JP2000218109A - 排水の処理方法 - Google Patents

排水の処理方法

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JP2000218109A
JP2000218109A JP11019673A JP1967399A JP2000218109A JP 2000218109 A JP2000218109 A JP 2000218109A JP 11019673 A JP11019673 A JP 11019673A JP 1967399 A JP1967399 A JP 1967399A JP 2000218109 A JP2000218109 A JP 2000218109A
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Toshio Morita
利夫 森田
Satoru Tsuda
悟 津田
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Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタを備えた濾過器で排水を処理するに
当たり、薬品洗浄による濾過器の運転差圧回復作業の頻
度を低減させることができ、濾過器のフィルタの使用寿
命を延長させることが可能な排水の処理方法を提供す
る。 【解決手段】 濾過器6への被処理水2の通水前に、濾
過器のフィルタ8の膜面に微粒子状の酸化鉄、水酸化
鉄、活性炭、陽イオン交換樹脂及び高分子多孔体から選
ばれる1種又は2種以上からなる被膜を予め形成する。
あるいは、濾過器の被処理水に微粒子状の酸化鉄、水酸
化鉄、活性炭、陽イオン交換樹脂及び高分子多孔体から
選ばれる1種又は2種以上を予め添加し、前記微粒子を
被処理水と共に濾過器に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各分野で排出され
る排水の処理方法に関し、さらに詳述すると、フィルタ
を備えた濾過器で排水を処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発電所の排水は、発電所を構成する各種
機器からその運用に伴って排出される。このような排水
としては、例えば、ボイラ・タービンからの排水や、給
水処理系・復水処理系からの排水などがあり、いずれの
排水も比較的塩類の少ない排水である。
【0003】前述した発電所排水等の排水の処理装置に
は、前置濾過器と脱塩器によって構成されるものがあ
る。この場合、前置濾過器の濾過材には、主に中空糸膜
フィルタが使用されている。中空糸膜フィルタは、濾過
精度が高く、排水中に含まれる鉄クラッド等の懸濁物質
の殆どを除去することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】各分野で排出される排
水中には、鉄クラッド以外にバクテリアやTOC成分が
含まれていることが多く、中空糸膜フィルタはその濾過
精度が高いために、鉄クラッドと共にバクテリアやTO
C成分も捕捉してしまい、濾過差圧が上昇しやすい。特
に、バクテリアは中空糸膜フィルタによってほぼ100
%近く除去されるが、中空糸膜フィルタに捕捉されたバ
クテリアは膜面で増殖、死滅を繰り返すとともに、代謝
物を生成するため、中空糸膜フィルタに非常な悪影響を
及ぼす。
【0005】これに対し、前置濾過器と脱塩器を用いた
排水の処理では、上昇した前置濾過器の濾過差圧を回復
させる目的で、膜モジュール内に空気を導入して膜を振
動させ、膜面に捕捉された鉄クラッド、バクテリア及び
TOC成分を剥離する空気洗浄による逆洗工程を定期的
に行っているが、膜面に付着したバクテリア及びTOC
成分は空気洗浄では容易に剥離することができず、濾過
差圧の回復性が悪い。また、発電所排水では、同時に剥
離対象となる鉄クラッドの殆どは復水系からの鉄クラッ
ドであるが、発電所の復水系の鉄クラッドは非結晶性の
酸化鉄の割合が比較的多く、この鉄クラッドは膜面から
の剥離性が悪い。
【0006】さらに、処理対象となる排水は常に均一な
性状を有しているのではなく、排水の発生場所によって
バクテリア及びTOC成分が多いものや少ないもの、鉄
