JPS6325484A

JPS6325484A - 熱処理炉

Info

Publication number: JPS6325484A
Application number: JP16714286A
Authority: JP
Inventors: 誠林
Original assignee: SAKAMOTO KOGYOSHO KK
Current assignee: SAKAMOTO KOGYOSHO KK
Priority date: 1986-07-16
Filing date: 1986-07-16
Publication date: 1988-02-02
Also published as: JPH0222318B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、ブラウン管等のガラス製品の熱処理に用い
て好適な熱処理炉に係わり、特に燃料費を低減すること
ができる熱処理炉に関するものである。

［従来の技術］従来、この種の熱処理炉としては、たとえばラジアント
チューブ方式の熱処理炉がある。この熱処理炉は、炉本
体の内部に複数のラノアントチコーブを炉壁に沿って配
置するととしに、炉内雰囲気を撹拌するファンを設（］
てなるしのであ−・て、ラジアントチューブ内でガスを
燃焼させて炉内雰囲気温度を高め、これによって炉内の
製品を加熱ずろとともに、炉内雰囲気温度を漸次下げて
製品を徐冷するように構成したらのである。

ところで、このような熱処理炉においてカラス製品を加
熱ずろ場合には、ま４−炉内雰囲気に屁露されているガ
ラス素材の表面側が加熱さ）コ、その熱エネルギーが裏
面側に伝わって全体が冒温４″ろ。

また、製品を徐冷ずろ場合には、ガラス素＋（の表面側
から熱エネルギーが奪われ、裏面側の熱エネルギーが表
面側に伝わって全体が冷却される。

［発明が解決しようとする問題点］ところが、ブラウン管等のようにガラス素材の厚さが比
較的厚いものを熱処理オろ場合には、昇降温時において
ガラス素材の表面側と裏面側の温度差が大きくなり、そ
れらにおける熱膨張長さの差により製品が割れることが
ある。このため、」ニ記のような加熱炉では、ガラス素
材の表面側と裏面側において大きな温度差が生じないよ
うにするために製品の昇降温速度を極めて遅く設定しな
ければならず、熱処理の作業効率が悪いばかりでなく、
熱処理に長時間を要するため燃料費が割高になってしま
うという問題があった。

「発明の目的コこの発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ガラス
製品を短時間で昇降温さ仕ることができ、したがって、
熱処理の作業効率を向上させることができるのは勿論の
こと、燃料費を大幅に低減することができる熱処理炉を
提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］この発明の熱処理炉は、炉本体の内部に配置され、加熱
されて内部を向く表面から遠赤外線を照射する遠赤外線
パネルと、この遠赤外線パネルを加熱する熱風を炉本体
の内部に供給する熱風発生手段と、遠赤外線パネルを加
熱した熱風を上記熱風発生手段へ戻す熱風流路とを備え
て構成したものである。

「作用］一ヒ記構成の熱処理炉においてガラス製品を加熱オろ場
合には、遠赤外線パネルから高温の遠赤外線が照射され
、これがガラス素材を透過する際に遠赤外線が有する熱
エネルギーをガラス素材内部に放出するから、ガラス素
材が表面側から裏面側にかけて均一に加熱される。また
、ガラス製品を徐冷する場合には、遠赤外線パネルから
製品温度よりも低温の遠赤外線が照射され、これがガラ
ス素材を透過する際にガラス素材内部の熱エネルギーを
吸収するから、ガラス素材が表面側から裏面側にかけて
均一に冷却される。したがって、製品を短時間で昇降温
さけてムガラス素材に温度差が生じることがなく、製品
に割れが発生することがない。

［実施例］以下、第１図を参照しながら本発明の一実施例について
説明オろ。第１図は、実施例の熱処理炉を示す断面図で
ある。この図に示す熱処理炉は、ブラウン管の内部を真
空排気する際にこれを加熱し、その内部に収納された電
子機器から例えばハンダに付着したペースト等の不純物
を蒸発させるためのらのであって、加熱領域、恒温保持
領域お３Ｌび徐冷領域をそれぞれ複数台で連続的に構成
することにより、搬送される複数のブラウン管の連続的
な熱処理を可能とするものである。

図において符号Ｉは、炉本体である。炉本体ｌは筒状を
なすものであって、炉床２、側壁３および天井壁４から
構成されている。炉床２は、耐火レンガ等の耐火物によ
り構成され、その中央部には、炉本体ｌの奥行方向（図
中矢印入方向）へ向かって延びる開口部２ａが設けられ
ている。そしてブラウン管は、その頭部を炉本体１の内
部に位置させ、尾部を炉床２の下側に設けられた搬送機
構（図示せず）に支持されて矢印Ａ方向へ向かって搬送
されるようになっている。また、側壁３および天井壁４
は、炉本体ｌの外殻となる鉄板の炉内側を向く表面にセ
ラミックス等の断熱材を固定して構成され、それらの表
面には複数の送気口５と排気口６・・・とが設けられて
いる。

また、炉本体１の内部には、表面を天井壁４に対して平
行に位置させた遠赤外線パネル７が、天Ｊト壁４から離
間さｌて取り付けられている。遠赤外線パネル７は、矩
形板状をなすものであって、加熱されることによって炉
の内部側を向く表面から遠赤外線を照射するように構成
されている。また、遠赤外線パネル７の表面は波状に形
成されており、遠赤外線を炉の内部のランダムな方向へ
向かって照射するようになっている。また、炉本体１の
内部には、」１記と同様の遠赤外線パネル８がその表面
を側壁３に対して平行に位置させ、かつ側壁４から離間
させて取り付（Ｊられている。

