JPS6327291B2 - - Google Patents

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JPS6327291B2
JPS6327291B2 JP59272112A JP27211284A JPS6327291B2 JP S6327291 B2 JPS6327291 B2 JP S6327291B2 JP 59272112 A JP59272112 A JP 59272112A JP 27211284 A JP27211284 A JP 27211284A JP S6327291 B2 JPS6327291 B2 JP S6327291B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salt
sodium
caking
added
plastic film
Prior art date
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Expired
Application number
JP59272112A
Other languages
English (en)
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JPS61151022A (ja
Inventor
Shizuo Sugita
Tomio Shinohara
Kyomi Soga
Kenichi Kagiwada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、食塩結晶をプラスチツクフイルム袋
に収容して貯蔵したときに発生する食塩の固結現
象を防止する方法に関する。なお、「プラスチツ
クフイルム袋」とは、プラスチツクフイルムから
成る包装袋及びプラスチツクフイルムを内張りし
た包装袋等をいう。 本発明の対象である食塩結晶の固結現象は、周
囲の空気の温度と湿度の変化によつて発生するも
のであるが、プラスチツクフイルム袋に収容した
場合でも温度の変動を受け、またプラスチツクフ
イルムといえどもその透湿度は、ゼロではないの
で、食塩結晶は、あるときは、食塩の臨界湿度以
上の空気と接触して湿潤状態となり、あるとき
は、臨界湿度以下の空気と接触して乾燥状態とな
る。食塩結晶は、この両状態を繰り返すことによ
つて、食塩結晶粒子間に新たに微細な食塩結晶が
析出して、これが徐々に成長してセメンテイグし
強固な固結状態となるものである。結局、透湿度
の小さいプラスチツクフイルム袋に食塩を収容し
ても、食塩の固結を防ぐことはできなかつた。 (従来の技術) 従来から食塩の固結防止方法として、次の三つ
の方法が実用化されている。 (1) 無リン酸ナトリウムなどの脱水剤を添加する
方法。 (2) フエロシアン化ナトリウムなどの固結防止剤
を添加する方法。 (3) 炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの流
動化剤を添加する方法。 これらは、それぞれ次のような欠点を有する。
すなわち、(1)の方法は、プラスチツクフイルム袋
に収容した場合でも、期間の経過とともにやがて
添加した脱水剤の吸水能力(保水限界)を越える
こととなり、この条件下では、逆に固結現象を促
進する欠点が見られる。さらに、食塩結晶に対し
て1%程度の比較的多量の添加が必要なため、品
質及び経済面で不利であり、対象となる食塩の種
類と使用条件が限定される。(2)の方法は、外国で
実用化されている優れた方法であるが、わが国で
はフエロシアン化塩が食品添加物として許可され
ていないために、用いることができない。(3)の方
法は、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムの添加
量が比較的多量でないと効果があがらない。しか
し、添加量が多いと食塩溶解液が白濁する現象が
おこり、これは消費者に好まれない。 なお、日本専売公社中央研究所研究報告第111
号、第211〜219頁(1969年)には、本発明に使用
する縮合リン酸ナトリウムの一種であるヘキサメ
タリン酸ナトリウム(グラハム塩)をどぶ漬け法
により食塩結晶に添加する方法が検討されている
が、この方法では、実際の使用条件において固結
防止の効果を挙げることはできなかつた。その原
因について発明者らは詳しく検討した結果、次の
点が明らかとなつた。すなわち、ヘキサメタリン
酸ナトリウムをどぶ漬け法により添加する場合に
は、飽和食塩水中にヘキサメタリン酸ナトリウム
を溶解する必要があるが、ヘキサメタリン酸ナト
リウムは、MgやCaイオンの存在下で加水分解の
進行が早まり、オルトリン酸ナトリウムあるいは
ピロリン酸ナトリウムに時間の経過とともに分解
変化してしまうのである。したがつて、どぶ漬け
法による添加は、完全な意味でヘキサメタリン酸
ナトリウムを添加したことにならないのである。
前記研究報告における試験結果をみても、乾燥試
験により固結防止効果を確認したところ、逆に固
結を促進する結果を示している(同研究報告第
213頁、図−5参照)のは、そのためと思われる。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記した従来の方法の欠点をなく
し、プラスチツクフイルム袋を用いる食塩貯蔵に
おいて、微量の添加量で食塩の固結防止ができる
食塩固結防止方法を提供せんとするものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、プラスチツクフイルム袋を用いる食
塩貯蔵において、食塩結晶に、一般式XNa2O・
YP2O5で表され、かつ両成分のモル比(これを
R=X/Yで表す。)が2>R>0の関係にある
縮合リン酸ナトリウム20ppm以上を、その水溶液
の噴霧法により添加することを特徴とする食塩の
固結防止方法を要旨とするものである。 本発明においてプラスチツクフイルム袋として
は、主にポリエチレンフイルム袋及びポリ塩化ビ
ニルフイルム袋などが使用される。 また、本発明において食塩に添加される化合物
は、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ウルトラリン
酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウムあるい
はトリメタリン酸ナトリウムに代表される縮合リ
ン酸ナトリウムであり、モル比がR=3であるオ
ルトリン酸ナトリウム、R=2であるピロリン酸
ナトリウム及びR=0の五酸化リンなどは、含ま
れない。これらの縮合リン酸ナトリウムを食塩に