クラッド成分が多いものや少ないものがある。これらの
中でも、逆洗による差圧回復性に悪影響を及ぼすもの
は、バクテリア及びTOC成分の多い排水である。
【0007】また、発電所の排水は発生場所から貯留タ
ンクに一旦貯留され、そこである期間保管されるため、
タンク内でバクテリアが増殖し、そのため排水はより一
層差圧回復性に悪影響を及ぼすものとなってしまう。
【0008】以上述べたように、各分野で排出される排
水を中空糸膜フィルタを用いた前置濾過器で処理した場
合、排水中に含まれる懸濁物質の殆どを除去することが
できる反面、中空糸膜フィルタの濾過差圧が上昇しやす
く、さらに排水中にバクテリアやTOC成分が多く含ま
れることから、空気逆洗による差圧の回復性が悪い。
【0009】そのため、従来は、膜面に差圧上昇因子と
して残留するバクテリアやTOC成分を定期的に薬品洗
浄を実施することにより除去し、濾過器の運転差圧を回
復させる必要があった。薬品洗浄により差圧は回復し、
再び所定の処理性能を期待することができる。しかし、
薬品洗浄には一般に過酸化水素等の酸化剤を使用するた
め、この酸化剤が有機高分子物質で構成されている中空
糸膜フィルタそのものの物性劣化を引き起し、その結果
フィルタの使用寿命を若干低下させるものであった。
【0010】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、排水をフィルタを備えた濾過器で処理するに当た
り、定期的に実施している薬品洗浄による濾過器の運転
差圧回復作業の頻度を低減させることができ、そのため
濾過器のフィルタの使用寿命を延長させることが可能な
排水の処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、第1発明として、フィルタを備えた濾過器
で排水を処理するに当たり、前記濾過器への被処理水の
通水前に、濾過器のフィルタの膜面に微粒子状の酸化
鉄、水酸化鉄、活性炭、陽イオン交換樹脂及び高分子多
孔体から選ばれる1種又は2種以上からなる被膜を予め
形成することを特徴とする排水の処理方法を提供する。
【0012】また、本発明は、第2発明として、フィル
タを備えた濾過器で排水を処理するに当たり、前記濾過
器の被処理水に微粒子状の酸化鉄、水酸化鉄、活性炭、
陽イオン交換樹脂及び高分子多孔体から選ばれる1種又
は2種以上を予め添加し、前記微粒子を被処理水と共に
濾過器に供給することを特徴とする排水の処理方法を提
供する。
【0013】第1発明では、濾過器への被処理水の通水
前に予めフィルタの膜面に微粒子状の酸化鉄、水酸化
鉄、活性炭、陽イオン交換樹脂及び高分子多孔体から選
ばれる1種又は2種以上からなる被膜を形成しておくの
で、バクテリアやTOC成分などの膜差圧に悪影響を及
ぼす因子がフィルタの膜面に直接付着することを防止で
きる。また、該被膜に付着したバクテリアやTOC成分
は空気逆洗によって比較的容易に剥離することができ
る。
【0014】第2発明では、濾過器の被処理水に微粒子
状の酸化鉄、水酸化鉄、活性炭、陽イオン交換樹脂及び
高分子多孔体から選ばれる1種又は2種以上を予め添加
し、前記微粒子を被処理水と共に濾過器に供給するの
で、被処理水の濾過器による処理時に、フィルタの膜面
に前記微粒子が付着したり、前記微粒子からなる被膜が
形成されたりする。そのため、バクテリアやTOC成分
などの膜差圧に悪影響を及ぼす因子がフィルタの膜面に
直接付着することが効果的に抑制される。また、前記微
粒子にはバクテリアやTOC成分が付着しにくいととも
に、前記微粒子に付着したバクテリアやTOC成分は空
気逆洗によって比較的容易に剥離することができる。
【0015】そのため、第1発明及び第2発明によれ
ば、バクテリアやTOC成分の多い排水を処理する場合
でも、これらによるフィルタの差圧上昇を抑制し、逆洗
による差圧の回復性を向上させることができる。その結
果、定期的に実施している薬品洗浄による濾過器の運転
差圧回復作業の頻度を低減させ、濾過器のフィルタの使
用寿命を延長させることが可能となる。
【0016】以下、本発明に付きさらに詳しく説明す
る。本発明において、微粒子状の酸化鉄としてはα−F
23、γ−Fe23、Fe34、微粒子状の水酸化鉄
としてはα−FeOOH、γ−FeOOH、微粒子状の
