JPS6325372A - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は内燃機関の点火時期制御装置に関し、より具体
的にはノッキング発生時の遅角量を機関運転状態、特に
機関回転数に基づいて増減し、よって低回転域でのノッ
キングを速やかに回避することを可能とした内燃機関の
点火時期制御装置に関する。

（従来の技術） 内燃機関の点火時期制御装置において、ノソキング制御
装置を設け、ノッキング発生時には点火時期を遅角する
技術は良く知られており、其の一例として特開昭５ｓ−
ａ２０７４号公報記載の技術を挙げることが出来る。

（発明が解決しようとする問題点） 第５図は該従来例の遅角補正動作を本願発明と対比して
説明したものであるが、この従来例においてはノッキン
グ検出時点火時期を１度づつ点火毎に遅角して徐々に遅
らせる如く構成している。従って、ノッキングを回避す
るのに必要な目標遅角量が大きい場合、目標遅角量に達
するまで数点火時間を要するので、特に機関の低回転領
域においては点火間の間隔が比較的長時間となるため、
ノッキングを回避するまで長時間を要し、ドライバビリ
ティを損なうと共に機関損傷の危険を生ぜしめると云う
不都合があった。

従って、本発明は従来技術のかかる欠点を解消すること
を目的としており、ノッキング補正量、特に遅角補正量
を機関回転数に基づいて増減し、低回転領域では１点火
光たりの遅角補正量を増太し、よって前記補正量れを解
消してノッキングを速やかに回避し、ドライバビリティ
を向上させると共に機関損傷の危険を生せしめることの
ない内燃機関の点火時期制御装置を提供することを目的
とする。

（問題点を解決するための手段及び作用）上記の目的を
達成するために本発明は、第１図クレーム対応図に示す
如く、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
ｌＯ１該運転状態検出手段の出力を入力して機関の基本
点火時期を演算する基本点火時期演算手段１２、内燃機
関のノッキングを検出するノッキング検出手段１４、該
ノッキング検出手段及び前記基本点火時期演算手段の出
力を入力しノッキング発生時には基本点火時期を所定量
補正するノッキング補正量演算手段１６及び該ノッキン
グ補正量演算手段の出力を入力して内燃機関気筒内混合
気を点火する点火手段１８を備えた内燃機関の点火時期
制御装置において、機関運転状態に応じてノッキング補
正量を増減する如く構成した。

（実施例） 以下、第２図以下を参照して本発明の詳細な説明する。

第２図は本発明に係る装置のブロック図であり、符号２
０は、内燃機関２２のピストン２４のクランク軸付近に
配されたクランク角センサを示し、ピストン２４の上下
動に伴い基準クランク角信号及び機関回転数信号を出力
する。該内燃機関２２の空気導入路のスロットル弁２６
近傍には負圧センサ２８が配され、吸気負圧を通じて機
関の負荷状態を検出する。これらクランク角センサ２０
及び負圧センサ２８をもって前記した運転状態検出手段
１０を構成する。更に、内燃機関２２の燃焼室３０の近
傍には前記したノッキング検出手段１４たるノックセン
サが配され、燃焼室内に発生するノッキングを検出する
。

ノックセンサ１４の出力は、バンドパスフィルタ（ＢＰ
Ｆ）３２を経てノッキング周波数以外の成分が除去され
た後、増幅回路３４で適宜増幅され、更にＡ／Ｄ変換回
路３６でデジタル値に変換されて制御ユニット３８に入
力される。他方、負圧センサ２８の出力もＡ／Ｄ変換回
路４０でデジタル変換されて制御ユニット３８に入力さ
れ、又クランク角センサ２０の出力も波形整形回路４２
を経て制御ユニット３８に入力される。

制御ユニット３８は、前記した基本点火時期演算手段１
２及びノッキング補正量演算手段１６として機能するも
のであり、実施例の場合入出力インタフェース３８　ａ
、　ＣＰＵ’３８　ｂ及びメモリ３８ｃよりなるマイク
ロ・コンピュータで構成する。制御ユニット３８は、基
本点火時期を演算した後ノッキング発生時には該基本点
火時期を所定量補正し、その出力は前記した点火手段を
構成するイグナイタ等よりなる点火装置１８に送出され
、点火プラグ４４を介して内燃機関燃焼室３ｏ内の混合
気を点火する。

