JPS63252507A - 中空糸膜を用いる濾過方法 - Google Patents

中空糸膜を用いる濾過方法

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JPS63252507A
JPS63252507A JP8702387A JP8702387A JPS63252507A JP S63252507 A JPS63252507 A JP S63252507A JP 8702387 A JP8702387 A JP 8702387A JP 8702387 A JP8702387 A JP 8702387A JP S63252507 A JPS63252507 A JP S63252507A
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iron oxide
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filtration
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北里 慶祐
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好夫 砂岡
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は原子力発電所、火力発電所の復水あるいはヒー
タドレン水あるいはその他用水、廃水等の不溶解性物質
を含む原水を中空糸膜モジュールを配置した濾過塔で濾
過する方法の改良に関するものである。
〈従来の技術〉 不溶解性物質を含む原水を濾過塔で処理し、不溶解性物
質を除去した濾過水を得る場合、従来から濾過材を充填
した形式の濾過塔、カートリッジタイプの濾過塔あるい
は濾過助剤をプレコートする濾過塔等、各種の濾過塔が
用いられているが、近年、特に原子力発電所等の復水の
処理に中空糸膜を用いる濾過塔が用いられるようになっ
て来ている。すなわち中空糸膜を用いる濾過塔でまず復
水中の不溶解性物質である酸化鉄に起因するクラッドを
除去し、次いで当該濾過水をカチオン交換樹脂とアニオ
ン交換樹脂の温床で処理して不純物イオンを除去するも
のである。
たとえば復水の濾過に用いる当該濾過塔をさらに詳しく
説明すると、微細孔を多数有する中空糸膜を多数本束ね
て中空糸モジュールを形成し、当該中空糸モジュールの
多数本を濾過塔内に配置したもので、当該中空糸膜の外
側から内側へ復水を通過させて各中空糸膜の表面で酸化
鉄に起因するクラッドを濾過し、各中空糸膜の内側に流
入する濾過水を集合して濾過塔から流出させるものであ
る。
このような濾過の続行により濾過塔の差圧が上昇した際
に、当該酸化鉄が付着している中空糸膜の表面を空気等
の気体でバブリングして大部分の酸化鉄を剥離し、次い
で濾過水、純水等の清澄水を中空糸膜の内側から外側に
逆流させて膜面に残存する酸化鉄を剥離し、酸化鉄を多
量に含む洗浄排液を得る。当該洗浄の終了後に前記濾過
を再び開始し、以後濾過と洗浄を順次繰り返して処理を
行うものである。
以上説明したごと(中空糸膜を用いる濾過塔は、復水を
各中空糸膜で直接濾過するので、従来から行われている
微粉末状イオン交換樹脂を濾過助剤として用いるプレコ
ート式濾過塔と比較して、洗浄排液中に含まれる固形物
量が極めて少量であり、特に沸騰水型原子力発電所の復
水のごとく、放射性物質を含む酸化鉄の除去に適してい
る。
すなわちプレコート式濾過塔の場合は、その洗浄の際に
濾過により除去した酸化鉄とともに、当該酸化鉄より圧
倒的に多量の使用済濾過助剤を含む洗浄排液が排出され
、放射性廃棄物処理系への負担を大としているが、中空
糸膜を用いる濾過塔における洗浄排液にはこのような使
用済濾過助剤が一切含まれることがないので、放射性廃
棄物処理の対象となる固形物を著しく低減できるという
利点を存している。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら従来の中空糸膜を用いる濾過においては、
