
与える要因には以下のものがある:プロモーター配列本
来の強さ;メツセージの開始に関するこれらのプロモー
ター配列と、コード配列の開始コドンとの配置;適切な
コドン選択そしておそらくイントロン配列を反映する。
その2次構造に関するメツセージの性質;ポリアデニル
化シグナルの有効性など。一般に9発現が全く効果的で
はないほど低下していない限り、所望のタンパクを生産
するための発現カセットを強め得るどのような因子も、
そして増幅可能な遺伝子(例えば、 DHFR)を発現
させるために設計されたカセットを弱め得るどのような
因子も1本発明の範囲内にある。
(以下余白) B0発j茂ソ」吸 本発明の発現系の構築には、  DNA断片の“切断お
よび接着”について当該技術分野で公知の標準的方法が
採用される。通常、プラスミドベクターは2つのカセッ
トについての制御配列、2つのコード配列、および便宜
上、細菌細胞内での複製起点を包含する種々の断片から
形づくられる。あるいは、形質転換のための混合に先立
って、それぞれのカセットは別々のベクター上に置かれ
得る。
もちろん、ウィルスのベクターも同様に用いることがで
き、この2つの発現カセットは、これらの組換え体DN
Aを担うように改変されているウィルスゲノム上に置か
れ得る。
異種タンパクをコードするDNAは、当該技術分野で公
知の多くの配列から選択され得る。あるいは、このタン
パクをコードするDNAが始めてクローン化されるもの
であってもよい。動物細胞系で発現するように宿主を選
ぶ場合、正確なスプライシングのシグナルが含まれてい
る限り、イントロンの存在はタンパクの生産の妨げとは
ならない。
それゆえ、イントロンを有するゲノム配列、またはイン
トロンを欠< cDNA配列のいずれかが用いられる。
あるいは、異種遺伝子は種々のゲノム、 cDN^。
または合成したDN^の任意の組み合わせであり得る。
もちろん、ゲノム配列内のイントロンは本来の遺伝子内
に存在するようなイントロンに正確に一致する必要はな
く、コードの重複は自然に存在する配列における多くの
変異を可能としている。
異種遺伝子によってコードされるタンパクは。
遺伝子組換え技術によって生産が望まれるいずれのタン
パクでもあり得る。このタンパクは、ここで例示する組
織プラスミノーゲン活性化因子;ウロキナーゼ、肺界面
活性アポタンパクおよびプロテアーゼネキシンのような
他の酵素;インターフェロンのような免疫調節剤;バソ
プレッシン、ヒト成長ホルモン、他の哺乳動物の動物成
長ホルモン、絨毛性ゴナドトロピン9黄体形成ホルモン
八CTH,などのようなホルモン; IL−1,IL−
2,およびIL−3のようなリンホカイン;種々のコロ
ニー刺激因子;種々の抑制因子;線維芽細胞成長因子。
表皮成長因子、神経成長因子、インシュリン様成長因子
、および骨形成成長因子などのような成長因子;抗菌性
ペプチド;および、要するに高レベルの生産が望まれる
あらゆるタンパクを包含するが、これに限定されない。
ある状況では、生産されたタンパクはそれ自体が最終産
物であるように意図され得ないが、その代謝のある面に
おいて宿主細胞を援助し得る。あるいは、他の化学的変
換を触媒するのに必要とされ得る。特に、これらのタン
パクは2例えば、ステロイドデヒドロゲナーゼのような
、有効な非タンパク製品の生産をもたらす変換が可能な
酵素であり得る。これらの酵素は、容易に入手しうる出
発材料をより高価な製品に変換する。さらに、または換
言すれば、このタンパクは、細胞に永久増殖性を与える
。または細胞がエネルギー源を使用する効率を向上させ
る。といった一般に望まれる効果を有し得る。このよう
に、所望のタンパク生成物それ自体をコードする遺伝子
だけでなく、外来性のタンパクをコードするいずれのD
NAも本発明の方法に適用しうる。
本発明は、最も効果的な相対的強さを得るための2発現