次に、第３図フロー・チャートを参照して本発明に係る
装置の動作を説明する。

先ず、ステップ５０において基本点火時期θｂを演算す
る。この基本点火時期は、水温補正等のノッキング以外
の補正も適宜加えて演算する・続いて、ステップ５２に
おいて前記クランク角センサ２０を介して検出した機関
回転数Ｎｅからノッキング補正量、即ち遅角量ΔθＲ及
び進角量ΔθＡを選択する。第４図は該補正量を示して
おり、本発明の特徴は、該補正量ΔθＲ（ΔθＡ）を機
関回転数Ｎｅに依存して決定し、低回転領域においては
１点火光たりの補正量を比較的大とし、機関回転数が増
加するにつれ補正量を減少させた点にある。尚、進角量
ΔθＡに関しては必ずしも機関回転数に関係させる必要
はない。このテーブル値は、前記制御ユニット３８のメ
モリ３８Ｇに格納されており、ＣＰＵ３８　ｂは検出し
た機関回転数Ｎｅに応じて対応補正量ΔθＲ（ΔθＡ）
を検索する。

続いてステップ５４において、ノックセンサ１４の出力
からノッキング発生の有無を確認し、ノッキングの際は
ステップ５６においてノッキング補正量θｋｃをΔθＲ
遅角させる（本フロー・チャートにおいて減算は遅角を
、加算は進角を意味する）。この場合、機関回転数に反
比例して補正量を増減するので、低回転域においても迅
速にノッキングを回避することが出来、機関回転数が変
化してもノッキング補正速度は一定なので、スムーズな
ノッキング回避が可能となる。

ステップ５４においてノッキングが発生していない場合
、ステップ５８において所定点火数の経過を判断し、経
過していなければステップ６０において前回の補正値θ
ｋｃをホールドする。ステップ５８において所定点火数
の経過が確認された場合には、ステップ６２においてス
テップ５２で選択したΔθＡだけ進角させる。最後に、
ステップ６４において基本点火時期θｂにノッキング補
正量θｋｃを加算して点火時期θｉｇを決定する。

本実施例において、機関回転領域はクランク角センサ２
０を用いて機関回転数から検出したが、それに限ら把る
ものではなく、ギヤ・ポジション・センサ及びスロット
ル弁開度センサ等を用いて）爽出しても良い。

（発明の効果） 本発明はノッキング補正量を機関運転状態に応じて増減
する如く構成したので、低回転領域においてもノッキン
グを迅速に回避することが出来、又ノッキング回避速度
を一定にすることが出来てドライバビリティが向上する
と共に機関損傷の危険を生せしめることがない利点を備
える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のクレーム対応図、第２図は本発明に係
る装置のブロック図、第３図は其の動作を示すフロー・
チャート、第４図はノッキング補正量を示す説明図及び
第５図は従来例との比較説明図である。 ＩＯ・・・運転状態検出手段（クランク角センサ２０及
び負圧センサ２８）、１２・・・基本点火時期演算手段
、１４・・・ノッキング検出手段（ノックセンサ）、１
６・・・ノッキング補正量演算手段、１８・・・点火手
段（点火装置）、３８・・・制御ユニット（マイクロ・
コンピュータ）機関回転数〜ｅ（ｒｐｍン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１） ａ、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段、 ｂ、該運転状態検出手段の出力を入力して機関の基本点
   火時期を演算する基本点火時期演算手段、 ｃ、内燃機関のノッキングを検出するノッキング検出手
   段、 ｄ、該ノッキング検出手段及び前記基本点火時期演算手
   段の出力を入力し、ノッキング時には基本点火時期を所
   定量補正するノッキング補正量演算手段、 及び、 ｅ、該ノッキング補正量演算手段の出力を入力して内燃
   機関気筒内混合気を点火する点火手段を備えた内燃機関
   の点火時期制御装置において、機関運転状態に応じてノ
   ッキング補正量を増減することを特徴とする内燃機関の
   点火時期制御装置。
2. （２）前記機関運転状態が機関回転数であることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の内燃機関の点火時期
   制御装置。
3. （３）前記補正量が遅角補正量であることを特徴をする
   特許請求の範囲第２項記載の内燃機関の点火時期制御装
   置。