濾過しようとする不溶解性物質の種類によっては、前記
洗浄において中空糸膜の表面に付着した不溶解性物質を
完全に剥離することができず、洗浄の度に差圧が上昇し
、初期差圧の上昇により濾過処理そのものに障害を与え
るという欠点を有している。
たとえば原子力発電所や火力発電所の復水中には、不溶
解性物質として種々の形態の酸化鉄が含まれているとと
もに、時には微粒子状の有機物や油脂等が含まれること
がある。当該不溶解性物質の内、たとえば粒子径が1〜
10μ程度のα−Fezoi(”?タイト) 、α−F
eOH(ゲータイト) 、Fe、、O,(マグネタイト
)等の酸化鉄は前記洗浄により容易に膜表面から剥離さ
れるが、たとえば粒子径が1μ以下の酸化鉄や比較的粘
着性の大きい含水酸化鉄あるいは微粒子状の有機物や油
脂等は前記洗浄により容易に膜表面から剥離することが
できない。
したがって不溶解性物質の内、粒子径が1μ以下の酸化
鉄や比較的粘着性の大きい含水酸化鉄の存在比が比較的
大きい場合あるいは微粒子状の有機物お・よびまたは油
脂等が含まれる場合は、洗浄の度に当該不溶解性物質の
一部が膜表面に残留し、その結果初期差圧がしだいに上
昇して行くこととなる。なお特に原子力発電所や火力発
電所の復水を中空糸膜で濾過する際に生ずる前記初期差
圧の上昇が、当該発電所の起動時によく見られることか
ら起動時の復水中には剥離性の悪い不溶解性物質の存在
比が大きくなると考えられる。
本発明は従来の中空糸膜を用いる濾過方法における上述
の欠点を解決し、たとえ原水に中空糸膜から剥離しにく
い不溶解性物質が多量に含まれていても、洗浄時におい
て当該不溶解性物質を膜面に残留させないようにして、
洗浄の度に初期差圧がしだいに上昇するという現象を効
果的に防止し、安定して濾過処理を行うことができる濾
過方法を提供することを目的とするものである。
く問題点を解決するための手段〉 上述の目的を達成するための本発明の技術手段は、中空
糸膜を多数本束ねた中空糸モジュールを濾過塔内に配置
し、当該各中空糸膜の外側から内側へ不溶解性物質を含
む原水を通過させて、不溶解性物質を各中空糸膜の表面
で濾過するにあたり、当該原水を通過させる前に、剥離
性のよい酸化鉄微粒子を含む水を中空糸膜に通過させて
、各中空糸膜の表面に当該酸化鉄微粒子の薄い被覆膜を
形成させ、次いで当該被覆膜を介して原水を各中空糸膜
に通過させることを特徴とするものである。
く作用〉 以下に本発明を実施態様の一例を示す図面を用いて詳細
に説明する。
第1図は本発明に用いる中空糸モジュールを示す断面図
であり、第2図は本発明に用いる濾過塔のフローを示す
説明図であり、第3図は濾過中における中空糸膜の状態
を示す拡大説明図である。
本発明に用いる中空糸モジュール1は第1図に示したご
とく、0.01μ〜0.3μの微細孔を有する外径0.
3〜4m、内径0.2〜3flの中空糸膜2を100〜
50.000本前後、外筒3に収納したもので、当該各
中空糸膜2の上端をその中空部を閉塞することなく上部
接合部4で接着し、各中空糸膜2の下端を閉塞して下部
接合部5で接着し、また外筒3の上方部、下方部にそれ
ぞれ流通口6Aおよび6Bを設けるとともに、下部接合
部5に開口部7を設け、さらに外筒3を下方にやや延長
させてスカート部8を設けたものである。
当該中空糸モジュール1を濾過塔に配置するにあたって
は、第2図に示したごとく、濾過塔9の上方部に仕切板
10を設け、当該仕切板10に多数本の中空糸モジュー
ル1を懸架する。
また濾過塔9内の下方に気泡分配機構11を配置する。
当該気泡分配機構11は気泡受け12と当該気泡受け1
2を貫通する気泡分配管13とからなるもので、各中空
糸モジュール1のスカート部8内に当該気泡分配管13
を挿入した構成とする。
なお濾過塔9の上部に濾過水流出管14の一端と圧縮空
気流入管15Aの一端を連通し、また濾過塔9の下部に
原水流入管16の一端および圧縮空気流入管15Bの一
端およびドレン管18の一端をそれぞれ連通し、さらに
