JPS6325737Y2 - - Google Patents

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JPS6325737Y2
JPS6325737Y2 JP1983145964U JP14596483U JPS6325737Y2 JP S6325737 Y2 JPS6325737 Y2 JP S6325737Y2 JP 1983145964 U JP1983145964 U JP 1983145964U JP 14596483 U JP14596483 U JP 14596483U JP S6325737 Y2 JPS6325737 Y2 JP S6325737Y2
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suction
holding table
liquid supply
recess
liquid
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、半導体ウエーハの如き被処理物を吸
着保持する吸着式保持装置に関する。
一般に、半導体ウエーハの如き被処理物の表面
を研摩加工又は切断加工する場合には、この被処
理物を例えば保持テーブル上に所要の通りに保持
しなければならず、それ故に、吸引機構を含む吸
着式保持装置が用いられている。
ところが、この種の吸着式保持装置において、
吸引機構として真空ポンプを用いて被処理物を吸
着保持する場合には、研摩加工、切断加工時に生
成されるチツプが吸引機構の吸引ラインに吸入さ
れて真空ポンプ、制御用バルブ等の摺動部分に悪
影響を与え、かくしてこれらの寿命を短くする不
都合が生じる。
そこで、上述した不都合を解消するために、上
記吸引ラインの途中にフイルタ部材に配設して上
記チツプを真空ポンプ等に到達する前に除去する
ことも考えられるが、かくの如くした場合には、
フイルタ部材によつて吸引ラインの管内抵抗が増
大して被処理物を吸着保持する保持力が低下する
ために真空ポンプの能力を大きくしなければなら
ず、更に長期間使用しているとフイルタ部材に目
詰りが発生して上記保持力が著しく低下するため
にフイルタ部材の交換等の管理をしなければなら
ない等の問題が生じる。
本考案は上記事実に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、半導体ウエーハの如き被処理物
の保持及びこの保持の解除を簡単な構成でもつて
容易且つ確実に行うことができる、改良された吸
着式保持装置を提供することである。
本考案によれば、被処理物が載置される表面の
少なくとも一部に気体及び液体が連通し得る保持
テーブルと、気体供給源と、ベンチユリ手段と、
液体供給源と、該気体供給源と該ベンチユリ手段
とを接続する気体供給路と、該ベンチユリ手段か
ら延びる排出路と、該保持テーブルと該ベンチユ
リ手段とを接続する吸引路と、該液体供給源と該
保持テーブルとを接続する液体供給路と、該液体
供給路中に配設され且つ該液体供給路を連通せし
める連通位置と該液体供給路を遮断する遮断位置
とに選択的に位置付けられる、該被処理物の吸着
及び吸着解除を制御するための制御弁とを具備
し、該気体供給源からの気体は該気体供給路、該
ベンチユリ手段及び該排出路を通つて流れ、該制
御弁が該遮断位置に位置付けられている時には、
該気体供給源から該ベンチユリ手段を通つて流れ
ている気体の吸引作用によつて、該吸引路を介し
て該保持テーブルの表面から気体が吸引され、こ
れによつて該被処理物が該保持テーブルの表面に
吸着され、該制御弁が該連通位置に位置付けられ
ると、該液体供給源から該液体供給路を通つて該
保持テーブルに液体が流れ、かかる液体が該保持
テーブルの表面に流出して該被処理物の吸着が解
除される、ことを特徴とする吸着式保持装置が提
供される。
以下、本考案に従つて構成された吸着式保持装
置の好適具体例を、添付図面を参照して説明す
る。
第1図において、図示の吸着式保持装置は、装
置本体2を具備している。装置本体2の中心部に
は上下方向(第1図において紙面に垂直な方向)
に延びる軸部材4が回転自在に装着され、この軸
