JPS6326123Y2 - - Google Patents

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JPS6326123Y2
JPS6326123Y2 JP1983175607U JP17560783U JPS6326123Y2 JP S6326123 Y2 JPS6326123 Y2 JP S6326123Y2 JP 1983175607 U JP1983175607 U JP 1983175607U JP 17560783 U JP17560783 U JP 17560783U JP S6326123 Y2 JPS6326123 Y2 JP S6326123Y2
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heating element
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heat
container
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JP1983175607U
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  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、いわゆる化学カイロなどの化学発熱
体を栓体に収容してこれによつて内容物を保温す
るようにした保温容器に関する。
従来より、魔法瓶等の保温性の良好な容器に
種々の加熱装置を取り付け、湯などの内容物を加
熱保温する保温容器が知られている。
ところが、上記保温容器の加熱装置の発熱体と
して、鉄の酸化反応などの発熱反応を利用したい
わゆる化学カイロなどの化学発熱体を用いたもの
が提案されているものの、実際には実用化されて
いなかつた。
その理由は、(イ)上記化学発熱体には、その発熱
のためにある一定量の酸素を供給せねばならず、
よつて外気との空気の流通が不可欠である。(ロ)上
記化学発熱体の発熱量は必ずしも多くなく、その
ため発熱量をできるだけ効率よく内容物のみに伝
えるようにしなくてはならない。よつて、発熱体
と内容物との間は極力伝熱性を良くし、発熱体と
その他の部分との間は極力断熱せねばならない。
したがつて、発熱体を外気とは熱的に十分遮断
する必要があるが、十分熱遮断を行えば当然外気
との空気の流通が悪くなり、化学発熱体に必要量
の酸素を供給しえなくなる。このように、化学カ
イロ等の化学発熱体を加熱装置として実用化する
には、上記相反する技術的課題を解決せねばなら
ないためである。
本考案は、かかる相反する技術的課題を同時に
解決し、化学発熱体を十分効果的な加熱装置とし
て実用可能とした保温容器を提供することを目的
とするものである。
以下、図面を参照して本考案を詳細に説明す
る。
図面は本考案の保温容器の一例を示すもので、
両口タイプの保温容器の底部に化学発熱体を収容
した栓体を設けた例である。図中符号1は、真空
二重構造の金属製の筒体である。この筒体1は保
温容器の主体をなすもので、ステンレス鋼などに
より円筒状に形成された内筒2と外筒3とを同軸
的に配置し、これら内外筒2,3の上下両端部を
溶接等の手段により接合して二重構造とし、かつ
内外筒2,3間の空間を真空とした真空断熱構造
となつている。また、筒体1の上端開口部と下端
開口部とは、内筒2の上下各端部近傍がそれぞれ
外方に拡径されたうえ外筒3と一体化され、この
場合上端開口部が注ぎ口となつている。(図示せ
ず)さらに、筒体1の内筒2の下端部からやや上
方には、内筒2の半径方向内方に内筒2が突出
し、周方向にわたつて延びる断面形状が半円状の
シール部4が形成されている。また、筒体1の外
筒3の下端部近傍には雄ネジ部5が形成されてい
る。
そして、筒体1の下端開口部(底部)には、こ
れを塞ぐ栓体6が着脱可能に設けられている。こ
の栓体6は、外栓7と、この外栓7に一体に設け
られた栓底8と、外栓7に着脱自在に取りつけら
れた内栓9と、栓底8と内栓9とがなす空間に収
容された化学発熱体10および通気性断熱体11
とから構成されている。
上記外栓7は、合成樹脂などの熱の不良伝導材
料からなり、上記筒体1の外筒3の外径よりもわ
ずかに大きい内径を有する円筒状の外部筒部7a
と、内筒2の内径よりもわずかに小さい外径を有
する円筒状の内部筒部7bと、これら外部筒部7
aと内部筒部7bとの間を下端をそろえて結合す
る環状底部7cとから一体に形成されている。ま
た、上記外部筒部7aの内周面には、上記外筒3
の雄ネジ部5に螺合する雌ネジ部7dが形成さ
れ、内部筒部7bの内周面にはまた雄ネジ部7e
が形成されている。さらに、内部筒部7bの上部
は厚肉とされ、この部分の外周面には係止細溝7
fが周周方向にわたつて形成されている。
上記栓体8は、内容物に直接接触し、内容物を
シールするもので、熱伝導性の良好なステンレス
鋼板などの金属板を、底の浅いコツプ状にプレス