カセットの適切な選択および設計に関する。この設計に
おける重要な要因は、それぞれの発現カセットにおける
プロモーターおよび他の制御配列の選択;コード配列に
対するカセットの配置およびカセットの相対的な配置の
選択;およびコード配列におけるコドンの選択さえ包含
する。
増幅可能な遺伝子配列の発現のためのカセットは。
異種タンパクをコードする遺伝子発現のためのカセット
に比べて著しく弱いということが1本発明の概念の中心
である。
本発明の系に対して効果的であるためには、所望のタン
パクのカセットの強さが、 DHFRをコードする配列
のような増幅可能な遺伝子に関連するカセットよりも約
2倍強くあるべきである。もちろん、これは任意の比率
であり9本発明の効果は相対的な強さの割合による。こ
のように、外来遺伝子の発現カセットは、好適には増幅
可能な遺伝子発現カセットよりも少なくとも2倍強く、
好ましくは5倍強く、そして最も好ましくは10倍強い
ということが恐らくより正確である。゛より強い”は、
同一の試験条件下で関連するタンパクを生産する相対的
な能力を意味する。すなわち、タンパクの生産または発
現により効果的であるということを意味する。
補乳動吻細胞における発現の強さに対する標準的分析法
のいくつかが利用可能であり、ある面での測定に適して
いる。このような分析法としては。
CAT (クロラムフェニコールアセチルトランスフェ
ラーゼ)の生成を利用するといった。簡単に評価しうる
酵素活性が利用される。CAT分析は、制御配列の選択
およびそれらの相対的な配置による発現カセットの状況
を評価するのに用いられ得る。
もちろん2発現すべき遺伝子におけるコドン選択の効果
を評価するのは有効ではない。しかし、これは場合によ
っては、 DHFRのような増幅可能な遺伝子の生産物
あるいは所望のタンパクのいずれかの生産のためにそれ
ぞれのカセットで別々に宿主細胞を形質転換させて試験
することにより、簡単な方法でなされ得る。このように
、所望のタンパクの生産のためのカセットの発現の相対
的効率が。
増幅可能な遺伝子の生産物生産カセットの効率の2倍を
上回るか否かを試験することは簡単なことである。
(以下余白) 典型的には、異種タンパクの生産を行なわせるための適
切なプロモーターは、ウィルスのプロモーターのような
強いプロモーターである。それには例えば2次のプロモ
ーターがある:哺乳動物細胞におけるSV40初期プロ
モーター、またはアデノウィルスの主要後期プロモータ
ー;鳥類細胞におけるラウス肉腫ウィルスのプロモータ
ー;およびネズミレトロウイルスLTR(ハーベイ肉腫
ウィルス)。
もしDHFRが増幅可能な遺伝子ならば、 DHFRカ
セットのための適切な弱いプロモーターは、哺乳動物種
由来のDHFR配列に通常ともなうプロモーター。
SV40後期プロモーター(T抗原がないため°)、お
よびほとんどの細胞性プロモーターが包含される。
増幅可能な遺伝子生産物のレベルに関連する所望のタン
パクの発現のレベルも増大し得る。これは、同−積上に
配置された制御配列に関して、より良いまたはより悪い
位置に配列を配置することによって転写終結信号を操作
することにより、および1例えばDHFRをコードする
mRNAの2次構造よりも安定である2次構造を、所望
のタンパクをコードするmRNAに与えるコドンを適切
に選択することにより行い得る。これらの方法は特定の
タンパクをコードする遺伝子の発現力に影響を与える因
子を利用しており、多くの方法における発現カセット間
のこの設計の相違は、当該技術分野で公知である。
発現系の構築は、用いられるDNA断片の起源に従って
設計される。そして便宜上、細菌系で複製可能な複製起
点を用いる。それには9例えば、 pBR322系のプ
ラスミドまたはバクテリオファージにおいて見い出され
るようなt!、 coliの複製起点がある。
発現系は、ひとたび構築されると、当該技術分野で公知