部材4の一端部には略円板状の回転テーブル6が
固定されている。回転テーブル6は、保持装置の
駆動源を構成する駆動モータ(図示せず)によつ
て、軸部材4を介して第1図において矢印8で示
す方向に回転される。上述した回転テーブル6の
上面には、複数個(具体例では8個)の保持テー
ブル10a乃至10hが配設され、更にこの保持
テーブル10a乃至10hの各々に対応してベン
チユリ手段12a乃至12h及び制御弁14a乃
至14hが設けられている。
次に、主として第2図を参照して保持テーブル
10aを含む支持装置16aについて説明する。
尚、保持テーブル10aを含む支持装置16aと
各々の保持テーブル10b乃至10hを含む支持
装置16b乃至16hの各々とは実質上同一の構
成である。第2図において、図示の支持装置16
aは、保持テーブル10a、着脱テーブル18及
び固定テーブル20を具備している。保持テーブ
ル10aは、中央部の上部に位置する円板状の上
層部22と、中央部の下部に位置する円板状の下
層部24と、上層部22及び下層部24の外周縁
に位置する環状の周縁部26を有し、上層部22
の上面(表面)と周縁部26の上面とが実質上同
一平面となるように構成されている。上記保持テ
ーブル10aにおいては、上層部22は比較的小
さい砥粒(例えば、アランダム砥粒60番程度の大
きさの砥粒)から成形されて小さい気孔率を有
し、下層部24は比較的大きい砥粒(例えばアラ
ンダム砥粒20番程度の大きさの砥粒)から成形さ
れて大きい気孔率を有し、周縁部26は非常に小
さい砥粒(例えば、アランダム砥粒600番程度の
大きさの砥粒)から成形されて気密性を有するの
が好ましい。上述した保持テーブル10aは、上
層部22、下層部24及び周縁部26を同時に焼
結することによつて、或いは上層部22、下層部
24及び周縁部26を別個に成形した後にこれら
を例えばビトリフアイド結合剤を用いて密着接合
することによつて形成される。
上述した通りの保持テーブル10aは、着脱テ
ーブル18に固定される。着脱テーブル18は載
置テーブル28と、載置テーブル28の下面に固
定ボルト(図示せず)により固定された着脱用上
テーブル30を具備している。載置テーブル28
の上面中央部には円形状の載置凹所32が形成さ
れ、この載置凹所32の底面には、中央部に円形
状の凹部34が形成され、凹部34の周囲に環状
の凹部36が形成されている。また、載置テーブ
ル28の下面には、中央部に円形状の凹部38が
形成され、凹部38の周囲に環状の凹部40が形
成されている。更に、この載置テーブル28に
は、凹部34と凹部38とを連通する連通孔42
と、凹部36と凹部40とを連通する複数個の連
通孔44(第1図において1個のみ示す)も形成
されている。一方、着脱用上テーブル30の外周
縁の一部には略矩形状の切欠き46が形成され、
その周縁部の一部(具体例では、切欠き46が形
成されている側とは反対側の周縁部)には段部を
有する磁石収納孔48が形成されている。磁石収
納孔48には永久磁石50が収納され、しかる後
に閉塞部材52によつてその上部開口が閉塞され
る。上記着脱用上テーブル30の上面中央部には
円形状の凹部54が形成され、その下面中央部に
は円形状の凹部56が形成されている。着脱用上
テーブル30の上面の凹部54は、第2図から容
易に理解される如く、着脱用上テーブル30を載
置テーブル28に固定すると、載置テーブル28
の下面に形成された凹部38及び40に接続され
る。着脱用上テーブル30には、更に、凹部54
と凹部56とを連通する連通孔58も形成されて
いる。上述した載置テーブル28と着脱用上テー
ブル30から成る着脱テーブル18の上面に位置
する載置凹所32内には、保持テーブル10aが
例えば以下の如くして固定される。即ち、まず載
置凹所32の内面に低融点ガラスの粉末を敷布
し、次いでこの載置凹所32内に保持テーブル1
0aを嵌合し、しかる後に上記保持テーブル10
aを加圧しすると共に所定温度で低融点ガラスを
加熱溶融することによつて、保持テーブル10a
は所要の通りに着脱テーブル18に固定される。
保持テーブル10aが固定された着脱テーブル
18は、固定テーブル20に着脱自在に装着され
る。更に説明すると、固定テーブル20は、回転
