JPS63264546A - 工業廃酸を利用したカルボン酸の製造法 - Google Patents

工業廃酸を利用したカルボン酸の製造法

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JPS63264546A
JPS63264546A JP9532187A JP9532187A JPS63264546A JP S63264546 A JPS63264546 A JP S63264546A JP 9532187 A JP9532187 A JP 9532187A JP 9532187 A JP9532187 A JP 9532187A JP S63264546 A JPS63264546 A JP S63264546A
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JP
Japan
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acid
ammonium
carboxylic acid
waste acid
ammonium sulfate
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JP9532187A
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English (en)
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Osamu Nagano
修 永野
Kiyoshi Kawakami
川上 潔
Hidemaro Iwashita
岩下 秀麿
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 不琵明は、重硫安を主成分とする工業廃酸を利用し、産
業上有用なカルボン酸および肥料として有用な硫安を製
造する方法に関するものである。
カルボン戚のうち特にアクリル酸およびメタクリル酸は
、アクリル酸メチルやメタクリル酸メチルの合成原料と
してはかりでなく、種々の高級エステルの原料としても
有用であり、酢酸、グロピオン酸、酪酸等の脂肪酸は、
合成香料エステルの原料や種々の化学工業原料として重
要である。また、ジカルボン酸のうちコハク酸およびア
ジピン酸も、ポリマーの原料として有用であり、乳酸に
至っては、食品や医薬品の分野で重要な位置を占めてい
る。一方、硫安は速効性の窒素肥料として農業の分野で
利用されている。
(従来の技術) 従来、アセトンシアンヒドリン、硫酸およびメタノール
よジメタクリル酸メチルを合成する際(以下、ACH法
と記載)に生じる重硫安を主成分とする廃酸や、ニトリ
ル化合物、水、硫酸およびアルコールからエステルを合
成する際(以下、CN法と記載)に生じる重硫安を主成
分とした廃酸の処理は、■アンモニアと反応させて硫安
とするか、あるいは■廃酸を高温下で熱分解してSO□
とした後、これを酸化してS03とじ、ついで水と反応
させ、硫酸として回収する方法がとられていた。
[F]の方法で誠安全製造する場合、アンモニアが8喪
のため、経済的な面で問題がめり、しかも、エステルの
増産に伴って硫安がほぼ等モル蛍発生するため、硫安と
エステルの市場における需袷パランスが崩れ、硫安が市
場に余剰ぎみとなってしまう恐れがある。一方、■の方
法で硫酸を回収する場合、膨大な熱エネルギーと大規模
な設備を必要とするため、とうてい実用的なものとは言
えない。このように従来の方法は、エステルの合成に伴
って多量に発生する廃酸の処理に多くの費用を必要とし
、工業的には満足のいお方法ではなかった。
(発明が解決しようとする問題点) したがって、工業廃酸の酸としての性lk充分利用し、
産業上有用な物質を合成する方法の開発が望まれていた
。特にエステル合成に伴って発生する廃酸蓋を少なくす
ることは、経済的な面においても、また、硫安市場の需
給パランヌを維持する上でも極めて重要な問題となって
おり、この問題点の解決のためには、廃酸全利用したエ
ステルの曾成法、もしくはエステルの前駆体であるカル
ボン酸の合成法の開発が必要とされていた。
(問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、このような問題点の解決を目標にして、
重硫安を主成分とする工業廃酸の利用法について鋭意研
究を行なった結果、カルメン酸アンモニウム水溶液と廃
酸を混合することによジ、カルボン酸を常温下で有利に
製造できることを見い出すとともに、副生ずる硫安水溶
液を@縮することにより、硫安を回収できることを見い
出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、カルボン酸アンモニウム水溶液に
対し、酸としてほぼ等モル良度の廃酸を加えることによ
り、下記の式で示した反応を右側に進行させ、カルボン
酸と硫安を製造する方法に関するものである。
本発明に用いられるカルボン酸アンモニウムとしては、
水に可溶性のものでろればすべて対象となり得るが、重
硫安を主成分とする廃酸と反応した後、2相分離(水相
−油相、水相−固相)するものであれば、カルボン酸の
経済的な回収という面からさらに好ましい。また、カル
ボン酸アンモニウムを構成するカルボン酸の水溶液中に
おける酸解離指数(pKa )が、重硫安のそれより大
きいものがよく、好ましくはpKa値(25℃)が3.
