JPS6325806Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ビデオデイスクプレーヤの音声再生
回路に関する。

ビデオデイスクレコードは、螺線状トラツク１
周当り１フレームの映像情報を記録すると共に記
録帯域を異にする音声情報を重畳記録しており、
ビデオデイスクプレーヤが、このビデオデイスク
レコードのトラツクをフイールド周期若しくはフ
レーム周期で飛散し乍ら特殊再生を為す場合、再
生される音声情報の再生周波数は通常再生時と同
一でありその内容は映像情報に同期している。従
つて音声情報の内容が把握できる正方向特殊再生
時に、音声情報を再生することは極めて有効であ
る。

そこで、本考案は上述の点に鑑み正方向再生時
に音声信号を導出する様に構成した新規且つ有効
なビデオデイスクプレーヤの音声再生回路を提案
せんとするものである。

以下本考案を図示せる一実施例に従い説明す
る。

本実施例は、FM映像信号に２チヤンネルの
FM音声信号を重畳してFM音声信号をFM映像
信号のデユーテイー変化として記録した光学式ビ
デオデイスクレコードを光学的に再生するもので
あり、レーザ光を記録トラツクに集光照射して得
られる反射光を光電変換してプリアンプ１とトラ
ツキング検出回路２に入力し、プリアンプ出力を
高域再生回路３を介した後左側音声復調回路４と
右側音声復調回路５及びビデオ復調回路６にてそ
れぞれ変調帯域を異にするFM変調信号を復調し
て、左側音声信号と右側音声信号及びカラー映像
信号及びカラー映像信号を導出する一方、モード
設定回路７の出力を制御入力とし垂直同期分離回
路８の出力を同期入力とする飛越パルス発生回路
９より再生モードに応じた飛越パルスを発し、ト
ラツキング検出出力と共にトラツキングミラー制
御回路１０の入力としており、トラツキングミラ
ーＭのトラツキングとトラツク飛越を為してい
る。尚焦点制御機構に付いては、本考案と直接関
係がないため図示及び説明を割愛している。

本実施例は上述する様な従来構成に正方向再生
モード検出回路１１と、第１・第２ダイナミツク
ローパスフイルタ１２，１３とを付加した点に特
徴がある。

即ち、前記正再生モード検出回路１１は、操作
者が設定した再生モードが、正方向スロー再生モ
ード、通常方向モード又は正方向高速再生モード
である場合に音声信号を導出せしめるための回路
であり、本実施例では前記再生モード設定回路７
のモード指令出力を入力して正方向再生モードを
検出し、この検出出力によつてのみ前記左側音声
復調回路４及び前記右側音声復調回路５の作動を
許容しているが、その外に音声信号の導出を制御
するためには音声信号路中に配したゲート回路や
スイツチ回路を開閉制御したり、音声系回路への
電源投入を制御することも考えられる。

また、前記第１・第２ダイナミツクローパスフ
イルタ１２，１３は、導出されるFM音声信号が
トラツク飛越に伴つて瞬間的に欠落することによ
り復調された音声信号中に瞬間的に高域ノイズを
生ずることに着目して、トラツクの飛越に同期し
て瞬間的に左右各音声信号の高域成分に大幅に抑
圧してノイズの解消を図つている。尚本実施例に
於て復調された左右の音声信号は両ダイナミツク
ローパスフイルタ１２，１３によりトラツク飛越
時に6kHzの通過帯域を3kHzに制限されて導出さ
れる。

上述せる如く本考案によれば、ビデオデイスク
レコードの性質を利用して正方向再生時に映像情
報に同期する音声情報を音質を損うことなく導出
せしめるため音声情報の内容を映像と共に確認で
き、その効果は大である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す回路ブロツク図を
顕す。 主な図番の説明、１１……正方向モード検出回
路、４……左側音声復調回路、５……右側音声復
調回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 螺線状記録トラツクに一周当り１フレーム分の
   映像情報と音声情報を重畳記録して成るビデオデ
   イスクレコードを再生し、映像情報と音声情報と
   を分離導出するビデオデイスクプレーヤに於て、 通常再生モードと正方向高速再生モード及び正
   方向スロー再生モードの設定を検出して検出出力
   を発する正方向再生モード検出回路と、 該検出回路出力発生時にのみ分離された音声情
   報の導出を許容する回路とを、 それぞれ配することを特徴とする音声再生回
   路。