JPS63255371A - 非晶質軟磁性材料の熱処理方法 - Google Patents

非晶質軟磁性材料の熱処理方法

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JPS63255371A
JPS63255371A JP62088653A JP8865387A JPS63255371A JP S63255371 A JPS63255371 A JP S63255371A JP 62088653 A JP62088653 A JP 62088653A JP 8865387 A JP8865387 A JP 8865387A JP S63255371 A JPS63255371 A JP S63255371A
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Kanji Nakanishi
中西 寛治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は非晶質軟磁性材料の熱処理方法に関し、特に広
い周波数範囲で高透磁率が得られて薄膜磁気ヘッドの磁
気コアなどの各種磁気応用部品に好適となる非晶質軟磁
性材料の熱処理方法に関する。
(従来技術) 金属は、通常、固体状態において原子配列が規則性を有
し念結晶構造を持って存在しているものであるが、例え
ば、ある種の合金溶液を溶融状態から急冷凝固させたり
、あるいはある種のターゲット材料をイオンによりスパ
ッタリングし、その散乱され九原子を基板上に急冷付着
させた9することにより、固体状態でも液体状態に類似
した原子配列を持つ非晶質状態の軟磁性材料が得られる
ことは周知のとおりである。
このようにして得られた非晶質軟磁性材料は、原子配列
が結晶質材料のような長範囲規則性を有せず、ランダム
に配列しているために元来、結晶質のような結晶磁気異
方性を有していない。
しかし、非晶質軟磁性材料は、その製造時に何らかの理
由で材料中に磁気異方性が誘起されることが多い。とこ
ろが、このように生起された誘導磁気異方性は、その大
きさや方向の分布が不均一であり、製造直後の材料の磁
気特性が一般的に余り良くなく、しかも熱的にも不安定
である。また、非晶質状態を作り出す際に、その製造方
法に起因する種々の歪が生じており、これが材料内部に
残留してしまい、この点からも磁気特性を悪くシ。
熱的に不安定である。
非晶質軟磁性材料製造時のこれら誘導磁気異方性や内部
歪を除去するために、従来より行われている熱処理方法
、例えば、キュリー温度および結晶化温度以下の温度で
非酸化性雰囲気中において回転磁界中で熱処理する方法
は有効な方法であり、直流や低周波領域での透磁率を向
上させることができる。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、反面、誘導磁気異方性が除去されて磁気異方性
が小さくなると、磁区構造が不安定で粗大になり、磁壁
の移動が生じ易くなるため、高周波領域(I MHz以
上)での透磁率は逆に低下してくるという問題が生じる
高周波領域での透磁率を向上させるためには、磁化過程
として、磁壁移動よりもそのスイッチング速度が速い磁
化回転を用いる必要があり、そのためには、磁気材料に
ある適切な大きさの一軸磁気異方性を付与し、その困難
軸方向に駆動する必要がある。
本発明の目的は、上記事情に基づいて行われたもので、
非晶質軟磁性材料の高周波特性が改善される熱処理方法
を提供することにある。つまり、高周波領域で使用する
非晶質軟磁性材料の特性を向上させるためには、製造時
に誘起される誘導磁気異方性や内部歪を除去するだけで
なく、所望の方向に目的に応じ念ある適切な大きさの一
軸磁気異方性を付与することが必要である。
(問題点を解決するための手段) 本発明の上記目的は、非晶質軟磁性材料を、最終的に高
い高周波透磁率が得たい方向と略直交する方向に印加さ
れた静磁界中に配置し、該非晶質軟磁性材料の結晶化温
度およびキュリー温度よりも低い温度で第10熱処理を
した後、前記処理温度またはそれ以下の温度で前記最終
的に高周波透磁率が得たい方向に印加された静磁界中で
第2の熱処理をし、この第2の熱処理の温度および時間
を変えることにより核非晶質軟磁性材料の一軸磁気異方
性の大きさを制御することを特徴とする非晶質軟磁性材
料の熱処理方法により達成される。
以上のようにして熱処理された非晶質軟磁性材料は広い
周波数範囲での高透磁率が得られ、薄膜磁気ヘッドの磁
気コアなどに好適なものとなる。
また特に、温度を下げて第2の熱処理を行うことにより
、異方性磁界が緩やかに変化するため制御性が良好にな
る。
以下、本発明の方法を詳細に説明する。
第1図は本発明の磁場中熱処理に用いる装置の好ましい
1例を示している。
第1図において、基板上に非晶質膜が形成された試料1
は、架台2の上に載置される。架台2は石英管で囲われ
た炉3内に収納されており、h −タ4により架台2上
の試料1は所定温度に加熱保持される。更に試料1は加
熱されながら外部磁場により面内方向に磁化される。外
部磁場は炉3の外面に配置されかつヨーク5に取り付け
られた磁石6により形成される。ヨーク5は角度コント
ローラ7によプ回転角が制御されるパルスモータ8によ
り角度調整可能なように設けられており、磁石6は試料