前記仕切板10の直下の側胴部に空気抜き管17の一端
を連通ずる。
なお19ないし24はそれぞれ弁を示し、25はバッフ
ルプレートである。
当該濾過塔9を用いて本発明の濾過方法を原水として酸
化鉄等の不溶解性物質を含む復水を例にして以下に説明
する。
本発明においては復水の濾過に先立って、濾過塔9の仕
切板10の上方および下方に水を満たした状態で、図示
していない水槽にて剥離性のよい酸化鉄微粒子を分散さ
せ、弁19および弁23を開口して、当該水槽内の剥離
性のよい酸化鉄微粒子を含む水を原水流入管16から流
入する。当該水は濾過塔内9を上昇し、大部分は各気泡
分配管13、および各中空糸モジュール1の開口部7を
介して各中空糸モジュール1内に流入し、また一部は濾
過塔9の側壁と気泡分配機構11の隙間を通って、各中
空糸モジュール1の流通口6Aを介して各中空糸モジュ
ール1内に流入し、各中空糸膜2の外側から内側へ通過
し、その際に水中の剥離性のよい酸化鉄微粒子は膜面で
捕捉される。また濾過水は各中空糸膜2の内側を上昇し
、仕切板10の上方で集合され、濾過水流出管14がら
流出する。なお当該濾過水は本来の濾過水として使用す
ることもでき、あるいは前述の図示していない水槽に戻
しても差し支えない。
当該工程により第3図に示したごとく、各中空糸膜2の
外表面に剥離性のよい酸化鉄微粒子の薄い被覆膜26を
形成させることができる。なお当該被覆膜26を形成さ
せる場合、水槽等を用いず剥離性のよい酸化鉄微粒子を
添加した復水を原水流入管16からあらかじめ流入して
も差し支えない。
当該被覆膜26を形成させた後に以下の濾過を引き続き
行う。
すなわち弁の開口をそのままの状態で原水流入管16か
ら不溶解性物質を含む復水を流入する。
当該復水は前述の被覆膜を形成させる工程と同様に、大
部分は各中空糸モジュール1の開口部7および一部分は
流通口6Aを介して各中空糸モジュール1の内部に流入
し、前記被覆膜26を介して各中空糸膜2の外側から内
側へ通過する。その結果復水に含まれている不溶解性物
質は前記被覆膜26によって捕捉され、第3図に示した
ごとく前記被覆膜26の上部に不溶解性物質27が付着
することとなる。
なお各中空糸膜2内の濾過水は内側を上昇し、仕切板1
0の上方で集合され、濾過水流出管14から流出する。
このような濾過を続行することにより濾過塔9の差圧が
規定の値に達した際に濾過を中止して、以下の洗浄を行
う。
すなわち弁19および弁23を閉じ、仕切板10の下方
に流入した復水を、また仕切板10の上方に濾過水を満
たしたまま、弁21および弁22を開口し、圧縮空気流
入管15Bから圧縮空気を流入する。当該圧縮空気は気
泡となって濾過塔9内を上昇し、気泡受け12の上方で
一端受けられ、気泡受け12の上部壁と気泡分配管13
の下部先端間で空気層を形成し、当該空気層および気泡
分配管13の下部先端を介して気泡は中空糸モジュール
1のスカート部8内に上昇し、次いで開口部7を介して
各中空糸モジュール1内に流入する。
当該気泡の上昇により各中空糸膜2は振動するとともに
中空糸モジュール1内の水が攪拌され、各中空糸膜2の
表面に付着した被覆膜26が剥離するとともに、不溶解
性物f27も剥離される。なお気泡は中空糸モジュール
1の流通口6Bから当該モジュール1外に流出し、次い
で空気抜き管17から濾過塔9外に排出する。
このような気泡による攪拌を充分に行った後、弁22を
開口したまま弁21を閉じ、弁20を開口して、中空糸
膜2から剥離した主に酸化鉄を含む洗浄排水をドレン管
18から流出させる。なお洗浄排水を流出させる前記工
程は水頭差を用いるものであるが、空気抜き管17ある
いは圧縮空気流入管15Bから圧縮空気を流入して当該
空気圧を用いる急速流出を行うこともできる。
洗浄排水の流出が終了した後、弁20、弁22および弁
24を開口し、その他の弁は閉じ、圧縮空気流入管15
Aから圧縮空気を流入し、仕切板10の上方に存在する
濾過水を当該空気圧で各中空糸膜2内を逆流させ、各中
空糸膜2の外表面に残留している酸化鉄微粒子を、当該