の宿主に合った形質転換および培養法を用いて真核細胞
系で都合よく増幅され得る。そして。
プラスミドまたはファージDNAは、動物の培養細胞で
用いるために単離される。
本発明の発現系は、遺伝子組換え技術により所望のタン
パクを生産するように設計されている。
タンパクを生産する起源細胞と大体類似した特徴を有す
る細胞内でこれらのタンパクを生産すると。
最も効力のある形でタンパクを生産するのに有効な翻訳
後修飾が確実となる。そのため、そのタンパクが通常見
い出される細胞に類似の動物細胞が好ましい宿主である
。関心がもたれる多くのタンパクはヒトまたは他の哺乳
動物のタンパクであるので、それらをコードする遺伝子
を哺乳動物細胞内で発現することが非常に好ましい。哺
乳動物以外のタンパクに対しては、他のタイプの細胞が
より有利であり得る0例えば、鳥類のタンパクには鳥類
起源の細胞が有利である。
本発明で用いるのに適している動物細胞は、 DN八へ
成および増殖がDHFRのような増幅可能な遺伝子生産
物に依存する。いずれの細胞でもあり得る。
本発明に特に有利なのは、自分自身のDHFRタンパク
を欠いている細胞である。なぜならば、これらの細胞は
本発明の発現系によって生産されるDHFRにほとんど
依存するからである。しかし9本来DHFRを生産する
細胞も用いられ得る。なぜならば2発現系によって与え
られる異種配列が、メトトレキセートの効果を克服する
ようにも配置され得るがらである。哺乳動物細胞は、そ
れらが通常生産するタンパクの重要性という点で非常に
関心がもたれるが2本発明においては他の動物細胞もま
た有用である。鳥類の種から得られる細胞を含むを椎動
物細胞が特に好適である。しかし、哺乳動物細胞が最も
好適である。
細胞は、 GrahamおよびVan der Ebの
リン酸カルシウム沈澱法を種々改変した方法、マイクロ
インジェクシッン、エレクトロポレーション、プロトプ
ラスト融合、などのような標準的方法に従って形質転換
あるいはトランスフェクションされる。
トランスフェクション混合物は、単一プラスミドまたは
ベクターに発現カセットを含有し得る。
または、カセットを有する別々のベクターの混合物を含
有し得る。これは特に必要とはされないが。
トランスフェクションおよび染色体への一体化の効率は
、いずれのプラスミドベクターでもまず線状化すること
によって一般に向上する。そして。
増幅に用いられている細菌由来の配列を欠失するように
、適当な制限酵素で上記ベクターを処理することにより
さらに効率は向上する。このように。
特に好ましい方法では、プラスミドベクターをまず線状
化し、バクテリア由来の配列を欠失させる酵素で処理し
、そしてトランスフェクションのための所望の発現カセ
ットを取り出して精製する;この後者の操作により、特
に染色体DNAとの組換えが助長される。2つのカセッ
トが50〜200kbの距離内で同じ染色体上に一体化
される場合、同時増幅が効果的である。それゆえ、宿主
をトランスフェクションするために用いられる単一ベク
ター上のカセット同士の距離は、事実上無関係である。
上述のように1分離した発現カセットもまた用いられ得
る。
次いで2発現系を有する細胞を宿主および増幅可能な遺
伝子の増幅に適した条件下で培養する。
もちろん、これらの条件は宿主の栄養要求性1選択に用
いるマーカーの性質、および増幅可能な遺伝子の性質に
依存する。
例えば、ある1つの実施態様においては、マーカーおよ
び増幅可能な遺伝子の両方がDHFRであり得る。この
場合、 DHFRを欠いた細胞がトランスフェクション
され1次いで、この細胞はDHFRを増幅させる培地中
で培養される。典型的な培地は、細胞にとって非常に有
害な薬剤であるメトトレキセートを少量含有する。しか
し、薬剤の効果は過剰17) DHFRタンパクにより
打ち消される。通常、メトトレキセート抵抗性コロニー