5から5.5の領域にあるカルボン酸のアンモニウム塩
水浴液が適している。
例えば、酢酸アンモニウム、プロピオ/酸アンモニウム
、酪酸アンモニウム、イン酪酸アンモニウム、吉草酸ア
ンモニウム、イン吉草酸アンモニウム、カプロン酸アン
モニウム、エナント酸アンモニウム、ノナン酸アンモニ
ウム等の飽和脂肪酸アンモニウム塩の水溶液、アクリル
酸アンモニウム、メタクリル酸アンモニウム、クロト7
fR77モニウム等の不飽和脂肪酸アンモニウム塩の水
溶液、グリコール酸アンモニウム、β−ヒドロキシプロ
ピオン酸アンモニウム、乳酸アンモニウム等のヒドロキ
シカルボン咳アンモニウム塩の水溶液、安息香酸アンモ
ニウム、サリチル酸アンモニウム、ピコリン酸アンモニ
ウム等の芳香族カルボン酸アンモニウム塩の水溶液、さ
らには、マロン酸アンモニウム、コハク酸アンモニウム
、アシヒン酸アンモニウム、マレイン酸アンモニウム、
フマル酸アンモニウム等のジカルボン酸アンモニウム塩
の水溶液が利用できる。
硫安の回収に際し、蒸発させる水分を少なくすることが
経済的に有利となるので、使用するカルボン酸アンモニ
ウム水溶液の濃度は、できるだけ−い方がよい。カルボ
ン酸アンモニウム水浴液と廃酸を混合するに当り、操作
温度は、混合液の氷点から150℃までの範囲が適用で
きるが、カルボン酸アンモニウムの熱分解による純反応
や操作面の谷易さを考慮すれば、0℃から500の範囲
が好ましい。また、操作圧力に関しては、減圧、常圧、
加圧のいずれの条件でも実施することが可能でるる・ RCOONH4+ (NH4,)H8O44RCOOH
+ (NH4)2So4の反応が水溶液中でほぼ定置的
に進行するため、カルボン酸アンモニウムと酸としての
廃酸の混合モル比は1.0から1.5の範囲でよいが、
反応系内に硫安を添加することによジ、生成するカルメ
ン酸を2相分離させやすくすることも可能である。また
、水相に溶解しているカルメン酸の回収に当っては、溶
媒抽出操作や共沸蒸留操作等の手法が適用できる。
(作用および効果) エステル合成に伴って副生ずる重硫安を主成分とする廃
酸の処理に関し、アンモニアと反応させて硫安を得る方
法や、熱分解をして最終的に硫酸を得る方法があるが、
いずれも廃酸の酸としての性質全充分に再活用していな
い。
しかしながら、驚くべきことに、本発明にあるように廃
酸とカルボン酸アンモニウム水溶液を混合するだけで、
温和な条件下で迅速にカルメン酸をほぼ定量的に製造で
きることが明らかになった。
しかもアクリル酸アンモニウムおよびメタクリル酸アン
モニウム等のポリマー原料の前駆体となり得るカルメン
酸アンモニウムに関しては、廃酸と反応して生成するカ
ルメン酸が油相となって分離するため、カルメン酸の回
収操作が極めて経済的に行ないえられることが明らかに
なった。さらには、このようKして得られたアクリル酸
またはメタクリル酸は、酸触媒を用いて廃酸を出すこと
なく、アルコールと反応してエステルとなり得るので、
エステルの増産に伴う廃酸の増加を防ぐことにもなる。
このように、本発明は、廃酸の酸としての性質を再利用
するとともに、硫安市場の需給バランスを崩すことのな
いエステル合成法を可能にする点で、極めて経済的に有
利な方法となった。
例として、 CN法のみでエステル全合成する場合と、
本発明全併用しエステル全合成する場合とで、エステル
合成に伴って発生する億安菫を比較すると、下記のよう
になる。
(実施例〕 以下、実施例によりさらに具体的に説明する。
実施例1 重硫安を主成分とする工業廃酸を粒状活性炭で処理し、
混入しているM機動質のほとんどを除去した。活性炭処
理後の廃酸の組成を、60菫量チが重硫安、5重′jl
チが硫酸、35重量%が水分であるように調製し、以下
、これを実験用の廃酸として使用した。30℃で30菫
量チのメタクリル酸アンモニウム水溶液200yに廃酸
93.49を加え、攪拌したところ、直ちに2相分離し
、メタクリル酸が油相となって回収できた。油相中のメ
タクリル酸濃度は95菫量チであり、油相中のメタクリ
ル酸総量は45,6ノでめった。次に、水相部に溶解し
ているメタクリル酸ヲ回収するため、水相の全量を攪拌
機を備えた500Mの丸底フラスコに入れた後、重合防
止剤としてハイドロキノンt−0,1jl加えて、常圧
下で単蒸留を行なった。丸底フラスコ中の水分が蒸留さ
れていくにしたがb1硫安の結晶が析出してきたが、か
まわず単蒸留をを続けた。丸底フラスコ中の水分のほぼ
全量を留出させたところ、2.5重量%のメタクリル酸
水溶液が1722得られた。また、丸底フラスコ内には
ハイドロキノンと若干の水を含んだ硫安の結晶が73.