テーブル6の上面に固定ボルト(図示せず)によ
り固定された基部60と、この基部60の上面に
固定ボルト(図示せず)により固定された着脱用
下テーブル62とを具備している。基部60の上
面中央部には収容凹所64が形成され、この収容
凹所64の底面中央部には円形状の凹部66が形
成されている。基部60には、更に、上面に形成
された凹部66とその外周面に形成された開口
(詳しくは、基部60の外周面に設けられた接続
部材68(1個のみ示す)に形成されている通路
開口)とを接続する通路70及び72が形成され
ている。一方、基部60の収容凹所64の底面に
固定される着脱用下テーブル62の上面周縁部の
一部には、上記着脱用上テーブル30に形成され
た切欠き46に対応した係合部材74が固定ボル
ト76によつて固定されている。また、着脱用下
テブル62の周縁部の他の部分(具体例では、係
合部材74が固定されている側とは反対側の周縁
部)には段部を有する磁石収納孔78が形成され
ている。この磁石収納孔78には永久磁石80が
収納され、しかる後に閉塞部材82によつてその
下部開口が閉塞される。上記着脱用下テーブル6
2の上面中央部には円形状の凹部84が形成さ
れ、その下面中央部には円形状の凹部86が形成
されている。着脱用下テーブル62の下面の凹部
86は、着脱用下テーブル62を基部60に固定
すると、基部60の上面の凹部66に接続され、
その上面の凹部84は、着脱テーブル18を固定
テーブル20に装着すると、着脱用上テーブル3
0の下面の凹部56に接続される。この着脱用下
テーブル62には、更に、凹部84と凹部86と
を連通する連通孔88も形成されている。保持テ
ーブル10aが固定された着脱テーブル18を固
定テーブル20に装着するには、基部60の上端
周縁に形成されている段部に取り外し用プレート
90を装着し、着脱用下テーブル62の係合部材
74が着脱用上テーブル30の切欠き46内に位
置するように着脱テーブル18を位置付け、しか
る後上記着脱用上テーブル30を固定テーブル2
0の基部60の収容凹所64内に収容すればよ
い。かくの如く所要通りに装着すると、着脱用下
テーブル62の永久磁石80と着脱用上テーブル
30の永久磁石50による磁気的吸引作用によつ
て着脱用下テーブル62上に着脱用上テーブル3
0が磁気的に固定され、更に、着脱用下テーブル
62に設けられた係合部材74と着脱用上テーブ
ル30に形成された切欠き46とが係合すること
によつて着脱用下テーブル62に対する着脱用上
テーブル30の回動が確実に阻止される。他方、
固定テーブル20から着脱テーブル18を取り外
すには、基部60の上端周縁の段部に装着されて
いる取り外し用プレート90を、一端部を支点と
して永久磁石50及び80の磁気的吸引作用に抗
して上方に上げればよい。尚、上述した構成の支
持装置16aの構成は、実願昭56−58128号(名
称;ワーク台装置)の明細書及び図面に開示され
ている装置と略同一の構成であり、それ故に、そ
の詳細については上記実願昭56−58128号の明細
書及び図面を参照されたい。
次に、ベンチユリ手段12a乃至12h及び制
御弁14a乃至14hの構成について説明する。
第3図を参照して、図示のベンチユリ手段12a
乃至12hは実質上同一の構成であり、ベンチユ
リ手段12a又は12b乃至12hには、ベンチ
ユリ部を有する主流路92と主流路92の上記ベ
ンチユリ部に接続された吸引流路94とが設けら
れている。
また、図示の制御弁14a乃至14hは実質上
同一の構成を有するそれ自体公知の機械式のもの
であり、制御弁14a又は14b乃至14hはT
字状の主流路が形成された制御弁本体96と、T
字状の流路が形成された弁部材98とを具備して
いる。かかる制御弁14a又は14b乃至14h
においては、第3図に図示する遮断位置に位置付
けられると、供給側(供給口)と第1の排出側
(第1の排出口)とが連通せしめられ、また第3
図に図示する遮断位置から第3図において反時計
方向に90度回動された連通位置に位置付けられる
と、供給側(供給口)と第2の排出側(第2の排
出口)とが連通せしめられる。
上記保持テーブル10a乃至10hの各々と保
持テーブル10a乃至10hの各々に対応して設