の選択は、薬剤の濃度を増加させても生存する個々のコ
ロニーまたはプールを選び出すことにより行われる;こ
のような高いメトトレキセート抵抗性を示す個々の培養
物を選択する方法は、当該技術分野に公知である。
通常、メトトレキセートの初期濃度はnMの範囲であり
、μ阿の範囲で生存するよう十分に増幅された配列を有
する細胞を最終的に得ることができる。
しかし、遺伝子の増幅を維持するのに通常必要であるメ
トトレキセートを高レベルで維持することは、異種タン
パクにとっ゛て通常望ましくない。なぜならば、この薬
剤に対する補償作用として細胞の代謝のバランスが失わ
れるからである。細胞は。
メトトレキセートに対する抵抗性についての選択圧を増
大させることに加えて、異種タンパク生産能力について
評価され得る。そして、最適にタンパク生産を伴うメト
トレキセートのレベルが、所望のタンパクを生産するた
めの細胞培養に採用される。
もちろん、 DHFRを増幅可能な遺伝子として用いる
場合1代謝に同じ効果を与えるメトトレキセート以外の
薬剤も用いられ得る。しかし、メトトレキセートは容易
に入手できて便利である。
異種タンパク生産の至適レベルにより判断される。メト
トレキセートの至適レベルが一度決定されると、細胞は
確認されたレベルのメトトレキセートを含有する培地で
タンパク生産のために特別に培養される。異種タンパク
の生産のために、細胞は数回培地に継代接種することに
より対数増殖期にまで増殖される。もし、コードされる
タンパク生産物の生産が望ましい結果であるならば、生
産されたタンパクは培養物から直接単離される(あるい
は溶解した細胞から単離される。これは。
外来配列が分泌に影響する操作可能なシグナルを有する
かどうかによる)。もしタンパクが細胞の代謝を変える
ために生産される場合は、もちろん。
その単離は必要でないか、または望ましくない。
あるいは、細胞を増殖させ1次いで静止維持反応器(s
tatic maintenance reactor
;SMR)培養系に移す、この培養系は長期間にわたっ
て細胞の非増殖性を維持し、これらの細胞に所望のタン
パク生産を続行させるが、増殖のために代謝産物の添加
を必要としない。このような反応器系は1例えば。
米国特許第4.537,860号に記載されており、参
照文献としてここに引用する。
(以下余白) (実施例) 以下の実施例は本発明を例証することを意図したもので
あり、限定するためのものではない。
プラスミドpSTH−MDI (その特徴を第1図に示
す)は1本発明の発現系の典型的な実施態様である。
このプラスミドはSV40初期プロモーターの制御下に
あるtPAをコードするcDNAを含み、B型肝炎ウィ
ルス由来のポリアデニル化シグナルがその後に続いてい
る。このプラスミドはまた。ネズミのDHFR遺伝子(
これはそれ自身のプロモーターの制御下にある)を含み
、そしてまた、  HBV由来のポリアデニル化シグナ
ルがその後に続いている。このプラスミドはさらにpM
Lプラスミド由来のE、 coltの複製開始点、およ
びアンピシリン耐性遺伝子を含む。
従って、プラスミドpsTH−MDIは、単一のプラス
ミドに存在する本発明の発現系を例示する。2つの発現
カセットが別々のベクターに存在するような他のベクタ
ーを構築した。これらの各プラスミドの構築は以下に示
される。
主皿生互撓至 本発明の発現カセットの種々の要素を含み、そして発現
ベクターの中でそれらの構築に有用であるいくつかの中
間ベクターを次のように調製した。
psVoriHBV3°は、B型肝炎表面抗原遺伝子の
3゛末末端列の上流にSV40の複製開始点と、初期お
よび後期プロモーターとを含み、そしてそれらの間に外
来遺伝子のための挿入部位を有する。 pSVoriH
BV3゜はpML、 SV40およびHBVから構築す
る。 pMLをEcoRIで分解し、クレノーで平滑化
