JPS6326139Y2

JPS6326139Y2 -

Info

Publication number: JPS6326139Y2
Application number: JP1983110893U
Authority: JP
Priority date: 1983-07-19
Filing date: 1983-07-19
Publication date: 1988-07-15
Also published as: JPS6018753U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、家庭用の食器洗浄機に関するもので
ある。

（従来例の構成とその問題点）従来、この種の食器洗浄機は、第１図に示すよ
うに構成されている。第１図において、洗浄槽１
はその底部の一部に開口部が設けられていて、こ
の開口部がフイルター２を介して洗浄ポンプ３の
吸入側に連通するとともに、排水ポンプ４の吸入
側に連通している。そして、洗浄ポンプ３の吐出
側は、洗浄槽１の底部近傍に設けられた複数のノ
ズル５を有するノズル体６に連通し、また、排水
ポンプ４の吐出側は、食器洗浄機の外部に導出さ
れている。なお、食器７はノズル５の上方に食器
カゴ８に載せられて配置されている。

上記の構成において、本従来例は、予め洗剤が
投入された洗浄槽１内に一定量の水が供給される
と洗浄ポンプ３が始動され、実線の矢印で示すよ
うに、洗浄水がフイルター２を通して洗浄ポンプ
３に吸入され、加圧されてノズル体６に送り出さ
れ、ノズル５から噴射される。そして、ノズル５
から噴射された洗浄水は、食器カゴ８上に載せら
れた食器７を洗浄した後に洗浄槽１の底部に溜ま
り、再び洗浄ポンプ３に吸入されて洗浄槽１内を
循環する。また、食器７に付着していた残菜は洗
い落とされて、洗浄水とともに洗浄ポンプ３に吸
入される際にフイルター２に捕獲される。洗浄終
了後、洗浄ポンプ３が停止するとともに排水ポン
プ４が始動されて、破線の矢印で示すように、洗
浄水が機外に排出される。この時、フイルター２
に捕獲された残菜も洗浄水とともに機外に排出さ
れる。その後、再び一定量の水が洗浄槽１内に供
給されて洗浄時と同様にすすぎ洗いが行われ、す
すぎ洗い終了後再び排水が行われる。このすすぎ
行程を数回繰り返して全行程が終了する。なお、
各行程はタイムスイツチ等で自動的に制御されて
いる。

しかしながら、上記従来例では、食器７から洗
い落とされた残菜のうち、ほとんどのものはフイ
ルター２で捕獲され、排水時に機外に排出される
が、フイルター２を通過するような小さくて軽い
残菜は洗浄水またはすすぎ水の中に浮遊し、再び
洗浄ポンプ３に吸入されて洗浄槽１内を循環す
る。そして、排水時にも洗浄槽１の内壁や底部に
付着する等していつまでも洗浄槽１内に残り、機
外に排出されないため、このような残菜が全行程
を終了した時に食器７に再付着していることがあ
つた。

（考案の目的）本考案は、上記従来例の欠点に鑑みてなされた
もので、残菜の収集性能を改善し、洗浄性を向上
させた食器洗浄機を提供するものである。

（考案の構成）上記目的を達成するために、本考案は、洗浄槽
の側壁の一部または全体に、上方が開口し且つ下
方が排水パイプと連通する二重壁空間部を設け、
洗浄槽内を循環する洗浄水またはすすぎ水の一部
をこの二重壁空間部を通して循環させて、二重壁
空間部内にフイルターを通過した小さな残菜を捕
獲し、排水時にフイルターで捕獲した残菜と洗浄
水またはすすぎ水とともに機外に排水するように
したものである。

（実施例の説明）以下、図面により本考案の実施例を詳細に説明
する。

第２図は、本考案の一実施例を示す図で、第１
図と同一符号のものは同一のものを示している。
また、９は洗浄槽１の側壁に設けられた二重壁空
間部であり、洗浄槽１内に供給された洗浄水また
はすすぎ水の水面よりも上方に開口部９ａを有
し、且つ下方が洗浄槽１の底部開口部とともに排
水ポンプ４の吸入側に連通している。なお、１０
は二重壁空間部９に捕獲された残菜である。

上記の構成において、本実施例は、第１図の従
来例でも述べたように、洗浄槽１内に一定量の水
が供給されると洗浄ポンプ３が始動し、加圧され
た洗浄水は実線の矢印で示すように循環してノズ
ル５から噴射され、食器カゴ８に載せられた食器
７を洗浄する。そして、食器７から洗い落とされ
た残菜は洗浄水とともに循環し、比較的大きなも
のは洗浄ポンプ３の吸入側に設けられたフイルタ
ー２で捕獲されるが、フイルター２を通過した小
さな残菜は、再びノズル５から洗浄水とともに噴
射されて繰り返し洗浄槽１内を循環する。ここ
で、ノズル５から噴射された洗浄水は、食器７ま
たは洗浄槽１の上壁に衝突後下方に落下するか、
または洗浄槽１の上壁や側壁に衝突後側壁を伝つ
て下方に流れ落ちる。この側壁を伝つて流れ落ち
る洗浄水が開口部９ａから二重壁空間部９内に流
れ込み、二重壁空間部９の下方から洗浄槽１の底
部開口部へと循環する。その際に洗浄水とともに
洗浄槽１内を循環していた小さな残菜は、第２図
の残菜１０のように二重壁空間部９内で浮遊し、
捕獲された状態となり、排水時に排水ポンプ４に
より破線の矢印で示すように、フイルター２に捕
獲された残菜と洗浄水とともに機外に排出され
る。そして、その後のすすぎ行程においても同様
にして残菜が機外に排出されるため、従来に比べ
て残菜の収集および機外への排出の効率が著しく
向上し、食器７への残菜の再付着を防止すること
ができる。なお、二重壁空間部９は、下方が排水
ポンプ４に連通するとともに洗浄槽１に連通し、
且つ上方の開口部９ａが洗浄槽１内の洗浄水また
はすすぎ水の水面よりも高い位置にあるため、一
度二重壁空間部９内に捕獲された残菜１０が、再
び洗浄槽１内に溢れ出ることはない。

（考案の効果）以上説明したように、本考案は、洗浄槽の側壁
に設けた二重壁空間部でフイルターを通過した小
さな残菜を捕獲し、確実に機外に排出するため、
食器への残菜の再付着を防止して洗浄性能を向上
させることができ、且つ構成が簡単で、実用価値
が大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の食器洗浄機の断面図、第２図
は、本考案の一実施例の断面図である。１……洗浄槽、２……フイルター、３……洗浄
ポンプ、４……排水ポンプ、５……ノズル、７…
…食器、９……二重壁空間部、９ａ……開口部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 洗浄槽に供給された洗浄水またはすすぎ水を
洗浄ポンプにより加圧、循環させ、フイルター
を介した後にノズルから噴射して前記洗浄槽内
の食器の洗浄またはすすぎを行い、且つ、洗浄
時に食器から洗い落とされて前記フイルターに
捕獲された残菜を、排水ポンプにより洗浄水ま
たはすすぎ水とともに機外に排水する食器洗浄
機において、前記洗浄槽の側壁の一部または全
体に、上方が開口し且つ下方が排水ポンプに連
通する二重壁空間部を設け、前記フイルターを
通過した小さな残菜を前記二重壁空間部で捕獲
して、洗浄水またはすすぎ水とともに機外に排
出することを特徴とする食器洗浄機。 (2) 二重壁空間部の上方の開口部が、洗浄槽内に
供給された洗浄水またはすすぎ水の水面よりも
高い位置に設けられたことを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第(1)項記載の食器洗浄機。