けられたベンチユリ手段12a乃至12h及び制
御弁14a乃至14hとは、以下の如くして接続
される。主として第3図を参照して、ベンチユリ
手段12a又は12b乃至12hの吸引流路94
と保持テーブル10a又は10b乃至10hとは
吸引路100を介して接続される図示の具体例で
は、ベンチユリ手段12a又は12b乃至12h
の吸入側(吸入口)と支持装置16a又は16b
乃至16hの基部60に設けられている接続部材
68(通路70の開口)を例えば管部材(図示せ
ず)で接続することによつて、ベンチユリ手段1
2a又は12b乃至12hと保持テーブル10a
の裏面とが、管部材(図示せず)に形成されてい
る通路、基部60に形成されている通路70、及
び凹部66、着脱用下テーブル62に形成されて
いる凹部86、連通孔88及び凹部84、着脱用
上テーブル30に形成されている凹部56、連通
孔58及び凹部54、並びに載置テーブル28に
形成されている凹部38、連通孔42及び凹部3
4と凹部40、連通孔44及び凹部36(いずれ
も吸引路100の一部を構成する)を介して接続
されている。また、制御弁14a又は14b乃至
14hと保持テーブル10a又は10b乃至10
hとは、液体供給路102を介して接続される。
図示の具体例では、制御弁14a又は14b乃至
14hの第2の出口側(第2の排出口)と支持装
置16a又は16b乃至16hの基部60に設け
られている他方の接続部材(通路72の開口)
(図示せず)を例えば管部材(図示せず)で接続
することによつて、制御弁14a又は14b乃至
14hと保持テーブル10a又は10b乃至10
hの裏面とが、管部材(図示せず)に形成されて
いる通路、基部60に形成されている通路72及
び凹部66、着脱用下テーブル62に形成されて
いる凹部86、連通孔88及び凹部84、着脱用
上テーブル30に形成されている凹部56、連通
孔58及び凹部54、並びに載置テーブル28に
形成されている凹部38、連通孔42及び凹部3
4と凹部40、連通孔44及び凹部36(いずれ
も液体供給路102の一部を構成する)を介して
接続されている。上記ベンチユリ手段12a又は
12b乃至12hにおいては、更に、その供給側
(主流路92の供給口)が気体供給路104を介
して例えば圧縮空気を供給するコンプレツサの如
き気体供給源106に接続され、その排出側(主
流路92の排出口)が排出路108を介して排出
タンク110に接続されている。また、上記制御
弁14a又は14b乃至14hにおいては、その
供給側(供給口)が液体供給路112を介して例
えば水を供給する液体ポンプの如き液体供給源1
14に接続され、その第1の排出側(第1の排出
口)が液体排出路116を介して液体タンク11
8に接続されている。
上述した通りの吸着式保持装置においては、回
転テーブル6が矢印8(第1図)に示す方向に回
転することによつて、順次に以下の通りの作業が
遂行される。再び第1図を参照して説明すると、
まず、番号120で示す洗浄域においては、洗浄
装置122から支持装置16a又は16b乃至1
6hの保持テーブル10a又は10b乃至10h
の表面に向かつて水の如き液体が噴出され、かく
して保持テーブル10a又は10b乃至10hが
洗浄される。次に、番号124で示す載置域にお
いては、図示していない被処理物載置装置によつ
て、保持テーブル10a又は10b乃至10hの
表面上に半導体ウエーハの如き被処理物Aが載置
される。半導体ウエーハの如き被処理物Aが保持
テーブル10a又は10b乃至10h上に載置さ
れると、保持テーブル10a又は10b乃至10
hの表面に存在する水の如き液体(洗浄領域12
0において噴射され保持テーブル10a又は10
b乃至10h上に残留している液体並びに後述す
る如くして液体供給源114から液体供給路11
2及び102を介して保持テーブル10a又は1
0b乃至10hの表面に送給された液体)の表面
張力によつて、上記被処理物Aは、次に続く位置
付け域126において、保持テーブル10a又は
10b乃至10hの表面の実質上中心位置に位置
付けられる。かかる半導体ウエーハの如き被処理
物Aの位置付けは特開昭56−164549号公報に開示
されており、それ故にその詳細については上記特