し2次いで旧ndl[Iで分解する。 E、 coli
の複製開始点とアンピシリン耐性遺伝子とを含むベクタ
ー断片を単離し、そしてSV40の初期、後期プロモー
ターと複製開始点(旧ndllIと旧ncIIとにより
SV40 ONAを分解することにより得られる)とを
含む、単離された540bpの断片に連結する。得られ
たベクター(これをpsVoriと命名する)を1次に
、 Baff1旧で分解し、 HBV DN^(表面抗
原遺伝子の3°末末端列を含む)のBawl I /B
gl  II分解物から単離された585bp断片を受
容できるようにする。正しい方向を制御酵素による分析
により以下のように確認する。HtndIIIとBam
H1とによる分解により、正しいベクターからは、35
0bpの断片が得られる。従って、得られた連結ベクタ
ー、 psVoriHBV3°はHBVターミネータ−
の上流にSV40のプロモーターと複製開始配列とを含
み。
そしてそれらの間にコード配列が都合よく挿入される。
ptPA−BAL17の調製もまた2行なった。このp
 tPA−BAL17は、細菌の複製ベクター中のtP
A遺伝子の加工された上流部分を含む。tPA cDN
Aは、゛ベクターp?l0N−1068により供給され
る。このp?1ON−1068は、 Penn1ca、
 o、  ら、 Nature(1983) 301:
214−221に述べられているように、  tPAに
対して得られた完全なcDNA配列である挿入物を含む
細菌のベクターである。もちろん、このコード配列を含
むいかなる細菌の複製ベクターを使用することも可能で
あった。そして、以下に示される制限部位は。
Na tureで述べられているtPA cDNAの開
示された配列の中にある。pMON−1068を、まず
Bam1目で分解して、  tPAをコードするcDN
Aを除去し1次に。
BAL−31で処理し、遺伝子の各々の末端を削った。
BAL−31を用いた分解は、線状の断片の長さと配列
の分析により、該断片の5゛末端がATG開始コドンの
17bp以内にあることが示されるまで続けた。削除し
た正確な距離は2発現カセット内にあるプロモーターか
ら作動可能な距離にATGを配置するのに充分短い距離
内である限り重要ではない。実際には、この断片の5゛
末端がATGから約10bpの距離にあることが好まし
い。選択された線状の断片を次に、  Sac I (
tPA遺伝子のコード配列の内部を切断する)で分解し
た。そして得られた平滑化/5acI断片を単離した。
この断片は、この遺伝子を適当に加工した5゛末端を含
んでおり、  5ack/旧ncI[分解したpLIc
13に連結させることによって中間体プラスミドptP
A−BAL17を得た。
ptlc−DIRをDHFRコード配列用のクローニン
グベクターとして用いた。このクローニングベクターに
は、これらのコード配列に関連する制御配列が存在しな
い。pUc−DHFRを次のように構築した。つまり、
まずpDHFR−11(Stmonsen、 C,C,
ら、匡。
Natl、Acad、Sci、USA (1983)8
0 : 2495−2499)をFnu4Hrで分解し
、クレノーで平滑化し2次いでBglmで分解して66
0bpの断片を単離する(これは上記文献に述べられて
いる)。そしてこの断片を、 HincIIとBamH
Iとで分解したp[Ic/13に連結させることにより
構築した。従って、 pUc−DHFRはDHFRのた
めの単純なりローニングベクター(これは、上記tPA
遺伝子の5”部分に対して記載されたptPA−BAL
17ベクターに類似している)であることを意味する。
結局、B型肝炎表面抗原遺伝子由来の末端配列のための
別のクローニングベクターであるpUC−HBV3’は
、上記のようにHBV DNAをBamHIとBglI
Iとで分解し、  585bp断片を単離し、この断片