面内の異なる方向にも靜磁界を印加できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を挙げて本発明を説明する。
スパッター法によりアルミナ基板上に10μmの膜厚の
aoll、Izrl、1nbsj  (at % )な
る組成の非晶質合金膜(飽和磁束密度BB =1115
 KG 、飽和磁歪2日中+5 X 10=、結晶化温
度Tx =480℃)f:形成した。この試料に、最終
的に高い高周波透磁率を得たい主なる方向と略直交する
方向に印加された静磁界中で、かつ10−1〜10−8
Torrの真空中において360℃で30分間の第1の
熱処理をした。その後室温まで冷却して得られた試料の
Bll特性は第2図(A)に示すとおりであリ、典型的
な一軸異方性を示している。この段階で、すでに異方性
は最終的に高い透磁率を得たい方向(Y方向とする)と
略直角な方向(X方向)に付与されており、その異方性
磁界の大きさは10、00e  となっている。次に、
パルスモータを駆動し、同一真空中において、靜磁界の
方向を先のY方向に移動しかつ温度を260℃に下げて
第2の熱処理を行った。この際、第2の熱処理の処理時
間は30分、60分、180分、360分、660分、
1020分のそれぞれの場合について行ない、それぞれ
のBH特性を測定し、−軸異方性磁界Hk を求めた。
各BH曲線を第2図中)〜(G)に示す。
一般に、非晶質軟磁性材料を磁気コア材料として用い友
場合の一軸異方性磁界Hkは、磁壁が不安定にならない
範囲でかつなるべく小さい方が良く、これはコア寸法に
もよるが略2〜600程度である。従って、第2図(G
)から明らかなように、第2の熱処理約1000分でH
kは略50e となり良好な特性が得られる。
第3図は第1の熱処理後の異方性磁界Hkの大きさを第
2の熱処理時間に対してプロットしたものである。図か
ら明らかなように、所定時間内で第2の熱処理時間を長
くする程、−軸異方性磁界Hkは小さくなる。
第4図は、本発明の熱処理方法が薄膜磁気ヘッドの磁気
コアに適用された場合を示す。
すなわち、所定磁気ギャップが形成された磁気コアの磁
化方向が前述のY方向に相当し、これと直交するX方向
に印加された静磁界中で第1の熱処理を行う。次に、磁
気コアのY方向に印加された静磁界中で第2の熱処理を
行い、最終的にY方向の透磁率を高くする。
なお、上記実施例では、第1の熱処理後、室温まで冷却
した後第2の熱処理を実施したが、実際の処理は、第5
図に図示するように、連続的に変化する温度下で、靜磁
界の印加する方向を変えて行っても同等の効果が得られ
る。
また、真空中の他に、非酸化性雰囲気中においても同等
の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施するための磁界中熱処理装
置の構造の一例を示す図、第2図は非晶質軟磁性材料c
o91.I Zrt、sN bs、@ (at 96 
)のBH特性を示す図、第3図は同一材料の磁界中等温
熱処理時間によるHkの変化を示す図、第4図は薄膜磁
気ヘッドの磁気コアに本発明が適用される様子を説明す
る図、第5図は実際の熱処理方法を説明する図である。 1・・・試料%2・・・架台、3・・・炉、4・・・ヒ
ータ、5・・・ヨーク、6・・・磁石、7・・・角度コ
ントローラ、8・・・パルスモータ 第1図 手続補正書 1.事件の表示 昭和62年特許願第088653号 2、発明の名称 非晶質軟磁性材料の熱処理方法 3、補正をする者 事牛との関係:特許出願人 名称 (520)富士写真フィルム株式会社4、代理人 〒100 住所 東京都千代田区霞が関3丁目2番5号霞が関ビル
29階霞が関ビル内郵便局 私書層iI分号 電話(5
81)−9601((uシ栄光特許事務所 6、補正により増加する発明の数 0 (1)第2図及び第3図を35131fEのように補正
する。 (2)明細書第5頁8行目、「広い周波数範囲での」を
「広い周波数範囲で」と補正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)非晶質軟磁性材料を、最終的に高い高周波透磁率が
    得たい方向と略直交する方向に印加された静磁界中に配
    置し、該非晶質軟磁性材料の結晶化温度およびキュリー
    温度よりも低い温度で第1の熱処理をした後、前記処理
    温度またはそれ以下の温度で前記最終的に高周波透磁率
    が得たい方向に印加された静磁界中で第2の熱処理をし
    、この第2の熱処理の温度および時間により該非晶質軟
    磁性材料の一軸磁気異方性の大きさを制御することを特
    徴とする非晶質軟磁性材料の熱処理方法。 2)スパッタリング法により基板上に作製された非晶質
    軟磁性材料を用いることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の熱処理方法。
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EP0883141A1 (fr) * 1997-06-04 1998-12-09 Mecagis Procédé de traitement thermique sous champ magnétique d'un composant en matériau magnétique doux

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