JPS63270533A - 界面活性剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、界面活性剤組成物に関し、詳しくは陰イオン
性界面活性剤−水一多価アルコール系で形成される透明
な液状であり、僅かな水の添加により透明で粘度の高い
液晶を形成し、流れ落ちや使用性を向上させるといった
機能性をもつ界面活性剤組成物に関する。

［従来の技術〕 従来、化粧料、皮膚洗浄料、塗料、接着剤などの基剤と
しては外観的に分類すると、固形、液状、ペースト状（
ゲル状）のものがある。中でも容器に保存するタイプの
ものは、液状、ペースト状のものが、多く用いられてい
る。

［発明が解決しようとする問題］ しかし、液状のものは容器から出しやすい、あるいは安
定性がよいなどの長所がある半面、使用時に塗布しよう
とするものから容易に流れ落ちてしまう、あるいは使用
性的なもの足りなさがあるという欠点がある。また、ペ
ースト状のものは、使用感が良く、そのうえ流れ落ちし
ないかわりに、安定性を向上させるのが難しい、また増
粘剤などを用いるためコストが高くなるといった欠点が
ある。

このような現状にあって、両者の長所だけを生かす、即
ち容器などでの保存時には安定性が高くまた外観的にも
美観のある透明な液体状であり、使用時には使用感がよ
く、流れ落ちしないペースト状になるような基剤を検討
していた。

本発明者等は、陰イオン性界面活性剤と水と多価アルコ
ールからなるある特定の組成においては、使用前には液
体状であったものが、驚くべきことに使用時のわずかな
水の添加によってペースト状に変化することを見出し、
同時にこれを身体に用いるときには予想もしない温暖効
果が得られることを発見し、本発明を完成するに至った
。

［問題を解決するための手段］ すなわち本発明は、陰イオン性界面活性剤、水。

多価アルコールの３成分を含有し、３成分の重量比が添
付図面の斜線部分で示すように点α、β。

ｂ、ｄで囲まれる範囲内の組成を有することを特徴とす
る界面活性剤組成物を提供するものである。

添付図面の斜線部分で示す点α、β、ｂ、ｄで囲まれる
範囲を具体的に説明するならば、陰イオン性界面活性剤
（Ａ）、多価アルコール（Ｂ）、水（Ｃ）の組成を三角
座標で表したときに、曲線ａ、ｄ、ｃに囲まれる領域は
室温にて透明な液晶（ペースト状）を示す領域 曲線ａ、ｄ、ｂ及び点Ａに囲まれる領域は、室温にて不
透明な結晶（固体状）を示す領域臼ａｂｌ　ｄｌ　　ｃ
及び点１３．Ｃに囲まれる領域は、室温にて透明な溶液
を示す領域 であって、点Ｃから曲線ａ、ｄ、ｃに接線を引いたとき
に生ずる接点をα、この接線が直線Ａ、　　Ｂにまじわ
る点をβとしたときに、点α、点β及び曲線す、ｄ、α
にかこまれた領域（斜線部）内の組成範囲を意味するも
のである。ただし、点Ｃから曲線ａ、ｄ、ｃに引いた接
線が曲線す、ｄと交わる場合は、その交点なβとし、点
α、点β及び曲線βｌ　ｄｌ　αにかこまれた領域（斜
線部）内の組成範囲を意味するものとする。

かかる範囲の組成物は透明な溶液状態であるが、水を加
えることによって液晶を形成しペースト状になるので従
来技術にみられない画期的な界面活性剤組成物を提供す
ることができるのである。

次に本発明の構成について述べる。

本発明に使用される界面活性剤としては通常の陰イオン
性界面活性剤を用いることができる。具体的に例を挙げ
ると、例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸カ
リウム、ミリスチン酸トリエタノールアミン塩等の脂肪
酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カ
リウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、ＰＯＥラウリ
ル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸
エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のＮ−
アシルサルコシン酸、Ｎ−ミリストイル−Ｎ−メチルタ
ウリンナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、
ＰＯＥオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ＰＯＥステ
アリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、ジー２−
エチルへキシルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコ
ハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノール
アミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、Ｎ−ラウロイルグルタミン酸
モノナトリウム、Ｎ−ステアロイルグルタミン酸ジナト
リウム、Ｎ−ミリストイル−し−グルタミン酸モノナト
リウム等のＮ−アシルグルタミン酸塩等があげられ、さ
らに好ましくはラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸カ
リウム、ミリスチン酸トリエタノールアミン塩、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウムリニアドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベン
ゼンスルホン酸トリエタノールアミンなどのクラフト点
が５０℃以下のものを用いるのがよい。

界面活性剤の濃度としては、２０重量％から６０重量％
が好ましい。

多価アルコール濃度は、１０重量％から４０重量％が好
ましい。多価アルコールとしては、例えば、プロピレン
グリコール、１，３−ブチレングリコール、１，４−ブ
チレングリコール等の２価アルコール、グリセリン等の
３価のアルコール、ソルビトール、マンニトール等の６
価のアルコール、ジエチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレ
ングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール
、ポリグリセリン等の多価アルコール重合体、ソルビト
ール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール
、ショ糖、等の糖アルコールが挙げられるが、好ましく
は系の溶解温度を低くし、透明性の良い、ジプロピレン
グリコール、プロピレングリコールがよい。

水の濃度は、１０重量％から６０重量％が好ましい。

さらに、他の添加剤例えば、香料、色素、ｖ１衝剤、塩
、油分、起泡剤、美白剤、防腐剤、抗酸化剤、柔軟剤、
保湿剤、薬剤、あるいはスクラブ等の粉末等についても
、透明性を著しく損なわない場合や、表記条件を損なわ
ない範囲で用いることは差し支えない。