をBamHI分解したptlc13に連結することによ
り構築された。
上記ベクター中間体の構築は第2図に要約されている。
ベクターの 上記中間ベクターを、当該分野で入手し得る他の成分と
ともに使用し、第3図に概略を示すようなプラスミドベ
クターに含まれる発現カセットを構築した。
pSV−tPA17(コれはSV40プロモーターの制
御下にある完全長のtPAコード配列と、  HBVの
末端配列とを含む)を、3つのベクター断片の連結物と
して調製した。これらのベクター断片は5次のとおりで
ある:Hindl[IとBamHIとで分解したpSV
oriHBV3’(これはベクター配列とともにプロモ
ーターおよびターミネータ−を与える) ;pMON−
1068のSac I /BgllI分解により得られ
るtPAの3゛部分;そしてtPAコード配列の加工さ
れた5゛部分(ptPA−BALL7の旧nd m /
 Sac I分解物として得られる)。
得られた連結混合物をt!、 coliにトランスフエ
クトシ、形質転換体をアンピシリン耐性について選択し
、そして所望のpsv−tPA17を含むプラスミドD
NAを単離した。
D II F R発現のための相手方ベクター(pSV
−DHFRと命名した)もまた、3断片の連結により調
製した。
再び、 pSVori)IBV3’ の旧nd III
 / BamHI分解により得られたベクター断片を用
いて制御配列を与えた。
そして、 DIIFRコード配列の5′部分および3″
部分は。
それぞれpUC−DHFRを旧ndI[[とTaql(
部分分解)とで分解すること、およびBglIIとTa
ql(部分分解)とで分解することにより得た。その連
結混合物をE、 coltを形質転換するために用い、
アンピシリン耐性の形質転換体を選択し、 pSV−D
HFRと命名されたプラスミドDNAを単離した。
前記2つの発現ベクターはもちろん、  tPAおよび
DHFRのDNA配列に対して同等の強さの発現カセッ
トを含む。これらの発現系を同様のプラスミドpSTH
−SDRに、3断片連結法により結合させた。この3断
片連結法には1次の断片が用いられる: pSV−tP
A17のSac II / Sal 1分解により得ら
れる適当な断片、 pUc−HBV3’ のSac I
[/ Sma 1分解により得られる断片;そしてpS
V−DIIPRのPvu II / Sal II断片
。上述のように連結混合物を処理し、所望のプラスミド
pSTH−SDIを単離した。
D II P Rコード配列に対する弱い発現系を含む
単一のプラスミドもまた。調製した。このプラスミド。
ρ?IDI+は3断片連結法により得た。この方法には
pDR34のEcoRI / Taq I (部分分解
)により得られたIkb断片; EcoRI / Sa
t I分解されたpMLがらのベクター断片;およびT
aqI(部分分解)/5alI5allたpSV−DH
FRから単離した遺伝子の3゛末端。(pDR34ベク
ターはGa55er+ C,S、  ら、紅匹。
Natl、Acad、Sci、USA (1982)7
9:6522−6526.(前出)により述べられてい
る。そしてこれは、それ自身に連結したマウスDIIP
R遺伝子を含む。)得られたベクター(pMDH)は、
 DHFR遺伝子がマウスのDHFRプロモーターの制
御下にあること以外は、 pSV−DIIFRと同様で
ある。pMDHに存在する弱い発現カセット。
およびpsv−tPA17に存在する強い発現カセット
は。
それらがDHFRを欠く適当な細胞をトランスフェクト
するために混合して用いられる場合には1本発明の発現
系の1つの実施態様を構成する。
結局、 pSTH−MDI+ (これは1本発明の発現
系を単一ノヘクター上ニ含ム) ハ、 pSV−tPA
17. pMDH,およびpUc−HBV3’ の単離
された適当な断片がら3断片連結法により構築した。p