一方、炉本体ｌの外部には、熱風発生手段９が設けられ
ている。この熱風発生手段９の送気口９ａは、循環ファ
ンｌＯおよび送気ダクト１１を介して側壁３と天井壁４
の送気口５・・にそれぞれ連結されている。また熱風発
生手段９の吸気口９ｂは、排気ダクト（熱風流路）＋２
を介して側壁３と天井壁４の排気口６・・・にそれぞれ
連結されている。なお、図中符号１５は、熱風発生手段
９に戻される熱風の一部を外部に排出ずろための排気ダ
クトである。

次に、上記の熱処理炉によってガラス製品の熱処理を行
う場合の作用について説明する。

まず、熱風発生手段９により熱風を発生させ、循環ファ
ンＩＯを回転させる。すると熱風は、図中実線の矢印で
示すように、送気ダクトＩｌ内を通って天井壁４と遠赤
外線パネル７とにより画成される空間１３、および側壁
３と遠赤外線パネル７．８とにより画成される空間１４
に供給され、遠赤外線パネル７．８を加熱する。そして
熱風は、図中−点鎖線の矢印で示すように、排気口６・
・から排出され、排気ダクト１２内を通って熱風発生手
段９に戻される。この場合、熱風は、その３０％が排気
ダクト１５より外部に排出され、７０％が熱風発生手段
９に戻される。

ここで、加熱領域を構成ずろ熱処理炉においては、熱風
により遠赤外線パネル８が加熱され、その炉内を向く表
面から波長５〜５０μの遠赤外線か照射されろ。この遠
赤外線は、炉本体Ｉ内部において搬送されろ製品のガラ
ス素材を透過し、その際に遠赤外線が有する熱エネルギ
ーをガラス索（」内部に放出ずろから、ガラス素材が表
面側から裏面側にかけて均一に加熱される。そ１．て、
加熱された製品は、搬送されて順次恒温保持領域に入り
、一定の温度に保持された後に徐冷領域に搬送されろ。

次に、徐冷領域を構成する熱処理炉においては、供給ず
ろ熱風の温度を製品温度よりも低く設定オろ。すると、
遠赤外線パネル７．８の表面から製品温度１　ｉ’）ら
低温の遠赤外線が照射される。この遠赤外線は、製品の
ガラス素材を透過し、その際に製品が有する熱エネルギ
ーを吸収するから、カラス素材か表面側から裏面側にか
（）て均一に冷却されろ。

−１−足熱処理炉においては、遠赤外線パネル７゜８か
ら照射される遠赤外線によりガラス製品を昇温させ、あ
ろい（」降温さ什ろように構成ｊ７ているから、製品を
短時間て昇降温さｌ−てムガラス素杓に温度差が生じろ
ことがない。したがって、製品−７＝に割れを発生させることなく短時間でこれを昇降温させ
ることができ、熱処理の作業効率を向上させることがで
きる。また、空間１３．１４より排出される熱風を熱風
発生手段９により再度加熱するように構成しているから
、炉本体１から外部に放散される熱量を少なくすること
ができ、燃料費を大幅に節約することができる。

なお、上記実施例では、熱風を側壁３と天井壁４および
遠赤外線パネル７．８とにより画成される空間１３．１
４に供給するように構成しているが、このような構成に
限るものではなく、例えば炉本体１内部に、熱風発生手
段９から供給される熱風を遠赤外線パネル７．８の炉内
側を向く表面に吹き付ける管を配置し、かつ、その熱風
を上記と同様の循環ファンにより強制的に熱風発生手段
９へ戻すように構成してもよい。また、ブラウン管の熱
処理に限らず、その他のガラス製品の歪取焼鈍、コーテ
ィング処理、焼付け、成形加工、強化加工等の加熱に際
しても」−記と同様の効果を得ることができる。

［発明の効果］以−１−説明した。にうにこの発明の熱処理炉では、炉
本体の内部に配置され、加熱されて内部を向く表面から
遠赤外線を照射する遠赤外線パネルと、この遠赤外線パ
ネルを加熱する熱風を炉本体の内部に供給する熱風発生
手段と、遠赤外線パネルを加熱した熱風を」−記熱風発
生手段へ戻す熱風流路とを備えた構成としているので、
ガラス製品に割れを発生させることなく短時間で昇降温
させることができ、熱処理の作業効率を向上させろこと
ができる。また、遠赤外線パネルを加熱した熱風を熱風
発生手段に戻して再度加熱する。Ｌうに構成しているか
ら、炉本体から外部に放散される熱１ｉを少なくするこ
とができ、燃料費を大幅に節約することができる等の効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す図であって、熱処理炉
を示す断面図である。１　・・・炉本体、７・・・・・・遠赤外線パネル、８・・・・・・遠赤外線バネ・ル、９・・・・・熱風発生手段、１２・・・・・・排気ダクト（熱風流路）。

Claims

【特許請求の範囲】

炉本体の内部に配置され、加熱されて内部を向く表面か
ら遠赤外線を照射する遠赤外線パネルと、この遠赤外線
パネルを加熱する熱風を炉本体の内部に供給する熱風発
生手段と、遠赤外線パネルを加熱した熱風を上記熱風発
生手段へ戻す熱風流路とを備えてなることを特徴とする
熱処理炉。