濾過水で洗い落とし、その洗浄排水をドレン管18から
流出する。
以上の圧縮空気による攪拌、洗浄排水のブロー、濾過水
の逆流による洗浄工程が終了した後、再び前述の剥離性
のよい酸化鉄微粒子による被覆膜の形成および濾過を行
う。
本発明に用いる剥離性のよい酸化鉄微粒子は、中空糸膜
2の表面に付着しても前述の洗浄工程で容易に剥離し得
る酸化鉄微粒子全般を指すが、1〜10μの(X−F 
e、O,(ヘマタイト)、α−FeOH(ゲータイト)
およびFe5O4(マグネタイト)の微粒子を用いるこ
とが好ましい、当該酸化鉄微粒子は非粘着性であり、中
空糸膜表面に薄い被覆膜を形成しても、前記洗浄工程で
極めて容易に剥離することができる。なおこのような酸
化鉄微粒子でも1μ以下の微細な微粒子は剥離性が低下
するので好ましくな(、また10μ以上の粒径の大きい
酸化鉄微粒子では、当該微粒子で被覆膜を形成しても、
比較的粒子径の小さい原水中の酸化鉄が当該被覆膜を通
過してしまうという問題がある。
次に当該酸化鉄微粒子の被覆膜の厚さについて説明する
と、本発明は従来から行われている濾過支持体に濾過助
剤をプレコートする、いわゆるプレコート式濾過とは全
く技術思想を異にするものであり、プレコート式濾過の
場合と比較してその被覆膜の厚さを極めて薄くする。
すなわち従来のプレコート式濾過は、濾過支持体にプレ
コート層を形成して、当該プレコート層で不溶解性物質
を体積濾過で除去するものであり、したがって当該プレ
コート層は体積濾過が可能となるようにたとえば101
11前後の比較的厚い層が必要とされているが、本発明
は中空糸膜面に剥離しにくい不溶解性物質が直接付着す
るのを単に防止するものであるから、酸化鉄微粒子の厚
みは極めて薄くてよく、通常100μ以下で充分にその
目的を達し得る。当該被覆膜の厚みは中空糸膜の表面積
1m当たり0.5〜10gの前記酸化鉄微粒子を付着さ
せることによりなし得ることができる。
次に原水に含まれている不溶解性物質の大部分が酸化鉄
である場合は、本発明における剥離性のよい酸化鉄微粒
子の被覆膜を形成するにあたって、外部から剥離性のよ
い酸化鉄微粒子を加えずとも、原水に含まれている酸化
鉄を利用することもできる。
すなわち酸化鉄を含む原水をそのまま中空糸膜で濾過し
、その後前述の洗浄工程で酸化鉄を中空糸膜から剥離す
ると、剥離された酸化鉄が充分に攪拌されることにより
、酸化鉄が凝集し、物理的に結合して結果的に剥離性の
よい酸化鉄微粒子が形成される。したがって、このよう
にして得た凝集酸化鉄を本発明で用いる剥離性のよい酸
化鉄微粒子として用いることができる。具体的には前述
の圧縮空気による攪拌を行った後、濾過塔内の当該凝集
酸化鉄を含む洗浄排水を全量ブローすることなく、その
一部を残留させ、次いで水を流入して希釈した後原水流
入管16から水を流入して各中空糸膜に当該凝集酸化鉄
を含む水を通過させて当該凝集酸化鉄の被覆膜を形成さ
せてもよいし、また前記洗浄排水の一部を別に設けた水
槽に受け、水で適宜希釈してこれを再び原水流入管16
から濾過塔9に流入させることにより各中空糸膜に被覆
させてもよい。
く効果〉 以上説明したごとく、本発明は剥離性のよい酸化鉄微粒
子を含む水を各中空糸膜の外側から内側へあらかじめ通
過させて、各中空糸膜の表面に剥離性のよい酸化鉄微粒
子の薄い被覆膜を形成させ、しかる後に当該被覆膜を介
して不溶解性物質を含む原水を濾過するものであるから
、原水に剥離性の悪い不溶解性物質が含まれていても、
当該不溶解性物質は直接中空糸膜の表面に付着すること
なく、前記被覆膜で捕捉されるので、洗浄工程において
剥離しやすい酸化鉄微粒子の被覆膜が剥離される際に、
はとんど全部の不溶解性物質が剥離され、したがって洗
浄の度に初期差圧が上昇するという従来の欠点を効果的
に防止することができる。
また本発明をたとえば沸騰水型原子力発電所の冷却系に
おける復水の処理に用いた場合は、その洗浄排水中に酸
化鉄以外の異物が混入することがないので、その洗浄排
水の放射性廃棄物処理系に悪影響を及ぼすことがなく、
またあらかじめ被覆する酸化鉄微粒子の量は、中空糸膜
