JPH04224725A - 食器洗い機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は主として一般家庭で使用
されている食器洗い機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図２に従来一般家庭で使用されている食
器洗い機の一例を示す。食器を収納し洗浄を行う洗浄槽
９と、この洗浄槽９に散水し食器を洗浄する洗浄ポンプ
１０と、前記洗浄槽９内の水を排水経路を介して機外へ
排出する排水ポンプ１１と、前記洗浄槽底部において大
型残滓を捕集する着脱自在な残滓かご１２と、この残滓
かご１２のはめ込み部をもち、残滓かご１２方向へ残滓
を流す傾斜部と、水切り穴をもつ金属板１４と、この金
属板１４に前記残滓かご１２の外周を覆うように接続し
、残滓の洗浄ポンプ１０への侵入を防止する金属メッシ
ュ部１３と、からなる残滓フィルター１５により構成さ
れている。

【０００３】上記構成において、食器洗い機の運転を開
始すると水が供給され、洗浄槽９の底部に水が溜る。洗
浄槽９の底部に溜った水は洗浄ポンプ１０が洗浄槽９内
へ散水し食器を洗浄する。洗浄終了後、排水ポンプ１０
が動作し、洗浄槽９内の水を排水経路を介して機外へ排
出する。食器の洗浄排水時、食器に付着していた食物残
滓は、水とともに残滓フィルター１５の金属板１４、残
滓かご１２に至り、大型残滓の一部は金属板１４、残滓
かご１２上に残留する。金属メッシュ部１３は洗浄時に
残滓の洗浄ポンプ１０への侵入を防ぐので、この金属メ
ッシュ部１３の内側にも細かな残滓が付着残留する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
成の食器洗い機では、まず洗浄が終了すると、洗浄前に
食器に付着していた食物残滓が金属板、残滓かご及び金
属メッシュ部から成る残滓フィルター上に残留する。使
用者は、残滓フィルターを洗浄槽底部よりはずし、残留
した食物残滓を廃棄することになる。しかし、残滓フィ
ルターの金属メッシュ部に付着した細かな残滓は落ちに
くく、食器洗い機を使用するごとに蓄積されていく。そ
のため、長期間使用すると、洗浄終了後、食器洗い機庫
内に食物残滓臭が残留するようになり、食器洗い機や洗
浄後の食器にも使用者に不快感を与える臭いが移るとい
う難点がみられた。

【０００５】本発明の目的は上記のような従来の難点を
解決するもので、庫内及び食器への食物の残滓臭の付着
がない清潔な食器洗い機を提供しようとするものである
。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、食器を収納し洗浄を行う洗浄槽と、この洗
浄槽内に散水し食器を洗浄する洗浄ポンプと、前記洗浄
槽内の水を排水経路を介して機外へ排出する排水ポンプ
と、前記洗浄槽底部において傾斜部と水切孔を有する金
属板、残滓かご及びこの残滓かごの外周を覆う金属メッ
シュ部から成る着脱自在な残滓フィルターとを備え、こ
の残滓フィルターの金属メッシュ部外周辺に設けられ、
外側から内側へ噴射する残滓除去用の注水手段を有する
食器洗い機とした。

【０００７】

【作用】本発明では、洗浄槽底部の残滓フィルターの外
周辺に設けた注水手段により、金属メッシュ部の外側か
ら、残滓の付着している金属メッシュ部の内側へ噴射注
水され金属メッシュ部に付着している細かな食物残滓が
洗い流される。

【０００８】

【実施例】以下、実施例として示した図面を参照しなが
ら説明する。図１において、１は食器類を収容し洗浄を
行う洗浄槽で、この洗浄槽１の底部には、底部から水を
吸引し洗浄槽１内に散水する洗浄ポンプ２が設けられて
いる。３は排水ポンプで、洗浄槽１の底部から水を吸引
し、排水経路を介して機外に排水する。４は残滓かごで
、洗浄排水時に大型の食物残滓を捕集する。

【０００９】５は金属板で残滓を残滓かごへ流す傾斜部
と水切孔を有する。６は金属メッシュ部で残滓が洗浄ポ
ンプ２へ侵入するのを防止する。上記残滓かご４、金属
板５、金属メッシュ部６より残滓フィルター７を構成し
ている。８は注水手段としての注水管で、金属メッシュ
部６の外周辺に設けられ、外側から内側へ噴射注水して
金属メッシュ部に付着する残滓を除去する。