5P得られた。メタクリル酸の分析は、ガスクロマトグ
ラフィーを用いて行なった。
実施例2〜6 実施例1と同様の方法でメタクリル酸アンモニウム水溶
液からメタクリル酸を回収する実験を、条件を変化させ
て行なった。実験条件および実験結果を表1に示す。た
だし、メタクリル酸の分析はガスクロマトグラフィーを
用い、硫酸、重硫安および硫安の濃度は0.1規定の水
酸化ナトリウムを用いた中和滴定と、中性ホルマリンを
用いたアンモニウム分析値の両者から求めた。
実施例7〜20 各種カルボン酸アンモニウム水溶液に廃酸を添加し、カ
ルメン酸を2相分離させ回収することを目的とした実施
例を表2に示す、ただし、ここに用いた廃酸の組成は、
重硫安59fi量チ、硫酸7重iチ、水分34重fk俤
のものである。
比較例1 滴下ロート、攪拌機および還流冷却器を備えた5001
nl丸底フラスコに、重硫安60重量%、硫酸5重量%
、水分35重量%の工業廃酸200pと7エノチアジン
0.29を入れた後、アクリロニトリル53ノを滴下ロ
ートを用いて添加した。フラスコ内液温度を95℃に保
ちながら全還流を4時間行なった後、アクリル酸の生成
率をガスクロマトグラフィーを用いて分析したところ、
アクリロニトリルの11%′D)アクリル酸に転化した
のみで、フラスコ内には重合物の存在が確認された。
比較例2 メタクリロニトリル679を用いたことを除けば、比較
例1と同様の条件でニトリル化合物の水利反応を行なっ
た。メタクリロニトリルからメタクリル酸への転化率は
9優でるり、フラスコ内ニは重合物の存在が確認された
比較例3 滴下ロート、攪拌機および還流冷却器を備えたフラスコ
に、108ノの硫酸、20ノの水、0.22のフェノチ
アジンを入れ、95℃に保った。ついでメタクリ口ニト
リル67ノを滴下ロートを用いてフラスコ内に注入し、
95℃で2時間ニトリル基の水利反応を行なわせた。次
に、メタノール96Fをフラスコ内に添加し、2時間全
還流を行なった。その後、7ラスコ内の液体を単蒸留に
よって留出させ、買出液中のメタクリル酸メチルの総量
ヲガスクロマトグラフィーによって分析したところ、0
.97モルであった。また、フラスコ内に残存した廃酸
を20重量%のアンモニア水で中和したところ、使用し
たアンモニア水の量は108ノでめった。これらの結果
は、メタクリル酸メチル1モルを合成するのに伴って硫
安が1.1モル副生し、廃酸の中和処理にアンモニアが
1.3モル必要であることを示唆している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 重硫安を主成分とする工業廃酸とカルボン酸アンモニウ
    ム水溶液を混合することにより、カルボン酸を製造する
    とともに、副生する硫安水溶液を濃縮することにより硫
    安を回収することを特徴とする工業廃酸を利用したカル
    ボン酸の製造法。
JP9532187A 1987-04-20 1987-04-20 工業廃酸を利用したカルボン酸の製造法 Pending JPS63264546A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997030962A1 (en) * 1996-02-26 1997-08-28 Nippon Soda Co., Ltd. PROCESS FOR PREPARING FREE α-HYDROXY ACIDS FROM AMMONIUM SALTS THEREOF
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