SV−tPA17はSac IIおよび5allで、 
pMDHはEcoRIおよびSma Iで、そしてpU
C−HBV3’ はSac IIおよびEcoRIで分
解した。
この連結により第1図に示される構築物が得られる。こ
の構築物においては、ひとつのベクターが2つの発現カ
セット(所望のtPA配列に対する強いカセットと、増
幅可能なりHPR遺伝子に対するより弱いカセット)を
包含している。
災脂班又 実施例1の発現ベクターを、 DHFRを欠くチャイニ
ーズハムスターの卵巣細胞を形質転換させるために使用
した。この形質転換は、 Wigler、M、 ら。
Proc Natl Acad Sci USA(19
80)77:3567−3570により改変されたGr
ahamおよびVan der Ebの方法を用いて行
われた。宿主細胞系は公に容易に入手可能であり、そし
てそれはUrlaub、G、およびChasin+L、
+  Proc  Natl  八cad  Sci 
 USA(1980)ヱヱ:4216−4220に記載
されている。
成功裏に得られた形質転換体を選択し、そしてメトトレ
キセートを含む培地(メトトレキセートのレベルを10
nMから順次高めてゆく)で増幅した。
DHFR遺伝子の増幅を行い、さらに選択を行なうこと
を、メトトレキセートのレベルを10μ門まで上げなが
ら行なった0組換えtPAの生産についてはまた。 A
merican Diagnostics、 Gree
nwich、 CNにより発売されている市販のrEL
IsA法」を用いて。
細胞溶解物中において監視した。
表1は、形質転換の効率、およびtPA生成についての
いくつかの実験の結果を平均値として示している。上記
tPAの生産は、形質転換混合物において使用した種々
のプラスミドに対してメトトレキセート(MTX)のレ
ベルを種々に変化させて行なった。
(以下余白) 表1に示すように、 pSV−tPAを形質転換ベクタ
ーとして単独に用いる場合には(採用した選択システム
のため)結果を得ることができない。DHFRが有効な
発現カセットの存在下で発現するとき。
最も効果的な形質転換が認められる。このことは。
pSV−DIIPRを単独で、もしくはpSTH−5D
Iと組みあわせて用いると9形質転換された細胞10’
個当り比較的多数のコロニーが得られることにより証明
される。しかし、これらの系をtPA発現系〔同一のベ
ク9− (pSTH−SDI)またはベクターの混合物
(pSV−tPAおよびpSV−DHFR)上にある〕
と共にコトランフェクションした場合には、生産される
tPAのレベルが、試験したメトトレキセートレベルの
すべてにおいて極めて低い。他方9弱いMDIカセット
を含むベクターおよびその混合物についての形質転換頻
度は低いがtPA生産のレベルは一貫して高かった。こ
のtPA生産のレベルは、同一のベクター (pSTH
−MDI)または異なルヘクター (pSV−tPAお
よびpMDH)上のtPAカセットの位置にかかわりな
く高かった。
細胞当りピコグラムオーダーのtPA生産のレベルは、
メトトレキセートのレベル250nMにおいて最適な値
に達するようであった。これはおそらく。
10μ台メトトレキセートである場合よりも上記レベル
である場合のほうが、細胞がより健全であるためと考え
られる(3および44Ijiを比較されたい)。
表に示されている生産レベル(細胞当り5〜20pg)
は、採用した培養条件下においては、細胞培養物あたり
20〜40μgodであることを示す。
psTII−MDIでトランスフェクトし、そして増幅
して得られた典型的な細胞系は、プラスミドpSV−t
PA17およびpSV−DHFRを用いて得られる細胞
に比べて倍加時間が短い、psT!(−MO)lで形質
転換されたひとつの系をIBDIと命名し、潅流式反応
器でtPAを生産させるのに用いた。tPAが高レベル
で生産された。