開昭56−164549号公報を参照されたい。次に、番
号128で示す研削域においては、高速で回転し
ているそれ自体公知の回転研削砥石130によつ
て、保持テーブル10a又は10b乃至10h上
の所定位置に位置付けられている被処理物Aの表
面が精密に研削乃至研摩される。次いで、番号1
32で示す取り外し域においては、図示していな
い被処理物離脱装置によつて、保持テーブル10
a又は10b乃至10hの表面上の半導体ウエー
ハの如き被処理物Aが取り外される。被処理物が
外された後は、保持テーブル10a又は10b乃
至10hは、再び、洗浄域120において上述し
た如くして洗浄され、かくしてその表面に存在す
る被処理物のチツプ(上記研削域128における
回転研削砥石130の研削乃至研摩作用によつて
生成される)は除去される。上記保持装置におい
ては、回転テーブル6の矢印8で示す方向の回転
に伴なつて、上述した通りの作業が繰返し遂行さ
れる。
上述した構成の吸着式保持装置においては、更
に回転テーブル6の回転に伴なつて遂行される上
記作業に関連して、保持テーブル10a又は10
b乃至10hの表面上への半導体ウエーハの如き
被処理物Aの吸着及び上記吸着の解除が行なわれ
る。更に説明すると、保持装置の装置本体2の上
面の所定位置には、制御弁14a又は14b乃至
14hを上記連通位置から上記遮断位置に位置付
けるためのカム手段を含む制御弁作動機構134
及び上記制御弁14a又は14b乃至14hを上
記遮断位置から上記連通位置に位置付けるための
カム手段を含む制御弁解除機構136が設けられ
ている。制御弁作動機構134が配設される所定
角度位置P(第1図)は、載置域124において
載置された被処理物Aが上流所定角度位置Pに到
達するまでに上述した如くして保持テーブル10
a又は10b乃至10hの表面の実質上中心位置
に充分に位置付けられ、且つ上記所定角度位置P
から上記研削域128の前端に到達するまでに上
記被処理物Aが後述する如くして保持テーブル1
0a又は10b乃至10hの表面に充分に吸着保
持される適宜の位置である。また、制御弁解除機
構134が配設される所定角度位置Q(第1図)
は、上記研削域128の後端より矢印8で示す回
転方向に見て上流側で、且つ上記所定角度位置Q
から上記取り外し域132に到達するまでに後述
する如くして上記被処理物Aの吸着が充分に解除
される適宜の位置である。かくの如く所定角度位
置P及びQを設定することにより、被処理物Aの
吸着が行なわれる吸着作用域137内に存在する
上記研削域128においては被処理物Aが保持テ
ーブル10a又は10b乃至10h上に充分に確
実に吸着保持され、一方、上記取り外し域132
においては被処理物Aの取り外しが充分に容易と
なる。
次いで、半導体ウエーハの如き被処理物Aの吸
着及び上記吸着の解除について、主として第1図
及び第3図を参照して説明する。半導体ウエーハ
の如き被処理物Aが載置されている保持テーブル
10a又は10b乃至10hに対応する制御弁1
4a又は14b乃至14hが上記所定角度位置P
を通過した場合には、上記被処理物Aの吸着が開
始される。載置域124において上記被処理物A
が載置され、位置付け域126において上記被処
理物Aが保持テーブル10a又は10b乃至10
hの表面の実質上中心位置に位置付けられた後
に、更に矢印8で示す方向の回転テーブル6の回
転に伴なつて保持テーブル10a又は10b乃至
10hに対応する制御弁14a又は14b乃至1
4hが上記所定角度位置Pに到達すると、制御弁
14a又は14b乃至14hの作動部材が装置本
体2に設けられた制御弁作動機構134のカム手
段に当接し、かくして回転テーブル6の回転によ
り弁部材98が回動されて、制御弁14a又は1
4b乃至14hは上記連通位置から第3図に示す
遮断位置に位置付けられる。かくの如くして液体
供給路112及び102間に配設されている制御
弁14a又は14b乃至14hが上記遮断位置に
位置付けられると、制御弁14a又は14b乃至
14hの供給側と第1の排出側とが連通せしめら
れ(従つて、第2の排出側は弁部材98によつて
閉塞され、液体供給路102及び112の連通状
態は解除される)液体ポンプの如き液体供給源1