表面積1イ当たり0.5〜10gと極めて少量なので、
洗浄排水中における固形物の増加量は極めて少ない。
以下に本発明の効果をより明確とするために実施例を示
す。
実施例−1 062μ前後の微細孔を有する外径1.2 n、内径0
.7fiの長さ2.0mの中空糸膜を直径25鶴の外筒
内に170本束ねて第1図に示したような中空糸モジュ
ールを形成し、当該中空糸モジュールを濾過塔に1本配
置して、第2図に示したフローに準じて小型実験濾過塔
を構成し、以下の実験を行った。
すなわち中空糸膜1m2当たり2gの粒径1〜3μのF
e、O,を分散した水を、あらかじめ各中空糸膜の外側
から内側へ通過させ、各中空糸膜の表面に当該酸化鉄微
粒子の被覆膜を形成させた。
次いで水槽に鋼材を浸漬して微弱電流を通じることによ
り得た剥離しにくく濾過差圧が上がりやすい含水酸化鉄
を比較的多量に含む模擬復水を前記被覆膜を形成した中
空糸膜に通過させて、当該酸化鉄を濾過した。なお当該
模擬復水中の酸化鉄の量は100ppbであった。
中空糸膜の濾過面1耐当たり8gの模擬復水中の酸化鉄
を濾過したところその差圧上昇幅は065kg/cdで
あったが、その後常法により洗浄を行ったところ、洗浄
後の差圧上昇幅は初期差圧に回復した。また洗浄後に前
述したと同じFe5Oaを同じ量被覆させ、再び同様の
模擬復水を濾過し、再び洗浄を行ったところ、洗浄後の
差圧上昇幅は初期差圧と同様であり、洗浄の度に初期差
圧が上昇することはなかった。本実施例の濾過時の差圧
の上昇幅および洗浄により差圧が回復する様子を第4図
に示した。なお図中Aは酸化鉄微粒子の被覆工程、Bは
濾過工程、Cは洗浄工程を示す。
実施例−2 実施例−1と同じ小型実験濾過塔を用い、実施例−■で
用いたと同じ模擬復水を、初期に酸化鉄微粒子の被覆膜
を形成することなく、そのまま濾過した。次いで常法に
より洗浄を行い空気攪拌により剥離することにより得ら
れる凝集酸化鉄を含む洗浄排水を得た。
次に当該洗浄排水の一部を採取し、当該洗浄排水を水で
希釈し、洗浄済の前記中空糸膜の外側から内側へ通過さ
せ、各中空糸膜の表面に、当該凝集酸化鉄を被覆させた
。なお被覆量は中空糸膜1m2当たり2gとした。
次いで実施例−1と同じ100ppbの酸化鉄を含む模
擬復水を前記被覆膜を形成した中空糸膜に通過させて、
当該酸化鉄を濾過した。
次いで以後は、このような凝集酸化鉄の被覆と濾過およ
び洗浄を繰り返した結果、濾過時の差圧の上昇幅および
洗浄により差圧が回復する様子は第5図に示したように
なった。なお図中Aは凝集酸化鉄の被覆工程、Bは濾過
工程、Cは洗浄工程を示す。
比較例 実施例−1と同じ小型実験濾過塔を用い、実施例−1で
用いたと同じ模擬復水を、酸化鉄微粒子の被覆膜を形成
することな(、そのまま濾過し、次いで常法により洗浄
を行い、再び同じ模擬復水を通水するというような、濾
過と洗浄を単に繰り返す従来の濾過方法を実施したとこ
ろ、濾過時の差圧の上昇幅および洗浄により差圧が回復
する様子は第6図に示したようになった。なお図中Bは
濾過工程、Cは洗浄工程を示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる中空糸モジュールを示す断面図
であり、第2図は本発明に用いる濾過塔のフローを示す
説明図であり、第3図は濾過中における中空糸膜の状態
を示す拡大説明図である。 また第4図および第5図は、それぞれ実施例−1および
実施例−2における濾過時の差圧の上昇幅および洗浄に
より差圧が回復する様子を示したグラフであり、また第
6図は比較例における濾過時の差圧の上昇幅および洗浄
により差圧が回復する様子を示したグラフであり、第5
図ないし第6図とも縦軸に差圧上昇幅、横軸に負荷鉄量
を示す。 1・・・中空糸モジュール   2・・・中空糸膜3・
・・外筒         4・・・上部接合部5・・
・下部接合部      6・・・流通ロア・・・開口
部        8・・・スカート部9・・・濾過塔
       10・・・仕切板11・・・気泡分配機
