JPH0640866B2

JPH0640866B2 - 食器洗い器

Info

Publication number: JPH0640866B2
Application number: JP15643385A
Authority: JP
Inventors: 政樹由良; 幸男平井; 通夫渡辺
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1985-07-16
Filing date: 1985-07-16
Publication date: 1994-06-01
Anticipated expiration: 2009-06-01
Also published as: JPS6216733A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は洗浄水の噴射により食器等の洗浄を行なう食器
洗い器に関するものである。

従来の技術従来、この種の食器洗い器として一般的なものを第２図
に示す。第２図において、洗浄槽３は食器かご１とこの
食器かご１の下方に配設した洗浄ノズル２を内装し、洗
浄ノズル２に洗浄水を給送する洗浄ポンプ４を設けてい
る。洗浄槽３の下部に残菜（食器等に付着した汚染物を
残菜と呼ぶ）を捕集するフィルタ５を設けている。また
フィルタ５を介して洗浄水を排水する排水ポンプ６は排
水管８と接続している。洗浄槽３内には、給水管７によ
り洗浄水が供給される。

このように構成された食器洗い器では、洗剤を洗浄槽３
内に投入し、給水管７より供給された洗浄槽３底部の洗
浄水を洗浄ポンプ４により洗浄ノズル２から噴射させる
ことで、食器の残菜が洗い落される。この残菜を含む洗
浄水はフィルタ５でろ過されて洗浄ポンプ４へと循環し
再び洗浄ノズル２から噴射されることを繰返し、所定時
間を経て排水ポンプ６により洗浄槽３外に排水される。
上記の工程を洗浄工程と呼ぶ。引続き、新たに供給され
た洗浄水により食器をすすぐ工程が２回加えられる。こ
の工程中の洗浄水を以下ではすすぎ水と呼ぶ。

発明が解決しようとする問題点しかしながら、従来の構成では洗浄工程、すすぎ工程に
おいて洗浄水の噴射が洗浄ノズル２より上向きに行われ
るため、食器の形状、食器のセッティング方向・密度等
により、食器上面の残菜、特に食器より一度洗い落した
残菜がフィルタ５に捕集されないで再び食器上面に付着
したもの（これを再付着汚染と呼ぶ）が洗い落せないこ
とがあるという問題があった。なお、従来洗浄ポンプ４
から洗浄ノズル２へ至る吐出側経路を分岐し、洗浄槽３
上部に設けた別の洗浄ノズルに接続し、この洗浄ノズル
からの洗浄水の噴射により食器の再付着汚染を防止する
ことが行われることがあった。この場合、洗浄ノズル４
からの洗浄水の吐出圧・流量が低下して洗浄能力が低下
するため、洗浄ポンプ４としてより大型のものを使用す
る必要があり、食器洗い器としてはより大型で高価なも
のになるという問題点があった。

また、フィルタ５が洗浄水面より下にあるため、洗浄ポ
ンプ４の運転中はフィルタ５に捕集されている残菜が、
運転停止時には洗浄槽３底部の洗浄水中に拡がる。その
ため、洗浄水を排水した後に、残菜がフィルタ５以外に
洗浄槽３の底面に散在することになり、フィルタ５の残
菜捕集性能が不十分であり、したがって残菜の後処理に
手間取るという問題があった。

さらに、フィルタ５が洗浄ポンプ４の吸込側経路に設け
てあるため、すすぎ工程中にもすすぎ水がフィルタ５に
捕集された残菜中を通過して循環する。そのため、新た
なすすぎ水が残菜により汚染されるという問題があっ
た。

本発明はこのような問題点を解決するもので、食器の再
付着汚染がなく洗浄能力の高い、また残菜の後処理が簡
単で、すすぎ水と残菜とが分離された食器洗い器を提供
することを目的とするものである。

問題点を決するための手段上記問題点を解決するために、本発明は、食器かごおよ
び洗浄ノズルを備えた洗浄槽と、この洗浄槽底部の洗浄
水を洗浄ノズルに給送する洗浄ポンプと、洗浄水の排水
経路から分岐して前記洗浄槽に接続したバイパス経路
と、このバイパス経路への接続口を有し、か残菜を捕集
するフィルタを内装するとともに、前記洗浄槽上部に位
置する残菜ケースを備え、前記洗浄槽底部には残菜を細
砕する細砕手段を設け、前記残菜ケースには洗浄水を前
記洗浄槽内に噴射する開口部を設けたものである。

作用前記構成により、フィルタによりろ過された洗浄水が食
器上面に向けて噴射されて、食器の再付着汚染が防止で
きる。また、残菜が洗浄槽底部の洗浄水とは分離してフ
ィルタに捕集されて、洗浄槽底面への残菜の散在が防止
できる。しかも、フィルタは洗浄ポンプの吸込側経路か
ら分離され、すすぎ工程ではすすぎ水が残菜中を通過し
ないので、すすぎ水に対する残菜の汚染が防止されると
ともに、洗浄槽底部に細砕手段を設けたため、残菜は細
かく破砕して処理され、ノズルやバイパス等が残菜によ
り目詰まりすることがない。