〈実施例〉 次に本発明のいっそうの理解のために、実施例をあげて
詳細に説明する。本発明はこれによって限定されるもの
ではない。

実施例１　　　　　　重量％ １）ラウリン酸　　　４０ ２）プロピレン グリコール　　２１．１ ３）トリエタノール アミン　２９．８ ４）水　　　　　　残 １）、２）を６０℃にて撹拌し、均一になってから３）
、４）を加え撹拌し冷却すると、透明な液状の洗顔剤が
得られる。使用時、手に取ってから、水をわずか加える
と手の中でゲル化し、使用時にも手から流れ落ちない、
泡立ちの良好な洗浄剤が得られる。

実施例２　　　　　　重量％ １）ラウリン酸　　　２０ ２）オレイン酸　　　２０ ３）ジプロピレン グリコール　１０ ４）プロピレン グリコール　　１１．１ ５）トリエタノール アミン　２９．８ ６）水　　　　　　残 １）〜４）を６０℃にて撹拌し、均一になってから５）
、６）を加え撹拌し冷却すると、透明な液状の洗顔剤が
得られる。使用時、手に取ってから、水をわずか加える
と手の中でゲル化し、使用時にも手から流れ落ちない、
泡立ちの良好な洗浄剤が得られる。

実施例３　　　　　重量％ １）ミリスチン酸　　　８ ２）オレイン酸　　　２４ ３）ラウリン酸　　　　４ ４）ＤＰＧ　　　　　　２７ ５）ＫＯＨ１０，１ ６）　香　車斗　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　０．４７）水　　　　　　残 １）〜４）を６０℃にて撹拌し、均一になってから５）
、７）を加え撹拌し、６）を添加混合した後に冷却する
と、透明な液状の洗顔剤が得られる。使用時、手に取っ
てから、水をわずか加えると手の中でゲル化し、使用時
にも手から流れ落ちない、泡立ちの良好な洗浄剤が得ら
れる。

実施例４　　　　　重量％ １）ミリスチン酸　　　６．６ ２）オレイン酸　　　２０ ３）ラウリン酸　　　　３．３ ４）ＤＰＧ　　　　　　１３．２ ５）ＴＥＡ　　　　　　１９．０ ６）水　　　　　　残 １）〜４）を６０℃にて撹拌し、均一になってから５）
〜６）を加え撹拌した後に冷却すると、透明な液状の洗
顔剤が得られる。使用時、手に取ってから、水を　わず
か加えると手の中でゲル化し、使用時にも手から流れ落
ちない、泡立ちゃ洗浄力の良好な洗浄剤が得られる。

実施例５　　　　　　重量％ １）ラウリル硫酸 カリウム　　３５ ２）ＤＰＧ　　　　　　２３．２ ３）水　　　　　　残 １）〜３）を６０℃にて撹拌し、均一になってから冷却
すると、透明な液状の洗浄剤が得られる。使用時、濡れ
た皿などに着けると、皿の上でゲル化し、使用時にも流
れ落ちない、泡立ちと洗浄力の良好な洗浄剤が得られる
。

実施例６　　　　　　重量％ １）ラウリル硫酸 ナトリウム　２０ ２）ポリオキシエチレン ミリスチルエーテル 硫酸ナトリウム　１０ ３）ポリオキシエチレン ラウリルエーテル 硫酸ナトリウム　　５ ４）ポリプロピレン グリコール　　　５ ５）ＤＰＧ　　　　　　２０ ６）水　　　　　　残 １）〜５）を６０℃にて撹拌し、均一になってから冷却
すると、透明な液状の洗浄剤が得られる。使用時、濡れ
た衣類などに着けると、衣類の上でゲル化し、流れ落ち
ない、洗浄力の良好な衣料用スボッツクリーナが得られ
る。

次に本発明品の組成を有さない界面活性剤組成物を、比
較例としてしめす。

比較例１　　　　　　重量％ １）ラウリン酸　　　４゜ ２）プロピレン グリコール　　１６．１ ３）トリエタノール アミン　２９．８ ４）水　　　　　　　残 製造法は実施例１に準する。製造した物は、透明液体状
であるが、水を加えても液体状のままであり、発明の効
果を有さない。

比較例２　　　　　　重量％ １）ラウリン酸　　　３５ ２）プロピレン グリコール　　２１．１ ３）トリエタノール アミン　２６．１ ４）水　　　　　　残 製造法は実施例１に準する。製造した物は、透明液体状
であるが、水を加えても液体状のままであり、発明の効
果を有さない。

比較例３　　　　　　重量％ １）ラウリン酸　　　４０ ２）プロピレン グリコール　　２６．１ ３）トリエタノール アミン　２９．８ ４）水　　　　　　残 製造法は実施例１に準する。製造した物は、ゲル状であ
り、水を加えても、なかなか溶解せず、発明の効果を有
さない。

［発明の効果コ 本発明に係わる界面活性剤組成物は、透明な液状である
が、僅かな水の添加により透明で粘度の高い液晶を形成
し、流れ落ちや使用性を向上させ、使用時には温暖効果
を有するといった従来にない機能性をもつため、シャン
プーや洗顔料ボディー洗浄料などの洗浄剤や、家庭用洗
浄剤や化粧品、衣料用洗浄剤等の全く新しい機能を持っ
た基材として用いことができるという、すぐれた利点を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、陰イオン性界面活性剤（Ａ）、多価アルコー
ル（Ｂ）、水（Ｃ）の組成を表す三角座標である。 特許出願人　株式会社　資　生　堂 １００″／。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 陰イオン性界面活性剤、水、多価アルコールの３成分を
   含有し、３成分の重量比が添付図面の斜線部分で示すよ
   うに点α、β、ｂ、ｄで囲まれる範囲内の組成を有する
   ことを特徴とする界面活性剤組成物