構    12・・・気泡受け13・・・気泡分配管 
    14・・・濾過水流出管15・・・圧縮空気流
入管   16・・・原水流入管17・・・空気抜き管
     18・・・ドレン管19〜24・・・弁 25・・・バッフルプレート  26・・・被覆膜27
・・・不溶解性物質 亮4t¥I 〇 −一す 5  8 0−−ヤ 58 1r4!夫ヒt(s/nH1ン ′l:  学14dぐ1ヒ ζ象A州ネンQ−+3 E O−+ ÷ a−一部3 手続補正書(自発) 昭和63年6月30日 特許庁長官  吉 1)文 毅 殿 1、事件の表示 昭和62年特許願第87023号 2、発明の名称 中空糸膜を用いる濾過方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所  東京都文京区本郷5丁目5番16号名 称 
 (440)  オルガノ株式会社代表者   前  
1) 容  克 46代理人〒113 別紙のとおり 明細書中の下記事項を訂正願います。 1、第12頁9行目に「スカート部8内に上昇し、」と
あるのを「スカート部8内を上昇し、」と訂正する。 2、第16頁14行目と15行目の間に次の文章を挿入
する。 「なお前述した凝集酸化鉄の一部を濾過塔内に残留させ
る具体的な例をあげると以下の通りである。すなわち第
1の方法としては、圧縮空気による攪拌を行った後、原
水流入管1Gに接続されている図示されていない水入口
管より水を流入し、空気抜き管17より凝集酸化鉄の一
部を排出させる方法である。これにより比較的微細な酸
化鉄をあらかじめ除くこともできる。第2の方法として
は、圧縮空気による攪拌を行った後、凝集酸化鉄を含ん
だ洗浄排水を一定時間沈降させ濾過塔9の胴下部に設け
た図示されていない水入口管より水を流入させ、空気抜
き管17より凝集酸化鉄の一部を排出させるものである
。この場合、濾過塔胴下部に設ける水入口管の取り付は
レベルおよび凝集酸化鉄の沈降時間を変えることにより
残留酸化鉄の量を調整することができる。第3の方法と
しては、圧縮空気による攪拌を行った後、凝集酸化鉄を
含んだ洗浄排水を一定時間沈降させ、濾過塔胴部仕切板
10の下側に設けた図示されていない空気入口管より圧
縮空気を流入し、濾過塔胴下部に取り付けられている図
示されていないドレン管より凝集酸化鉄を排出させるも
のである。この場合もドレン管の取り付はレベルを変え
ることにより、残留酸化鉄の量を調整することができる
。 」 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、中空糸膜を多数本束ねた中空糸モジュールを濾過塔
    内に配置し、当該各中空糸膜の外側から内側へ不溶解性
    物質を含む原水を通過させて、不溶解性物質を各中空糸
    膜の表面で濾過するにあたり、当該原水を通過させる前
    に剥離性のよい酸化鉄微粒子を含む水を中空糸膜に通過
    させて、各中空糸膜の表面に当該酸化鉄微粒子の薄い被
    覆膜を形成させ、次いで当該被覆膜を介して原水を各中
    空糸膜に通過させることを特徴とする中空糸膜を用いる
    濾過方法。 2、中空糸膜の表面積1m^2当たり0.5〜10gの
    剥離性のよい酸化鉄微粒子の被覆膜を形成させる特許請
    求の範囲第1項記載の中空糸膜を用いる濾過方法。 3、剥離性のよい酸化鉄微粒子が粒子径1〜10μのα
    −Fe_2O_3、α−FeOH、Fe_3O_4から
    選ばれる1種以上の酸化鉄微粒子である特許請求の範囲
    第1項あるいは第2項記載の中空糸膜を用いる濾過方法
    。 4、原水に含まれる不溶解性物質の大部分が酸化鉄であ
    る場合、当該酸化鉄を各中空糸膜の表面で濾過した後、
    これを剥離して攪拌することにより得られる凝集酸化鉄
    を剥離性のよい酸化鉄微粒子として用いる特許請求の範
    囲第1項あるいは第2項記載の中空糸膜を用いる濾過方
    法。
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