【００１０】食器洗い機の運転を開始すると、水が供給
され、洗浄槽１の底部に水が溜る。この溜った水は洗浄
ポンプ２によって洗浄槽１内へ散水し、食器を洗浄する
。洗浄終了後、排水ポンプ３が動作し、洗浄槽１内の水
を排水経路を介して機外へ排出する。排水ポンプ３の運
転が停止すると、洗浄槽底部残滓フィルター７の金属メ
ッシュ部６の外周辺にある。注水手段８より残滓フィル
ター７の金属メッシュ部６の外側から噴射して残滓の付
着を内側へ除去する。注水が終わると再び排水ポンプ３
が作動し、溜った水は洗浄槽１の底部から排水ポンプ３
によって吸引され排水経路を介して機外へ排出される。

【００１１】上記のように本実施例によれば、残滓フィ
ルターへ付着した細かな食物残滓が金属メッシュ部の内
側へ洗い流されるため、洗浄終了後、食器洗い機庫内に
食物残滓臭が残留せず、食器にも臭い移りがおこらない
。以下、食器洗い機庫内の残滓の有無による庫内残留着
臭強度の比較実験例を示す。

【００１２】目的：食器洗い機で焼魚肉付着食器を洗浄
し、庫内残滓の有無による庫内残留魚肉臭強度を魚肉臭
コントロール液と対応させることにより比較する。 方法：１．　　魚肉臭の比較コントロール液の調整・食
器洗い機庫内にほぐした焼魚肉２０ｇを入れ、標準コー
スで洗浄し、洗浄終了後０．０１Ｎ硫酸を２４時間庫内
に放置し、庫内魚肉臭を吸着させ比較コントロール液と
する。

【００１３】２．　　庫内残滓の有る場合のサンプル液
の調整 ・食器洗い機庫内にほぐした焼魚肉２０ｇを入れた球形
茶こしをおき、食器洗い機専用洗剤５ｇを用い、標準コ
ースで洗浄する。食器洗い機の運転終了後、０．０１Ｎ
硫酸を１時間庫内に放置し、魚肉臭を吸着させ庫内残滓
のある場合のサンプル液とする。

【００１４】３．　　庫内残滓の無い場合のサンプル液
の調整 ・食器洗い機庫内にほぐした焼魚肉２０ｇを入れた球形
茶こしをおき、食器洗い機専用洗剤５ｇを用い、標準コ
ースで洗浄する。洗浄工程終了後、茶こし及び残滓フィ
ルターを庫外へ取り出し、庫内に魚肉が残らないように
した後再び標準コースで洗浄を続ける。食器洗い機の運
転終了後、０．０１Ｎ硫酸を１時間庫内に放置し、魚肉
臭を吸着させた液を庫内残滓の無い場合のサンプル液と
する。

【００１５】４．　　コントロール液とサンプル液の比
較・コントロール原液を３、１０、３０、１００、３０
０、１０００倍に０．０１Ｎ硫酸で希釈し、サンプル液
の臭気濃度と対応するコントロール希釈倍液をモニター
に選択させ、残滓有りと無しのサンプル液の臭気濃度を
比較する。

【００１６】条件：使用食器洗い機　　　　ＮＰ−７２
０　　　　（松下電器産業株式会社製） 使用洗剤　　　　　　　　　　ハイウォッシュ・ブルー
結果：図３のグラフより、明らかなように食器洗い機庫
内に食物残滓が有る場合は食物残滓が無い場合より庫内
残留の残滓臭が強いといえる。

【００１７】

【発明の効果】上記のように、本発明によれば、残滓フ
ィルターへの食物残滓の付着残留を防止することができ
るため、庫内に食物残滓臭が残留せず、食器への臭い移
りのない、清潔な食器洗い機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明食器洗い機の構成を示す縦断面図

【
図２】　　従来例における食器洗い機の構成を示す縦断
面図

【図３】　　食器洗い機庫内の残滓臭の比較グラフ

【符号の説明】

１　　洗浄槽 ２　　洗浄ポンプ ３　　排水ポンプ ４　　残滓かご ５　　金属板 ６　　金属メッシュ部 ７　　残滓フィルター ８　　注水手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　食器を収納し洗浄を行う洗浄槽と、こ
   の洗浄槽内に散水し食器を洗浄する洗浄ポンプと、前記
   洗浄槽内の水を排水経路を介して機外へ排出する排水ポ
   ンプと、前記洗浄槽底部において傾斜部と水切孔を有す
   る金属板、残滓かご及びこの残滓かごの外周を覆う金属
   メッシュ部から成る着脱自在な残滓フィルターとを備え
   、この残滓フィルターの金属メッシュ部外周辺に設けら
   れ、外側から内側へ噴射する残滓除去用の注水手段を有
   することを特徴とする食器洗い機。