14からの水の如き液体は、矢印140及び14
2(第3図)で示す如く、液体供給路112、制
御弁14a又は14b乃至14h及び液体排出路
116を通つて液体タンク118内に排出され
る。液体タンク118内に排出された液体は、図
示していないが、外部に直接排出され、或いは液
体供給源114に再び送給される。
一方、コンプレツサの如き気体供給源106か
らの空気の如き気体は、矢印144及び146
(第3図)で示す如く、常時、気体供給路104、
ベンチユリ手段12a又は12b乃至12hの主
流路92及び非出路108を通つて排出タンク1
10に送給されている。従つて、上述した如くし
て保持テーブル10a又は10b乃至10hへの
液体の送給が停止されると、ベンチユリ手段12
a又は12b乃至12hのベンチユリ部を流れる
気体の作用(所謂ベンチユリ効果)によつて発生
する吸引力は、ベンチユリ手段12a又は12b
乃至12hの吸引流路94及び吸引路100(詳
しくは、上記管部材(図示せず)の通路、通路7
0、凹部66、凹部86、連通孔88、凹部8
4、凹部56、連通孔58、凹部54、凹部3
8、連通孔42、凹部34、凹部40、連通孔4
4及び凹部36から構成されている)を介して保
持テーブル10a又は10b乃至10hの裏面に
作用する。かくの如く吸引力が作用すると、保持
テーブル10a又は10b乃至10hの比較的大
きい気孔率を有する多孔質の下層部24及び比較
的小さい気孔率を有する多孔質の上層部22を介
して、その表面から裏面に向かつて気体(大気中
において作業が遂行される場合には空気)が吸引
され、かくしてこれによつて半導体ウエーハの如
き被処理物Aは保持テーブル10a又は10b乃
至10hの表面の実質上中心位置に吸着保持され
る。上記吸引力による被処理物Aの吸着を効果的
に行うためには、保持テーブル10a又は10b
乃至10hの上層部22を表面の大きさ(図示の
如く上層部22が円板状である場合にはその直
径)を、その表面に保持される被処理物Aの大き
さ(図示の如く被処理物Aが薄い円板状である場
合にはその直径)と実質上同一又はそれよりも若
干小さくするのが好ましい。かく構成することに
より、被処理物Aを吸着保持しているときに、上
層部22の表面から気体が吸引されるのが阻止さ
れる。
回転テーブル6が更に回転して、半導体ウエー
ハの如き被処理物Aが載置されている保持テーブ
ル10a又は10b乃至10hに対応する制御弁
14a又は14b乃至14hが上記所定角度位置
Qを通過した場合には、上記被処理物Aの吸着の
解除が開始される。上述した如くして被処理物A
の吸着が行なわれ、研削域128において上記被
処理物Aの研削乃至研摩が行なわれた後に、更に
矢印8(第1図)で示す方向の回転テーブル6の
回転に伴なつて保持テーブル10a又は10b乃
至10hに対応する制御弁14a又は14b乃至
14hが上記所定位置Qに到達すると、制御弁1
4a又は14b乃至14hの作動部材が装置本体
2に設けられた制御弁解除機構136のカム手段
に当接し、かくして回転テーブル6の回転により
弁部材98が元の状態に回動されて、制御弁14
a又は14b乃至14hは第3図に示す遮断位置
から上記連通位置に位置付けられる。かくの如く
して上記制御弁14a又は14b乃至14hが上
記連通位置に位置付けられると、制御弁14a又
は14b乃至14hの供給側と第2の排出側とが
連通せしめられ(従つて、第1の排出側は弁部材
98によつて閉塞され、液体供給路112と液体
排出路116との連通状態が解除される)、液体
ポンプの如き液体供給源114からの水の如き液
体は矢印140及び148(第3図)に示す如
く、液体供給路112、制御弁14a又は14b
乃至14h及び液体供給路102(詳しくは、上
記管部材(図示せず)の通路、通路72、凹部6
6、凹部86、連通孔88、凹部84、凹部5
6、連通孔58、凹部54、凹部38、連通孔4
2、凹部34、凹部40、連通孔44及び凹部3
6から構成されている)を通つて保持テーブル1
0a又は10b乃至10hの裏面に送給される。
一方、コンプレツサの如き気体供給源106か
らの空気の如き気体は、このときにも、矢印14
4及び146(第3図)で示す如く、気体供給路