添加する際に、その水溶液を噴霧法により添加す
る点に本発明の特徴が存する。噴霧法によると、
どぶ漬け法とは異なり、MgやCaイオンの存在し
ない純水中に縮合リン酸ナトリウムを溶解して添
加することができるのである。縮合リン酸ナトリ
ウムの加水分解は、Hイオンの存在下より、Mg
あるいはCaイオンの存在下において2.8〜3.5倍の
速度で進むことが知られている。また、縮合リン
酸ナトリウムは、PHが小さいと加水分解速度が大
きくなる。どぶ漬け法では、食塩飽和溶液中に縮
合リン酸ナトリウムを溶解するため、その溶液の
PHが約4.2となる。これに対し、噴霧法では、縮
合リン酸ナトリウムを純水に溶解するので、その
溶液のPHは6.5となり、加水分解の進行を押さえ
ることができる。さらに、どぶ漬け法では、縮合
リン酸ナトリウムの溶解後の経過時間が長くなる
のに対し、噴霧法では、溶解後の経過時間を短く
規制することができるので、これらの要因から、
本発明噴霧法によると縮合リン酸ナトリウムの加
水分解を最小限に押えることが可能となるのであ
る。 縮合リン酸ナトリウムの添加量は最小限20ppm
で十分な効果が挙げられることが確認された。 (実施例) 実施例 1 本発明法 精製塩に対して、ヘキサメタリン酸ナトリウム
及びウルトラリン酸ナトリウムを1%水溶液とし
て添加量100ppmとなるようにスプレーにて噴霧
添加した後、Vミキサーで充分混合し、小型流動
乾燥機で乾燥した。 どぶ漬け法 飽和食塩水にヘキサメタリン酸ナトリウム及び
ウルトラリン酸ナトリウムを0.5%溶解させ、そ
の中に精製塩を浸漬し、食塩スラリーを作り遠心
分離機で脱水して含水率約2%の添加塩を調整
後、小型流動乾燥機で乾燥した。 これらの食塩4Kgをポリエチレンフイルムから
成る包装袋に入れ密封し、製品倉庫で自然環境の
もとに保管した。3カ月経過後にその包装袋を開
封し、固結状態を調査した。固結した試料につい
ては、単軸圧縮破壊試験機で破壊し、そのときの
単位面積当たりの圧力を固結強度とした。表−1
にその結果をしめす。
【表】 表−1に示すように、どぶ漬け法の場合のヘキ
サメタリン酸ナトリウム及びウルトラリン酸ナト
リウム添加塩は、固結が著しく、固結強度は0.6
〜1.0Kg/cm2であり、無添加塩と大差ない状況で
ある。 これにたいし本発明法の場合は、固結の発生が
なく良好な流動性を示した。 実施例 2 精製塩に対してヘキサメタリン酸ナトリウム及
びウルトラリン酸ナトリウムを1%溶液として添
加量0〜100ppm噴霧添加した後、Vミキサーで
充分混合し、小型流動乾燥機で乾燥し実施例1の
条件と同様の条件で調製し、ポリエチレンフイル
ムを内張りした包装袋に入れて密封し、3カ月間
保管した場合の固結防止効果を表−2に示す。 表−2ヘキサメタリン酸ナトリウム及びウルト
ラリン酸ナトリウムの添加量と固結防止効果
【表】 表−2に示すように、ヘキサメタリン酸ナトリ
ウム及びウルトラリン酸ナトリウムは20ppm以上
を添加することにより、優れた固結防止効果を発
揮する。 実施例 3 精製塩に対しヘキサメタリン酸ナトリウムを1
%溶液として添加量0〜100ppm噴霧添加した後、
実施例2の条件と同様の条件で調製し透湿度の低
いポリエチレンフイルムから成る包装袋(透湿度
6g/m2.24h;JISZ0208試験法)とピンチバツ
グ(透湿度16g/m2.24h;同上)にいれて密封
し、3カ月間保管した場合の固結防止効果を表−
3に示す。
【表】
【表】 表−3に示すように、ヘキサメタリン酸ナトリ
ウムは透湿度の低いポリエチレンフイルムから成
る包装袋に保管した場合、添加量20ppm以上で優
れた固結防止効果を発揮する。 (発明の効果) 以上の実施例から明らかなように、本発明方法
は、縮合リン酸ナトリウムの微量を噴霧法で添加
することにより食塩の固結を完全に防止する方法
であり、この食塩溶液は、白濁現象もみられな
い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 プラスチツクフイルム袋を用いる食塩貯蔵に
    おいて、食塩結晶に、一般式XNa2O・YP2O5
    表され、かつ両成分のモル比(これをR=X/Y
    で表す。)が2>R>0の関係にある縮合リン酸
    ナトリウム20ppm以上を、噴霧法により添加する
    ことを特徴とする食塩の固結防止方法。
JP59272112A 1984-12-25 1984-12-25 食塩の固結防止方法 Granted JPS61151022A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59272112A JPS61151022A (ja) 1984-12-25 1984-12-25 食塩の固結防止方法

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JP59272112A JPS61151022A (ja) 1984-12-25 1984-12-25 食塩の固結防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61151022A JPS61151022A (ja) 1986-07-09
JPS6327291B2 true JPS6327291B2 (ja) 1988-06-02

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ID=17509247

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JP59272112A Granted JPS61151022A (ja) 1984-12-25 1984-12-25 食塩の固結防止方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19902395C2 (de) * 1999-01-22 2001-05-03 Kali & Salz Ag Verfahren zur Verengung des Kornspektrums von Kalium- und Natriumchloridkristallisaten zur Verbesserung der Rieseleigenschaften

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Publication number Publication date
JPS61151022A (ja) 1986-07-09

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