活性炭としては粉末活性炭、粒状活性炭、微粒子状の陽
イオン交換樹脂としては強酸性粉末陽イオン交換樹脂、
弱酸性粉末陽イオン交換樹脂、微粒子状の高分子多孔体
としてはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)粉末
を用いることが特に好ましい。
【0017】また、前記微粒子として酸化鉄又は水酸化
鉄を用いる場合、該酸化鉄又は水酸化鉄としては人工的
に合成されたものを用いてもよいが、発電所の復水濾過
装置の逆洗水から採取した酸化鉄又は水酸化鉄を使用す
ることもできる。この場合、前記逆洗水から採取した酸
化鉄や水酸化鉄と、人工的に合成された酸化鉄や水酸化
鉄、さらには他の微粒子とを併用してもよい。
【0018】第1発明において、被膜の形成に用いる微
粒子の大きさや、被膜の厚さに特に制限はないが、微粒
子の粒径は1〜3μm、被膜の厚さは0.5〜5.0μ
mとすることが好ましい。
【0019】また、第1発明において、フィルタの膜面
に前記微粒子からなる被膜を予め形成する手段として
は、濾過器で排水を処理する前に、前記微粒子を懸濁し
てなる微粒子懸濁液を濾過器に通水することにより、前
記被膜を形成する手段を好適に採用することができる
が、これに限定されるものではない。
【0020】第2発明において、濾過器の被処理水に添
加する微粒子の大きさや、被処理水への微粒子の添加量
に特に制限はないが、微粒子の粒径は1〜3μmである
ことが好ましい。また、微粒子の添加量は、被処理水中
のバクテリア及びTOC成分の濃度に応じて調節するこ
とが好ましく、通常、50〜200ppb程度となるよ
うに添加することが適当である。なお、酸化鉄、水酸化
鉄の場合は、鉄濃度に換算することとする。
【0021】また、第2発明において、濾過器の被処理
水への微粒子の添加方法に特に限定はないが、排水の貯
留タンクと濾過器との間の流路において、濾過器の被処
理水に微粒子を添加する方法を特に好適に採用すること
ができる。すなわち、被処理水への微粒子の添加量は、
前記のように被処理水中のバクテリア及びTOC成分の
濃度によって調節することが好ましいが、排水貯留タン
ク内の被処理水に直接微粒子を添加する場合は、タンク
内の排水量は変動するために上記調節が難しい。これに
対し、排水貯留タンクと濾過器との間の流路で被処理水
に微粒子を添加する場合は、上記流路には通常被処理水
が一定の流量で流れているため、被処理水中に含まれる
微粒子を一定濃度に制御することが容易になる。この場
合、上記流路を流れる被処理水中のバクテリア及びTO
C成分の濃度を適宜手段で測定し、この濃度に基づいて
被処理水中への微粒子の添加量を制御する。
【0022】本発明の排水処理方法は、各分野で排出さ
れる排水の処理に使用されるもので、このような排水と
しては、例えば、発電所の復水系統のブロー水や、発電
所の各種機器からの排水が挙げられる。
【0023】また、本発明の排水処理方法は、中空糸膜
フィルタを用いた濾過器で排水を処理する場合に好適に
使用されるが、前記濾過器は中空糸膜フィルタを用いた
ものに限定されず、本発明を適用できる濾過器のフィル
タとしては、フィルタの形状の面からは中空糸膜フィル
タの他にプリーツ型フィルタ等が挙げられ、フィルタの
材質の面からは高分子膜フィルタ、セラミックフィル
タ、金属フィルタ、焼結金属フィルタ、カーボンフィル
タ等が挙げられる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の処理方法を実施す
るための排水処理装置の一例を示すフロー図である。図
1において、2は発電所の復水系統からの排水を貯留す
る排水貯留タンク、4は排水貯留タンク2に排水を導入
する排水管、6は内部に中空糸膜フィルタモジュール8
が設置された濾過器、10は排水貯留タンク2と濾過器
6との間に設けられた被処理水導入管を示す。被処理水
導入管10には、上流側から下流側にかけてバルブ1
2、ポンプ14及びバルブ16が順次介装されている。
【0025】図中、18は微粒子状の酸化鉄、水酸化
鉄、活性炭、陽イオン交換樹脂及び高分子多孔体から選
ばれる1種又は2種以上を懸濁してなる微粒子懸濁液が
貯留された微粒子懸濁液タンク、20は微粒子懸濁液タ
ンク18に連結された微粒子懸濁液注入管を示す。微粒