104、ベンチユリ手段12a又は12b乃至1
2hの主流路92及び排出路108を通つて排出
タンク110に送給されている。従つて、上述し
た如くして液体が送給されると、この送給された
液体の一部は、ベンチユリ手段12a又は12b
乃至12hのベンチユリ部に発生する上記吸引力
によつて吸引路100(更に詳しくは凹部66及
び通路70)及びベンチユリ手段12a又は12
b乃至12hの吸引流路94を通つてその主流路
92に流れ、上記主流路92を流れている気体と
共に排出路108を通つて排出タンク110に送
給される。また、送給された液体の残部は、上記
吸引作用の影響を受けることなく、液体供給路1
02(更に詳しくは、凹部66、凹部86、連通
孔88、凹部84、凹部56、連通孔58、凹部
54、凹部38、連通孔42、凹部34、凹部4
0、連通孔44及び凹部36)を通つて保持テー
ブル10a又は10b乃至10hの裏面に送給さ
れる。かく液体が供給されると、保持テーブル1
0a又は10b乃至10hの裏面からその上記多
孔質の下層部24及び上記多孔質の上層部22を
通つてその表面にかかる液体が流出し、かくして
これによつて半導体ウエーハの如き被処理物Aの
上記吸着が解除される。図示の保持装置において
は、上述した記載から理解される如く、液体供給
源114からの液体の少なくとも一部が液体供給
路102を通つて保持テーブル10a又は10b
乃至10hの表面から流出することが重要で、こ
れによつて保持テーブル10a又は10b乃至1
0hの表面上に吸着されていた被処理物Aが表面
上に存在する液体によつて浮上し、かくして上記
吸着が解除されて被処理物Aは表面に存在する液
体の表面張力によつて保持される。尚、排出タン
ク110に排出された気体及び液体は、上記タン
ク110から外部に排出される。
以上記載した通りの吸着式保持装置において
は、液体供給路102及び112間に配設されて
いる制御弁14a又は14b乃至14hを遮断位
置と連通位置とに選択的に位置付けることによつ
て半導体ウエーハの如き被処理物Aの保持テーブ
ル10a又は10b乃至10hの表面上への吸着
及びこの吸着の解除を行なつている故に、簡単な
構成で且つ簡単な制御でもつて上記被処理物Aの
吸着及び上記吸着の解除を行うことができる。
また、上記吸着式保持装置においては、ベンチ
ユリ手段12a又は12b乃至12hを流れる気
体の作用(所謂ベンチユリ効果)を利用し、液体
供給源114からの液体の一部が吸引路100を
流れることによつて上記吸着を解除している故
に、この吸着解除時に流れる液体によつて吸引路
100を含む吸引ライン内に存在する被処理物A
のチツプ(かかるチツプは研削域128における
研削乃至切削作用によつて生成される)、ゴミ等
が除去され、かくして被処理物Aを吸着するため
の吸着力の低下が防止される。
以上、本考案に従つて構成された吸着式保持装
置の好適具体例について説明したが、本考案はか
かる具体例に限定されるものではなく、本考案の
範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可
能である。
例えば、具体例の保持装置においては、保持テ
ーブル10a又は10b乃至10hを比較的気孔
率の小さい多孔質の上層部22、比較的気孔率の
大きい多孔質の下層部24及び気密性を有する周
縁部26から構成しているが、これに代えて、多
孔質材料から形成された単体の保持テーブル本体
から構成してもよく、また複数個の貫通孔が形成
されている保持テーブル本体から構成することも
可能である。
また、具体例の保持装置においては、吸引路1
00の一部と液体供給路102の一部とを共通の
通路より構成しているが、これに代えて、吸引路
と液体供給路と全く別個に配設し、両者の各々の
一端を夫々保持テーブル10a又は10b乃至1
0hの裏面まで延びるように設けることも可能で
ある。
また、具体例の保持装置においては、制御弁1
4a又は14b乃至14hとして機械式のものを
用いているが、これに代えてそれ自体公知の電気
式のものを用いることも可能である。かかる場合
には、上記所定角度位置P及びQに角度位置検出
手段を配設し、かかる角度位置検出手段からの信