加工などによつて成形してなるもので、底部8a
と、この底部8aの外周縁より下方に延びる周部
8bとから構成されている。また、上記周部8b
の下端部近傍には半円状の溝8cが周方向に形成
され、この溝8cには耐熱ゴム製などのOリング
12が半ば埋設されて取り付けられている。さら
に、上記溝8cの下方の周部8b下端縁は半径方
向内方に折り曲げられ係止爪8dとされ、この係
止爪8dを上記外栓7の内部筒部7bの係止細溝
7fに係止、固定することにより、栓底8と外栓
7とは一体となつている。そして、栓体1の外筒
3の雄ネジ部5に外栓7の雌ネジ部7dを螺着す
ることにより、外栓7が筒体1に固定されるとと
もに内筒2のシール部4に栓底8の0リング12
が押圧、密着し、内筒2と栓底8との間がシール
され、内容物の漏出が防止される。
また、上記内栓9は、合成樹脂などによつて形
成され、底板部9aとこの底板部9aの周縁部か
ら上方に延びる円筒部9bとからなる外観が略有
底円筒体である。円筒部9bの外周面には、上記
外栓7の内部筒部7bの雄ネジ部7eに螺合する
雌ネジ部9cが形成されている。また、底板部9
aには、複数の通気孔9d…が穿設され、その下
面中央には突状のつまみ9eが設けられている。
そして、上方に凸状に配置された栓底8と、下
方に凸状に配置された内栓9とで形成される空間
には、化学カイロなどの化学発熱体10と、通気
性断熱体11とが収容されている。化学発熱体1
0は、栓底8にできるだけ接触面積が大きくなる
ように密着して配置されている。また、通気性断
熱体11は、上記化学発熱体10と内栓9との間
に配置されている。
この通気性断熱体11としては、グラスウー
ル、羊毛、フエルト、スポンジ、化繊ウール、羽
毛、パーライトなどの通気性断熱材あるいは通気
穴を設けた合成樹脂発泡体などの断熱材またはこ
の通気穴を設けた断熱材の通気穴に上記通気性断
熱材を充填したものなどが用いられる。そして、
上記通気性断熱材のうち、自己形状保持性のない
羊毛、羽毛、パーライトなどは、内栓9に穿設し
た通気孔9d…から外部に漏出するおそれがある
ので、ネツトなどで包んだうえ上記内栓9の空間
に収容される。
次に、このような保温容器の使用方法について
説明する。
使用に際しては、栓体6内に化学発熱体10を
装填するが、これの装填操作は熱湯等の内容物を
入れるのに先だつて行なうと、作業性の点および
栓底8の予熱が行える点において有利である。化
学発熱体10の装填操作は、筒体1底部に固設さ
れた栓体6の内栓9を、そのつまみ9eを利用し
て回動せしめ、外栓7から外す。ついで、化学発
熱体10を発熱状態となるように処理して栓底8
に密着せしめて置き、再び内栓9を外栓7に螺着
する。その後に筒体1内に熱湯等の内容物を注入
すれば、内容物は栓底8を介して化学発熱体10
と熱的に接触した状態となり、化学発熱体10の
発生する熱量によつて、保温容器外部への流出熱
量が補われ、内容物は長時間にわたつて所望の温
度に保温することができる。
しかして、このような構造の保温容器にあつて
は、化学発熱体10が栓体6内部に収容されてい
るにもかかわらず、外気が内栓9の通気孔9d…
から侵入し、通気性断熱体11を通過して化学発
熱体10に接触するようになるので、化学発熱体
10に必要な一定量の空気(酸素)が供給され、
発熱量が一定にコントロールされる。また、化学
発熱体10の熱は、通気性断熱体11によつてそ
の大部分が栓底8の方に流れ、外部から流入する
上記空気による熱損失は、通気性断熱体11内で
流入する空気と流出する空気とが互いに熱交換す
るので少なく、化学発熱体10の発熱を有効に内
容物の加熱、保温に充てることができる。さら
に、化学発熱体10の発熱量および発熱温度は、
これに供給される酸素量に左右されるが、通気性
断熱体11を構成する断熱材の通気度(密度)や
通気孔9d…の直径によつて流入空気量を調節で
できるので、これによつて発熱量、発熱温度を制
御できる。
また、化学発熱体10が筒体1の開口端部より
内方に位置するので、これによつても化学発熱体
10からの熱は内容物に効率よく伝えられる。さ
らに、化学発熱体10の発熱が終了しても通気性
断熱体11等の存在により栓体6自体の断熱性が
良好であることから、栓体6からの熱の損失も微
かであり、保温性能が優れたものとなる。また、
栓体6を筒体1から必要に応じて取り外すことも
でき、かつ栓体6内面や筒体1内をすみずみまで
きれいに洗浄することも可能である。
以下、実験例を示し、保温性能を明なかにす
る。
〔実験例〕
化学発熱体として市販に化学カイロ(“ホカロ
ン”)を用いた。化学カイロの発熱量は、約
570cal/gと推定されるので、90℃で損失熱量が
4Kcal/時間の容量1を保温容器に、化学カイ
ロ170gを取り付ければ24時間、90℃の保温が可
能と考えられる。そこで、図面に示したような栓
体6に170gの化学カイロを取り付け、通気性断
熱材11としてガラスウールを密度が1.25×
10-2g/c.c.となるように充填し、底部より加熱保
温したところ、約17時間にわたつて90℃に保つこ
