JPS6327048B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は除湿装置に関し、特に、冷凍機により
湿り空気を除湿し、０℃以下の乾燥空気を連続的
に得ることができる除湿装置及び除湿した空気と
湿り空気とを熱交換させることにより熱回収可能
ならしめた除湿空調装置を提供しようとするもの
である。

冷凍機を用いて湿り空気を除湿せしめる装置
は、冷却器に湿り空気を通し、冷却コイルへ水分
を氷結せしめることにより行なつているが、この
ような装置では、時間が経過するにつれて霜が成
長し、ために熱交換能力が低下する。

これを防止するためには冷凍機を停止させ、デ
フロストをする必要があるが、そうすると除湿装
置を一旦中止しなければならないこととなり、連
続的に乾燥空気を得ることはできない。

また、冷凍機を用いて除湿乾燥させた空気は再
熱器などを用いることにより使用可能な適当温度
に調整する必要があり、一方湿り空気は、冷却器
に導入する際に予め温度を下げておくことにより
冷却負荷を軽減させておけば、効率的に装置を作
動させることができる。

そこで、本発明は、低温の乾燥空気を連続的に
得ることができるほかに、その乾燥空気と除湿以
前の湿り空気とを熱交換せしめることにより効果
的に冷却できる除湿空調装置を提供しようとする
ものであり、以下本発明を図面を参照して説明す
る。

図においては、１は被空調室、３は圧縮機、４
は凝縮器を示す。凝縮器４からの冷媒は、液管
２、分岐液管２ａ，２ｂを経て、並設されている
冷却器６ａ，６ｂへ送り込まれ、冷却器６ａ，６
ｂからの冷媒は各吸入管７ａ，７ｂを経て圧縮機
３に吸入される。なお図示において、５ａ，５ｂ
は膨張弁である。

しかして各冷却器６ａ，６ｂには、冷却コイル
に付着した霜を取り除くためのデフロスタ９ａ，
９ｂを設けてあり、各デフロスタ９ａ，９ｂは電
熱ヒータあるいはホツトガスによるばあいもある
し、あるいは図示のごとく散水によるばあいもあ
り、図中８はデフロスト水送水管を示す。

なお、冷却器６ａ，６ｂには排水管１０ａ，１
０ｂを設け、除霜により生じた水を排出するよう
にしている。

冷却器６ａ，６ｂの入口には被空調室よりのリ
ターン湿り空気供給ダクト１１から分れる分岐ダ
クト１１ａ，１１ｂを接続してあり、各分岐ダク
ト１１ａ，１１ｂに１次ダンパ１２ａ，１２ｂか
らなる風路開閉手段を設けてある。これらのダン
パ１２ａ，１２ｂは一方を開とすると他方は閉と
なるように構成され、湿りリターン空気がどちら
か一方の冷却器に供給されるようになつている。
また冷却器６ａ，６ｂの出口には冷却・除湿した
空気を排出する除湿空気導出ダクト１３ａ，１３
ｂを接続してあつて、これらにそれぞれ２次ダン
パ１４ａ，１４ｂを設けてあり、冷却器６ａ側に
設けたダンパ１４ａは、その冷却器６ａのダクト
１１ａに設けたダンパ１２ａと同期して開閉し、
ダンパ１４ｂはダンパ１２ｂと同期して開閉す
る。したがつて一方の冷却器、たとえば冷却器６
ａに湿り空気が供給されている場合には、ダンパ
１２ａ，１４ａが開となり、他方ダンパ１２ｂ，
１４ｂは閉となつて冷却器６ｂには空気供給がな
されず、またダンパ１４ｂによつて除湿空気は冷
却器６ｂに逆流しない。

さらに本発明の除湿装置は、除湿空気導出管１
３を前記湿りリターン空気供給管１１とともに熱
回収用の熱交換器１５に接続し、冷却して排出さ
れる除湿空気と、冷却器６ａ，６ｂに供給される
前の湿りリターン空気とを熱交換させるように構
成している。

この熱交換器１５はコイル式とかあるいはヒー
トパイプなどによる顕熱交換式のものを用いる。

なお、図中、１６は補助再熱器、１７は送風機
である。またVaおよびVbは切替弁、V₁および
V₂は除霜用給水弁を示す。

以上の如く構成される除湿空調装置によれば、
湿り空気即ち被空調室１からのリターン空気は並
列の冷却器６ａ，６ｂのどちらか一方に供給さ
れ、その冷却器により冷却、除湿されて被空調室
へ送り込まれ、湿り空気が供給されない冷却器
は、デフロスタにより除霜される。しかして除霜
している冷却器の風路は、冷却器前後にあるダン
パがそれぞれ閉じているので、除湿中の多湿空気
が被空調室へ供給されることはない。

また、２台の冷却器が交互に冷却・除湿と再生
を行なつていて、一方の冷却器の再生中に他方の
冷却器で冷却・除湿ができるので、被空調室に
は、中断することなく連続して除湿空気を供給で
きる。

さらに、冷却された除湿空気を、冷却器６ａ，
６ｂに供給される前の湿りリターン空気と顕熱交
換させるように構成してあるので、湿り空気は冷
却器からの空気によつて予冷されることとなつ
て、冷却器からの空気の熱の有効利用を期すこと
ができ、また、折角除湿した空気の湿度が変動す
ることがない等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係る装置の一例を示す図である。 図中、１……被空調室、２……液管、３……圧
縮機、４……凝縮器、５ａ，５ｂ……膨張弁、６
ａ，６ｂ……冷却器、７……吸入管、１１……リ
ターン空気供給ダクト、１２ａ，１２ｂ……１次
ダンパ、１３……除湿空気導出ダクト、１４ａ，
１４ｂ……２次ダンパ、１５……熱交換器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ それぞれデフロスタを有する冷却器を並列に
   ２台配設して、被空調室から各冷却器へのリター
   ン空気供給風路に前記各冷却器への送風を交互に
   切り換える１次ダンパを設けるとともに、前記冷
   却器から被空調室への除湿空気導出風路に各冷却
   器からの排風を交互に切り換える２次ダンパを設
   け、また各冷却器のそれぞれのデフロスタは、１
   次および２次のダンパにより風路が閉鎖されてい
   る冷却器のものが作動させられるようになし、か
   つ被空調室よりのリターン空気供給風路と冷却器
   からの除湿空気導出風路とを、両風路の空気を顕
   熱交換させる熱交換器へ接続してなる連続除湿室
   内空調装置。