号に基づいて制御弁を制御すればよい。
また、具体例の保持装置においては、気体供給
源106からの気体が常時ベンチユリ手段12a
又は12b乃至12hに送給されるように構成し
ているが、所望ならば、気体供給路104に開閉
弁を配設して上記気体の送給が間欠的に行なわれ
るように構成することも可能である。かかる場合
には、上記被処理物Aを吸着するときには開、ま
た上記吸着を解除するときには閉となるように上
記開閉弁を制御すればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に従つて構成された吸着式保
持装置を示す平面図。第2図は、第1図の吸着式
保持装置における固定テーブルから着脱テーブル
を取り外した状態を示す断面図。第3図は、第1
図の吸着式保持装置の一部を示す簡略断面図。 2……装置本体、6……回転テーブル、10a
乃至10h……保持テーブル、12a乃至12h
……ベンチユリ手段、14a乃至14h……制御
弁、16a乃至16h……支持装置、100……
吸引路、102及び112……液体供給路、10
4……気体供給路、106……気体供給源、10
8……排出路、114……液体供給源、A……被
処理物。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 被処理物が載置される表面の少なくとも一部
    に気体及び液体が連通し得る保持テーブルと、
    気体供給源と、ベンチユリ手段と、液体供給源
    と、該気体供給源と該ベンチユリ手段とを接続
    する気体供給路と、該ベンチユリ手段から延び
    る排出路と、該保持テーブルと該ベンチユリ手
    段とを接続する吸引路と、該液体供給源と該保
    持テーブルとを接続する液体供給路と、該液体
    供給路中に配設され且つ該液体供給路を連通せ
    しめる連通位置と該液体供給路を遮断する遮断
    位置とに選択的に位置付けられる、該被処理物
    の吸着及び吸着解除を制御するための制御弁と
    を具備し、 該気体供給源からの気体は該気体供給路、該
    ベンチユリ手段及び該排出路を通つて流れ、 該制御弁が該遮断位置に位置付けられている
    時には、該気体供給源から該ベンチユリ手段を
    通つて流れている気体の吸引作用によつて、該
    吸引路を介して該保持テーブルの表面から気体
    が吸引され、これによつて該被処理物が該保持
    テーブルの表面に吸着され、 該制御弁が該連通位置に位置付けられると、
    該液体供給源から該液体供給路を通つて該保持
    テーブルに液体が流れ、かかる液体が該保持テ
    ーブルの表面に流出して該被処理物の吸着が解
    除される、 ことを特徴とする吸着式保持装置。 2 該液体供給源から該液体供給路を通つて該保
    持テーブルに流れた液体の少なくとも一部は、
    該吸引路、該ベンチユリ手段及び該排出路を通
    つて流れる、実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の吸着式保持装置。 3 該保持テーブルの少なくとも中央部は多孔質
    材料から形成されている、実用新案登録請求の
    範囲第2項記載の吸着式保持装置。 4 該吸引路は該保持テーブルの裏面から該ベン
    チユリ手段まで延びる、実用新案登録請求の範
    囲第3項記載の吸着式保持装置。 5 該液体供給路は該液体供給源から該保持テー
    ブルの裏面まで延びる、実用新案登録請求の範
    囲第3項又は第4項記載の吸着式保持装置。 6 該被処理物は半導体ウエーハである、実用新
    案登録請求の範囲第1項から第5項までのいず
    れかに記載の吸着式保持装置。
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JPS56164549A (en) * 1980-05-23 1981-12-17 Disco Abrasive Sys Ltd Mounting method by positioning

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