実施例以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例における食器洗い器の縦断面
図を示すものである。第１図において、食器かご９、洗
浄ノズル１０は洗浄槽１１に内装されている。洗浄ノズ
ル１０に洗浄水を給送する洗浄ポンプ１２は残菜を捕集
するフィルタ１３を介して洗浄水を吸入する。洗浄槽１
１に給水する給水管１５と、排水ポンプ１４に接続され
た排水管１６を設け、排水管１６は途中でバイパス経路
２１を分岐し、バイパス経路２１を洗浄槽１１の内方に
連通させている。この連通部分は洗浄水面より上に位置
し、この部分に残菜ケース１７を設け、フィルタ１３を
着脱自在に設けている。１８は鳥がら、肉塊、スプーン
等の異物が洗浄ポンプ１２に吸込まれるのを防止するた
めの保護網であり、通常の残菜は通過する大きさの開口
径で形成されている。１９と２０は、残菜が噴射ノズル
１０等を目詰りさせるのを防止するために、残菜を細か
く破砕する回転刃及び多数の孔より成る固定刃である。
２１は排水経路より分岐して残菜ケース１７に接続され
たバイパス経路であり、２２と２３はバイパス経路２１
と排水管１６を開閉する電磁弁である。

上記構成において、以下その動作を説明する。食器かご
９に汚染された食器をセットし、洗剤を投入し洗浄水を
洗浄槽１１底部に溜め、洗浄ポンプ１２を運転すると、
洗浄水は保護網１８を経て洗浄ポンプ１２に送られた洗
浄ノズル１０より噴射されて食器の残菜を洗い落す。残
菜は洗浄槽１１底部に洗浄水とともに落下し、回転刃１
９と固定刃２０にて粉砕されながら洗浄ポンプ１２に吸
込まれ洗浄ノズル１０より再び洗浄水とともに噴射さ
れ、これを繰返す。この時、電磁弁２２を開き２３を閉
じた状態で排水ポンプ１４を同時に運転することで、洗
浄水の一部がバイパス経路２１を通ってフィルタ１３に
送られ、洗浄水中の残菜はフィルタ１３に捕集されて残
菜を含まない洗浄水が洗浄槽内に開口部２４より噴射さ
れる。本実施例において、開口部２４は洗浄ノズル１０
の洗浄水を噴射する開口部と同様の形状であり、食器上
面に洗浄水が当たるように設けてある。したがって、こ
の間口部２４から噴射された洗浄水で食器上面の残菜が
洗い落され、再付着汚染が防止される。この動作により
食器等より落ちて洗浄水とともに洗浄ポンプ１２、洗浄
ノズル１０、洗浄槽１１を循環する残菜が、フィルタ１
３に徐々に捕集され、洗浄水には残菜が無い状態にな
る。所定時間運転後、洗浄ポンプ１２を停止させ電磁弁
２２を閉じ２３を開いた状態にすると、洗浄水は排水管
１６より排水ポンプ１４で外部に排水され、洗浄槽１１
底部には従来の食器洗い機と異なり残菜が残らない。

次に食器をすすぐために新たに洗浄水を供給し、洗浄ポ
ンププ１２を運転する。このすすぎ工程中、残菜が洗浄
水面よりも上方で捕集されているため、従来のように残
菜が洗浄水中に再び拡がることは無い。しかも、フィル
タ１３は、従来例のように洗浄ポンプの吸込側経路では
なく、排水経路に設けてあるため、すすぎ水が残菜を通
過することが無く、残菜に汚染されない新鮮なすすぎ水
で食器がすすがれる。なお、本実施例では前述の洗浄工
程１回とこのすすぎ工程２回が連続して自動的に行わ
れ、洗浄が終了する。

以上のように本実施例によれば、フィルタ１３でろ過さ
れた洗浄水を残菜ケース１７の開口部２４から食器上面
に噴射させることにより、食器の再付着汚染が防止され
る。この洗浄水の噴射は、残菜を捕集するために運転し
ている排水ポンプ１４によるものであり、食器より残菜
を洗い落すための洗浄ポンプ１２の吐出圧・流量には影
響を及ぼさないので、特に大型の洗浄ポンプを必要とし
ない。

またフィルタ１３を洗浄水面より上方に設けて残菜を捕
集することにより、洗浄終了後の洗浄槽１１底面の残菜
の拡散が解消され、しかも残菜はすすぎ水とは分離して
いるので、汚染されない新鮮なすすぎ水にて洗浄を仕上
げることができる。

さらに、回転刃１９及び固定刃２０を設けたことによ
り、残菜は細かく破砕して処理され、噴射ノズル１０や
バイパス経路２１等を目詰まりさせることがない。

発明の効果以上説明したように、本発明によれば食器の再付着汚染
がなく洗浄能力の高い、しかも残菜をフィルタ内に捕集
できて後処理がきわめて簡便であるとともに残菜中を通
過しない新鮮な洗浄水によるすすぎが行える画期的な食
器洗い器を提供することができる。

さらに、洗浄槽底部に細砕手段を設けたことにより、残
菜は細かく破砕して処理されるため、ノズルやバイパス
経路を、目詰まりさせることがなく、確実な処理ができ
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における一実施例の食器洗い器の縦断面
図、第２図は従来の食器洗い器を示す縦断面図である。９……食器かご、１０……洗浄ノズル、１１……洗浄
槽、１２……洗浄ポンプ、１３……フィルタ、１４……
排水ポンプ、１７……残菜ケース、２１……バイパス経
路、２４……開口部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】食器かごおよび洗浄ノズルを備えた洗浄槽
と、この洗浄槽底部の洗浄水を洗浄ノズルに給送する洗
浄ポンプと、洗浄水の排水経路から分岐して前記洗浄槽
に接続したバイパス経路と、このバイパス経路への接続
口を有し、かつ残菜を捕集するフィルタを内装するとと
もに、前記洗浄槽上部に位置する残菜ケースを備え、前
記洗浄槽底部には残菜を細砕する細砕手段を設け、前記
残菜ケースには洗浄水を前記洗浄槽内に噴射する開口部
を設けてなる食器洗い器。