とができた。これは、熱効率に換算すると、約70
%であつた。同様の実験を通気性断熱材11を用
いずに行つたところ約8時間しか保持できず、熱
効率は約30%であつた。
なお、以上の例においては保温容器底部に設け
た栓体6に化学発熱体10を収容して加温するよ
うにしているが、これに限らず、容器注ぎ口部に
設けられた栓体に化学発熱体を収容してもよい
が、熱効率の点では若干不利となる。
以上説明したように、本考案の保温容器は、真
空二重構造の容器の開口部を、この開口部に着脱
可能に取り付けられる筒状の外栓と、この外栓と
一体に結合され上記容器内方にまで達して容器内
容物に接触しこれをシールする良伝導性材料から
なるコツプ状の栓底と、上記外栓に対して着脱自
在に取り付けられ通気孔を有する筒状の内栓と、
上記栓底内にこれに直接接触するとともに容器開
口端部より内容に位置するように配された化学発
熱体と、上記内栓内に配置され上記化学発熱体を
上記栓底に押圧する通気性断熱体とを有する栓体
で取り外し可能に塞いでなるものである。よつ
て、化学発熱体に必要な酸素量を十分供給でき、
化学発熱体の発熱を十分行わせることができる。
また、化学発熱体が容器内方に位置するので、そ
の発熱は効率よく内容物に伝えられ、熱効率が極
めて優れたものとなる。さらに、栓体自体の断熱
性もよく、化学発熱体の発熱が終了した後でも良
好な保温性能を発揮する。またさらに、栓体を取
外すことができるので、内容物の取り出しが便利
になり、かつ容器内部や栓体内面の洗浄をすまな
く行うことができるなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の保温容器の一例を示す一部省略
した概略断面図である。 1……筒体、6……栓体、7……外栓、8……
栓底、9……内栓、10……化学発熱体、11…
…通気性断熱体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内外筒間を真空排気して真空二重構造とした容
    器の開口部が栓体で取り外し可能に塞がれてな
    り、 この栓体が、 上記容器の開口部に着脱可能に取り付けられる
    筒状の外栓と、 この外栓と一体に結合され、上記容器内方にま
    で達して容器内容物に接触し、これをシールする
    良熱伝導性材料からなるコツプ状の栓底と、 上記外栓に対して着脱自在に取り付けられ、通
    気孔を有する筒状の内栓と、 上記栓底内に、これに直接接触するとともに容
    器開口端部より内方に位置するように配された化
    学発熱体と、 上記内栓内に配置され、上記化学発熱体を上記
    栓底に押圧する通気性断熱体からなることを特徴
    とする保温容器。
JP17560783U 1983-11-14 1983-11-14 保温容器 Granted JPS6083540U (ja)

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JP17560783U JPS6083540U (ja) 1983-11-14 1983-11-14 保温容器

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JP17560783U JPS6083540U (ja) 1983-11-14 1983-11-14 保温容器

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JPS6083540U JPS6083540U (ja) 1985-06-10
JPS6326123Y2 true JPS6326123Y2 (ja) 1988-07-15

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ID=30382009

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JP17560783U Granted JPS6083540U (ja) 1983-11-14 1983-11-14 保温容器

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JP2019062855A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 ヨン イ,ヒョ 無電源定温細胞移送装置

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JPS5755772U (ja) * 1980-09-17 1982-04-01

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JPS58104138U (ja) * 1981-12-31 1983-07-15 株式会社リコー 容器

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