子懸濁液注入管20には、上流側から下流側にかけてポ
ンプ22及びバルブ24が順次介装されている。また、
微粒子懸濁液注入管20の流出端は、被処理水導入管1
0のバルブ12とポンプ14との間に接続されている。
【0026】図中、26は濾過器6に接続された処理水
流出管、28は処理水流出管26に介装されたバルブ、
30は処理水流出管26が連結された処理水貯留タン
ク、32は処理水貯留タンク30に連結された処理水流
出管を示す。処理水流出管32は、脱塩器(図示せず)
に接続されている。
【0027】図中、34は逆洗用空気が充填された空気
ボンベ、36は空気ボンベ34に連結された逆洗空気導
入管、38は逆洗空気導入管36に介装されたバルブを
示す。逆洗空気導入管36流出端は、被処理水導入管1
0のバルブ16の下流側に接続されている。また、図中
40は濾過器6に連結された逆洗空気排出管、42は逆
洗空気排出管40に介装されたバルブを示す。
【0028】本例の排水処理装置を用いて第1発明を実
施する場合、次のように行う。まず、バルブ16,2
4,28を開、その他のバルブを閉とした状態で、ポン
プ22の作動により、微粒子懸濁液タンク18内の微粒
子懸濁液を微粒子懸濁液注入管20、被処理水導入管1
0を通して濾過器6に通液し、濾過器6で微粒子懸濁液
の濾過処理を行った後、濾液を処理水流出管26から流
出させ、処理水貯留タンク30に流入させる。これによ
り、濾過器6への被処理水の通水前に、濾過器6のフィ
ルタの膜面に前記微粒子からなる被膜が予め形成され
る。その後、バルブ12,16,28を開、その他のバ
ルブを閉とした状態で、ポンプ14の作動により、排水
貯留タンク2内の排水を被処理水導入管10を通して濾
過器6に通水し、濾過器6で排水の濾過処理を行った
後、処理水を処理水流出管26から流出させ、処理水貯
留タンク30に流入させる。
【0029】本例の排水処理装置を用いて第2発明を実
施する場合、次のように行う。すなわち、バルブ12,
16,24,28を開、その他のバルブを閉とした状態
で、ポンプ14の作動により、排水貯留タンク2内の排
水を被処理水導入管10を通して濾過器6に通水し、濾
過器6で排水の濾過処理を行った後、処理水を処理水流
出管26から流出させ、処理水貯留タンク30に流入さ
せる。同時に、ポンプ22の作動により、微粒子懸濁液
タンク18内の微粒子懸濁液を微粒子懸濁液注入管20
を通して被処理水導入管10内を流れる被処理水に添加
する。これにより、排水貯留タンク2と濾過器6との間
の流路において、濾過器6の被処理水に前記微粒子が添
加される。
【0030】また、前記第1発明及び第2発明のいずれ
の場合も、逆洗は次のように行う。すなわち、バルブ3
8,42を開、その他のバルブを閉とした状態で、空気
ボンベ34からの空気を逆洗空気導入管36を通して濾
過器6に導入することにより、中空糸膜フィルタモジュ
ール8の空気逆洗を行った後、逆洗空気を逆洗空気排出
管40から排出させる。
【0031】
【実施例】(比較例:従来方法)図1に示した装置を用
い、第1発明及び第2発明を実施することなく排水の処
理を行った。すなわち、バルブ12,16,28を開、
その他のバルブを閉とした状態で、ポンプ14の作動に
より、排水貯留タンク2内の排水を被処理水導入管10
を通して濾過器6に通水し、濾過器6で排水の濾過処理
を行った後、処理水を処理水流出管26から流出させ、
処理水貯留タンク30に流入させた。このとき、所定時
間毎(約28時間毎)に前述した空気逆洗を行った。本
例における濾過器の差圧上昇傾向を図4に示す。なお、
逆洗時を図中符号Aで示す。図4から分かるように、従
来の排水の処理方法においては、空気逆洗による差圧の
回復性が悪く、逆洗後の差圧が比較的短い通水時間(約
112時間)で薬品洗浄が必要なレベル(2.0kg/
cm2)に達するものであった。
【0032】(実施例1)図1に示した装置を用い、前
記手順で第1発明を実施することにより排水の処理を行
った。前記微粒子としては、γ−FeOOHを単独で用
いた。このとき、所定時間毎(約52時間毎)に前述し
た空気逆洗を行った。本例における濾過器の差圧上昇傾
向を図2に示す。なお、逆洗時を図中符号Aで示す。図
2から分かるように、第1発明に係る排水処理方法にお
いては、空気逆洗による差圧の回復性が良く、逆洗後の