(発明の要約) 異種タンパクの生産を増大させる本発明の方法は、該タ
ンパクに対する強い発現カセットを、増幅可能な遺伝子
に対する弱い発現カセットと組み合わせて用いる。その
後の増幅は、増幅可能な遺伝子がを効に設計された発現
系にも存在する場合に得られる生産レベルと比較して2
強いカセットから高レベルの生産を達成するのに効果的
である。
4、 ′  の   な量日 第1図は本発明の発現系の1つの実施態様を含むプラス
ミドpsTFI−MDHの重要な特徴を示す図;第2図
は本発明に有用な中間ベクターの構築を表す概略図;第
3図はDHFR,tPAおよびその両方に対する発現ベ
クターの構築を表す概略図である。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、動物宿主細胞において異種遺伝子を発現させるのに
    有用な発現系であって、 以下の2つの発現カセットを含む発現系: 該宿主に対して和合性を有する制御配列に作動可能なよ
    うに連結された該異種遺伝子からなる第1の発現カセッ
    ト;および 該宿主に対して和合性を有する制御配列に作動可能なよ
    うに連結された増幅可能な遺伝子のコード配列からなる
    第2の発現カセット、 ここで、該第1のカセットは該第2のカセットに比べて
    、該宿主において発現を行なうのに少なくとも2倍有効
    である。 2、前記第1のカセットが前記第2のカセットに比べて
    発現を行なうのに少なくとも5倍有効である特許請求の
    範囲第1項に記載の発現系。 3、前記第1のカセットが前記第2のカセットに比べて
    発現を行なうのに少なくとも10倍有効である特許請求
    の範囲第1項に記載の発現系。 4、前記第1のカセットおよび前記第2のカセットが同
    一鎖上に存在する特許請求の範囲第1項に記載の発現系
    。 5、前記増幅可能な遺伝子がジヒドロ葉酸リダクターゼ
    (DHFR)である特許請求の範囲第1項に記載の発現
    系。 6、前記制御配列がを脊椎動物細胞に対して和合性を有
    する特許請求の範囲第1項に記載の発現系。 7、前記制御配列が哺乳動物細胞に対して和合性を有す
    る特許請求の範囲第1項に記載の発現系。 8、前記第1のカセットが、SV40前期プロモーター
    およびアデノウィルス主後期プロモーターでなる群から
    選択されるプロモーターを用いる特許請求の範囲第1項
    に記載の発現系。 9、前記増幅可能な遺伝子がDHFRであり、前記第2
    のカセットが天然のDHFRプロモーターを用いる特許
    請求の範囲第1項に記載の発現系。 10、前記異種遺伝子が組織プラスミノーゲン活性化因
    子をコードする特許請求の範囲第1項に記載の発現系。 11、特許請求の範囲第1項に記載の発現系でトランス
    フェクトされた宿主動物細胞。 12、特許請求の範囲第5項に記載の発現系でトランス
    フェクトされた宿主動物細胞。 13、DHFRを欠くトランスフェクト型の細胞である
    特許請求の範囲第12項に記載の細胞。 14、哺乳動物細胞である特許請求の範囲第13項に記
    載の細胞。 15、チャイニーズハムスター卵巣細胞である特許請求
    の範囲第14項に記載の細胞。 16、動物宿主細胞における異種遺伝子の発現レベルを
    増大させる方法であって、 有効レベルのメトトレキセート存在下で特許請求の範囲
    第12項に記載の細胞を培養することを包含する方法。 17、前記メトトレキセートのレベルが5nM〜500
    nMの範囲内である特許請求の範囲第16項に記載の方
    法。 18、特許請求の範囲第16項に記載の方法によって生
    産される異種タンパク。
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