差圧が比較例よりも長い通水時間(約156時間)の後
でも薬品洗浄が必要なレベル(2.0kg/cm2)に
達していなかった。また、バクテリアやTOC成分の多
い排水を処理する場合でも、これらによるフィルタの差
圧上昇を抑制されるため、逆洗の時間間隔を長くするこ
とができた。
【0033】(実施例2)図1に示した装置を用い、前
記手順で第2発明を実施することにより排水の処理を行
った。前記微粒子としては、γ−FeOOHを単独で用
いた。このとき、所定時間毎(約25時間毎)に前述し
た空気逆洗を行った。本例における濾過器の差圧上昇傾
向を図3に示す。なお、逆洗時を図中符号Aで示す。図
3から分かるように、第2発明に係る排水処理方法にお
いては、空気逆洗による差圧の回復性が良く、逆洗後の
差圧が比較例よりも長い通水時間(約125時間)の後
でも薬品洗浄が必要なレベル(2.0kg/cm2)に
達していなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、バクテリアやTOC成
分の多い排水をフィルタを備えた濾過器で処理する場合
に、バクテリアやTOC成分によるフィルタの差圧上昇
を抑制し、逆洗による差圧の回復性を向上させることが
できる。その結果、定期的に実施している薬品洗浄によ
る濾過器の運転差圧回復作業の頻度を低減させ、濾過器
のフィルタの使用寿命を延長させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための排水処理装置の一例を
示すフロー図である。
【図2】実施例1における濾過器の差圧上昇傾向を示す
グラフである。
【図3】実施例2における濾過器の差圧上昇傾向を示す
グラフである。
【図4】比較例における濾過器の差圧上昇傾向を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
2 排水貯留タンク 4 排水管 6 濾過器 8 中空糸膜フィルタモジュール 10 被処理水導入管 18 微粒子懸濁液タンク 20 微粒子懸濁液注入管 26 処理水流出管 30 処理水貯留タンク 32 処理水流出管 34 空気ボンベ 36 逆洗空気導入管 40 逆洗空気排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D017 AA01 BA03 CA03 CA05 CB01 DA01 EA03 EB04 4D066 BA01 CA01 CA05 CA12 CA17 CB11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタを備えた濾過器で排水を処理す
    るに当たり、前記濾過器への被処理水の通水前に、濾過
    器のフィルタの膜面に微粒子状の酸化鉄、水酸化鉄、活
    性炭、陽イオン交換樹脂及び高分子多孔体から選ばれる
    1種又は2種以上からなる被膜を予め形成することを特
    徴とする排水の処理方法。
  2. 【請求項2】 フィルタを備えた濾過器で排水を処理す
    るに当たり、前記濾過器の被処理水に微粒子状の酸化
    鉄、水酸化鉄、活性炭、陽イオン交換樹脂及び高分子多
    孔体から選ばれる1種又は2種以上を予め添加し、前記
    微粒子を被処理水と共に濾過器に供給することを特徴と
    する排水の処理方法。
  3. 【請求項3】 排水の貯留タンクと濾過器との間の流路
    において、濾過器の被処理水に前記微粒子を添加する請
    求項2に記載の排水の処理方法。
  4. 【請求項4】 微粒子状の酸化鉄がγ−Fe23、Fe
    34及びα−Fe23から選ばれるものであり、微粒子
    状の水酸化鉄がγ−FeOOH及びα−FeOOHから
    選ばれるものである請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の排水の処理方法。
  5. 【請求項5】 排水が、発電所の復水系統のブロー水又
    は発電所の各種機器からの排水である請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の排水の処理方法。
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